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13時半。
俺達は今、スヤスヤと寝ている子猫を取り囲むようにして、段ボールの周りに座っている。お腹がいっぱいなのか、子猫は起きてこない。体温も安定しているようで、寒がってもいない。ふかふかの毛布にくるまっているし、俺達の気配にも気づいていないぐらいに熟睡しているようだ。
猫はフリージアと同じく女の子であり、名前をリリーと名付けられた。遠藤さんはすぐに家の中に連れて行こうと思ったが、よく寝ているし、ここで待機したいから、子猫用のミルクと一緒に持って連れてきたそうだ。
「佳代子達は、もうすぐで帰ってくるよ。フリージアの病院だよ」
「遠いもんね。あと3日でいつもの病院が開くけど、今回は仕方ないよねえ……」
いつもの病院とは、近所のキサラギ動物病院のことだ。お医者さんが3人居るが、2人は県外の病院に研修に出かけていて留守にしていて、高齢のお医者さんは風邪で寝込んでいるから、開くのは月曜日だ。しかし、フリージアに湿疹ができて、佳代子さんが遠くの病院に連れて行っている。土曜日の午前中だけの診察で、湿疹が出来たと分かったのが11時だったから、慌てて連れて行った。リクも連れて行っている。今日は混んでいたそうだ。
遠藤さんはIKUに出かけていて、長谷部さんと合流して、ここまで帰ってきたところで、段ボールが置かれたのを発見したという。土曜日はこの時間にリクの散歩に出るから、置いていった人はそれを知っているのかもしれない。しかし、今日は出かけていて、遠藤さんが帰ってこなかったら、発見が遅れていたところだった。まずは病院に連れて行きたがっていたが、もう病院は閉まっているという。よく寝ているから、月曜日にキサラギ動物病院に連れて行くことにしたそうだ。
「フリージアがいた家の子かな?色は似ていないね……」
「真っ白な子だ。少しグレーが入っているかな……。ふーちゃんは茶虎だからなあ。この子はまだ赤ちゃんだから、姉妹じゃないだろう。でも、同じ家の可能性があるなあ……」
「何匹飼っているんだろうね……。他の兄弟はどうなったのかな……」
「分からないなあ。このストーブ、いいね。この間も思ったけど、とても温かいよ。よし、放送は落ち着いているようだし、家に帰るよ。何かあったら呼んでくれ」
「うん」
遠藤さんがリリーを連れて帰っていく姿を見送った。うちで飼おうかと黒崎が言ったが、遠藤さんが遠慮して、自分のところで飼うよと言った。アンは子猫に興味津々だった。ユリウスとも仲が良いから、猫が来ても良いだろうと思った。
「アン、追いかけていくのかよーー。ここに居ようよ。忙しいだろうから……」
「ワン!」
「後で会いに行こうね。佳代子さんが戻ってきた後じゃないと、人手が足りないよ。君のテンションが高くなるからさ~」
アンは遠藤さんの家に行くとテンションが高くなり、フリージアと遊ばせろというみたいにする。しかし、彼女は眠たそうにしている。リリーが活発で、よく起きている子だとしたら、一緒に遊べるかも知れない。それを言って聞かせるみたいにしてアンのことを連れ戻し、テントのそばに行った。
「黒崎さん。猫が欲しいんだろ?」
「分かるのか……」
「うん。可愛いもんね。犬とはまた違う感じでさ。明日、猫じゃらしを買いに行こうよ。お見舞いにさ……」
「そうだな。アンのオモチャも減ってきた」
「うん。飽きるのが早いよね。ハンバーガーの人形は気に入ったみたいだけど、もう他のじゃ遊ばくなかったね」
「洗うといけないらしい。一貴と似ている」
「うひゃひゃひゃ。ユリウスのハンモックはいつも洗濯しているのに、自分のはしないもんね。冬の新作は3枚あるんだってさ……」
一貴さんがデザインしたハンモックは評判が良い。デニム生地をいくつか組み合わせて、柄になっている。そして、二重になっているから、中に潜って遊んだり、寝たり出来る。プラセルで発売したらどうかと、会社の人から言われたそうだ。
社長室のオフィスには、ユリウスのゲージが置いてある。いつも一緒に居るというわけで、会議の時以外はセットになっている姿は社内で馴染んだ光景だそうだ。
俺達は今、スヤスヤと寝ている子猫を取り囲むようにして、段ボールの周りに座っている。お腹がいっぱいなのか、子猫は起きてこない。体温も安定しているようで、寒がってもいない。ふかふかの毛布にくるまっているし、俺達の気配にも気づいていないぐらいに熟睡しているようだ。
猫はフリージアと同じく女の子であり、名前をリリーと名付けられた。遠藤さんはすぐに家の中に連れて行こうと思ったが、よく寝ているし、ここで待機したいから、子猫用のミルクと一緒に持って連れてきたそうだ。
「佳代子達は、もうすぐで帰ってくるよ。フリージアの病院だよ」
「遠いもんね。あと3日でいつもの病院が開くけど、今回は仕方ないよねえ……」
いつもの病院とは、近所のキサラギ動物病院のことだ。お医者さんが3人居るが、2人は県外の病院に研修に出かけていて留守にしていて、高齢のお医者さんは風邪で寝込んでいるから、開くのは月曜日だ。しかし、フリージアに湿疹ができて、佳代子さんが遠くの病院に連れて行っている。土曜日の午前中だけの診察で、湿疹が出来たと分かったのが11時だったから、慌てて連れて行った。リクも連れて行っている。今日は混んでいたそうだ。
遠藤さんはIKUに出かけていて、長谷部さんと合流して、ここまで帰ってきたところで、段ボールが置かれたのを発見したという。土曜日はこの時間にリクの散歩に出るから、置いていった人はそれを知っているのかもしれない。しかし、今日は出かけていて、遠藤さんが帰ってこなかったら、発見が遅れていたところだった。まずは病院に連れて行きたがっていたが、もう病院は閉まっているという。よく寝ているから、月曜日にキサラギ動物病院に連れて行くことにしたそうだ。
「フリージアがいた家の子かな?色は似ていないね……」
「真っ白な子だ。少しグレーが入っているかな……。ふーちゃんは茶虎だからなあ。この子はまだ赤ちゃんだから、姉妹じゃないだろう。でも、同じ家の可能性があるなあ……」
「何匹飼っているんだろうね……。他の兄弟はどうなったのかな……」
「分からないなあ。このストーブ、いいね。この間も思ったけど、とても温かいよ。よし、放送は落ち着いているようだし、家に帰るよ。何かあったら呼んでくれ」
「うん」
遠藤さんがリリーを連れて帰っていく姿を見送った。うちで飼おうかと黒崎が言ったが、遠藤さんが遠慮して、自分のところで飼うよと言った。アンは子猫に興味津々だった。ユリウスとも仲が良いから、猫が来ても良いだろうと思った。
「アン、追いかけていくのかよーー。ここに居ようよ。忙しいだろうから……」
「ワン!」
「後で会いに行こうね。佳代子さんが戻ってきた後じゃないと、人手が足りないよ。君のテンションが高くなるからさ~」
アンは遠藤さんの家に行くとテンションが高くなり、フリージアと遊ばせろというみたいにする。しかし、彼女は眠たそうにしている。リリーが活発で、よく起きている子だとしたら、一緒に遊べるかも知れない。それを言って聞かせるみたいにしてアンのことを連れ戻し、テントのそばに行った。
「黒崎さん。猫が欲しいんだろ?」
「分かるのか……」
「うん。可愛いもんね。犬とはまた違う感じでさ。明日、猫じゃらしを買いに行こうよ。お見舞いにさ……」
「そうだな。アンのオモチャも減ってきた」
「うん。飽きるのが早いよね。ハンバーガーの人形は気に入ったみたいだけど、もう他のじゃ遊ばくなかったね」
「洗うといけないらしい。一貴と似ている」
「うひゃひゃひゃ。ユリウスのハンモックはいつも洗濯しているのに、自分のはしないもんね。冬の新作は3枚あるんだってさ……」
一貴さんがデザインしたハンモックは評判が良い。デニム生地をいくつか組み合わせて、柄になっている。そして、二重になっているから、中に潜って遊んだり、寝たり出来る。プラセルで発売したらどうかと、会社の人から言われたそうだ。
社長室のオフィスには、ユリウスのゲージが置いてある。いつも一緒に居るというわけで、会議の時以外はセットになっている姿は社内で馴染んだ光景だそうだ。
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