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 ティアナはエイリスの服を脱がして、乳首をそっと口に含んだ。


 男の人がそこを感じるのか分からないけれど、舌先でちろちろと舐めてみ
る。


「ん、どう、ですか?」


「ああ、最高だ」


 そう言う割には余裕があるように見える。


 ティアナはこうされるだけですぐに感じてしまうのに。


 もっと大胆に乳首を吸った。


「ああ、もっと」


「あ、んっ……」


 ふいにエイリスの指がティアナの乳房に触れた。


「ま、まって、エイリスさ、ま」


「ほら、ティアナも俺のを弄って」


 ティアナは必死にエイリスの乳首を愛撫した。


 その間にもエイリスは乳房を揉んだり、乳首を指でコリコリしたりしてく
る。


「あ、んっ」


 なぜか分からないけれどいつも以上に感じてしまい、ティアナは甘い声を上
げた。


「もう乳首尖ってきたな」


「や、んっ、いわないでっ……」


 ティアナはエイリスの乳首を弄ることに集中しようとしたけれど、乳房をぎ
ゅっと揉まれると膣の間からとろりとした蜜が零れて、ピクンと身体を跳ねさ
せる。


「っ……」


 ティアナの妖艶な仕草に耐えきれなくなったのか、エイリスがティアナの乳
首を口に含んできた。


「あ、んっー……」


 乳輪を舐めて尖りきった乳首を吸われる。


 乳房を揉まれながらそうされると気持ちよくて、ティアナはひっきりなしに
声を上げた。


「あん、あっ……」


 さんざん乳首を弄られてティアナは放心状態になる。


「ティアナ。俺のを弄ってくれるか?」


「え……?」


 エイリスがズボンを脱いで自身の欲望を取り出す。


 起ち上がったそれに息を呑んだ。


「どうすれば、いいんですか……?」


「両手を使って触ってくれ」


 今まで直にエイリスのそれに触れたことはないし、じっくりと観察したこも
ない。


 こんなに大きなものが自分のあそこに入っていたなんて、とても信じられな
い。


 猛りきった雄をティアナはここぞとばかりに凝視する。


「そんなに、見るな」


「だって、すごくてー」


 ティアナは興味津々に触れてみた。


 ものすごく熱い。


「っ……」


 ティアナが少し触れただけでエイリスは吐息をする。


 どうすればいいのか分からないけれど、とりあえず両手でしごいてみた。


 裏筋を触って亀頭を触る。


「っあ」


 エイリスが感じている。切なげに吐息を零す姿に思わず見とれた。


 もっとその顔がみたいと思った。


 エイリスの雄を口に含む。


「ん、ふっ……」


「テ、ティアナ……!? そこまで、しなくて、いい。気持ち、悪いだろう」


「きもち、悪くありませんっ、んっ」


 ティアナの小さな口では全部を含みきれない。


 苦しいけれどエイリスにしてもらっているように、彼にも気持ちよくなって
ほしかった。


「ん、ふっ」


「くっ、ティアナ……」


 エイリスが一番感じているところを懸命に舐める。


「テ、ティアナ。もう、はな、せ……」


「ん、やへ、す……」


 口がいっぱいでうまく言葉にできない。


 もっともっと気持ちよくなってほしい。


 そう思って必死に愛撫していたら、エイリスが声を上げた。


「くっ、でるっ……」


「え、きゃっ……」


 エイリスの放った白濁とした精液がティアナの口の中に放たれた。


「ごほっ……」


 ティアナは突然のことに噎せる。口の中に苦みが広がった。


「飲んだ、のか?っつ、すぐに吐き出せ。そんな、汚いものをー」


「はあ、汚く、ありません。おいしかった、です」


 エイリスの放ったもので口元を汚しながら、ティアナは満面の笑みをみせ
る。


「っつ……」


 エイリスは堰が切れたかのようにティアナをかき抱いた。


「エ、エイリスさまっ……んっ」


「俺を煽った、ティアナが悪いー」


「あ、んっ……」


 ティアナはこの後何度もエイリスに抱かれて、しばらくの間ベッドから起き
上がることができなかった。
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