13 / 45
第13話 ココヤシの木
しおりを挟む
ココヤシの木のそばまで行ってみると、予想以上にココナツの実が成っている場所が高い! ざっと見たところ実の成っているところまでは、十五メートルほどあるんじゃないだろうか。
ココヤシの木は木質が真っ直ぐに伸びて則枝が全くないので、足を引っかけて登ることは難しい。テレビだと、ロープを引っかけながら上へ登っていく様子を見たことはあるけど……あんなんいきなりやってできるとはとても思えない!
「良介さん、ココナツの実を採取しないんですか?」
「あ、いや、どうやって登ろうかなと」
「ブロックにしないんですか?」
「それは考えたんだけど、ブロックにしちゃうと木そのものをダメにしてしまうからさ……一度採ったら終わりになってしまうんだよ」
「なるほど。そういうことでしたら、私が採ってきますね」
ライラはコウモリの翼をはためかせると、ふわりと浮き上がりココナツの実を両脇に抱えて戻ってくる。
す、すっかり忘れてたよ……ライラは悪魔族だから飛べるんだった……。
「ライラ、ココナツの実は食べられるのかな?」
さっきのバナナのことがあったから、ライラへ食用なのか事前に聞いてみることにした。
「はい。ココナツの実には甘い蜜が入っています。水と違ってすぐに腐らないですし、重宝しますよ」
「お、おお。よかった。さっそく食べてみないか?」
「はい!」
ライラはソードブレイカーを腰から抜くと、ココナツの実に突き立てる。慣れた手つきでソードブレイカーをそのまま回転させると、ちょうどいい大きさの穴が開く。
彼女からココナツの実を受け取った俺は、さっそく中のココナツジュースに口をつけた。
お、おお。これなら飲めるな。一口飲んで口を離すと、ライラは自分の分のココナツの実に穴を開けようとせず、俺の様子を見守っているではないか。
「飲まないのかな?」
「あ、いえ。良介さんが飲み切れるならこちらのココナツの実に穴を開けようかと思いまして」
この辺の意識を俺は見習わないといけないなあ。資源は有限なのだ。今収穫できる食材は無駄にしないよう大切にしなければ。
ココナツの実に含まれるココナツジュースの量って確か一リットルくらいあると記憶している。確かに一気に飲み干すには量が多いな。この後、池も見るつもりだからココナツジュースが残った穴の開いた実は持て余すしなあ。
捨てるのは厳禁!
「ライラ、先に飲んじゃって悪いけど、これを一緒に飲もう」
「はい!」
俺はライラと交代でココナツジュースを飲み干し、池で中身をすすいでから縦に割り持ちやすく加工した。
ココナツの実は繊維質でてきているから、うまく紐に出来なかったとしても藁のかわりに使えば寝床にすることだってできる。更に、葉は服にだってすることができるし乾燥させて絨毯みたいに使うのもいい。
ココヤシは利用できる箇所が多く重宝するぜ。油だって採取することができるんだからな。
「ライラ、後で蔦かココナツの繊維を編んで籠か袋を作ろう」
「はい。無いと不便ですよね。持ち運びができませんし……私の手持ちだけですと小さいですから……」
「今日のところは、この辺に生えている蔦を使ってココナツの実を括って持って帰ろう」
ココナツの実は後からもう少しライラに採ってもらうことにして、池の確認をしようではないか。
池は滝が流れ落ちる箇所がおそらく一番深い場所で、断崖絶壁を背にして俺が立っている岸部までだいたい百メートルってところか。
深さは……滝があるため見た目だけじゃあまるで分らん。泳いでみたら分かるけど……ライラの前で素っ裸になるわけにもいかないしなあ。かといって服のまま潜っても着替えがない。
「どうされました?」
立ったまま動かない俺へライラが心配そうな声をかけてくる。
「いや、魚がいるかどうかを見ようと思っていたんだけど」
「私が見てきましょうか?」
「分かるの?」
「はい。ですが、意外です」
ん? 俺は人間だからライラのように飛んで上から確認することなんかできないぞ。
って、何しているんだ! ライラ!
「ライラ、何でスカートに手をかけてるの?」
「着替えを持ってませんから……」
「い、いや、そういうことじゃなくてだな、泳ぐつもりだったの?」
「はい。潜ってみないと分からないじゃないですか」
「意外って……俺が泳げないと思ったのかな」
「……は、はい。そうです……良介さんにも出来ないことがあるんだなあと」
ち、違う。そうじゃないって!
俺は全然構わないというか、むしろご褒美なんだけど俺の前ですっぽんぽんになっても構わないってことなのか?
それとも、ライラの村では男の前でも水浴びだと男女共に裸になるのだろうか……。
「だからあ! 服を戻して、服を!」
「それだと泳げませんが、いいのですか?」
「明日にでもポチとここに来るから大丈夫だよ」
「それでしたら、今私が確認しますが……」
きょとんと首をかしげるライラである。
こ、ここはハッキリと聞いておくべきだよな。習慣の違いってやつを。
「ライラ、君は俺の前で服を脱いで恥ずかしくないの?」
「……」
俺の言葉を聞いた途端、急に耳まで真っ赤になるライラ。
あれ? 予想外の反応が返ってきたんだけど……。
「……正直に申し上げますと、少しだけ恥ずかしいです……」
「無理しなくていいって言ったじゃないか」
ライラの頭をポンポンと撫でると、彼女は「えへへ」と口元に笑みを浮かべた。
うん、無表情よりそっちの方が断然良い!
「良介さん、私はあなたのお役に立てることならやりたかったんです」
「ライラがいなければ野営さえままならかったと思うくらいに君は貢献しているよ。何かお礼をしたいところだけど、あいにく何もないからなあ……」
俺はここに転移してきて何故か持っていたブロック化の能力以外何もないからな……それに比べてライラの野営知識は素晴らしい。
ライラの頭から手を離し、池から背を向ける。今日のところは池を諦めよう。
しかし、このままでは帰らないぞお。
池の周りを散策しいると、池からノソノソと木へ向かっている青みがかった甲羅を持つヤシガニを発見した。
ヤシガニのサイズは地球のものと余り変わらないみたいで、足を広げた時のサイズはおよそ八十センチと言ったところか。
ヤシガニはヤドカリの仲間なんだけど、巨大な図体をしているからか他のヤドカリと違って貝殻を背負っていない。
見た目そのものは殻を外したヤドカリと違わないんだけど、大きいから見た目が結構グロテスクだ……。
「これは食べられるのかな? ライラ?」
「はい。今のうちに捕まえますね」
ライラはそう言うと、一息に距離を詰めソードブレイカーをヤシガニの甲羅に突き立てた。
ソードブレイカーは見事ヤシガニを貫通して無事捕獲が完了する。
おっとりした大人しい雰囲気のライラだけど、狩猟となるとワイルドだ……この辺の文化の違いは何度見ても驚かされる。
この後、ココヤシの葉も採取してココヤシの実、ヤシガニと共に家まで持ち帰ったのだった。
◆◆◆
ヤシガニをあぶって塩をかけ昼食にする。半分はポチと食いしん坊のカラスへ残しておこう。そのうちお腹を空かして帰ってくるだろうから……。
彼らを待っている間、俺はライラの手ほどきを受けてココヤシの葉の編み方を教えてもらう。作り始めると案外形にはなってきて、葉っぱでできたカバンが出来上がった。
い、いや、これはカバンというのもおこがましい……。物が入る何かだが、ズダ袋やカバンってもんじゃねえ。
微妙な気分で隣を見ると、ライラがヤシの実の殻をほつれさせて糸状にしていた。
「それを乾燥させるのかな?」
「はい。これくらいの量でしたら魔法ですぐに」
ライラは何かボソリと呟くと、糸状になった殻へ手を当てる。
見た感じ何が起こったのか分からなかったけど、これで乾燥が完了したのかな?
「これで、すぐに編むことができますよ」
「お、おお」
「任せてください! 私はこれでも籠を編むことは得意なんです!」
えへんと胸を張るライラへ拍手を送ると、彼女は頬を少しだけ朱に染め、誤魔化すように殻の糸を編み始めた。
これは見た目だけだと、藁と変わらないなあ。
これで麦わら帽子なんて作ってライラが被ったら似合うだろうなあ……なんて考えながらライラの手元を見ているとみるみるうちに籠の形になっていくじゃあないか。
手つきが良すぎるだろ!
お、俺も負けずに葉っぱを編みこんでやるのだ。次は葉っぱのカーペットを……。
クワッと目を見開き気合を入れると、葉っぱを鷲掴みにする俺なのであった。
ココヤシの木は木質が真っ直ぐに伸びて則枝が全くないので、足を引っかけて登ることは難しい。テレビだと、ロープを引っかけながら上へ登っていく様子を見たことはあるけど……あんなんいきなりやってできるとはとても思えない!
「良介さん、ココナツの実を採取しないんですか?」
「あ、いや、どうやって登ろうかなと」
「ブロックにしないんですか?」
「それは考えたんだけど、ブロックにしちゃうと木そのものをダメにしてしまうからさ……一度採ったら終わりになってしまうんだよ」
「なるほど。そういうことでしたら、私が採ってきますね」
ライラはコウモリの翼をはためかせると、ふわりと浮き上がりココナツの実を両脇に抱えて戻ってくる。
す、すっかり忘れてたよ……ライラは悪魔族だから飛べるんだった……。
「ライラ、ココナツの実は食べられるのかな?」
さっきのバナナのことがあったから、ライラへ食用なのか事前に聞いてみることにした。
「はい。ココナツの実には甘い蜜が入っています。水と違ってすぐに腐らないですし、重宝しますよ」
「お、おお。よかった。さっそく食べてみないか?」
「はい!」
ライラはソードブレイカーを腰から抜くと、ココナツの実に突き立てる。慣れた手つきでソードブレイカーをそのまま回転させると、ちょうどいい大きさの穴が開く。
彼女からココナツの実を受け取った俺は、さっそく中のココナツジュースに口をつけた。
お、おお。これなら飲めるな。一口飲んで口を離すと、ライラは自分の分のココナツの実に穴を開けようとせず、俺の様子を見守っているではないか。
「飲まないのかな?」
「あ、いえ。良介さんが飲み切れるならこちらのココナツの実に穴を開けようかと思いまして」
この辺の意識を俺は見習わないといけないなあ。資源は有限なのだ。今収穫できる食材は無駄にしないよう大切にしなければ。
ココナツの実に含まれるココナツジュースの量って確か一リットルくらいあると記憶している。確かに一気に飲み干すには量が多いな。この後、池も見るつもりだからココナツジュースが残った穴の開いた実は持て余すしなあ。
捨てるのは厳禁!
「ライラ、先に飲んじゃって悪いけど、これを一緒に飲もう」
「はい!」
俺はライラと交代でココナツジュースを飲み干し、池で中身をすすいでから縦に割り持ちやすく加工した。
ココナツの実は繊維質でてきているから、うまく紐に出来なかったとしても藁のかわりに使えば寝床にすることだってできる。更に、葉は服にだってすることができるし乾燥させて絨毯みたいに使うのもいい。
ココヤシは利用できる箇所が多く重宝するぜ。油だって採取することができるんだからな。
「ライラ、後で蔦かココナツの繊維を編んで籠か袋を作ろう」
「はい。無いと不便ですよね。持ち運びができませんし……私の手持ちだけですと小さいですから……」
「今日のところは、この辺に生えている蔦を使ってココナツの実を括って持って帰ろう」
ココナツの実は後からもう少しライラに採ってもらうことにして、池の確認をしようではないか。
池は滝が流れ落ちる箇所がおそらく一番深い場所で、断崖絶壁を背にして俺が立っている岸部までだいたい百メートルってところか。
深さは……滝があるため見た目だけじゃあまるで分らん。泳いでみたら分かるけど……ライラの前で素っ裸になるわけにもいかないしなあ。かといって服のまま潜っても着替えがない。
「どうされました?」
立ったまま動かない俺へライラが心配そうな声をかけてくる。
「いや、魚がいるかどうかを見ようと思っていたんだけど」
「私が見てきましょうか?」
「分かるの?」
「はい。ですが、意外です」
ん? 俺は人間だからライラのように飛んで上から確認することなんかできないぞ。
って、何しているんだ! ライラ!
「ライラ、何でスカートに手をかけてるの?」
「着替えを持ってませんから……」
「い、いや、そういうことじゃなくてだな、泳ぐつもりだったの?」
「はい。潜ってみないと分からないじゃないですか」
「意外って……俺が泳げないと思ったのかな」
「……は、はい。そうです……良介さんにも出来ないことがあるんだなあと」
ち、違う。そうじゃないって!
俺は全然構わないというか、むしろご褒美なんだけど俺の前ですっぽんぽんになっても構わないってことなのか?
それとも、ライラの村では男の前でも水浴びだと男女共に裸になるのだろうか……。
「だからあ! 服を戻して、服を!」
「それだと泳げませんが、いいのですか?」
「明日にでもポチとここに来るから大丈夫だよ」
「それでしたら、今私が確認しますが……」
きょとんと首をかしげるライラである。
こ、ここはハッキリと聞いておくべきだよな。習慣の違いってやつを。
「ライラ、君は俺の前で服を脱いで恥ずかしくないの?」
「……」
俺の言葉を聞いた途端、急に耳まで真っ赤になるライラ。
あれ? 予想外の反応が返ってきたんだけど……。
「……正直に申し上げますと、少しだけ恥ずかしいです……」
「無理しなくていいって言ったじゃないか」
ライラの頭をポンポンと撫でると、彼女は「えへへ」と口元に笑みを浮かべた。
うん、無表情よりそっちの方が断然良い!
「良介さん、私はあなたのお役に立てることならやりたかったんです」
「ライラがいなければ野営さえままならかったと思うくらいに君は貢献しているよ。何かお礼をしたいところだけど、あいにく何もないからなあ……」
俺はここに転移してきて何故か持っていたブロック化の能力以外何もないからな……それに比べてライラの野営知識は素晴らしい。
ライラの頭から手を離し、池から背を向ける。今日のところは池を諦めよう。
しかし、このままでは帰らないぞお。
池の周りを散策しいると、池からノソノソと木へ向かっている青みがかった甲羅を持つヤシガニを発見した。
ヤシガニのサイズは地球のものと余り変わらないみたいで、足を広げた時のサイズはおよそ八十センチと言ったところか。
ヤシガニはヤドカリの仲間なんだけど、巨大な図体をしているからか他のヤドカリと違って貝殻を背負っていない。
見た目そのものは殻を外したヤドカリと違わないんだけど、大きいから見た目が結構グロテスクだ……。
「これは食べられるのかな? ライラ?」
「はい。今のうちに捕まえますね」
ライラはそう言うと、一息に距離を詰めソードブレイカーをヤシガニの甲羅に突き立てた。
ソードブレイカーは見事ヤシガニを貫通して無事捕獲が完了する。
おっとりした大人しい雰囲気のライラだけど、狩猟となるとワイルドだ……この辺の文化の違いは何度見ても驚かされる。
この後、ココヤシの葉も採取してココヤシの実、ヤシガニと共に家まで持ち帰ったのだった。
◆◆◆
ヤシガニをあぶって塩をかけ昼食にする。半分はポチと食いしん坊のカラスへ残しておこう。そのうちお腹を空かして帰ってくるだろうから……。
彼らを待っている間、俺はライラの手ほどきを受けてココヤシの葉の編み方を教えてもらう。作り始めると案外形にはなってきて、葉っぱでできたカバンが出来上がった。
い、いや、これはカバンというのもおこがましい……。物が入る何かだが、ズダ袋やカバンってもんじゃねえ。
微妙な気分で隣を見ると、ライラがヤシの実の殻をほつれさせて糸状にしていた。
「それを乾燥させるのかな?」
「はい。これくらいの量でしたら魔法ですぐに」
ライラは何かボソリと呟くと、糸状になった殻へ手を当てる。
見た感じ何が起こったのか分からなかったけど、これで乾燥が完了したのかな?
「これで、すぐに編むことができますよ」
「お、おお」
「任せてください! 私はこれでも籠を編むことは得意なんです!」
えへんと胸を張るライラへ拍手を送ると、彼女は頬を少しだけ朱に染め、誤魔化すように殻の糸を編み始めた。
これは見た目だけだと、藁と変わらないなあ。
これで麦わら帽子なんて作ってライラが被ったら似合うだろうなあ……なんて考えながらライラの手元を見ているとみるみるうちに籠の形になっていくじゃあないか。
手つきが良すぎるだろ!
お、俺も負けずに葉っぱを編みこんでやるのだ。次は葉っぱのカーペットを……。
クワッと目を見開き気合を入れると、葉っぱを鷲掴みにする俺なのであった。
2
あなたにおすすめの小説
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる