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そこで俺はこう言いたくなった。月島さんのことはどうするのかと。本気度を知っている。割り込んできて滑り込みセーフでやって来て、僕がいますと宣言してきた。猛者だと思う。君には僕しかいないんだと言い切ったわりには、ユーリーに意地悪を言っている。いじめたくなるそうだ。それは振り向いて貰えないからであり、これからも続けると宣言していた。
「ユーリー。月島さんにも来てもらったらどうかな?あんたにピッタリな人だと思うんだ。オバケ探しをしてもドン引きしないし、ドイツ語だって大学時代に授業で習っていたんだ。なんとか会話をこなせそうだって言っていたじゃん。フランクフルト市内を案内してあげたら?」
「月島君とは友達でいたい。それに、南波君の方だって、ドン引きしなかった。心霊配信というジャンルがあるんだって教えてくれた。小瀬君が参加したらしい。まだ録画を見ていないけど。ライバルだし……」
「小瀬さんに譲ってあげなよ。うひゃひゃひゃ」
「僕はもう少し粘る。運命は変えられると思っているんだ。月島君の予言ではそういう未来になっていたとしても、そうじゃないかも知れない。なんたって、僕はトイレを直せたんだ」
「どういう理屈だよ?」
「僕はトイレを直せたんだと言っている。水がジャージャー流れていたのが止まった。すごいだろう?僕はそういうことができる。子供の頃から手先が器用なんだ。けっこう、希望が叶ってきた人生を送ってきた自信がある。だから、好きな子と付き合えるはずだ」
「ラッキーだって言いたいんだね。月島さんのキャッチフレーズじゃん。だから合っていると思うよ」
この間、この家のトイレの水がチョロチョロと流れっぱなしになることがあった。そこでユーリーが工具を倉庫から取ってきて、直してしまった。お義父さんが褒めたものだから喜び、二葉に自慢していた。男とはこうあるべきだと。だから、君もトイレを修理できるように僕についてあるいておいでよと言っていた。二葉を子分にするつもりだったと思う。
「はいはい。みんな、食べ終わった食器を運んでよ。片付けをするからさ~。ユーリーは座っていてね」
「僕も手伝う」
「今日は良いから、ゆっくりしていろよ。その爪は心配だよ」
ユーリーは今朝、手の爪が割れてしまった。絆創膏を巻いている。伸びてきたらその部分を切れるだろうが、あと一ヶ月はかかるだろう。少しだけ血がにじんでいるから消毒して貰った。グローブをはめても危ないと思う。お風呂に入るときだって注意しなければならない。
そういうわけで、今日はゆっくりしてもらいたい。本当は家事が得意な彼に手伝って貰うと片付けが早く済むが、今日は仕方が無い。すると、休憩が終わったと言って、山崎さんが大広間にやって来た。片付けをしてくれるという。
「そう?いいの?」
「私は休んだから。私がしますよ。もうすぐで、今夜のオードブルセットが届きます。夏樹君の好きなパストラミビーフのサンドイッチもあります」
「わあ~~~。嬉しいな。この間、お兄ちゃんがアンに食べられていたのを見て、俺も食べたくなっていたんだ。ああ、アンに食べられないように隠れて食べないと……。げげげ。アン、聞こえたの?もう言葉を覚えたのかよ?パストラミビーフって……」
アンが寝ていたのに起き上がった。俺の方を見ている。この間のサンドイッチが美味しかったということだろう。今夜は駅のそばの店のオードブルセットを食べる予定だ。サンドイッチもある。そして、俺の好きな厚焼き玉子サンドも注文してあるから、後で黒崎が取りに行ってくれる。
窓の外を見ると、六槍さんが朝陽と並んで歩いていた。それを見たユーリーが、もう僕は恋をしたくないと言い出した。さっきまで諦めないと言っていたくせに弱気になったから、背中を撫でて慰めた。本当はユーリーだって分かっている。多々良さんとの二股だったのだと。だから、もう、こういうのはやめると言い出した。
「ユーリー。月島さんにも来てもらったらどうかな?あんたにピッタリな人だと思うんだ。オバケ探しをしてもドン引きしないし、ドイツ語だって大学時代に授業で習っていたんだ。なんとか会話をこなせそうだって言っていたじゃん。フランクフルト市内を案内してあげたら?」
「月島君とは友達でいたい。それに、南波君の方だって、ドン引きしなかった。心霊配信というジャンルがあるんだって教えてくれた。小瀬君が参加したらしい。まだ録画を見ていないけど。ライバルだし……」
「小瀬さんに譲ってあげなよ。うひゃひゃひゃ」
「僕はもう少し粘る。運命は変えられると思っているんだ。月島君の予言ではそういう未来になっていたとしても、そうじゃないかも知れない。なんたって、僕はトイレを直せたんだ」
「どういう理屈だよ?」
「僕はトイレを直せたんだと言っている。水がジャージャー流れていたのが止まった。すごいだろう?僕はそういうことができる。子供の頃から手先が器用なんだ。けっこう、希望が叶ってきた人生を送ってきた自信がある。だから、好きな子と付き合えるはずだ」
「ラッキーだって言いたいんだね。月島さんのキャッチフレーズじゃん。だから合っていると思うよ」
この間、この家のトイレの水がチョロチョロと流れっぱなしになることがあった。そこでユーリーが工具を倉庫から取ってきて、直してしまった。お義父さんが褒めたものだから喜び、二葉に自慢していた。男とはこうあるべきだと。だから、君もトイレを修理できるように僕についてあるいておいでよと言っていた。二葉を子分にするつもりだったと思う。
「はいはい。みんな、食べ終わった食器を運んでよ。片付けをするからさ~。ユーリーは座っていてね」
「僕も手伝う」
「今日は良いから、ゆっくりしていろよ。その爪は心配だよ」
ユーリーは今朝、手の爪が割れてしまった。絆創膏を巻いている。伸びてきたらその部分を切れるだろうが、あと一ヶ月はかかるだろう。少しだけ血がにじんでいるから消毒して貰った。グローブをはめても危ないと思う。お風呂に入るときだって注意しなければならない。
そういうわけで、今日はゆっくりしてもらいたい。本当は家事が得意な彼に手伝って貰うと片付けが早く済むが、今日は仕方が無い。すると、休憩が終わったと言って、山崎さんが大広間にやって来た。片付けをしてくれるという。
「そう?いいの?」
「私は休んだから。私がしますよ。もうすぐで、今夜のオードブルセットが届きます。夏樹君の好きなパストラミビーフのサンドイッチもあります」
「わあ~~~。嬉しいな。この間、お兄ちゃんがアンに食べられていたのを見て、俺も食べたくなっていたんだ。ああ、アンに食べられないように隠れて食べないと……。げげげ。アン、聞こえたの?もう言葉を覚えたのかよ?パストラミビーフって……」
アンが寝ていたのに起き上がった。俺の方を見ている。この間のサンドイッチが美味しかったということだろう。今夜は駅のそばの店のオードブルセットを食べる予定だ。サンドイッチもある。そして、俺の好きな厚焼き玉子サンドも注文してあるから、後で黒崎が取りに行ってくれる。
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