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二年目 駐屯所
頼まれモノ
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ところで、アスラーダさんに言われたアレというのは『箱庭』のこと。
アスラーダさんは今回、この場所に巡回兵の駐屯所を作るのにあたり、ここに箱庭を設置したいらしい。
確かに外出時にいつも持ち歩いているポーチの中には、『賢者の石』が三つほど入っている。
だから、いつでもを作ることはできるんだけど……
アスラーダさんに『箱庭』を作って欲しいと言われて、リエラは少し困った。
だって、前にアスタールさんから、他人から乞われて作るのは避けるようにと言われてたんだよ。
理由としては二つ。
一度、頼まれるままに作ってしまうと、他の人から依頼があった場合に断りづらくなってしまうということ。
それから、もしも『箱庭|《迷宮)』を作れることが知られてしまった場合に、リエラの実が危険にさらされる可能性があるから。
どっちも、ありそうだなと思った。
だから、アスラーダさんからの頼みに躊躇したわけだ。
これ、朝一番に頼まれたんだったら何も考えずに引き受けたんだろうなぁ……
アスラーダさんが、リエラのことを利用しようなんて考えるはずがないって思っていたし。
正直、今もそう思わないでもないけど、少し自信がない。
妹と同列でもないならば、リエラは彼にとってどんな存在なんだろう?
どうしても、そのことに頭がいってしまう。
いくら考えたって、思考は堂々巡りするだけなのに。
ため息を吐いて、『賢者の石』を一つだけポーチから取り出す。
彼がリエラのことをどう思ってるのかなんて、考えるのはやめだ。
今からやらなきゃいけないことに、思考を切り替えよう。
さて、現状行われている山道の巡回はグラムナードとウガリの間を往復するというものだ。
巡回を始めた元々の理由は、盗賊行為の抑止のため。
この点に関しては問題なく成果を上げていて、巡回をはじめて九年目になる今はほとんど起きていないそうだ。
というか、むしろ九年前までは何の対策もしてなかったというのが驚きなんだけど……
それまでは、山道に住み着いた盗賊団もいたらしい。
怖すぎる……!
今は、盗賊団が住み着いているなんてこともないみたいで良かったよ……
ちなみに、盗賊団対策がひと段落した今は、環境維持が主なお仕事。
環境維持というのは、崩落が起きてないかの確認や目立つ汚物の処理を行うこと。
ただし、崩落は今まで一度も起きていない。
だから、汚物処理が主なお仕事になる。
とはいえ、巡回の期間は往復で二日間。
馬で移動しながら『目立つ汚物』の処理をしている訳だけど、実際に歩いてみると、道端には汚物がたくさんあった。
流石に馬上からでは、細かい部分には目が届かないということなんだろう。
巡回兵の駐屯所を作るのは、そういった細かい部分への対処も行えるようにするためなんだって。
山道開発の話が出た時点でアスラーダさんはまず、ウガリから最寄りの水場に駐屯地は作ることは考えていたらしい。
その駐屯地に『箱庭』を用意することに決めた理由は、二つ。
グラムナードの民が日常的に口にしているものが、最寄りの町で手に入るとは限らないということが一つ。
実際、食事事情はとても恵まれているから、中町の住人の舌は肥えている。
普段食べているものよりも著しく品質の劣る食事しか摂れないと、仕事のやる気が落ちるかもって言うのは理解できなくもない。
リエラも、美味しいものを食べたらやる気が出るし。
きっと、他の人もそこは一緒なはずだ。
グラムナードから運ぶこともできるけど、鮮度が落ちるとまずい食べ物もあるんだよね。
だからこそ、山道も領内であるという理由をこじつけた上で、箱庭の提供することをアスタールさんも許可したんだろう。
先代様だけでなく、なんだかんだ言いながらアスタールさんも、グラムナードの民に甘いんだなぁと思ったのは内緒だ。
もう一つの理由は、『涙石』を格安で提供することで水場を独占するうま味をなくして、水売りを撲滅しようっていうもの。
ちなみに『涙石』は、外町にある『岩窟の迷宮』で入手できる。
今は利用価値が認められていないせいで採掘されていないから、単純に買って運べばいいというものではない。
わざわざ、そのために採取しないといけないんだよね。
その上でここまで運んでくるとなると、どうしても安価で提供するというのは難しくなってしまう。
だから、食糧庫代わりの『箱庭』を作る許可があるんだから、ついでに『涙石』も採れるようにすれば一石二鳥だという訳だ。
まあ、それはさておき。
久しぶりの箱庭作成に取り掛かるとしよう!
改めて考えずとも、一から箱庭を作るのは本当に久しぶり。
このところ、『素材回収所』や『廃研究所』のマイナーチェンジはしていたものの、新しく作ってはいなかった。
この二つがあれば、自分の個人的な需要は満たせるって言うのが理由だけど……
新しいのを作るというのは、それはそれで楽しいよね。
アスラーダさんは今回、この場所に巡回兵の駐屯所を作るのにあたり、ここに箱庭を設置したいらしい。
確かに外出時にいつも持ち歩いているポーチの中には、『賢者の石』が三つほど入っている。
だから、いつでもを作ることはできるんだけど……
アスラーダさんに『箱庭』を作って欲しいと言われて、リエラは少し困った。
だって、前にアスタールさんから、他人から乞われて作るのは避けるようにと言われてたんだよ。
理由としては二つ。
一度、頼まれるままに作ってしまうと、他の人から依頼があった場合に断りづらくなってしまうということ。
それから、もしも『箱庭|《迷宮)』を作れることが知られてしまった場合に、リエラの実が危険にさらされる可能性があるから。
どっちも、ありそうだなと思った。
だから、アスラーダさんからの頼みに躊躇したわけだ。
これ、朝一番に頼まれたんだったら何も考えずに引き受けたんだろうなぁ……
アスラーダさんが、リエラのことを利用しようなんて考えるはずがないって思っていたし。
正直、今もそう思わないでもないけど、少し自信がない。
妹と同列でもないならば、リエラは彼にとってどんな存在なんだろう?
どうしても、そのことに頭がいってしまう。
いくら考えたって、思考は堂々巡りするだけなのに。
ため息を吐いて、『賢者の石』を一つだけポーチから取り出す。
彼がリエラのことをどう思ってるのかなんて、考えるのはやめだ。
今からやらなきゃいけないことに、思考を切り替えよう。
さて、現状行われている山道の巡回はグラムナードとウガリの間を往復するというものだ。
巡回を始めた元々の理由は、盗賊行為の抑止のため。
この点に関しては問題なく成果を上げていて、巡回をはじめて九年目になる今はほとんど起きていないそうだ。
というか、むしろ九年前までは何の対策もしてなかったというのが驚きなんだけど……
それまでは、山道に住み着いた盗賊団もいたらしい。
怖すぎる……!
今は、盗賊団が住み着いているなんてこともないみたいで良かったよ……
ちなみに、盗賊団対策がひと段落した今は、環境維持が主なお仕事。
環境維持というのは、崩落が起きてないかの確認や目立つ汚物の処理を行うこと。
ただし、崩落は今まで一度も起きていない。
だから、汚物処理が主なお仕事になる。
とはいえ、巡回の期間は往復で二日間。
馬で移動しながら『目立つ汚物』の処理をしている訳だけど、実際に歩いてみると、道端には汚物がたくさんあった。
流石に馬上からでは、細かい部分には目が届かないということなんだろう。
巡回兵の駐屯所を作るのは、そういった細かい部分への対処も行えるようにするためなんだって。
山道開発の話が出た時点でアスラーダさんはまず、ウガリから最寄りの水場に駐屯地は作ることは考えていたらしい。
その駐屯地に『箱庭』を用意することに決めた理由は、二つ。
グラムナードの民が日常的に口にしているものが、最寄りの町で手に入るとは限らないということが一つ。
実際、食事事情はとても恵まれているから、中町の住人の舌は肥えている。
普段食べているものよりも著しく品質の劣る食事しか摂れないと、仕事のやる気が落ちるかもって言うのは理解できなくもない。
リエラも、美味しいものを食べたらやる気が出るし。
きっと、他の人もそこは一緒なはずだ。
グラムナードから運ぶこともできるけど、鮮度が落ちるとまずい食べ物もあるんだよね。
だからこそ、山道も領内であるという理由をこじつけた上で、箱庭の提供することをアスタールさんも許可したんだろう。
先代様だけでなく、なんだかんだ言いながらアスタールさんも、グラムナードの民に甘いんだなぁと思ったのは内緒だ。
もう一つの理由は、『涙石』を格安で提供することで水場を独占するうま味をなくして、水売りを撲滅しようっていうもの。
ちなみに『涙石』は、外町にある『岩窟の迷宮』で入手できる。
今は利用価値が認められていないせいで採掘されていないから、単純に買って運べばいいというものではない。
わざわざ、そのために採取しないといけないんだよね。
その上でここまで運んでくるとなると、どうしても安価で提供するというのは難しくなってしまう。
だから、食糧庫代わりの『箱庭』を作る許可があるんだから、ついでに『涙石』も採れるようにすれば一石二鳥だという訳だ。
まあ、それはさておき。
久しぶりの箱庭作成に取り掛かるとしよう!
改めて考えずとも、一から箱庭を作るのは本当に久しぶり。
このところ、『素材回収所』や『廃研究所』のマイナーチェンジはしていたものの、新しく作ってはいなかった。
この二つがあれば、自分の個人的な需要は満たせるって言うのが理由だけど……
新しいのを作るというのは、それはそれで楽しいよね。
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