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プレイ
しおりを挟むあの可愛い魔王をもう一度見たい。
「Kneel」
「グッ、、」
魔王は玉座から立ち上がると、俺の前に来た。
俺より少し背が低いんだな。なんて考えていると、魔王は俺の前にペタリと座った。
本当に従ってる。
「こっちLook」
「う、、恥ずかしい、、」
俺を見上げる魔王の目にはウルウルと涙が浮かんで、頬は上気している。
「可愛い。いいこいいこGood boy」
俺はしゃがんで魔王を抱きしめて髪を撫でた。
「、、はぁ、、勇者、気持ちいい、、」
魔王は戸惑いながらも俺の背に腕を回して抱きしめてきた。
可愛い。魔王は思ったより細くて華奢な体だった。一応敵なんだが、魔王は俺に身を預けるようにもたれかかってきて、俺の首筋に顔を埋めた。
想像と全然違う。何この可愛い生き物。
それに、この心が満たされる感覚は何なんだろう?
「勇者、死なないで。我の側にいて。」
「いや、でも・・・。」
「お願い。」
「分かった。」
ウルウルした目でじっと見つめられたら、もう自分が勇者であることなどどうでもよくなった。
「ディアボロス」
「は?」
「我の名だ。ディアと呼んでもいい。特別に許す。お前の名は?」
「ユーリ」
「ユーリ、我とここで暮らそう。ユーリを殺そうとする人間の世界になど帰さない。」
「分かった。俺はここにいるから、人間の世界には何もしないでほしい。」
「ユーリを殺そうとする人間など嫌いだが、ユーリがそれを望むなら我は構わない。」
「ありがとう。」
俺の勇者としての役目も果たせそうだ。
ディアが人間の世界に何もしないなら、俺は別に殺されるためにあの世界に戻る理由はない。
それなら可愛く美しいディアと一緒に過ごしたい。
「ユーリ、もっとしてほしい。」
「何をだ?」
「その、さっきのやつ。」
「いいが、ここでか?」
「我の部屋に行くか?ここは魔王城が見ていて落ち着かない。」
「あぁ、確かに。誰かに見られながらというのは嫌だな。」
俺はディアの後ろを付いていこうとしたら、ディアに右腕を掴まれて引っ張られていくことになった。
そんなにプレイが気に入ったのか。
足早に廊下を歩いていくディアに、自然と笑みが溢れた。笑ったのなんて何年ぶりだろう?
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