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美穂(結ママ)①
③
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《お疲れ様ーっ来週の水曜日なんてどう?》
月曜日の夜、万恵ちゃんのパパからラインがきた。
朝、万恵ちゃんが結と遊びたいと言っているときいて、ライン交換をしたのだが、さっそくの誘いである。
予定を確認する。水曜日は午後は休みなのだが、向こうもパパだけが休みとのこと。保護者とはいえ、男女で会うのはどうなんだろう。雅教には言わなければ大丈夫だとは思うが、バレたら文句を言われるかもしれない。万恵ちゃんちはどうなんだろう。あのお母さんはどんなタイプの人なのか。夫がママ友と遊ぶことを、どう思うだろう。非常識と思われなくない。それに万が一敦子たちに知れたら、いいように脚色されて噂にされそうだ。
やはり最初は、日曜日のほうがいいかもしれない。お母さんとも仲良くなってから、大丈夫そうなら水曜日に遊ぼう。
《すいません、来週の水曜日はちょっと都合悪いんです。そのあとの日曜日はどうでしょう?》
これなら。本当は次の日曜日がよかったが、もう礼雄の家に行くことになっている。
《オッケーオッケー、そうしよう。うちにおいでよ。うちのやつはちょっと午前中用事があるけど、ついでに昼御飯買って来させよう。十時から三時くらいまででどうかな?》
万恵ちゃんのパパはすぐに返事をくれた。いい。この時間帯。礼雄たちはいつも十一時頃から集まってそのあと六時、七時はざらだ。
《わかりました! 近くなったら詳細など決めましょう》
いきなり万恵ちゃんちにお邪魔することになり、急展開もいいとこだ。女の子の家はどんな感じなのだろう。
「ねえ結、今度万恵ちゃんちに遊びに行こうね」
美穂は結に話しかけた。アニメ映画のDVDを観ていた結は振り返ってぱっと明るい顔になった。
「行きたい! 万恵と、遊びたい」
結の為ならどんなことでもしてあげたいと思うのは、こんな笑顔を見た時だ。結は不安げな表情をすることが多い。約束をしてよかった、と美穂は思った。
月曜日の夜、万恵ちゃんのパパからラインがきた。
朝、万恵ちゃんが結と遊びたいと言っているときいて、ライン交換をしたのだが、さっそくの誘いである。
予定を確認する。水曜日は午後は休みなのだが、向こうもパパだけが休みとのこと。保護者とはいえ、男女で会うのはどうなんだろう。雅教には言わなければ大丈夫だとは思うが、バレたら文句を言われるかもしれない。万恵ちゃんちはどうなんだろう。あのお母さんはどんなタイプの人なのか。夫がママ友と遊ぶことを、どう思うだろう。非常識と思われなくない。それに万が一敦子たちに知れたら、いいように脚色されて噂にされそうだ。
やはり最初は、日曜日のほうがいいかもしれない。お母さんとも仲良くなってから、大丈夫そうなら水曜日に遊ぼう。
《すいません、来週の水曜日はちょっと都合悪いんです。そのあとの日曜日はどうでしょう?》
これなら。本当は次の日曜日がよかったが、もう礼雄の家に行くことになっている。
《オッケーオッケー、そうしよう。うちにおいでよ。うちのやつはちょっと午前中用事があるけど、ついでに昼御飯買って来させよう。十時から三時くらいまででどうかな?》
万恵ちゃんのパパはすぐに返事をくれた。いい。この時間帯。礼雄たちはいつも十一時頃から集まってそのあと六時、七時はざらだ。
《わかりました! 近くなったら詳細など決めましょう》
いきなり万恵ちゃんちにお邪魔することになり、急展開もいいとこだ。女の子の家はどんな感じなのだろう。
「ねえ結、今度万恵ちゃんちに遊びに行こうね」
美穂は結に話しかけた。アニメ映画のDVDを観ていた結は振り返ってぱっと明るい顔になった。
「行きたい! 万恵と、遊びたい」
結の為ならどんなことでもしてあげたいと思うのは、こんな笑顔を見た時だ。結は不安げな表情をすることが多い。約束をしてよかった、と美穂は思った。
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