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公爵邸の玄関ホールでの衝撃的な「妻宣言」から数十分後。
私は、案内された部屋の広さに戦慄していた。
「ここが、私の部屋ですか?」
「ああ。俺の寝室の隣だ。中で繋がっている」
アレクシス様が指差した先には、豪奢な両開きの扉。
その向こうには、キングサイズの天蓋付きベッドが鎮座している。
部屋の隅々まで、最高級の調度品で埋め尽くされていた。
猫足のバスタブ、大理石の暖炉、そしてウォークインクローゼットには、すでに私のサイズに合わせられたドレスや部屋着がずらりと並んでいる。
(仕事が早すぎる……!)
恐るべき準備の良さだ。
これだけの衣装をいつ手配したのか。
もしかして、私をスカウトする計画は前々から練られていたのだろうか?
(いや、まさか。あの婚約破棄騒動は突発的なものだし……ということは、公爵家の御用商人を総動員して、数時間で用意させた? 特急料金、いくらかかったのかしら)
つい、ドレスの裾をめくってタグを探そうとしてしまう。
いけない、いけない。
今は業務時間内だ。
「気に入らないか?」
アレクシス様が、不安そうに私の顔を覗き込む。
その表情は、獰猛な狼が雨に濡れてションボリしているように見えなくもない。
「とんでもありません! 素晴らしい福利厚生です。これほどの待遇、前職(王太子の婚約者)ではあり得ませんでした」
「そうか。ならいい」
彼はホッとしたように息を吐いた。
「では、着替えてくれ。話はそれからだ」
「承知いたしました」
私はメイドの手を借りず、手早く用意されていたシルクのネグリジェに着替えた。
肌触りが良すぎて、着ている感覚がないほどだ。
(この生地、メーター単価で金貨三枚はするわね……)
経済的な数値を肌で感じながら、私はアレクシス様の待つ寝室へと移動した。
寝室には、ワインとグラスが用意されていた。
アレクシス様はソファに座り、すでにグラスを傾けている。
間接照明が彼の彫刻のような顔立ちを照らし、無駄にムーディーな雰囲気を醸し出していた。
(なるほど、ここからが本題というわけね)
私は気を引き締めた。
いわゆる「夜のオリエンテーション」だ。
雇用契約の細則、特に「妻」としての具体的な業務範囲のすり合わせ。
私は懐から愛用の手帳とペンを取り出し、アレクシス様の対面のソファに座った。
「お待たせいたしました、閣下。いえ、旦那様」
「……あ、ああ」
アレクシス様は、私の手にある手帳を見て、少し眉を寄せた。
「モナ。その手帳はなんだ?」
「議事録用です。重要な指示を聞き漏らさないように」
「……今は、仕事の話ではないのだが」
「え? ですが、『妻としての振る舞い』についてのお話ですよね?」
「まあ、そうだが……」
アレクシス様は歯切れが悪い。
グラスを置いて、彼は意を決したように私を見据えた。
その瞳には、熱っぽい色が宿っている。
「モナ。俺は不器用な男だ」
「存じております」
「言葉足らずで、誤解されることも多い。だが、君をこの屋敷に迎えたのは、単なる事務処理能力を買ったからだけではない」
(ほうほう、つまり?)
私はペンを走らせる準備をする。
『事務処理以外の付加価値を期待』とメモ。
「君のその強さ、そして……どんな時でも自分を見失わない凛とした姿に、俺は……」
彼は言葉を詰まらせ、視線を泳がせた。
耳が少し赤い。
(おっと、これは……)
私は瞬時に察した。
これは、あれだ。
「信頼」の話だ。
過去に金目当ての女性に裏切られてきた彼は、私の「金への執着の潔さ」を逆に信頼してくれたのだ。
「裏表のないビジネスパートナーとして、背中を任せたい」ということだろう。
「わかります、旦那様」
私は深く頷いた。
「私の性格(スペック)を高く評価していただき、光栄です。ご安心ください、私は期待以上の成果を出してみせます」
「本当か?」
「はい。旦那様が私に求めているのは、甘い言葉や愛想笑いではなく、鉄壁の守りですよね?」
「守り……?」
「ええ。公爵家の財産を守り、煩わしい社交界のハエを追い払い、旦那様が快適に過ごせる環境を構築する。それが『妻』としての私のミッション」
私は手帳をパンと閉じた。
そして、キリッとした顔で宣言する。
「私、モナ・バーンズは誓います。この契約期間中、いっさいの『感情』を業務に挟みません!」
「……は?」
アレクシス様の動きが止まった。
「女としての情や、嫉妬、恋愛感情といった不確定要素(バグ)は、業務の効率を著しく低下させます。ですので、私は『公爵夫人』という機能を持つシステムとして、徹頭徹尾ドライに振る舞うことをお約束します!」
どうだ、この完璧な回答。
恋愛沙汰に疲れた彼にとって、これ以上ない安心材料のはずだ。
「いわゆる『白い結婚』ですね。寝室は共にしても、指一本触れさせませんし、私も求めません。あくまで形だけの夫婦として、完璧な仮面を被り続けます」
私は胸を張った。
さあ、褒めてくれ。
「君は最高だ」と言って、ボーナスをはずんでくれ。
しかし。
アレクシス様の反応は、予想外のものだった。
彼は片手で顔を覆い、深々とソファに沈み込んでしまったのだ。
「……旦那様?」
「……違う」
「はい?」
「そうじゃない……そうじゃないんだ、モナ……」
うめくような声。
あれ、違った?
もしかして、もっと具体的な数値目標が必要だった?
「あ、申し訳ありません。では、具体的な削減目標を提示しますね。まずは食費のロスを月一割カット、それから……」
「そういうことでもない!」
アレクシス様がガバッと顔を上げた。
その瞳は、どこか悲痛だ。
「感情を……挟んでほしいんだ」
「えっ」
「俺は、君に……その……」
彼は言い淀み、そして苦し紛れにこう言った。
「俺を、癒やしてほしいんだ」
「癒やし……?」
私は首を傾げた。
癒やし。
ヒーリング。
リラクゼーション。
(なるほど! 激務で疲れた精神のケアも業務に含まれるのね!)
王太子の婚約者時代、カイル殿下が癇癪を起こした時に、なだめすかして機嫌を取るのも私の仕事だった。
要するに、アレクシス様は「甘やかされたい」のだ。
氷の公爵と呼ばれていても、中身は二十二歳の若者。
甘えたい時だってあるだろう。
「合点がいきました」
私はポンと手を打った。
「メンタルケア担当ですね。お任せください。私、マッサージも得意ですし、愚痴の聞き流しスキルも王宮で鍛え上げられています」
「……」
「今日はもう遅いですし、お休みになりましょう。私が寝付くまで、子守唄がわりに最近の市場相場の動向でも読み聞かせしましょうか?」
「……いや、いい」
アレクシス様は力なく首を振った。
その背中には、「伝わらない……」という哀愁が漂っていた気がするが、気のせいだろう。
「ベッドは君が使え。俺はソファで寝る」
「えっ、そんなわけにはいきません! 雇い主をソファで寝かせるなんて、減給対象です」
「いいから使え。命令だ」
「……はあ。では、お言葉に甘えて」
私はキングサイズのベッドにダイブした。
ふかふかだ。
最高級の羽毛布団が、私を優しく包み込む。
(天国……! ここが私の新しい職場……!)
私は瞬時に眠りに落ちそうになった。
薄れゆく意識の中で、ソファの方からアレクシス様の独り言が聞こえた気がした。
「……長期戦だな」
「……まずは餌付けからか……」
何やら不穏な作戦会議が聞こえたような気もするが、夢の中へと旅立った私には関係のないことだった。
◇
翌朝。
私は鳥のさえずりではなく、自分の体内時計の正確さによって目覚めた。
時刻は朝の五時。
王城時代の癖で、どうしても早起きしてしまう。
隣のソファを見ると、アレクシス様の姿はなかった。
すでに執務に向かったのだろうか。
(さあ、仕事始めよ!)
私は飛び起きると、五分で身支度を整えた。
ドレスではなく、動きやすいシンプルなワンピースを選び、髪もキリッとまとめ上げる。
まずは現状把握だ。
屋敷の使用人たちへのヒアリングと、帳簿の確認から始めなければ。
私は手帳を片手に、部屋を飛び出した。
廊下に出ると、ちょうど掃除をしていたメイドと鉢合わせた。
「ひっ!」
メイドは私を見るなり、幽霊でも見たかのように震え上がった。
昨日の夜、玄関で挨拶した子だ。
「おはようございます。えっと、名前は……」
「マ、マリーですぅ!」
「マリーさんね。朝早くからご苦労様。早速だけど、厨房へ案内してくれる? 朝食の準備工程と、食材の在庫管理状況を確認したいの」
「え、えっ? おく、奥様が厨房へ? そ、そんな汚い場所へ……」
「汚い場所?」
私はピクリと眉を動かした。
厨房が汚い?
それは衛生管理上の重大な欠陥だ。
「食は健康の資本。そこが汚いなんて、労働力の低下に直結するわ。……案内して。徹底的にチェックするから」
私の目が、キラーンと光ったらしい。
マリーは涙目で「は、はいぃぃ!」と敬礼した。
公爵邸の厨房。
そこは、私の予想を遥かに超える「宝の山(改善点の山)」だった。
そして、ここで私は最初の「敵」と遭遇することになる。
厨房の主、古参の料理長とのバトルが、私の公爵家での初仕事となったのである。
私は、案内された部屋の広さに戦慄していた。
「ここが、私の部屋ですか?」
「ああ。俺の寝室の隣だ。中で繋がっている」
アレクシス様が指差した先には、豪奢な両開きの扉。
その向こうには、キングサイズの天蓋付きベッドが鎮座している。
部屋の隅々まで、最高級の調度品で埋め尽くされていた。
猫足のバスタブ、大理石の暖炉、そしてウォークインクローゼットには、すでに私のサイズに合わせられたドレスや部屋着がずらりと並んでいる。
(仕事が早すぎる……!)
恐るべき準備の良さだ。
これだけの衣装をいつ手配したのか。
もしかして、私をスカウトする計画は前々から練られていたのだろうか?
(いや、まさか。あの婚約破棄騒動は突発的なものだし……ということは、公爵家の御用商人を総動員して、数時間で用意させた? 特急料金、いくらかかったのかしら)
つい、ドレスの裾をめくってタグを探そうとしてしまう。
いけない、いけない。
今は業務時間内だ。
「気に入らないか?」
アレクシス様が、不安そうに私の顔を覗き込む。
その表情は、獰猛な狼が雨に濡れてションボリしているように見えなくもない。
「とんでもありません! 素晴らしい福利厚生です。これほどの待遇、前職(王太子の婚約者)ではあり得ませんでした」
「そうか。ならいい」
彼はホッとしたように息を吐いた。
「では、着替えてくれ。話はそれからだ」
「承知いたしました」
私はメイドの手を借りず、手早く用意されていたシルクのネグリジェに着替えた。
肌触りが良すぎて、着ている感覚がないほどだ。
(この生地、メーター単価で金貨三枚はするわね……)
経済的な数値を肌で感じながら、私はアレクシス様の待つ寝室へと移動した。
寝室には、ワインとグラスが用意されていた。
アレクシス様はソファに座り、すでにグラスを傾けている。
間接照明が彼の彫刻のような顔立ちを照らし、無駄にムーディーな雰囲気を醸し出していた。
(なるほど、ここからが本題というわけね)
私は気を引き締めた。
いわゆる「夜のオリエンテーション」だ。
雇用契約の細則、特に「妻」としての具体的な業務範囲のすり合わせ。
私は懐から愛用の手帳とペンを取り出し、アレクシス様の対面のソファに座った。
「お待たせいたしました、閣下。いえ、旦那様」
「……あ、ああ」
アレクシス様は、私の手にある手帳を見て、少し眉を寄せた。
「モナ。その手帳はなんだ?」
「議事録用です。重要な指示を聞き漏らさないように」
「……今は、仕事の話ではないのだが」
「え? ですが、『妻としての振る舞い』についてのお話ですよね?」
「まあ、そうだが……」
アレクシス様は歯切れが悪い。
グラスを置いて、彼は意を決したように私を見据えた。
その瞳には、熱っぽい色が宿っている。
「モナ。俺は不器用な男だ」
「存じております」
「言葉足らずで、誤解されることも多い。だが、君をこの屋敷に迎えたのは、単なる事務処理能力を買ったからだけではない」
(ほうほう、つまり?)
私はペンを走らせる準備をする。
『事務処理以外の付加価値を期待』とメモ。
「君のその強さ、そして……どんな時でも自分を見失わない凛とした姿に、俺は……」
彼は言葉を詰まらせ、視線を泳がせた。
耳が少し赤い。
(おっと、これは……)
私は瞬時に察した。
これは、あれだ。
「信頼」の話だ。
過去に金目当ての女性に裏切られてきた彼は、私の「金への執着の潔さ」を逆に信頼してくれたのだ。
「裏表のないビジネスパートナーとして、背中を任せたい」ということだろう。
「わかります、旦那様」
私は深く頷いた。
「私の性格(スペック)を高く評価していただき、光栄です。ご安心ください、私は期待以上の成果を出してみせます」
「本当か?」
「はい。旦那様が私に求めているのは、甘い言葉や愛想笑いではなく、鉄壁の守りですよね?」
「守り……?」
「ええ。公爵家の財産を守り、煩わしい社交界のハエを追い払い、旦那様が快適に過ごせる環境を構築する。それが『妻』としての私のミッション」
私は手帳をパンと閉じた。
そして、キリッとした顔で宣言する。
「私、モナ・バーンズは誓います。この契約期間中、いっさいの『感情』を業務に挟みません!」
「……は?」
アレクシス様の動きが止まった。
「女としての情や、嫉妬、恋愛感情といった不確定要素(バグ)は、業務の効率を著しく低下させます。ですので、私は『公爵夫人』という機能を持つシステムとして、徹頭徹尾ドライに振る舞うことをお約束します!」
どうだ、この完璧な回答。
恋愛沙汰に疲れた彼にとって、これ以上ない安心材料のはずだ。
「いわゆる『白い結婚』ですね。寝室は共にしても、指一本触れさせませんし、私も求めません。あくまで形だけの夫婦として、完璧な仮面を被り続けます」
私は胸を張った。
さあ、褒めてくれ。
「君は最高だ」と言って、ボーナスをはずんでくれ。
しかし。
アレクシス様の反応は、予想外のものだった。
彼は片手で顔を覆い、深々とソファに沈み込んでしまったのだ。
「……旦那様?」
「……違う」
「はい?」
「そうじゃない……そうじゃないんだ、モナ……」
うめくような声。
あれ、違った?
もしかして、もっと具体的な数値目標が必要だった?
「あ、申し訳ありません。では、具体的な削減目標を提示しますね。まずは食費のロスを月一割カット、それから……」
「そういうことでもない!」
アレクシス様がガバッと顔を上げた。
その瞳は、どこか悲痛だ。
「感情を……挟んでほしいんだ」
「えっ」
「俺は、君に……その……」
彼は言い淀み、そして苦し紛れにこう言った。
「俺を、癒やしてほしいんだ」
「癒やし……?」
私は首を傾げた。
癒やし。
ヒーリング。
リラクゼーション。
(なるほど! 激務で疲れた精神のケアも業務に含まれるのね!)
王太子の婚約者時代、カイル殿下が癇癪を起こした時に、なだめすかして機嫌を取るのも私の仕事だった。
要するに、アレクシス様は「甘やかされたい」のだ。
氷の公爵と呼ばれていても、中身は二十二歳の若者。
甘えたい時だってあるだろう。
「合点がいきました」
私はポンと手を打った。
「メンタルケア担当ですね。お任せください。私、マッサージも得意ですし、愚痴の聞き流しスキルも王宮で鍛え上げられています」
「……」
「今日はもう遅いですし、お休みになりましょう。私が寝付くまで、子守唄がわりに最近の市場相場の動向でも読み聞かせしましょうか?」
「……いや、いい」
アレクシス様は力なく首を振った。
その背中には、「伝わらない……」という哀愁が漂っていた気がするが、気のせいだろう。
「ベッドは君が使え。俺はソファで寝る」
「えっ、そんなわけにはいきません! 雇い主をソファで寝かせるなんて、減給対象です」
「いいから使え。命令だ」
「……はあ。では、お言葉に甘えて」
私はキングサイズのベッドにダイブした。
ふかふかだ。
最高級の羽毛布団が、私を優しく包み込む。
(天国……! ここが私の新しい職場……!)
私は瞬時に眠りに落ちそうになった。
薄れゆく意識の中で、ソファの方からアレクシス様の独り言が聞こえた気がした。
「……長期戦だな」
「……まずは餌付けからか……」
何やら不穏な作戦会議が聞こえたような気もするが、夢の中へと旅立った私には関係のないことだった。
◇
翌朝。
私は鳥のさえずりではなく、自分の体内時計の正確さによって目覚めた。
時刻は朝の五時。
王城時代の癖で、どうしても早起きしてしまう。
隣のソファを見ると、アレクシス様の姿はなかった。
すでに執務に向かったのだろうか。
(さあ、仕事始めよ!)
私は飛び起きると、五分で身支度を整えた。
ドレスではなく、動きやすいシンプルなワンピースを選び、髪もキリッとまとめ上げる。
まずは現状把握だ。
屋敷の使用人たちへのヒアリングと、帳簿の確認から始めなければ。
私は手帳を片手に、部屋を飛び出した。
廊下に出ると、ちょうど掃除をしていたメイドと鉢合わせた。
「ひっ!」
メイドは私を見るなり、幽霊でも見たかのように震え上がった。
昨日の夜、玄関で挨拶した子だ。
「おはようございます。えっと、名前は……」
「マ、マリーですぅ!」
「マリーさんね。朝早くからご苦労様。早速だけど、厨房へ案内してくれる? 朝食の準備工程と、食材の在庫管理状況を確認したいの」
「え、えっ? おく、奥様が厨房へ? そ、そんな汚い場所へ……」
「汚い場所?」
私はピクリと眉を動かした。
厨房が汚い?
それは衛生管理上の重大な欠陥だ。
「食は健康の資本。そこが汚いなんて、労働力の低下に直結するわ。……案内して。徹底的にチェックするから」
私の目が、キラーンと光ったらしい。
マリーは涙目で「は、はいぃぃ!」と敬礼した。
公爵邸の厨房。
そこは、私の予想を遥かに超える「宝の山(改善点の山)」だった。
そして、ここで私は最初の「敵」と遭遇することになる。
厨房の主、古参の料理長とのバトルが、私の公爵家での初仕事となったのである。
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