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魔王様Dom/Subユニバースを知る
しおりを挟む『勇者可哀想。』
「哀れだな。」
「俺はどうすればいい?死ねばいいのか?人類の平和のために・・・。」
「はぁ、勇者、誰かを死に追いやって得る平和など平和ではない。」
「だが・・・」
「勇者、お前が死んで新たな勇者が生まれたとして、また弱ければそいつは殺されるぞ。人の手によって。」
「・・・。」
「人というのは、そんな簡単に命を投げ出すものなんだな。実に愚かだ。
死にたいのなら殺してやろうか?お前1人殺すくらい欠伸をしている間に終わる。
城門にいる奴と、どちらを先に処分するかな?」
「待て!」
「グゥ、、勇者、我に何をした?」
「??・・・別に何も。」
突然顔が引き攣り動きを止める魔王に、俺は首を傾げた。
『魔王様、大変。勇者Domだよ。』
「魔王城、Domとは何だ?」
『人間の世界には男女の性の他にダイナミクスと呼ばれる第二の性があって、DomというのはSubを支配して庇護したい人。Subはその逆でDomに支配されて従いたい人。ほとんどはNormalって呼ばれるどちらでもない人なんだけど、中にはSwitchってDomとSubが切り替わる人もいるみたい。』
「ふーん。それで?」
『勇者はDomみたい。
ちなみに魔王様はSubだねー
Subだけど人間みたいに欲求が満たされなくても不調になったり死ぬことはない。』
「は?我が誰かに支配されて従いたいと思うというのか?そんなこと今まで500年近く生きてきて一度も無かった。」
『魔族にはダイナミクス存在してなかったし、魔王様は特別かなー?』
「それで我はどうなる?」
『待てって言われてちゃんと待ってるから、勇者が褒めてくれるんじゃない?
そしたら魔王様、気持ちよくなって満たされるよ。』
「褒めてくれる?満たされる?気持ちいい?
はぁ?意味が分からん。」
『勇者に試してもらえば?』
「勇者、我を褒めろ。」
「いいけど、俺Domの中でも最弱ランクだから俺なんかに褒められても何もないと思うんだけど。指示を出すためのCommandも言ってないのに従ったとも思えないし。」
俺は確かにDomではある。
その辺の底辺のSubにさえ馬鹿にされるほどランクが低く、指示を出すためのCommandを言っても従ってもらったことがないし、俺が勇者だからと仕方なく従ってくれたSubも、ケアしたところで何も感じないと言われた。
だから俺はDomとして生きてはいない。
弱すぎるために抑制剤も必要ないし、生活には何の支障もないから、ダイナミクスの存在など普段は忘れている。
そんな俺の「待て」という言葉に最強で最悪と言われる魔王が従うわけがない。
「よくできました。Good boy」
仕方なく、玉座に向かって歩いていき、座ったままの魔王の頭を抱えて、髪を撫でながらケアしてみた。
「、、ぁ、、これは、、」
魔王から離れてみると、両手で顔を隠して真っ赤になって照れている魔王がいた。
何それ可愛い。
「え?」
『魔王様、初めてのケアで気持ちよくなっちゃったみたい。』
「魔王城!言うな!」
「え?俺、最弱のDomだぞ?」
『勇者のは人間には効果薄いのかもねー
魔王様には効果覿面。』
そんなことあるのか?
試してみたい。俺のCommandに心から従った奴は1人もいなかった。
それにさっき真っ赤になった魔王を見た時、どうしようもなく可愛いと思った。
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