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月島さんが見た物を沢山語ってもらい、大広間の中は静まりかえり、どうして色んなことは見えるようになったと聞きたいという一貴さんが、恋愛運を見てくれと言い出したことで笑いが起きた。本人は真剣だ。しかし、月島さんは、そういうことは見ないようにしているそうだ。
「え、僕だから見ないのか?」
「カズ兄さん、違うよ。みんな事を見ないようにしているんだよ」
「ごめんね。僕は見ないことにしていることがいくつかある。恋愛運と、寿命だ。レディーの場合は恋愛運の方を見させてもらった。縁談の時は良いんだよ。相手が自分と付き合ってくれるかどうかということになると、見ないことにしている」
「そんなことは言わずに、見てくれ」
一貴さんが困ったことに、まるで小学生みたいになって、駄々をこねるようにして月島さんにまとわりついた。子供っぽい顔と大人の島川社長の顔があることはまだ説明していない。しかし、月島さんは何かを察したようで、ぷっと吹き出して笑った。
「はははは。島川社長がこういう人だとは知らなかった。今日来て良かった」
「そうだなんだよ~。この人さ~、家の中だとこうなんだ。偏食だし、飲み物はこぼすし、おっちょこちょいだし。でも、会社だとシャキッとしているそうなんだ。会食でも問題ないっていう話だけど、あの通り、おせちを好き嫌いして、食べていない物があるだろ?栗きんとんが嫌いなんて、知らなかったんだ。年末は食べていたのに。カズ兄さん、どうしてなんだよ?」
「その時は島川社長の顔で居たからだ。そういう時の僕は何でも食べている。なあ、月島君。いいだろう?修輔君という子との恋愛運を見てくれ!」
一貴さんがまとわりついたままだから、月島さんが仕方が無いと言い、一貴の顔を見た。すると、驚いた顔をした。どうしたのだろうか。
「島川さんの額が丸く光っている。聖河君もそうなんだけどね。今、光り始めた。中に人の顔がある」
「え、顔だと?」
「そうだよ。顔だ。男性と女性の顔がある。君の中にある人格を司る人の顔だ。どちらも大人だ。何も自由にならない人生ではなく、楽しくしていきたいというメッセージを受け取ったよ。このままでいいそうだ。その修輔君という子とは、君が誠実であろうとすれば、おっちょこちょいなところも可愛いと思ってくれるらしい。浮気心は厳禁だ。彼に伝わってしまう」
「そうなのか!ああ、僕はいい男を見ると振り返ってしまうんだ。そういうところを彼から嫌がられている。直す方法はないだろうか?」
「それはない。君の性格だから、直せないそうだ。それを分かって貰えると良いけど、なかなかそういう人に巡り会わないだろう。修輔君は半分理解してくれて、もう半分は、やめてくれと思っているよ」
「やっぱりそうか……」
一貴さんが肩を落とした。藤沢の前ではいい男がいても、振り返らないようにすれば良い。少しの我慢だ。島川社長の顔の時なら出来ると言っていたことがある。しかし、一貴さんは家の中に居る自分として藤沢と付き合いたいそうで、藤沢もそう言っている。ということで、一貴さんには我慢が必要だと分かった。
「カズ兄さん。我慢しろよ~。あと、お風呂のお湯の温度が少し高くても、入らないなんて我儘はやめて、我慢して、湯船に水を入れて温度調整をして入れよ~。我慢だよ~」
「それが出来ないんだ。僕はこだわりが強くて、自分でもどうしようもない。お湯はそのうち冷めるけど、今すぐに入りたい気分だから、その気分が無くなるんだ」
「10分経てば適温だよ」
「ああ……。そういうわけで、僕はしばらく出張に出ていない。どこでも日帰りだ。いい男が集まるというサウナ施設を噂に聞いたから行ってみたいんだけど、一緒にどうだ?」
「なんだよ。それ。今さっき、アドバイスを貰ったところだろ~」
俺は呆れかえって、一貴さんの足を蹴ってやった。そういうわけで、静まりかえっていた大広間が賑やかになり、二葉が悩み事の相談を月島さんに始めた。お義父さんがニコニコと笑っている。
「二葉、どんなことなの?」
「俺も恋愛運的な話なんだけどね。色々と声が掛かっているんだけど、運命の相手はその中にいるかっていうことを聞きたいんだ」
「レディーの頼みなら仕方がありません。その中には居ません。今度来てくれるユーリーのお兄さんが運命の相手ですよ」
「ええーーーー」
二葉が落胆したことでまた笑いが起きて、すっかり気持ちがほぐれて、聖河さんも笑っていた。
「え、僕だから見ないのか?」
「カズ兄さん、違うよ。みんな事を見ないようにしているんだよ」
「ごめんね。僕は見ないことにしていることがいくつかある。恋愛運と、寿命だ。レディーの場合は恋愛運の方を見させてもらった。縁談の時は良いんだよ。相手が自分と付き合ってくれるかどうかということになると、見ないことにしている」
「そんなことは言わずに、見てくれ」
一貴さんが困ったことに、まるで小学生みたいになって、駄々をこねるようにして月島さんにまとわりついた。子供っぽい顔と大人の島川社長の顔があることはまだ説明していない。しかし、月島さんは何かを察したようで、ぷっと吹き出して笑った。
「はははは。島川社長がこういう人だとは知らなかった。今日来て良かった」
「そうだなんだよ~。この人さ~、家の中だとこうなんだ。偏食だし、飲み物はこぼすし、おっちょこちょいだし。でも、会社だとシャキッとしているそうなんだ。会食でも問題ないっていう話だけど、あの通り、おせちを好き嫌いして、食べていない物があるだろ?栗きんとんが嫌いなんて、知らなかったんだ。年末は食べていたのに。カズ兄さん、どうしてなんだよ?」
「その時は島川社長の顔で居たからだ。そういう時の僕は何でも食べている。なあ、月島君。いいだろう?修輔君という子との恋愛運を見てくれ!」
一貴さんがまとわりついたままだから、月島さんが仕方が無いと言い、一貴の顔を見た。すると、驚いた顔をした。どうしたのだろうか。
「島川さんの額が丸く光っている。聖河君もそうなんだけどね。今、光り始めた。中に人の顔がある」
「え、顔だと?」
「そうだよ。顔だ。男性と女性の顔がある。君の中にある人格を司る人の顔だ。どちらも大人だ。何も自由にならない人生ではなく、楽しくしていきたいというメッセージを受け取ったよ。このままでいいそうだ。その修輔君という子とは、君が誠実であろうとすれば、おっちょこちょいなところも可愛いと思ってくれるらしい。浮気心は厳禁だ。彼に伝わってしまう」
「そうなのか!ああ、僕はいい男を見ると振り返ってしまうんだ。そういうところを彼から嫌がられている。直す方法はないだろうか?」
「それはない。君の性格だから、直せないそうだ。それを分かって貰えると良いけど、なかなかそういう人に巡り会わないだろう。修輔君は半分理解してくれて、もう半分は、やめてくれと思っているよ」
「やっぱりそうか……」
一貴さんが肩を落とした。藤沢の前ではいい男がいても、振り返らないようにすれば良い。少しの我慢だ。島川社長の顔の時なら出来ると言っていたことがある。しかし、一貴さんは家の中に居る自分として藤沢と付き合いたいそうで、藤沢もそう言っている。ということで、一貴さんには我慢が必要だと分かった。
「カズ兄さん。我慢しろよ~。あと、お風呂のお湯の温度が少し高くても、入らないなんて我儘はやめて、我慢して、湯船に水を入れて温度調整をして入れよ~。我慢だよ~」
「それが出来ないんだ。僕はこだわりが強くて、自分でもどうしようもない。お湯はそのうち冷めるけど、今すぐに入りたい気分だから、その気分が無くなるんだ」
「10分経てば適温だよ」
「ああ……。そういうわけで、僕はしばらく出張に出ていない。どこでも日帰りだ。いい男が集まるというサウナ施設を噂に聞いたから行ってみたいんだけど、一緒にどうだ?」
「なんだよ。それ。今さっき、アドバイスを貰ったところだろ~」
俺は呆れかえって、一貴さんの足を蹴ってやった。そういうわけで、静まりかえっていた大広間が賑やかになり、二葉が悩み事の相談を月島さんに始めた。お義父さんがニコニコと笑っている。
「二葉、どんなことなの?」
「俺も恋愛運的な話なんだけどね。色々と声が掛かっているんだけど、運命の相手はその中にいるかっていうことを聞きたいんだ」
「レディーの頼みなら仕方がありません。その中には居ません。今度来てくれるユーリーのお兄さんが運命の相手ですよ」
「ええーーーー」
二葉が落胆したことでまた笑いが起きて、すっかり気持ちがほぐれて、聖河さんも笑っていた。
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