14 / 45
第14話 籠編み
しおりを挟む
ポチ達が帰って来るまでと思い開始した葉っぱ編み作業だったが、気が付くと日が傾き始めていた。
時がたつのも忘れて集中した結果、良く分からない葉っぱを集めた残骸が一つできただけだったという……。
い、いや、何度も修正しようと編みなおしたりして頑張ったんだ。だけど、やればやるほど悪化していって意地になって更に酷くという悪循環を繰り返してしまった。
我ながらここまで不器用だったのかと頭を抱える。
「良介さん、こちらも使いますか?」
おずおすと俺に囁くライラの手には折りたたまれた藁でできた布が見えた。
い、いつの間に作ったんだよ! 確かライラは籠を作った後に袋を作っていたよな。
「ライラ、それは?」
「これは、ヤシの繊維で作ったラグです」
「は、はやいな……作ると言っていたものは全部できたの?」
「はい。籠と袋は二つ作りました。ポチとウォルターが戻るまでと思って作っていたらこれもできちゃいました」
「お、俺のはちょっとダメそうだよ」
「……良介さん、私の教え方が良くなかったんです。次はちゃんと見てますから……」
ライラの優しさに対し、逆に俺の心が抉られる。やり方は一応聞いたんだよね……。次だ次、次こそはちゃんとしたのを作ってみせるからな。
「良介さん、このラグの上に葉っぱで作ったシートを被せたらちょうどいい敷物になると思いますよ。葉っぱのシート、完成させましょうね」
「うん、頑張るよ!」
両手に握りこぶしを作って胸の前に持ってきたライラが、俺を励ますようにそう言ってくれた。
うん、最初からうまくできるわけがないよな! 幸い、編み物の先生が目の前にいるんだ。絶対編み物をマスターしてやる!
「あ、ライラ、ココナツの実の白い部分は乾燥させたいんだけど」
「はい。石鹸を作られるのですか?」
「うん、やり方を知ってるの?」
「はい。石鹸なら、ココナツよりアブラヤシの実の方が作りやすいかもですが、私はココナツの石鹸の方がいい香りがして好きです」
「アブラヤシもあるのか!」
「窪地にあるかは分かりませんが、上には沢山ありますよ。よく採集していましたし」
ほうほう。アブラヤシの実を絞るとパーム油が採れるのだ。パーム油は現代の地球でも主要な油の一つになっているほど、油の採れる効率がいいそうだ。
しかし、「窪地の外」かあ。やっぱり近く外に出た方がいいな。道具もそうだけど、ライラのためにも服くらい入手したいところだ。
ただ、外部の村がどこにあるのかといった情報はまるでない。少しづつ探索していくしかないだろうなあ……もう一つ問題があって、取引するなら当たり前だけどこちらから出す商品が必要になる。
「何か考え事をされているのですか?」
「うん、折を見て外に出ようかなと考えていたんだ」
「そ、そうなんですか……」
ライラはうつむき悲しそうな声をあげる。
俺は焦ったように手を振って慌てて彼女へ言葉を返した。
「ライラ、俺は君を置いて外で暮らそうとか考えていないよ。もちろん、悪魔族の村を目指すこともしない」
「そ、そうですか。誤解してしまってすいません……」
「俺は人間だから、悪魔族と出会うのは得策じゃない。だから、悪魔族の勢力圏と反対側……つまり人間がいるであろう地域を探ってみようかなと」
「良介さんなら人間なので、おそらく大丈夫だと思いますが……」
人間のことを想像したのか、ライラは肩を震わせると抱え込むように両腕で自身を抱え込んだ。
あちゃー、彼女の人間に対する恐怖感はとんでもないものなんだなあ……。そらまあ、人間は出会ったら即襲い掛かってくると聞かされていたんだから、仕方ないか。
俺は話題を変えるため、ことさら明るい声を出す。
「ライラ、さっきの魔法でココナツの実の白いところを乾燥させてもらえるかな?」
「そうですね。やってしまいましょう。この後絞ると油が取れるんですが、この作業はなかなか大変です。後日やりましょうか?」
「いや、圧搾は任せてくれ。一瞬でやってみせる!」
ライラは少しだけ眉をしかめたが、すぐにブツブツと何かを唱えるとココナツの実の白い部分――胚乳に手をかざす。
胚乳はみるみるうちに乾燥して、琥珀色に変色した。これは地球だとコプラと言われるものなのだが、これを圧搾(押しつぶす)とコプラ油が取れるのだ。
「魔法ってやっぱりすごいな」
「これくらいのサイズなら私でもできます」
「あとは任せてくれ!」
俺はライラを一歩下がらせると、タブレットを手に出す。
ロの字型になるようにブロックを配置して、穴の開いた部分にコプラを置く。続いてコプラの真上……だいたい五メートルくらいの空中にブロックを出現させた。
出た途端に重力に引かれ落ちていくブロックは、見事コブラを置いた穴へハマりこむ。
よっし、うまくいったぞ。あとはコプラを押しつぶしたブロックを移動させれば作業完了だ。
「すごいです、良介さん。あとは残骸を捨てて油を採取するだけですね」
「うまくいってよかったよ。壺に油を集めよう」
そうはいったものの、油を集める手段がない。布に油を浸して絞るとか方法はあるんだけど、うーん。
ブロック同士は強固にくっついていて、ここに水を入れても漏れだしてこないほどだ。ならいっそ、残骸だけ取り除いてこのまま石鹸にしてしまうか。
石鹸なら油より水気がないから拾えるような気がする。
「ライラ、石鹸の作り方なんだけど、今ある材料だけで作れそうかな?」
「まず油を集めないと……あ、このままここで作られるのですか」
「うん、ちょうどこれが容器になるかなと思ってさ」
「それでしたら、さっそく作りましょう。うまくできないかもしれませんが……」
「最初からうまくいくと思ってないよ。ここにあるものだけで作らないといけないしさ」
「でしたら、まずやってみましょうか」
胚乳の残骸を取り除いた後、ライラは家に戻り壺を手に持って戻ってくる。
彼女はロの字型に配置したブロックの前で壺をひっくり返すと、中から灰が落ちてきた。
「これをかき混ぜます」
「了解」
そこら辺の枝でグルグルかき混ぜると、灰と油が混じったドロドロの液体になる。
これが石鹸なのかな?
「灰を使ってますので、匂いはあまりよくありませんがこれに塩を混ぜて固めます」
「お、おお。なるほど」
ようやくライラの行おうとしていたことが理解できた。確か石鹸は油にアルカリを混ぜて作ると記憶している。
灰のアルカリ成分と油が混じりあうことで石鹸になるけど、このままだと液体で使いづらい。そこで、塩を混ぜて塩析を行おうっていうんだな。
塩析ってのは、豆腐を固めるような工程になる。余り化学変化には詳しくないけど、要は液体に塩を混ぜることで固まる部分が出てくるってことだ。うん。
ライラはナイフで岩塩を削り、パラパラと灰色のドロドロへ振りかけていく。
「混ぜたらいいのかな?」
「はい。ゆっくりと混ぜてみてください」
うまくいけよお。と祈りながら枝をグルグルするとすぐにライラから待ての合図が入った。
「このまましばらく待つと固まってくる部分が出てくると思います。うまくいけばですが……」
「うまくいかなかったとしても、このまま石鹸として使えるか試そうよ」
「はい」
夕食の後、これを使って手を洗ってみよう。肉を扱うから脂肪分で手がベトベトになるんだよなあ……水であらってもなかなか取れないし。
「じゃあ、一旦休もうか」
ライラに声をかけて、その場で胡坐をかこうとした時、口に鹿を咥えたポチの姿が小川の向こうに見えた。
お、おお。今日も狩猟してきたのか。やるなあ、ポチ。
「ポチ、お帰り」
「わんわん」
鹿を俺のそばに置いたポチは元気よく俺の言葉に応じる。
よしよしーと彼の首周りをわしゃわしゃすると、千切れんばかりにポチは尻尾を振った。
「戻ったぞ」
ウォルターはブロック製のテーブルの上に舞い降りてくる。
「お帰り。遅かったね。お昼にと思ったヤシガニがあるからポチとウォルターで食べてくれ」
「ほう。ヤシガニとな。久しく食べていない。何故ならヤシガニの殻は固く我が輩の嘴が通らないからだ。いや、勘違いしないでいただきたいのだが、我が輩の嘴は、むぐ」
長くなりそうだったから、ウォルターの嘴にヤシガニの肉を突っ込むと、彼はそのまま食べ始めた。
今度から、しゃべり続けるようだったらこれで行くか!
俺はポチにもヤシガニの肉を与えてから鹿を解体する作業に向かい、鹿を枝に引っかけてナイフを手に持つ。
ようやく、この生活にも慣れてきた気がする。俺一人だけじゃなく、ライラたちがいてくれて良かった。もし、自分一人でサバイバル生活ができたとしても仲間がいないと孤独でおかしくなってしまいそうだから……。
彼らがいてくれて本当にラッキーだと思う。
俺は鹿の解体作業をしながら、三人へ心の中でお礼を言うのだった。
時がたつのも忘れて集中した結果、良く分からない葉っぱを集めた残骸が一つできただけだったという……。
い、いや、何度も修正しようと編みなおしたりして頑張ったんだ。だけど、やればやるほど悪化していって意地になって更に酷くという悪循環を繰り返してしまった。
我ながらここまで不器用だったのかと頭を抱える。
「良介さん、こちらも使いますか?」
おずおすと俺に囁くライラの手には折りたたまれた藁でできた布が見えた。
い、いつの間に作ったんだよ! 確かライラは籠を作った後に袋を作っていたよな。
「ライラ、それは?」
「これは、ヤシの繊維で作ったラグです」
「は、はやいな……作ると言っていたものは全部できたの?」
「はい。籠と袋は二つ作りました。ポチとウォルターが戻るまでと思って作っていたらこれもできちゃいました」
「お、俺のはちょっとダメそうだよ」
「……良介さん、私の教え方が良くなかったんです。次はちゃんと見てますから……」
ライラの優しさに対し、逆に俺の心が抉られる。やり方は一応聞いたんだよね……。次だ次、次こそはちゃんとしたのを作ってみせるからな。
「良介さん、このラグの上に葉っぱで作ったシートを被せたらちょうどいい敷物になると思いますよ。葉っぱのシート、完成させましょうね」
「うん、頑張るよ!」
両手に握りこぶしを作って胸の前に持ってきたライラが、俺を励ますようにそう言ってくれた。
うん、最初からうまくできるわけがないよな! 幸い、編み物の先生が目の前にいるんだ。絶対編み物をマスターしてやる!
「あ、ライラ、ココナツの実の白い部分は乾燥させたいんだけど」
「はい。石鹸を作られるのですか?」
「うん、やり方を知ってるの?」
「はい。石鹸なら、ココナツよりアブラヤシの実の方が作りやすいかもですが、私はココナツの石鹸の方がいい香りがして好きです」
「アブラヤシもあるのか!」
「窪地にあるかは分かりませんが、上には沢山ありますよ。よく採集していましたし」
ほうほう。アブラヤシの実を絞るとパーム油が採れるのだ。パーム油は現代の地球でも主要な油の一つになっているほど、油の採れる効率がいいそうだ。
しかし、「窪地の外」かあ。やっぱり近く外に出た方がいいな。道具もそうだけど、ライラのためにも服くらい入手したいところだ。
ただ、外部の村がどこにあるのかといった情報はまるでない。少しづつ探索していくしかないだろうなあ……もう一つ問題があって、取引するなら当たり前だけどこちらから出す商品が必要になる。
「何か考え事をされているのですか?」
「うん、折を見て外に出ようかなと考えていたんだ」
「そ、そうなんですか……」
ライラはうつむき悲しそうな声をあげる。
俺は焦ったように手を振って慌てて彼女へ言葉を返した。
「ライラ、俺は君を置いて外で暮らそうとか考えていないよ。もちろん、悪魔族の村を目指すこともしない」
「そ、そうですか。誤解してしまってすいません……」
「俺は人間だから、悪魔族と出会うのは得策じゃない。だから、悪魔族の勢力圏と反対側……つまり人間がいるであろう地域を探ってみようかなと」
「良介さんなら人間なので、おそらく大丈夫だと思いますが……」
人間のことを想像したのか、ライラは肩を震わせると抱え込むように両腕で自身を抱え込んだ。
あちゃー、彼女の人間に対する恐怖感はとんでもないものなんだなあ……。そらまあ、人間は出会ったら即襲い掛かってくると聞かされていたんだから、仕方ないか。
俺は話題を変えるため、ことさら明るい声を出す。
「ライラ、さっきの魔法でココナツの実の白いところを乾燥させてもらえるかな?」
「そうですね。やってしまいましょう。この後絞ると油が取れるんですが、この作業はなかなか大変です。後日やりましょうか?」
「いや、圧搾は任せてくれ。一瞬でやってみせる!」
ライラは少しだけ眉をしかめたが、すぐにブツブツと何かを唱えるとココナツの実の白い部分――胚乳に手をかざす。
胚乳はみるみるうちに乾燥して、琥珀色に変色した。これは地球だとコプラと言われるものなのだが、これを圧搾(押しつぶす)とコプラ油が取れるのだ。
「魔法ってやっぱりすごいな」
「これくらいのサイズなら私でもできます」
「あとは任せてくれ!」
俺はライラを一歩下がらせると、タブレットを手に出す。
ロの字型になるようにブロックを配置して、穴の開いた部分にコプラを置く。続いてコプラの真上……だいたい五メートルくらいの空中にブロックを出現させた。
出た途端に重力に引かれ落ちていくブロックは、見事コブラを置いた穴へハマりこむ。
よっし、うまくいったぞ。あとはコプラを押しつぶしたブロックを移動させれば作業完了だ。
「すごいです、良介さん。あとは残骸を捨てて油を採取するだけですね」
「うまくいってよかったよ。壺に油を集めよう」
そうはいったものの、油を集める手段がない。布に油を浸して絞るとか方法はあるんだけど、うーん。
ブロック同士は強固にくっついていて、ここに水を入れても漏れだしてこないほどだ。ならいっそ、残骸だけ取り除いてこのまま石鹸にしてしまうか。
石鹸なら油より水気がないから拾えるような気がする。
「ライラ、石鹸の作り方なんだけど、今ある材料だけで作れそうかな?」
「まず油を集めないと……あ、このままここで作られるのですか」
「うん、ちょうどこれが容器になるかなと思ってさ」
「それでしたら、さっそく作りましょう。うまくできないかもしれませんが……」
「最初からうまくいくと思ってないよ。ここにあるものだけで作らないといけないしさ」
「でしたら、まずやってみましょうか」
胚乳の残骸を取り除いた後、ライラは家に戻り壺を手に持って戻ってくる。
彼女はロの字型に配置したブロックの前で壺をひっくり返すと、中から灰が落ちてきた。
「これをかき混ぜます」
「了解」
そこら辺の枝でグルグルかき混ぜると、灰と油が混じったドロドロの液体になる。
これが石鹸なのかな?
「灰を使ってますので、匂いはあまりよくありませんがこれに塩を混ぜて固めます」
「お、おお。なるほど」
ようやくライラの行おうとしていたことが理解できた。確か石鹸は油にアルカリを混ぜて作ると記憶している。
灰のアルカリ成分と油が混じりあうことで石鹸になるけど、このままだと液体で使いづらい。そこで、塩を混ぜて塩析を行おうっていうんだな。
塩析ってのは、豆腐を固めるような工程になる。余り化学変化には詳しくないけど、要は液体に塩を混ぜることで固まる部分が出てくるってことだ。うん。
ライラはナイフで岩塩を削り、パラパラと灰色のドロドロへ振りかけていく。
「混ぜたらいいのかな?」
「はい。ゆっくりと混ぜてみてください」
うまくいけよお。と祈りながら枝をグルグルするとすぐにライラから待ての合図が入った。
「このまましばらく待つと固まってくる部分が出てくると思います。うまくいけばですが……」
「うまくいかなかったとしても、このまま石鹸として使えるか試そうよ」
「はい」
夕食の後、これを使って手を洗ってみよう。肉を扱うから脂肪分で手がベトベトになるんだよなあ……水であらってもなかなか取れないし。
「じゃあ、一旦休もうか」
ライラに声をかけて、その場で胡坐をかこうとした時、口に鹿を咥えたポチの姿が小川の向こうに見えた。
お、おお。今日も狩猟してきたのか。やるなあ、ポチ。
「ポチ、お帰り」
「わんわん」
鹿を俺のそばに置いたポチは元気よく俺の言葉に応じる。
よしよしーと彼の首周りをわしゃわしゃすると、千切れんばかりにポチは尻尾を振った。
「戻ったぞ」
ウォルターはブロック製のテーブルの上に舞い降りてくる。
「お帰り。遅かったね。お昼にと思ったヤシガニがあるからポチとウォルターで食べてくれ」
「ほう。ヤシガニとな。久しく食べていない。何故ならヤシガニの殻は固く我が輩の嘴が通らないからだ。いや、勘違いしないでいただきたいのだが、我が輩の嘴は、むぐ」
長くなりそうだったから、ウォルターの嘴にヤシガニの肉を突っ込むと、彼はそのまま食べ始めた。
今度から、しゃべり続けるようだったらこれで行くか!
俺はポチにもヤシガニの肉を与えてから鹿を解体する作業に向かい、鹿を枝に引っかけてナイフを手に持つ。
ようやく、この生活にも慣れてきた気がする。俺一人だけじゃなく、ライラたちがいてくれて良かった。もし、自分一人でサバイバル生活ができたとしても仲間がいないと孤独でおかしくなってしまいそうだから……。
彼らがいてくれて本当にラッキーだと思う。
俺は鹿の解体作業をしながら、三人へ心の中でお礼を言うのだった。
1
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる