私の婚約者の苦手なもの

jun

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カトリーヌ視点



ロナルド様がリリーナ様を抱き上げ医務室へ連れて行かれました。

後ほど話しを聞きに来られるでしょう。


それにしても、拳が痛い…泣きそうです…


そこへルイジェルド殿下が来られました。


まだ調査書を提出していない者がいないか確認しながらテキパキと指示をとばす。


わたしくしも会員達に手伝わせ、なんとか全員のチェックが終わり、待機組が隔離されたのを見届けました。


殿下がこちらに来られ、治療を受けるよう連れていかれ、歩きながらの事情聴取となりました。


「君、イーガー家の御令嬢だよね?やっぱり訓練とか受けてるの?」


さすがに王族。
我らイーガー家は王家の影を担っています。


「兄は受けておりますが、わたくしは軽くでございます。」


「ふ~ん、少しね~。でも助かった。ありがとう。」
と頭を下げて下さった。


「頭を上げてください。わたくしが勝手にやったことでございます。」

そして、あの時の状況を事細かに説明しました。
真剣に話しを聞く姿は流石王族という感じです。


「ありがとう、理解した。今度何かお礼するよ、トリーちゃん!」


トリーちゃん?


と、と、トリ、トリーちゃん?!


軽くパニクっていると、別室に着き、ここで治療を受けろとのこと。


「じゃあ、またね、トリーちゃん。」


と爽やかに戻っていかれた…。



どうしましょう…好きになってしまいそうです…。
いやいや、わたくしにはまだまだ使命がございます!
色恋する暇などございません!


ボォーとしながら治療を受けている間にロナルド様がいらっしゃっていました。


どうやらわたくしの治療を待っているようです。


包帯を巻いてもらい治療が終了するとすぐにロナルド様に寄り、跪く。


ロナルド様は気配を感じたのか、目を開けました。眩しッ!


なんだろう…。
この方は神様なんだろうか?
人間を創りし創造神とか、ひょっとしたら魔王とか?
美しすぎて顔を上げられません。


ロナルド様にリリーナ様が怪我なさるまでの経緯を説明させていただきました。


説明が終わると、ロナルド様がお礼を仰りました。


リリーナ様をお護り出来なかったのに…。

申し訳なく思います…。


名前を聞かれ、名乗ると頷かれたのでウチの影のことを知っているのでしょう。


また頼むと言うとロナルド様は颯爽と出ていかれました。

拝んでおきましょう!合掌…。

リリーナ様はお目覚めになられたのでしょうか?
心配です…。


血を流して倒れていたリリーナ様…。

わたくしが真後ろにいたのに…。

唇を噛んでしまいます。


最近鍛練をサボっていたからでしょう。
家に帰ったらお父様に鍛えてもらいましょう。


それにしても今日は疲れました。


リリーナ様が目覚めたと報告が来たら帰りましょう。



ふと、ベッドで眠る方を見ると、


アレ?この方…


あの時は突然だったのと、形相が変わっていたので気づきませんでしたが…。


でも顔を包帯で巻かれているので確信がないのですが、おそらく間違いなくあの方だと思います。

大丈夫でしょうか、この方。

創造神様に、・・・失礼いたしました、ロナルド様に殺されないでしょうか?


不可抗力とはいえリリーナ様を噛んでしまいましたから。


この後が怖いですね…







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