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最強の助っ人それは・・・
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「天城家にはもう1人いることを忘れてない?」
突如調理室のドアが開き、部屋に入ってきたのは天城家の長女であるコト姉だった。
「お姉ちゃん!」
「コト姉」
「学園で困っている人がいたら見過ごせないのが生徒会長だよ。ましてやそれがユズちゃんとリウトちゃんなら尚更だよ」
ここに来て最強の助っ人が現れた。
一応コト姉には助けて欲しいとメールを送っていたけど、返信を見る暇がなくて何時来てくれるかわからなかった。コト姉なら絶対にユズのことを助けてくれると思ったが、まさかこのタイミングで来るとは。
「お姉ちゃん、生徒会のお仕事はいいの?」
「大丈夫だよ。午前中に生徒会長としてのお仕事は終わったから」
悔しいがコト姉はお菓子作りに関しては俺より上だから、これまで以上にケーキ作りの効率がアップするだろう。
「とりあえず瑠璃ちゃんと楓ちゃんは1時間休憩しようか」
「ありがとうございます」
「えっ? 会長、私の名前を御存知なんですね」
「お姉ちゃんの大切な後輩だから当たり前だよ~」
以前コト姉は羽ヶ鷺の生徒の名前は全員覚えていると言っていたが本当のようだ。俺もタブレットを見ればだいたい名前は浮かんでくるが全員ではない。ほんとコト姉のスペックの高さにはいつも驚かされてばかりだ。
「か、会長~」
そして楓さんはそんなコト姉を憧れの目で見ている。どうやらまた新たなファンの獲得に成功したようだ。
「それじゃあお姉ちゃんがリウトちゃんとユズちゃんのサポートをするね」
「それで頼む」
「お姉ちゃん本当にありがとう」
そしてコト姉が加わり、ケーキ作りはさらにスピードが上がっていく。その様子を瑠璃と楓さんは驚愕の声を上げながら見とれていた。
「は、早い! 何ですか琴音先輩のスピードは! 赤い人もビックリの通常の三倍速ですよ」
「声かけもしていませんね。天城先輩と柚葉さんのやりたいことを先に読んでフォローしています」
瑠璃と楓さんは椅子に座りながら、ケーキ作りに目を奪われている。
「いや~あの3人息ぴったりって感じだね」
ちひろはオレンジジュースとリンゴジュースのペットボトルを瑠璃と楓さんの前に置く。
「お疲れ様。これ差し入れ~」
「お二人とも動くのも大変だと思いますから、食べたいものがあったら言って下さい。私が買ってきますから」
そして1年生の様子を見に来た神奈さんが2人に優しく声をかける。
「えっ? そんな⋯⋯先輩に買いに行かせるなんて⋯⋯」
「それじゃあ私は焼きそばと2ーAの中辛カレーをお願いします」
先輩達に遠慮する楓さんと違って、瑠璃は臆することなく、食べたいものを注文する。
「ちょ、ちょっと瑠璃さ~ん。先輩にお願いするなんて失礼じゃないですか」
「そうだね。カエカエの言いたいこともわかるけど⋯⋯でもユズユズは今疲れているんだ!」
「そんなガン○ムSE○D Destiny風に訳がわからないことを言わないで下さい」
「でもねカエカエ。現実問題で私は疲れて一歩も動けないから、しっかり食事を取って休憩して、早くユズユズ達を助けに行きたいの。私の鑑定で見たところ、リウト先輩はまだ大丈夫だと思うけど、ユズユズはけっこう限界が近いと思うんだよね」
瑠璃の言葉を聞いて楓はハッとなり、柚葉に目を向ける。
すると柚葉の表情に余裕はなく、額に多くの汗を浮かべていた。
本来人見知りである瑠璃は、上級生に食べ物を買いに行かせることなどしない。しかし瑠璃は、今自分がすべきことがわかっているので、敢えて一番効率が良い方法を選んだのである。
「神奈先輩、上野先輩⋯⋯申し訳ありませんが、私も2ーAの甘口カレーが食べたいのでお願いしてもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
「すぐに持ってきますから待ってて下さいね」
ちひろと神奈さんは少しでも2人の⋯⋯そしてケーキを作っている3人の力になれればと動くのであった。
突如調理室のドアが開き、部屋に入ってきたのは天城家の長女であるコト姉だった。
「お姉ちゃん!」
「コト姉」
「学園で困っている人がいたら見過ごせないのが生徒会長だよ。ましてやそれがユズちゃんとリウトちゃんなら尚更だよ」
ここに来て最強の助っ人が現れた。
一応コト姉には助けて欲しいとメールを送っていたけど、返信を見る暇がなくて何時来てくれるかわからなかった。コト姉なら絶対にユズのことを助けてくれると思ったが、まさかこのタイミングで来るとは。
「お姉ちゃん、生徒会のお仕事はいいの?」
「大丈夫だよ。午前中に生徒会長としてのお仕事は終わったから」
悔しいがコト姉はお菓子作りに関しては俺より上だから、これまで以上にケーキ作りの効率がアップするだろう。
「とりあえず瑠璃ちゃんと楓ちゃんは1時間休憩しようか」
「ありがとうございます」
「えっ? 会長、私の名前を御存知なんですね」
「お姉ちゃんの大切な後輩だから当たり前だよ~」
以前コト姉は羽ヶ鷺の生徒の名前は全員覚えていると言っていたが本当のようだ。俺もタブレットを見ればだいたい名前は浮かんでくるが全員ではない。ほんとコト姉のスペックの高さにはいつも驚かされてばかりだ。
「か、会長~」
そして楓さんはそんなコト姉を憧れの目で見ている。どうやらまた新たなファンの獲得に成功したようだ。
「それじゃあお姉ちゃんがリウトちゃんとユズちゃんのサポートをするね」
「それで頼む」
「お姉ちゃん本当にありがとう」
そしてコト姉が加わり、ケーキ作りはさらにスピードが上がっていく。その様子を瑠璃と楓さんは驚愕の声を上げながら見とれていた。
「は、早い! 何ですか琴音先輩のスピードは! 赤い人もビックリの通常の三倍速ですよ」
「声かけもしていませんね。天城先輩と柚葉さんのやりたいことを先に読んでフォローしています」
瑠璃と楓さんは椅子に座りながら、ケーキ作りに目を奪われている。
「いや~あの3人息ぴったりって感じだね」
ちひろはオレンジジュースとリンゴジュースのペットボトルを瑠璃と楓さんの前に置く。
「お疲れ様。これ差し入れ~」
「お二人とも動くのも大変だと思いますから、食べたいものがあったら言って下さい。私が買ってきますから」
そして1年生の様子を見に来た神奈さんが2人に優しく声をかける。
「えっ? そんな⋯⋯先輩に買いに行かせるなんて⋯⋯」
「それじゃあ私は焼きそばと2ーAの中辛カレーをお願いします」
先輩達に遠慮する楓さんと違って、瑠璃は臆することなく、食べたいものを注文する。
「ちょ、ちょっと瑠璃さ~ん。先輩にお願いするなんて失礼じゃないですか」
「そうだね。カエカエの言いたいこともわかるけど⋯⋯でもユズユズは今疲れているんだ!」
「そんなガン○ムSE○D Destiny風に訳がわからないことを言わないで下さい」
「でもねカエカエ。現実問題で私は疲れて一歩も動けないから、しっかり食事を取って休憩して、早くユズユズ達を助けに行きたいの。私の鑑定で見たところ、リウト先輩はまだ大丈夫だと思うけど、ユズユズはけっこう限界が近いと思うんだよね」
瑠璃の言葉を聞いて楓はハッとなり、柚葉に目を向ける。
すると柚葉の表情に余裕はなく、額に多くの汗を浮かべていた。
本来人見知りである瑠璃は、上級生に食べ物を買いに行かせることなどしない。しかし瑠璃は、今自分がすべきことがわかっているので、敢えて一番効率が良い方法を選んだのである。
「神奈先輩、上野先輩⋯⋯申し訳ありませんが、私も2ーAの甘口カレーが食べたいのでお願いしてもよろしいでしょうか?」
「いいよ」
「すぐに持ってきますから待ってて下さいね」
ちひろと神奈さんは少しでも2人の⋯⋯そしてケーキを作っている3人の力になれればと動くのであった。
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