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第四章:万世流転編
第四話「誰がための戦い」 その二
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もしも、とその場の誰もが思っただろう。
もしも長距離時空間探測儀が完成していたならば、もしもあの基地が輸送拠点ではなく抵抗拠点であったなら、もしも防衛訓練があの近辺で行われていたならば、このような結末にはならなかっただろう。
元帥府によって企図された防衛線の構築は、すでに八割以上完成している。平時からその目的で建設され、構築前から五割完成している防衛線を完全なものにするならば、一から構築するよりも早く完成するのは分かりきっている。
そのため構築速度は他国では考えられないほど迅速で、この国が国土をそのものを要塞化していることを内外に強く示すことになるだろう。
だがそれでも、手が届かない場所はある。
〈間もなく敵先鋒が基地防衛線に接触します〉
議場の中は、静寂に包まれていた。
正体不明の武力集団の転移から始まったこの一件は、これまでの空対地戦から地対地の地上戦へと移ろうとしている。
魔導炉を限界まで酷使し、大気中に魔素を放出することで脅威度を誇示して敵の集団を誘因する。それは成功した。
そのお陰で他方面の避難や警戒防衛線の構築は成功したし、今彼らが見ている陸軍基地の存在価値はほぼ全うされたと言っても良いだろう。
犠牲となることを前提に敵を引き付け、国全体を守るための防衛線の完成までに必要な時間を稼ぎ出す。
結論を言うならば、国家の安全保障上、彼らの価値はすでにない。
彼らはすでに死んだものとして扱われ、基地の救援計画は机上のみに用意されて実行に移される予定はなかった。生存する可能性がほぼないと判断されたためだ。
〈接触〉
陸軍本営から派遣された機族の女性士官が、集音器の前で淡々と戦況を言葉にする。
議場に集まった者たちは、投影された映像の中で次々と炸裂する地雷の光に戦き、爆音に身を竦ませた。
それは敵を引き付けるためにぎりぎりまで発射を遅れさせた誘導弾が敵集団を吹き飛ばしても、基地の魔導障壁塔を利用した空間歪曲砲で一定空間の敵が磨り潰されても、残った魔導師が空間制圧のために広範囲爆炎魔法を使用しても、まったくその進軍速度が変わらない敵に対する恐怖だったのかもしれない。
「陸津波」
誰かが呟いたその一言は、以降の皇国国防原論の中でひとつの教訓として記録される。
如何に国土を要塞化したとしても、異なる次元からの侵略を完全に防ぐことはできない。その可能性を少しでも減らすために多次元空間に対する研究が活発化し、哨戒のために多次元空間を航行可能な艦船を造りあげるまで、陸津波は皇国の人々の恐怖の代名詞だった。
〈まだ通すなッ! 絶対に通すなッ!〉
〈徹甲弾が効かない!? くそったれ! おい! ちゃんと記録してるな!〉
〈こちら第五陣地! 残弾ナシ! これより白兵戦に入る! 総員抜剣!〉
〈第八班、ミリアが喰われた! あああああああッ、掴んでたのに! 右手はここにあるのに! あいつは何処行ったんだよぉ!!〉
〈第九陣地からの通信途絶! 重砲陣地! どこでもいい! 陣地ごと吹っ飛ばしてやってくれ! 楽にしてやってくれ!〉
〈足なんてよう! のんびり喰ってっていいのかコラ! 俺と一緒に死ネェエエエ!!〉
〈父さんごめん、母さんごめん、ごめんごめんごめんごめんごめ――〉
〈各砲座自由射撃! もう全部敵だ! 何処狙っても一緒だ!〉
〈基地自爆まであと五分!〉
〈くたばれよ、死ねよ! お前らどこかにいなくなれよ!〉
〈軍人なんて嫌だ! 帰りたい! わたしを帰して! もうそこまで来てるの! 壁の向こうで――〉
〈あはははははははあははははッ!〉
〈死に晒せ、皇王も元帥も、誰も彼も! ふざけんなよ! 誰もいねえんだよ! 俺以外誰も――〉
基地からの通信を聞いて、その場で気絶できた者は幸せだったのかもしれない。
文官の中には蒼い顔をして議場を飛び出す者も居たが、誰もそれを咎めようとはしなかった。
その場に蹲って泣き出した女性武官を窘める者も居なければ、大机に拳を叩き付けた将官を睨む者も、思わず皇王レクティファールに駆け寄ろうとした者も、ただその場で同僚に押さえ付けられるだけで済んだ。
兵士の身体に取り付けられた集音器が、骨を砕き、悲鳴が消えていく様を捉えても、囓らないでと懇願する弱々しい声と肉を咀嚼する音を拾っても、基地の撮影器が狂ったように笑いながら高周波軍刀を振り回す兵士の姿を写しても、若い兵士の身体を食い合う敵の姿を焼き付けても、ここでは何もできない。
巨大な力を持つ〈皇剣〉でさえ、何もできはしないのだ。〈皇剣〉は兵器であって万能器ではない、人々の願いを受け止める願望機でもない。
「陛下」
この場にいることを許された、世の不条理を知る者でさえ、レクティファールに縋るような視線を向けた。どうか彼らを救って欲しいと。どんな形でも良いから、あの地獄から助け出してやって欲しいと。
「黙って見ていろ」
そんな願いを、レクティファールは一顧だにしない。
無意味な願いなど、彼には何の価値もない。
彼は探し続けているのだ、自分が何をするべきか、その答えを。
怨嗟と後悔と決意と殉国の声が唱和するその中に、たったひとつ彼が見出すべき答えがあると信じているのだ。
そう信じることだけが、今彼にできること。
忘却という機能を持たない彼が、この光景と音を刻むことこそ、今死に逝く者たちへの責任なのだ。
「二度は、許さない」
◇ ◇ ◇
地上の様子を知らせる通信が途絶えた。
基地司令である陸軍中佐は、基地と周辺の村の動力を賄っていた魔導炉を前に、静かに祈りを捧げていた。
「――歴代陛下の御許に皆様の赤子が参ります。彼らは良く生き、良く抗い、良く死に果て申した。暖かく迎えてやってください」
中佐に最後まで付き従っていた副官も、戦況の悪化に伴って地上へと戻っていった。中佐の命令に従い、総ての隔壁を閉じ、地下へと敵が降りることがないよう、降りたとしても時間を稼げるように。
今頃、地上の基地施設は瓦礫の山と化しているだろう。
毎朝の訓練の声も、業務の騒音も、食事時の喧噪も、もうどこにもない。
中佐は背後で甲高い駆動音を奏でる魔導炉の核に、反転術式を埋め込んだ金属筒を差し入れた。
少しずつ、少しずつ、思ったよりも重いと思ったが、それは中佐の錯覚だった。
抵抗はほとんどない。だが、中佐の手はそれ以上早くはならない。自分の死も恐ろしいが、自分の記憶を形作るこの場所が消え失せる恐怖の方が大きかった。
「陛下、陛下、我らは果てます。陛下のご命令に従い、我らの願いに従い、死にます」
涙が頬を濡らし、床に落ちる。
「陛下、よく堪えられました。援軍のひとつも出さず、よくぞ我らを捨てました。それが正しいのです。この基地は、最初から助かる見込みがなかったのです」
近すぎた。ただそれだけの理由で、この基地は生きる道を失った。
あの時点でこの基地を守るために派遣できた戦力は、この基地を守り抜くには到底足りなかった。
救援のために部隊を派遣しても、間に合う可能性は無に等しかった。
だから、総司令部はこの基地に対して空爆以上の支援を行わなかった。戦力の浪費を避け、造られた防衛線に可能な限りの戦力を集中した。
この基地は、その線の外にあっただけだ。
せめて民間人だけはその線の内側まで連れて行こうとした。
それに対する救援は、おそらく実行されるだろう。この基地とは違い、民間人は見捨てるべきではないと判断される。
中佐は金属筒を完全に押し込み、それを捻って固定した。
あとは、制御盤の鍵を回し、術式を開放から収束へ切り替えるだけだ。
「二〇〇〇年、我ら皇国の民の努力は無駄になりませんでしたな、陛下。こうして死ぬべき者を選別し、生かすべき者を生かせる国になりました。星龍の旗の下に、人々を守れる国に……」
鍵に手を掛け、中佐は制帽を整える。
人々は怒るだろう。悲しむだろう。
軍人とはいえ民を殺して何の意味があるのだと。
その怒りこそが、正しいのだ。
「自分は、民を守れぬことに憤り、悲しむ国に生まれ申した。幸せなことです」
指先に、力を込める。
鍵が、じり、と動いた。
「あとは頼んだぞ」
それは、誰に対する言葉だったのか。
遺した細君への言葉か、自分と同じ道を進む息子たちへの言葉か、それとも、結局顔を見ることのなかった孫たちへの言葉か。
それとも、これからこの地に生まれ、この地を愛することになる者たちへの言葉だったのか。
「――――」
最後の言葉は、光の中に消えていった。
もしも長距離時空間探測儀が完成していたならば、もしもあの基地が輸送拠点ではなく抵抗拠点であったなら、もしも防衛訓練があの近辺で行われていたならば、このような結末にはならなかっただろう。
元帥府によって企図された防衛線の構築は、すでに八割以上完成している。平時からその目的で建設され、構築前から五割完成している防衛線を完全なものにするならば、一から構築するよりも早く完成するのは分かりきっている。
そのため構築速度は他国では考えられないほど迅速で、この国が国土をそのものを要塞化していることを内外に強く示すことになるだろう。
だがそれでも、手が届かない場所はある。
〈間もなく敵先鋒が基地防衛線に接触します〉
議場の中は、静寂に包まれていた。
正体不明の武力集団の転移から始まったこの一件は、これまでの空対地戦から地対地の地上戦へと移ろうとしている。
魔導炉を限界まで酷使し、大気中に魔素を放出することで脅威度を誇示して敵の集団を誘因する。それは成功した。
そのお陰で他方面の避難や警戒防衛線の構築は成功したし、今彼らが見ている陸軍基地の存在価値はほぼ全うされたと言っても良いだろう。
犠牲となることを前提に敵を引き付け、国全体を守るための防衛線の完成までに必要な時間を稼ぎ出す。
結論を言うならば、国家の安全保障上、彼らの価値はすでにない。
彼らはすでに死んだものとして扱われ、基地の救援計画は机上のみに用意されて実行に移される予定はなかった。生存する可能性がほぼないと判断されたためだ。
〈接触〉
陸軍本営から派遣された機族の女性士官が、集音器の前で淡々と戦況を言葉にする。
議場に集まった者たちは、投影された映像の中で次々と炸裂する地雷の光に戦き、爆音に身を竦ませた。
それは敵を引き付けるためにぎりぎりまで発射を遅れさせた誘導弾が敵集団を吹き飛ばしても、基地の魔導障壁塔を利用した空間歪曲砲で一定空間の敵が磨り潰されても、残った魔導師が空間制圧のために広範囲爆炎魔法を使用しても、まったくその進軍速度が変わらない敵に対する恐怖だったのかもしれない。
「陸津波」
誰かが呟いたその一言は、以降の皇国国防原論の中でひとつの教訓として記録される。
如何に国土を要塞化したとしても、異なる次元からの侵略を完全に防ぐことはできない。その可能性を少しでも減らすために多次元空間に対する研究が活発化し、哨戒のために多次元空間を航行可能な艦船を造りあげるまで、陸津波は皇国の人々の恐怖の代名詞だった。
〈まだ通すなッ! 絶対に通すなッ!〉
〈徹甲弾が効かない!? くそったれ! おい! ちゃんと記録してるな!〉
〈こちら第五陣地! 残弾ナシ! これより白兵戦に入る! 総員抜剣!〉
〈第八班、ミリアが喰われた! あああああああッ、掴んでたのに! 右手はここにあるのに! あいつは何処行ったんだよぉ!!〉
〈第九陣地からの通信途絶! 重砲陣地! どこでもいい! 陣地ごと吹っ飛ばしてやってくれ! 楽にしてやってくれ!〉
〈足なんてよう! のんびり喰ってっていいのかコラ! 俺と一緒に死ネェエエエ!!〉
〈父さんごめん、母さんごめん、ごめんごめんごめんごめんごめ――〉
〈各砲座自由射撃! もう全部敵だ! 何処狙っても一緒だ!〉
〈基地自爆まであと五分!〉
〈くたばれよ、死ねよ! お前らどこかにいなくなれよ!〉
〈軍人なんて嫌だ! 帰りたい! わたしを帰して! もうそこまで来てるの! 壁の向こうで――〉
〈あはははははははあははははッ!〉
〈死に晒せ、皇王も元帥も、誰も彼も! ふざけんなよ! 誰もいねえんだよ! 俺以外誰も――〉
基地からの通信を聞いて、その場で気絶できた者は幸せだったのかもしれない。
文官の中には蒼い顔をして議場を飛び出す者も居たが、誰もそれを咎めようとはしなかった。
その場に蹲って泣き出した女性武官を窘める者も居なければ、大机に拳を叩き付けた将官を睨む者も、思わず皇王レクティファールに駆け寄ろうとした者も、ただその場で同僚に押さえ付けられるだけで済んだ。
兵士の身体に取り付けられた集音器が、骨を砕き、悲鳴が消えていく様を捉えても、囓らないでと懇願する弱々しい声と肉を咀嚼する音を拾っても、基地の撮影器が狂ったように笑いながら高周波軍刀を振り回す兵士の姿を写しても、若い兵士の身体を食い合う敵の姿を焼き付けても、ここでは何もできない。
巨大な力を持つ〈皇剣〉でさえ、何もできはしないのだ。〈皇剣〉は兵器であって万能器ではない、人々の願いを受け止める願望機でもない。
「陛下」
この場にいることを許された、世の不条理を知る者でさえ、レクティファールに縋るような視線を向けた。どうか彼らを救って欲しいと。どんな形でも良いから、あの地獄から助け出してやって欲しいと。
「黙って見ていろ」
そんな願いを、レクティファールは一顧だにしない。
無意味な願いなど、彼には何の価値もない。
彼は探し続けているのだ、自分が何をするべきか、その答えを。
怨嗟と後悔と決意と殉国の声が唱和するその中に、たったひとつ彼が見出すべき答えがあると信じているのだ。
そう信じることだけが、今彼にできること。
忘却という機能を持たない彼が、この光景と音を刻むことこそ、今死に逝く者たちへの責任なのだ。
「二度は、許さない」
◇ ◇ ◇
地上の様子を知らせる通信が途絶えた。
基地司令である陸軍中佐は、基地と周辺の村の動力を賄っていた魔導炉を前に、静かに祈りを捧げていた。
「――歴代陛下の御許に皆様の赤子が参ります。彼らは良く生き、良く抗い、良く死に果て申した。暖かく迎えてやってください」
中佐に最後まで付き従っていた副官も、戦況の悪化に伴って地上へと戻っていった。中佐の命令に従い、総ての隔壁を閉じ、地下へと敵が降りることがないよう、降りたとしても時間を稼げるように。
今頃、地上の基地施設は瓦礫の山と化しているだろう。
毎朝の訓練の声も、業務の騒音も、食事時の喧噪も、もうどこにもない。
中佐は背後で甲高い駆動音を奏でる魔導炉の核に、反転術式を埋め込んだ金属筒を差し入れた。
少しずつ、少しずつ、思ったよりも重いと思ったが、それは中佐の錯覚だった。
抵抗はほとんどない。だが、中佐の手はそれ以上早くはならない。自分の死も恐ろしいが、自分の記憶を形作るこの場所が消え失せる恐怖の方が大きかった。
「陛下、陛下、我らは果てます。陛下のご命令に従い、我らの願いに従い、死にます」
涙が頬を濡らし、床に落ちる。
「陛下、よく堪えられました。援軍のひとつも出さず、よくぞ我らを捨てました。それが正しいのです。この基地は、最初から助かる見込みがなかったのです」
近すぎた。ただそれだけの理由で、この基地は生きる道を失った。
あの時点でこの基地を守るために派遣できた戦力は、この基地を守り抜くには到底足りなかった。
救援のために部隊を派遣しても、間に合う可能性は無に等しかった。
だから、総司令部はこの基地に対して空爆以上の支援を行わなかった。戦力の浪費を避け、造られた防衛線に可能な限りの戦力を集中した。
この基地は、その線の外にあっただけだ。
せめて民間人だけはその線の内側まで連れて行こうとした。
それに対する救援は、おそらく実行されるだろう。この基地とは違い、民間人は見捨てるべきではないと判断される。
中佐は金属筒を完全に押し込み、それを捻って固定した。
あとは、制御盤の鍵を回し、術式を開放から収束へ切り替えるだけだ。
「二〇〇〇年、我ら皇国の民の努力は無駄になりませんでしたな、陛下。こうして死ぬべき者を選別し、生かすべき者を生かせる国になりました。星龍の旗の下に、人々を守れる国に……」
鍵に手を掛け、中佐は制帽を整える。
人々は怒るだろう。悲しむだろう。
軍人とはいえ民を殺して何の意味があるのだと。
その怒りこそが、正しいのだ。
「自分は、民を守れぬことに憤り、悲しむ国に生まれ申した。幸せなことです」
指先に、力を込める。
鍵が、じり、と動いた。
「あとは頼んだぞ」
それは、誰に対する言葉だったのか。
遺した細君への言葉か、自分と同じ道を進む息子たちへの言葉か、それとも、結局顔を見ることのなかった孫たちへの言葉か。
それとも、これからこの地に生まれ、この地を愛することになる者たちへの言葉だったのか。
「――――」
最後の言葉は、光の中に消えていった。
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