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16.ラズとロンゴ
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「さ、さすがに、俺は限界だ……」
気合を入れてギンロウと並走していたら、楽しくなってきてさ。
丘どころか、街道まで出てそのまま街に向かったんだ。
アマランタの外壁が見えてきたところで、このまま行けるんじゃないかなんて無理したのがいけなかった。
膝がガクガクしてきて、突如右脚が釣ってしまう。
前のめりに倒れ込むのを何とか避けるのが精一杯で、ぺたんと尻餅をつく。
息絶え絶えの俺に対し、ギンロウはまるで疲れた様子が無い。
彼は座り込む俺の姿を見るとトコトコとこちらに寄ってきた。
「わおん」
心配させてしまったのか、ギンロウが俺の首元をペロペロと舐める。
「大丈夫だよ。ギンロウ」
「はっは」
首元をわしゃわしゃ撫でると、ギンロウは嬉しそうに口を開け舌を出す。
『運動不足だナ』
「くああ」
リュックの上の住人であるロッソとファイアバードが言いたい放題言ってくれる。
いや、ファイアバードは「くああ」と鳴いただけなんだけど。態度に出ているんだよ。
ロッソはわざわざ肩まで移動してきて、長い舌を伸ばし俺の頬をぺしぺしと叩くし、ファイアバードはファイアバードで嘴で俺の頭をつっつくのだ。
「全く、まあいいか。ご飯にしよう」
『オレンジ』
即答するロッソは肩からリュックに移動して、中に潜り込んで行った。
いつもながら、食事タイムとなると真っ先に動くロッソである。
座ったままリュックをよいしょっと肩から外す。
リュックの肩紐を引っ張り、自分の前に寄せるとオレンジがゴロンとリュックから出て来た。
続いてロッソがリュックの口から顔を出しのそのそと這い出る。
驚いたスライムまでもにゅーんと伸びてボトリとリュックから地面に落ちた。
「街道の真ん中で座り込んでいたから何事かと思ったわさ」
「ん?」
ゴソゴソと乾燥させた骨付き肉を出していたら、横から声をかけられる。
街まで徒歩であと30分くらいの距離だし、まだ日も高いからすれ違う人がいたとしても特に気に留めなかった。
街側からも大きなリュックを背負った人が通り過ぎて行こうとしているし、その人は怪訝そうな顔をしていたけど……。
確かに邪魔だったかもしれん。でも、馬車が通りかかったら避けるつもりではいたんだ。
『ノエル。ええと誰だったカ。そうダ。バナナだ』
「いやいや。違うだろ。この声はラズだって」
オレンジに顔を突っ込んだロッソがぎょろりとした目だけをこちらに向ける。
食べるのか喋るのかどっちかにしたらいいのに。食べ散らかしかたが酷い。
「なら、あたしたちもここで休憩にしようかね」
「……了解」
俺の向かいにペタンと座ったくるくる巻いた藍色の髪をした少女に続き、無骨なリザードマンがドカッと腰を下ろす。
彼女はラズライト。通称ラズ。
彼女は耳の先が尖り、低い鼻にくりっとした目をしたドワーフで、俺の腰くらいまでしか背丈がない。
そばかすがチャームポイントなんだけど、それがますます彼女を子供っぽくしている。よく日に焼けた褐色の肌は健康的で快活で活発な彼女の性質を表しているかのようだった。
一方、濃い緑色の鱗を持つリザードマンの戦士はロンゴロンゴ。ロンゴとみんなから呼ばれている。身の丈二メートルほどの長身で細身ながらも背負った大振りの斧を軽々と振り回すパワーファイターだ。
「今度は何を探しに行っていたんだ?」
「おお。よくぞ聞いてくれたわさ。これだよ。これ。ノエルくん!」
革鎧の隙間に手を伸ばしゴソゴソとやったドワーフの少女は、にいっと口端を思いっきり伸ばし鎧から手を抜く。
彼女の手の平にはエメラルドグリーンの鉱石が乗っていた。
宝石のような透明感はないけれど、綺麗な石だ。
「へえ。エメラルドではなさそうだけど、どんな石なんだ?」
「へへーん。これはアベンチュリンだよ。ここまで均一のグリーンはなかなか見ないのさ」
「へえ。さすが鉱石馬鹿だな」
「愛好家といってもらいたいわさ!」
「依頼で行ってきたの?」
腰を浮かして大きな声で否定するラズライトは無視して、ロンゴロンゴに目を向ける。
「……箱」
ボソッとそれだけを言ったロンゴロンゴはどざっと麻の袋を地面に置く。
ぎゅっと縛った麻袋の口をほどくと、薄紫色をした細長い箱が顔を出す。
「遺跡に行ってきたのか?」
「……ダンジョン」
「ほほお。一応、エクスプローラーしてたんだな」
「洞窟にはたくさんの鉱石があるからさ!」
おーとばかりに握った両手をあげて元気よく口を挟むラズライト。
そうそう、冒険者には三種類の区分があるんだ。ストライカー、エクスプローラー、ワーカーがそれにあたる。
名前そのまんまなんだけど、ストライカーは主にモンスター討伐を生業にしていて、エクスプローラーは遺跡やダンジョンの探索、そしてワーカーはそれ以外を主業務としている。
俺はワーカーをやっているのだけど、ワーカーがモンスターを討伐したらダメってことはないし、受諾できる仕事に差異はない。
じゃあ、何でわざわざ分けてんだというと、冒険者側の意思表示みたいなものだ。
「俺はモンスター討伐を主にやりたいんです」と示すことで本人にとってもギルドにとっても分かりやすいってことだな。
ラズライトとロンゴロンゴはエクスプローラーなので、「積極的に探索を行いますよ」とアピールしているってわけだ。
もっとも、彼らはラズライトの意思でダンジョンにばかり籠っているみたいだけどね。
おっと、彼らとの会話に夢中で乾燥させた骨付き肉を持ったままだった。
ぽいっと骨付き肉を放り投げる。すかさずバサバサ―っと翼をはためかせたファイアバードが両足で骨付き肉の上にのしかかった。
「ギンロウ。待たせたな」
「はっは」
尻尾をフリフリするギンロウに先ほどより二回りほど大きな骨付き肉を与える。
もしゃもしゃと食べはじめた彼に思わず目じりが下がった。
「……美麗だ」
「確かに。いつの間にこんなきれいな毛並みを持つ聖獣を連れていたんだわさ」
二人はギンロウの毛並みにほうと息を吐く。
そうだろうそうだろう。白銀に淡い青色のリングはどんな犬型モンスターよりも美しく神々しい。
「うんうん。これいるか?」
「ん? 石英? いや、微弱ながら魔力を帯びているわさ! これ、どこで?」
「ザ・ワンの中で破片が転がっていてさ。何かの役には立つかもしれないと思って持ち帰ったんだよ」
「もらってもいいのかい?」
「うん。庭石にでもできたらなと思ってたくらいだし。大したもんじゃない」
破片は破片でもギンロウがバラバラにしたフェイスの一部だ。
あいつ結構硬かったから、何かに使えるかもしれないかなってさ。
ギンロウを褒められて気分がよくなる俺と同じように、ラズライトもにっこにこ顔でフェイスの破片を袋の中に仕舞い込んだ。
「その聖獣。トライゴニックのような白銀もさることながら、神秘的なアクアオーラに惹かれるわさ」
「ギンロウというんだ。アクアオーラ―ってギンロウの足首辺りの青い毛みたいな色の石なの?」
「宝石の一種だわさ。そのうち手に入れたい!」
「ラズが収集していない宝石かあ。よほど珍しい宝石なんだろうな」
「超、超、超、希少な宝石なのさ! アクアオーラは海の洞窟の中に差し込んだ光が照らしだす神秘的な青のようで、いやいや、月の光に映える湖の――」
あ、変なスイッチが入ってしまった。
熱っぽく両手を使って語るラズライトの言葉を右から左へ聞き流しながら、もしゃりと干し肉をかじる。
ギンロウの青に似た色の宝石か。
エルナンからもらったモンスターの素材から作った爪も傷んできているし、アクアオーラとやらを次の候補とするのもよいかもしれん。
足首の青と爪の青が揃った姿のギンロウを思い浮かべ、にまにまと口元が緩む。
「そんなわけで、入手できないことはないのさ! だけど、あたしとロンゴは『自分で』取ってくることこそ矜持としているのだわさ!」
「……うん?」
「ノエル。絶対に聞いてなかっただろー」
「いやいや、あ、もう一個あるから、持って帰るか?」
「ありがたく!」
自分で取るのが拘りじゃあなかったのか。
にっこにこ顔でフェイスの破片を仕舞い込むラズライトに肩を竦め苦笑する。
気合を入れてギンロウと並走していたら、楽しくなってきてさ。
丘どころか、街道まで出てそのまま街に向かったんだ。
アマランタの外壁が見えてきたところで、このまま行けるんじゃないかなんて無理したのがいけなかった。
膝がガクガクしてきて、突如右脚が釣ってしまう。
前のめりに倒れ込むのを何とか避けるのが精一杯で、ぺたんと尻餅をつく。
息絶え絶えの俺に対し、ギンロウはまるで疲れた様子が無い。
彼は座り込む俺の姿を見るとトコトコとこちらに寄ってきた。
「わおん」
心配させてしまったのか、ギンロウが俺の首元をペロペロと舐める。
「大丈夫だよ。ギンロウ」
「はっは」
首元をわしゃわしゃ撫でると、ギンロウは嬉しそうに口を開け舌を出す。
『運動不足だナ』
「くああ」
リュックの上の住人であるロッソとファイアバードが言いたい放題言ってくれる。
いや、ファイアバードは「くああ」と鳴いただけなんだけど。態度に出ているんだよ。
ロッソはわざわざ肩まで移動してきて、長い舌を伸ばし俺の頬をぺしぺしと叩くし、ファイアバードはファイアバードで嘴で俺の頭をつっつくのだ。
「全く、まあいいか。ご飯にしよう」
『オレンジ』
即答するロッソは肩からリュックに移動して、中に潜り込んで行った。
いつもながら、食事タイムとなると真っ先に動くロッソである。
座ったままリュックをよいしょっと肩から外す。
リュックの肩紐を引っ張り、自分の前に寄せるとオレンジがゴロンとリュックから出て来た。
続いてロッソがリュックの口から顔を出しのそのそと這い出る。
驚いたスライムまでもにゅーんと伸びてボトリとリュックから地面に落ちた。
「街道の真ん中で座り込んでいたから何事かと思ったわさ」
「ん?」
ゴソゴソと乾燥させた骨付き肉を出していたら、横から声をかけられる。
街まで徒歩であと30分くらいの距離だし、まだ日も高いからすれ違う人がいたとしても特に気に留めなかった。
街側からも大きなリュックを背負った人が通り過ぎて行こうとしているし、その人は怪訝そうな顔をしていたけど……。
確かに邪魔だったかもしれん。でも、馬車が通りかかったら避けるつもりではいたんだ。
『ノエル。ええと誰だったカ。そうダ。バナナだ』
「いやいや。違うだろ。この声はラズだって」
オレンジに顔を突っ込んだロッソがぎょろりとした目だけをこちらに向ける。
食べるのか喋るのかどっちかにしたらいいのに。食べ散らかしかたが酷い。
「なら、あたしたちもここで休憩にしようかね」
「……了解」
俺の向かいにペタンと座ったくるくる巻いた藍色の髪をした少女に続き、無骨なリザードマンがドカッと腰を下ろす。
彼女はラズライト。通称ラズ。
彼女は耳の先が尖り、低い鼻にくりっとした目をしたドワーフで、俺の腰くらいまでしか背丈がない。
そばかすがチャームポイントなんだけど、それがますます彼女を子供っぽくしている。よく日に焼けた褐色の肌は健康的で快活で活発な彼女の性質を表しているかのようだった。
一方、濃い緑色の鱗を持つリザードマンの戦士はロンゴロンゴ。ロンゴとみんなから呼ばれている。身の丈二メートルほどの長身で細身ながらも背負った大振りの斧を軽々と振り回すパワーファイターだ。
「今度は何を探しに行っていたんだ?」
「おお。よくぞ聞いてくれたわさ。これだよ。これ。ノエルくん!」
革鎧の隙間に手を伸ばしゴソゴソとやったドワーフの少女は、にいっと口端を思いっきり伸ばし鎧から手を抜く。
彼女の手の平にはエメラルドグリーンの鉱石が乗っていた。
宝石のような透明感はないけれど、綺麗な石だ。
「へえ。エメラルドではなさそうだけど、どんな石なんだ?」
「へへーん。これはアベンチュリンだよ。ここまで均一のグリーンはなかなか見ないのさ」
「へえ。さすが鉱石馬鹿だな」
「愛好家といってもらいたいわさ!」
「依頼で行ってきたの?」
腰を浮かして大きな声で否定するラズライトは無視して、ロンゴロンゴに目を向ける。
「……箱」
ボソッとそれだけを言ったロンゴロンゴはどざっと麻の袋を地面に置く。
ぎゅっと縛った麻袋の口をほどくと、薄紫色をした細長い箱が顔を出す。
「遺跡に行ってきたのか?」
「……ダンジョン」
「ほほお。一応、エクスプローラーしてたんだな」
「洞窟にはたくさんの鉱石があるからさ!」
おーとばかりに握った両手をあげて元気よく口を挟むラズライト。
そうそう、冒険者には三種類の区分があるんだ。ストライカー、エクスプローラー、ワーカーがそれにあたる。
名前そのまんまなんだけど、ストライカーは主にモンスター討伐を生業にしていて、エクスプローラーは遺跡やダンジョンの探索、そしてワーカーはそれ以外を主業務としている。
俺はワーカーをやっているのだけど、ワーカーがモンスターを討伐したらダメってことはないし、受諾できる仕事に差異はない。
じゃあ、何でわざわざ分けてんだというと、冒険者側の意思表示みたいなものだ。
「俺はモンスター討伐を主にやりたいんです」と示すことで本人にとってもギルドにとっても分かりやすいってことだな。
ラズライトとロンゴロンゴはエクスプローラーなので、「積極的に探索を行いますよ」とアピールしているってわけだ。
もっとも、彼らはラズライトの意思でダンジョンにばかり籠っているみたいだけどね。
おっと、彼らとの会話に夢中で乾燥させた骨付き肉を持ったままだった。
ぽいっと骨付き肉を放り投げる。すかさずバサバサ―っと翼をはためかせたファイアバードが両足で骨付き肉の上にのしかかった。
「ギンロウ。待たせたな」
「はっは」
尻尾をフリフリするギンロウに先ほどより二回りほど大きな骨付き肉を与える。
もしゃもしゃと食べはじめた彼に思わず目じりが下がった。
「……美麗だ」
「確かに。いつの間にこんなきれいな毛並みを持つ聖獣を連れていたんだわさ」
二人はギンロウの毛並みにほうと息を吐く。
そうだろうそうだろう。白銀に淡い青色のリングはどんな犬型モンスターよりも美しく神々しい。
「うんうん。これいるか?」
「ん? 石英? いや、微弱ながら魔力を帯びているわさ! これ、どこで?」
「ザ・ワンの中で破片が転がっていてさ。何かの役には立つかもしれないと思って持ち帰ったんだよ」
「もらってもいいのかい?」
「うん。庭石にでもできたらなと思ってたくらいだし。大したもんじゃない」
破片は破片でもギンロウがバラバラにしたフェイスの一部だ。
あいつ結構硬かったから、何かに使えるかもしれないかなってさ。
ギンロウを褒められて気分がよくなる俺と同じように、ラズライトもにっこにこ顔でフェイスの破片を袋の中に仕舞い込んだ。
「その聖獣。トライゴニックのような白銀もさることながら、神秘的なアクアオーラに惹かれるわさ」
「ギンロウというんだ。アクアオーラ―ってギンロウの足首辺りの青い毛みたいな色の石なの?」
「宝石の一種だわさ。そのうち手に入れたい!」
「ラズが収集していない宝石かあ。よほど珍しい宝石なんだろうな」
「超、超、超、希少な宝石なのさ! アクアオーラは海の洞窟の中に差し込んだ光が照らしだす神秘的な青のようで、いやいや、月の光に映える湖の――」
あ、変なスイッチが入ってしまった。
熱っぽく両手を使って語るラズライトの言葉を右から左へ聞き流しながら、もしゃりと干し肉をかじる。
ギンロウの青に似た色の宝石か。
エルナンからもらったモンスターの素材から作った爪も傷んできているし、アクアオーラとやらを次の候補とするのもよいかもしれん。
足首の青と爪の青が揃った姿のギンロウを思い浮かべ、にまにまと口元が緩む。
「そんなわけで、入手できないことはないのさ! だけど、あたしとロンゴは『自分で』取ってくることこそ矜持としているのだわさ!」
「……うん?」
「ノエル。絶対に聞いてなかっただろー」
「いやいや、あ、もう一個あるから、持って帰るか?」
「ありがたく!」
自分で取るのが拘りじゃあなかったのか。
にっこにこ顔でフェイスの破片を仕舞い込むラズライトに肩を竦め苦笑する。
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