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15時半。
羽田空港に到着した。騒がしさと人の多さが違う。帰って来たのだと実感した。こっちの生活に馴染んだということだ。
お義父さんが来るまで、ラウンジで待った。すると、窓ガラス越しに飛行機が見えて、人気キャラのペイントがされた機体を見つけた。
「黒崎さん。アンパンが食べたくなったよ。帰りに田中屋へ寄ろうよ」
「ああ。カボチャ食パンも。一貴が好きだそうだ」
「へえ。ざるそば以外だね。ウンウン……」
困ったお兄ちゃんは、家の中では偏食気味だ。仕事上の食事では何でも食べるそうだけれど、家ではざるそばしか食べない。それで元気だから困った人だ。
そばには沢山のお土産の紙袋を置いてある。実家から渡されたものだ。父も母も、俺たちの顔を見られて元気が出たそうだ。何回も帰って来るなと言いながらも、母が嬉しそうにしていた。
するとその時だ。黒崎の方から着信が鳴った。お義父さんが近くまで来ているそうだ。さっそくラウンジを出た。
「お義父さん、どこかな?」
「この辺りに居るだろう」
ここは静かな場所だ。待合スペースを眺めると数人が立っていた。きょろきょろと見回した。すると、端の方に背の高い男性が立っていた。少し怖い外見に笑顔を浮かべている。ここにも俺たちの帰りを待つ人がいた。もう一人の父親だ。思い切り抱きついた。
「ただいまー!」
「おかえり。元気にしていたかい?」
「元気だよ~。2日間離れていただけだよ?」
「長かった……」
「お義父さん……」
お義父さんがホッとした顔になった。そこで、母から言い聞かされたことを思い出した。”向こうのお父さんとの時間を大切にしなさい。慣れない都会で、信じられない仕事をしているの。良い環境で暮らせているから、それが出来るの。わかった?”と。
お世話になっているからではなく、お義父さんが大好きだ。大事な身体を抱きしめて、ただいまと言い続けた。何度も頷かれて、気が済むまで繰り返した。
「さあ、帰ろう。圭一を置いて」
「うん。帰ろうねえ」
「おい……」
目的地は我が家だ。世話焼きタイプと、困ったお兄ちゃんが待っている。さっそく黒崎とお義父さんが軽い言い合いを始めた。たった2日間離れていただけなのに、懐かしいと思いながら、帰路についた。
羽田空港に到着した。騒がしさと人の多さが違う。帰って来たのだと実感した。こっちの生活に馴染んだということだ。
お義父さんが来るまで、ラウンジで待った。すると、窓ガラス越しに飛行機が見えて、人気キャラのペイントがされた機体を見つけた。
「黒崎さん。アンパンが食べたくなったよ。帰りに田中屋へ寄ろうよ」
「ああ。カボチャ食パンも。一貴が好きだそうだ」
「へえ。ざるそば以外だね。ウンウン……」
困ったお兄ちゃんは、家の中では偏食気味だ。仕事上の食事では何でも食べるそうだけれど、家ではざるそばしか食べない。それで元気だから困った人だ。
そばには沢山のお土産の紙袋を置いてある。実家から渡されたものだ。父も母も、俺たちの顔を見られて元気が出たそうだ。何回も帰って来るなと言いながらも、母が嬉しそうにしていた。
するとその時だ。黒崎の方から着信が鳴った。お義父さんが近くまで来ているそうだ。さっそくラウンジを出た。
「お義父さん、どこかな?」
「この辺りに居るだろう」
ここは静かな場所だ。待合スペースを眺めると数人が立っていた。きょろきょろと見回した。すると、端の方に背の高い男性が立っていた。少し怖い外見に笑顔を浮かべている。ここにも俺たちの帰りを待つ人がいた。もう一人の父親だ。思い切り抱きついた。
「ただいまー!」
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「元気だよ~。2日間離れていただけだよ?」
「長かった……」
「お義父さん……」
お義父さんがホッとした顔になった。そこで、母から言い聞かされたことを思い出した。”向こうのお父さんとの時間を大切にしなさい。慣れない都会で、信じられない仕事をしているの。良い環境で暮らせているから、それが出来るの。わかった?”と。
お世話になっているからではなく、お義父さんが大好きだ。大事な身体を抱きしめて、ただいまと言い続けた。何度も頷かれて、気が済むまで繰り返した。
「さあ、帰ろう。圭一を置いて」
「うん。帰ろうねえ」
「おい……」
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