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ベル 二回目の尋問
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*無理矢理、性交渉をさせられた表現があります。不快に思われる方はお読みにならないよう気をつけて下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次の日、早くから支度を始め、二人で出勤した。
まだ人の少ない騎士団内は静かだ。
久しぶりに訓練所でブライアンと剣を交えた。
ブライアンにはまだまだ敵わないが、最初の頃よりはついていけるようになった。
「シシーはまだ腕の力だけで剣を振る事が多い。身体全体で降らなければ男相手ではやられるぞ。」
「はい!」
そのうち出勤してくる同僚が増えてきたので、相手を変えて訓練を続けていると、団長が出勤してきた。
「ブライアン、シシリー、後で執務室に来てくれ。」
そう私達に声をかけると、団長は執務室へ向かった。
きりの良いところで訓練を終え、二人で執務室へ向かった。
執務室に入ると、
「まあ、座れ。供述調書を読んでも良いが、俺の口から説明しようと思って二人を呼んだ。
先ず定食屋のベルの供述からだ。」
二度目の尋問は団長とイーグルのシックス副団長がした。
「少しは眠ったのか?クマが凄いな。
眠れないよな、そりゃそうだ、眠れたら相当な神経だ。」
「・・・・」
「さて、今日から本格的に調書を取っていく。お前が話した事は一言一句記録される。後で言ってなかったと言えないようにな。
分かったか?」
「・・・はい」
「では、貴方の名前と年齢は?」
「ベルです。二十歳です。」
「両親の名前は?」
「父がニック。母はコネットです。」
「兄弟は?」
「いません。私一人です…」
「では本題に入ります。」
「貴方はシシリー・フォード男爵令嬢を知っていますか?」
「はい、よく店にきてくれます。」
「ブライアン・ハワード侯爵令息を知っていますか?」
「・・・はい、知っています。」
「二人がファルコン騎士団の団員なのは知っていますか?」
「はい…知っています。」
「二人が付き合っている事は知っていますか?」
「はい…知っています…」
「来月結婚する事も知っていますか?」
「はい・・・知っています…」
「二人の新居の場所を知っていますか?」
「・・・はい」
「二人に教えてもらったのですか?」
「…いえ・・・後を…つけました…」
「それはどうしてですか?」
「お二人がどんな所に住んでいるのか知りたかったからです…」
「どうしてですか?」
「・・・羨ましかったからです…」
「どうしてですか?」
「どうしてって…。ブラ「んっんっー」、あの、ハワー「んっんっー」ファルコン副団長様の家を見てみたかったんです…」
「どうしてファルコン副団長の家を見たいのですか?」
「だから見てみたかったからって言ってるじゃないですか!」
「貴方は友達の家を、教えてもらう前に後をつけていっては見に行くんですか?」
「そんな事しません!」
「ではどうして後をつけてまで家を見に行ったんですか?」
「ブラ「あ?」・・ファルコン副団長が好きだから見に行きたかったんです!」
「なるほど、好きだから普通の人はしない尾行をしてまで家を知りたかったと?」
「・・・そう…です」
「尾行したのは一度だけですか?」
「・・一度…だけです」
「本当ですか?本当に一度だけですか?」
「ウッ・・・・数回…後をつけました…」
「正確な数を答えて下さい。」
「覚えていません!」
「覚えていないほどしたと?」
「・・・・そうです!」
「質問してもいいですか?」
「…どうぞ」
「貴方は好きでもない人に何回も尾行されても平気なのですか?」
「そんな・・・・・平気ではありません…」
「自分はされたくないのに、好きな相手にはするということですね?」
「・・・・・・」
「続けます。そんなにファルコン副団長が好きなら婚約者のファルコン一番隊リーダーの事が嫌いだったのですか?」
「・・・・嫌い…ではありません…」
「随分間がありましたね、正直に答えて下さい。一番隊リーダーの事が嫌いだったのですか?」
「…嫌いでした」
「一番隊リーダーは貴方とは友達と言っていましたが、違うんですね?」
「最初は…嫌いではありませんでした。」
「どうして嫌いになったのですか?」
「…ブ「はあ?」ファルコン副団長と付き合い出してから好きではなくなりました。」
「それまで仲が良かったのに?」
「・・・」
「僻み?」
「・・・」
「妬み?嫉妬?」
「・・・」
「憎悪?あー全部ですか。一番隊リーダーは美人だし、性格も良いし、男爵とはいえ貴族ですし、スタイルも良いですしね。」
「酷い・・・」
「それでは続けます。お客から媚薬を貰ったそうですが、どんなお客でしたか?」
「シ「はあ…」ミッシェルさん達と一緒に来ていたカールさんです。」
「一番隊副リーダーのカール・リーガルですね?」
「はい」
「カールは貴方になんて言って媚薬を渡したのですか?」
「お前はファルコン副団長が好きかと聞かれたので、大好きだと答えました。薬を出して、この薬を飲ませてシ「俺が言った事を忘れるな」…ごめんなさい・・一番隊リーダーに見せつければファルコン副団長はお前の物になると言われました…。一番隊リーダーは明後日帰ってくるから明日飲ませろと言われました。」
「それから?」
「匂いや味でバレないようにグラタンソースに混ぜて、ファルコン副団長に一番隊リーダーに食事を持っていくように頼まれたと嘘をつき、家の中に入りました。
ファルコン副団長は嫌そうな顔をしていましたが、一番隊リーダーが頼んだならと許してくれました。」
「弱味に漬け込んだんですね?」
「・・・・・そうです。」
「続けて下さい。」
「グラタンは火加減が難しいので私がやりますと言い、温めました。
二人分持っていったので一緒に食べようと思いました。
ワインにも薬を入れておきましたが、私が持っていったワインは飲まず、自分ちのワインを開けて副団長は飲みました。
私に早く帰ってほしかったらしく副団長は急いで食べていました。
全部食べ終わった頃、顔が赤くなっていたので薬が効いてきたのだと思い、暑いなら服を脱いでも良いと言いました。
副団長は苦しそうにシ「何度も言わせるな!」一番隊リーダーの名前を呼び、助けてと言った後、抱きたいと言い、私の服を剥ぎ取った後、私を抱きました。
何度も何度も抱いてくれました。」
「抱いてくれた?」
「・・・私を一番隊リーダーと思って抱いていました…。何度も一番隊リーダーの名前を呼んでいましたから…
夜明け前になり、ようやく二人で眠りました。私を抱きしめて副団長は眠りました。」
「正しく言え。反吐がでる…」
「ウッ・・・・私を一番隊リーダーと勘違いし、抱きしめて副団長は眠りました。」
「続けろ」
「昼頃になり、副団長がベッドを蹴って私を起こしました。
寝ぼけていた私の顔を掴み、無理矢理口を開けさせ、避妊薬を飲ませました。
私が飲んだ事を確認した後、本当に飲んだのか口の中を確認しました。
その後、私に服を着ろと命令し、私が媚薬を副団長に飲ませた事は分かっているので、拘束して騎士団に連れて行くと言いました。」
「副団長の顔を見たか?」
「真っ青な顔で、私を怖い顔で睨んでいました…」
「自分の好きな人にそんな顔をさせてどう思った?」
「怖いと思いました…」
「お前の物に出来るのではなかったのか?」
「出来ませんでした…」
「じゃあなんで薬なんか飲ませた!
一度だけでも抱かれたかったとか言うなよ!
お前がした事はレイプだ。
副団長を強姦したんだ、貴様は!
副団長の尊厳を傷付け、抱きたくもない女を無理矢理抱かせたお前は最低の人間だ。
覚えておけ、お前は強姦魔だ!」
「団長、落ち着いて下さい!」
「済まん…我慢出来んかった…」
「ごめ・・ごめん…なさい…わ、私…そ、そんな・・・・つも…り…「もういい!今日の尋問は終わりだ!」
二回目の尋問はこうして終わった。
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次の日、早くから支度を始め、二人で出勤した。
まだ人の少ない騎士団内は静かだ。
久しぶりに訓練所でブライアンと剣を交えた。
ブライアンにはまだまだ敵わないが、最初の頃よりはついていけるようになった。
「シシーはまだ腕の力だけで剣を振る事が多い。身体全体で降らなければ男相手ではやられるぞ。」
「はい!」
そのうち出勤してくる同僚が増えてきたので、相手を変えて訓練を続けていると、団長が出勤してきた。
「ブライアン、シシリー、後で執務室に来てくれ。」
そう私達に声をかけると、団長は執務室へ向かった。
きりの良いところで訓練を終え、二人で執務室へ向かった。
執務室に入ると、
「まあ、座れ。供述調書を読んでも良いが、俺の口から説明しようと思って二人を呼んだ。
先ず定食屋のベルの供述からだ。」
二度目の尋問は団長とイーグルのシックス副団長がした。
「少しは眠ったのか?クマが凄いな。
眠れないよな、そりゃそうだ、眠れたら相当な神経だ。」
「・・・・」
「さて、今日から本格的に調書を取っていく。お前が話した事は一言一句記録される。後で言ってなかったと言えないようにな。
分かったか?」
「・・・はい」
「では、貴方の名前と年齢は?」
「ベルです。二十歳です。」
「両親の名前は?」
「父がニック。母はコネットです。」
「兄弟は?」
「いません。私一人です…」
「では本題に入ります。」
「貴方はシシリー・フォード男爵令嬢を知っていますか?」
「はい、よく店にきてくれます。」
「ブライアン・ハワード侯爵令息を知っていますか?」
「・・・はい、知っています。」
「二人がファルコン騎士団の団員なのは知っていますか?」
「はい…知っています。」
「二人が付き合っている事は知っていますか?」
「はい…知っています…」
「来月結婚する事も知っていますか?」
「はい・・・知っています…」
「二人の新居の場所を知っていますか?」
「・・・はい」
「二人に教えてもらったのですか?」
「…いえ・・・後を…つけました…」
「それはどうしてですか?」
「お二人がどんな所に住んでいるのか知りたかったからです…」
「どうしてですか?」
「・・・羨ましかったからです…」
「どうしてですか?」
「どうしてって…。ブラ「んっんっー」、あの、ハワー「んっんっー」ファルコン副団長様の家を見てみたかったんです…」
「どうしてファルコン副団長の家を見たいのですか?」
「だから見てみたかったからって言ってるじゃないですか!」
「貴方は友達の家を、教えてもらう前に後をつけていっては見に行くんですか?」
「そんな事しません!」
「ではどうして後をつけてまで家を見に行ったんですか?」
「ブラ「あ?」・・ファルコン副団長が好きだから見に行きたかったんです!」
「なるほど、好きだから普通の人はしない尾行をしてまで家を知りたかったと?」
「・・・そう…です」
「尾行したのは一度だけですか?」
「・・一度…だけです」
「本当ですか?本当に一度だけですか?」
「ウッ・・・・数回…後をつけました…」
「正確な数を答えて下さい。」
「覚えていません!」
「覚えていないほどしたと?」
「・・・・そうです!」
「質問してもいいですか?」
「…どうぞ」
「貴方は好きでもない人に何回も尾行されても平気なのですか?」
「そんな・・・・・平気ではありません…」
「自分はされたくないのに、好きな相手にはするということですね?」
「・・・・・・」
「続けます。そんなにファルコン副団長が好きなら婚約者のファルコン一番隊リーダーの事が嫌いだったのですか?」
「・・・・嫌い…ではありません…」
「随分間がありましたね、正直に答えて下さい。一番隊リーダーの事が嫌いだったのですか?」
「…嫌いでした」
「一番隊リーダーは貴方とは友達と言っていましたが、違うんですね?」
「最初は…嫌いではありませんでした。」
「どうして嫌いになったのですか?」
「…ブ「はあ?」ファルコン副団長と付き合い出してから好きではなくなりました。」
「それまで仲が良かったのに?」
「・・・」
「僻み?」
「・・・」
「妬み?嫉妬?」
「・・・」
「憎悪?あー全部ですか。一番隊リーダーは美人だし、性格も良いし、男爵とはいえ貴族ですし、スタイルも良いですしね。」
「酷い・・・」
「それでは続けます。お客から媚薬を貰ったそうですが、どんなお客でしたか?」
「シ「はあ…」ミッシェルさん達と一緒に来ていたカールさんです。」
「一番隊副リーダーのカール・リーガルですね?」
「はい」
「カールは貴方になんて言って媚薬を渡したのですか?」
「お前はファルコン副団長が好きかと聞かれたので、大好きだと答えました。薬を出して、この薬を飲ませてシ「俺が言った事を忘れるな」…ごめんなさい・・一番隊リーダーに見せつければファルコン副団長はお前の物になると言われました…。一番隊リーダーは明後日帰ってくるから明日飲ませろと言われました。」
「それから?」
「匂いや味でバレないようにグラタンソースに混ぜて、ファルコン副団長に一番隊リーダーに食事を持っていくように頼まれたと嘘をつき、家の中に入りました。
ファルコン副団長は嫌そうな顔をしていましたが、一番隊リーダーが頼んだならと許してくれました。」
「弱味に漬け込んだんですね?」
「・・・・・そうです。」
「続けて下さい。」
「グラタンは火加減が難しいので私がやりますと言い、温めました。
二人分持っていったので一緒に食べようと思いました。
ワインにも薬を入れておきましたが、私が持っていったワインは飲まず、自分ちのワインを開けて副団長は飲みました。
私に早く帰ってほしかったらしく副団長は急いで食べていました。
全部食べ終わった頃、顔が赤くなっていたので薬が効いてきたのだと思い、暑いなら服を脱いでも良いと言いました。
副団長は苦しそうにシ「何度も言わせるな!」一番隊リーダーの名前を呼び、助けてと言った後、抱きたいと言い、私の服を剥ぎ取った後、私を抱きました。
何度も何度も抱いてくれました。」
「抱いてくれた?」
「・・・私を一番隊リーダーと思って抱いていました…。何度も一番隊リーダーの名前を呼んでいましたから…
夜明け前になり、ようやく二人で眠りました。私を抱きしめて副団長は眠りました。」
「正しく言え。反吐がでる…」
「ウッ・・・・私を一番隊リーダーと勘違いし、抱きしめて副団長は眠りました。」
「続けろ」
「昼頃になり、副団長がベッドを蹴って私を起こしました。
寝ぼけていた私の顔を掴み、無理矢理口を開けさせ、避妊薬を飲ませました。
私が飲んだ事を確認した後、本当に飲んだのか口の中を確認しました。
その後、私に服を着ろと命令し、私が媚薬を副団長に飲ませた事は分かっているので、拘束して騎士団に連れて行くと言いました。」
「副団長の顔を見たか?」
「真っ青な顔で、私を怖い顔で睨んでいました…」
「自分の好きな人にそんな顔をさせてどう思った?」
「怖いと思いました…」
「お前の物に出来るのではなかったのか?」
「出来ませんでした…」
「じゃあなんで薬なんか飲ませた!
一度だけでも抱かれたかったとか言うなよ!
お前がした事はレイプだ。
副団長を強姦したんだ、貴様は!
副団長の尊厳を傷付け、抱きたくもない女を無理矢理抱かせたお前は最低の人間だ。
覚えておけ、お前は強姦魔だ!」
「団長、落ち着いて下さい!」
「済まん…我慢出来んかった…」
「ごめ・・ごめん…なさい…わ、私…そ、そんな・・・・つも…り…「もういい!今日の尋問は終わりだ!」
二回目の尋問はこうして終わった。
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