私の婚約者の苦手なもの

jun

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突然の来訪

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露天風呂でお母様達に会った後、ロイは
「後で入ろう」とお母様達に聞こえないように小さな声で言った後、すぐ私も連れて露天風呂を出た。

部屋に戻り、お母様達が戻ったのを確認してからもう一度入って、ようやく満足して眠った。


朝になり、
「入るだろうと思ったから待っていたの」
と言って、またロイとおば様が親子喧嘩をしていたが、おば様が楽しそうなので見守った。



今日はみんなで湖に行こうとなり、シアが連れて行ってくれた。

「うわあ、近くで見ると大きいね~」

「そうなんです。展望台からだとそうでもないんですが、意外と大きいんですよ。」

「ボートもあるんだね」

「ボートは夏だけなんです。もうすぐ凍るので。」

「そうか、残念。」


遊歩道を散策していると、血相を変えたシアのお父様が走ってきた。

「大変です!陛下と殿下が来られました!」

「「「「「ハア⁉︎」」」」」

「何やってるのかしら陛下は…」

「殿下も一緒って…警備は大丈夫なのかしら…」

「何人で来られたの、お父様」

「五人だ!陛下とルイジェルド殿下、グランディ侯爵とワソニック伯爵、それとイーガー侯爵だ!」

「「「「「ハア⁉︎」」」」」

「とにかく帰りましょう、由々しき事態だわ!」

「ホントよ!何やってるのかしら、あの人達!」


お怒りのお母様達と急いで宿にもどった







「おお、シェリル、マリア、久しぶりだな。」

「シェリル・グランディが陛下に「あ~堅い挨拶は良い。マリアもいいぞ。」」


「陛下、どうされたのですか!」

「まあ、いろいろあってな…そなたらが温泉に行ったと聞いてな、私も癒されたくて来てしまった。」

「来てしまったって、執務はどうしたのですか?王妃様はご存知なのですか?」

「もちろんアイリスは知っている。許可も取っているぞ」

「アラン!お義兄様はご存知なの?」

「ああ、知っているよ。」

一応陛下がいるので、お母様達はそれ以上何も言わないが、
のんびりしている所を邪魔されたのだ、後でお父様達は説教だろう…。


ランソル伯爵夫妻は固まっている。
もちろんシアも。

いきなり国のトップと重鎮達が来たのだから仕方ないだろう。

それからはお母様、おば様、私もシア達に手伝って、
陛下達の部屋の準備、部屋割りのやり直し、料理の見直し、警護についている方三名の部屋、等やる事があり過ぎて、てんやわんやだった。

たまたま貸し切りにしていたので、部屋は空いているが、部屋数がギリギリだ。
大人数で泊まれる大部屋が一部屋、
一番豪華な部屋が一部屋、
後同じ作りの部屋が八部屋、全部で十部屋。
私達も入れて十二人。

どうしようかとみんなが悩んでいる時、

「大部屋があるなら、そこで構わんぞ。男はそこに寝ればいいではないか!」

と陛下が言った途端、

「「「「嫌ですよ!」」」」

「父上、誰のせいでこんな事になったと思っているのですか!」

「だから、皆が大変だから大部屋で良いと言っている。学生のようで楽しそうではないか。なあ、カイル。」

「何が楽しくて男だけで寝なくちゃいけないんですか!あなたは一番良い部屋で寝なさいよ!」

とりあえず陛下は置いといて、
豪華な部屋へは陛下と殿下。
夫婦は同じ部屋、私とロイが同じ部屋、
後はトリーのお父様、警護の方三名に一部屋ずつ割り当てた。
料理は美味しいので変えずにそのまま。

ひと段落ついた時、ロイが殿下を捕まえた。


「殿下、説明して頂きましょうか。」

「こっちも大変だったんだ。危なくカトリーヌと破談になる所だったんだぞ!」

「破談⁉︎」

「話せば長いんだ…」


と言って殿下がこうなった経緯を話し出した。











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