【完結】うちの子は可愛い弱虫

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25.まだ終わってないよ ※

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「ひぐっ、、」

 愛してるよの声の直後、ノアのものが私の中を一気に貫いた。目の前が真っ白になって、私は背中を弓形に反らしていたみたいだ。
 ぼんやりとした視界が戻ってくると、自分が小刻みに震えているのが分かった。
 ノアはそのまま動かずに待っていてくれたようだ。

「エリオ、苦しい?」
「少し、苦しい、、」
「じゃあ少し慣らしたら仰向けになろうね。」
「分かった。」

「あっ、あっ、あっ、、、んん、、ぁ、あぁ、、」

 ノアはゆっくりと動いてくれるけど、奥を突かれる度に私の口からは甘い声が出て恥ずかしい。
 ゆっくりとした律動が止んでノアが私の中から出ていった。仰向けになるとノアはたくさんキスをしてくれる。
 私は、涙が流れすぎて腫れている瞼に回復の魔法をかけた。

「エリオ何してるの?」
「瞼が腫れている気がして、回復をかけた。ノアに不細工な顔を見せたくないから。」
「エリオはいつでも可愛くて綺麗だよ。それと、まだ終わってないからね。」
「え?」

 終わったのだと思っていた。

「もっと乱れていいんだよ。さぁ、もっと楽しもうね。エリオが好きなところちゃんと攻めてあげる。」
「お、お手柔らかに、お願いします。」

 ノアがとても嬉しそうな顔でそんなことを言うからドキドキして、そして少し怖かった。


「挿れるよ。力抜いててね。」

「ふぁ、、はぅ、あっ、そこ、、や、ぁぁああ、あっ、あっ、あっ、やぁ、、、ぁああ、、」

 さっきノアが指で執拗に攻めてきた私の急所を、今度はノアのものがグリグリと潰すように連続した刺激を与えてくる。
 強すぎる快感から逃れようと必死に体を捩るが、ノアが私の足を抱えていて全く逃れられない。

「あっ、あっ、だめ、、のあ、のあ、、あっ、まって、、ぁああ、、、やぁ、、」

「エリオ、可愛い。そんなに締めないで、気持ちいいけどもう出ちゃいそう。」

「あっ、あっ、やだぁ、、のあ、のあ、、あっ、、あ、ひぁ、、」

 途切れそうになる意識を保つのがやっとで、自分の声もどこか遠くで聞こえる。
 浅いところに飽きたのか、奥までズンッと入り込んでくると、今度は奥をズンズン突いてくる。
 腹の上は私の陰茎から時折りトプッと溢れるものが流れているが、浄化する気力も残っていない。

「あっ、あっ、あっ、、ぁああ、、やぁ、、ぁ、あっ、あっ、、や、ぁぁああ、、」

 最後はイクとか何とかノアの聞こえた気がするが、私はそのまま意識を手放した。


 気がつくと、体は綺麗にされており、ノアにしっかり抱き込まれて寝ていた。

「エリオ、ちょっと無理させちゃったかな?」
「大丈夫だ。」
「エリオは可愛くて、気持ちよくて、最高だったよ。お願いだから他の誰かと練習なんかしないでね。」
「分かった。・・・その・・・私も、気持ちよくて幸せだった。」
「よかった。」

 まだ少し、頭がボーッとしていて、夢見心地だが、確かに体に何か違和感はある。

「だが、私の急所ばかり攻めるのはやめてほしい。」
「急所?もしかして前立腺のこと?」
「名前は分からないが、その・・・刺激が強すぎるというか・・・。」
「気持ちよすぎた?」
「・・・そ、そうだ。」
「分かったよ。次からはほどほどにしておく。」

 ノアのその言葉を聞いてホッとした。

「私は、今回余裕が無くて演技できなかった。ノアが希望する乱れてよがり狂うということができなかったから、次までに劇団員から演技指導を受けて練習しておく。きっと次回は上手く演技してみせるから。」
「・・・エリオ、そんなことしなくていいんだよ。
 むしろ、演技なんかしてほしくない。」
「それではノアの望みを叶えられない。では私はどうすればいい?」
「ふふふ、自分では気付いてないのかもしれないけど、エリオは泣きながらよがり狂ってたよ。乱れるエリオ可愛かったなー」

 全然気付かなかった。そもそもよがり狂うとはどんな状態なのか?
 誰かに聞きたい気もするが、聞いてはいけない気もする。
 何れにしても、ノアをがっかりさせなくてよかった。

「エリオ、思い出したらまた勃っちゃった。もう一回してもいい?」
「ノアが望むなら・・・。」


「あっ、あっ、、やぁ、、ほどほどって、、やぁ、、あっ、あっ、ぁあああ、、」
「エリオが可愛いからいけない。気持ちいい声もっと聞かせて。」

「やぁ、、もぅ、やだぁ、、あっ、あっ、、ひどいよ、、んん、、やぁ、、ぁぁあああ、、」

 私の急所とも呼べる前立腺とやらを、ノアは執拗に攻めてきた。ほどほどにすると言ったのに・・・。
 酷い・・・。そして私は酷いと言って泣いた。
 そしたらやっとやめてくれたけど、今度は奥をこれでもかと攻められてまた号泣した・・・。


 幼い頃は確かに泣き虫だった。それは認める。大人になってからはこんなに泣き虫ではなかったのに。
 大人の男が泣くなど気持ち悪いだろう。
 嫌われていないか心配だ・・・。

「ノア・・・私のこと嫌いになってないか?」
「え?何で?大好きだよ。」
「そうか。」
「何心配してるの?」
「泣いたから、気持ち悪いだろ?」
「可愛いよ。すごく可愛い。それに綺麗。誰にも見せたくない。」
「そうか。」

 よく分からないが、嫌われてはいないようでホッとした。

「エリオ、好きだよ。大好きだよ」
「うん。私もノアが大好きだ。」

 今度は本当に優しく包み込むように抱きしめてくれた。幸せだ。

 
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