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19 ミー君の謎とルーベンスたちの謎
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しばらくしてアルベルトが帰って来ると知らない幼子や美形男女が増えていたため大騒ぎになった。
「貴女は常識ある女性だと思っていたのに!! こんな幼い奴隷や性奴隷を買うなんて見損ないました!!」
「何でそうなるんですか! 違いますよ! 私だって親元にミー君を帰してあげたいですよ! でも憲兵さんに行方不明の子供の話は出てないと言われましたし、名前も小さすぎてちゃんと言えないんで困っているんですよ!」
「……誘拐ですか?」
「分かりません。本人から聞きたくても幼児言葉が理解出来ないんです」
「では、あちらの方は?」
「子供たちの講師として来ていただいてます。一様手紙でもお伝えしましたよ?」
半信半疑なアルベルトに花はため息をついた。仕方なく先にミー君を呼びソファーに座らせると目の前で改めて質問してみせた。
「では、ミー君。改めましてお名前を言えますか?」
「ミー君!!」
「……ちゃんとしたお名前だよ?」
「? ミー君はミー君よ?」
やはり幼子から情報を引き出すのは無理がある。だが花は諦めずその場で思い悩む。すると横でアルベルトがミー君の始めに着ていた服を見せて貰えないかと聞いてきた。もしかしたらそれで分かるかもしれないと……。
実はあれからマリーたちはドレスを着ないで日本の洋服を着ている。理由は洗濯しやすいから。なにせいつも庭で遊ぶのでドレスだと着替えもだが、いちいち洗うのが大変すぎるのが主な理由。
まぁ、本人たちも動きやすいワンピースやガウチョパンツなどを好んで着ているため、自然とミー君も同じ様に洋服を着るようになった。
「ミー君が始めに着ていたのはこれですね。汚れが酷くてここまでしか落ちませんでしたけど……」
「いえ、よく捨てないでいてくれました」
アルベルトはミー君の服を細かく分析していると、何かに気付いたのか徐々に顔色が悪くなっていく。
「いや、まさか……でもこれは…………」
1人ぶつくさ問答を繰り返していると思ったら、急にこの服を借りると言って屋敷を出ていってしまった。
(おいおい……その前に謝罪の1つもあっても良くないか?)
カメリアたちの紹介も忘れたアルベルトにちょっと不貞腐れる花であった。
「ねぇ、ねぇ、はにゃ、ミー君お菓子食べちゃい!」
不安と不満を残して消えたアルベルトの方向を見ていたら、いつの間にかミー君がマリーとメリーを連れて無邪気におやつを要求してきた。
「今日はミー君、ちゃんと良い子にしてたもんね。なので、おやつは杏仁豆腐にしようか!」
「……杏仁豆腐!!」
「白プリン!!」
「あー!! ミー君の好きなやちゅ!!」
3人はその場で両手を上げながら跳び跳ねた。貴族令嬢であるマリーやメリーは本来ならそんな行動をすれば叱られるのだが、扉の死角にいたためルーベンスからのお咎めは運良く無しなようだ。
そんな日常から4ヶ月がたってやっと屋敷内部の汚れがまぁまぁ落ちた。リフォームは、まだまだ不十分だけどキッチンとお風呂だけは早々に終了した。流石にカメリアたちに噴水お風呂は申し訳ない。
そして例のミー君素性問題もアルベルトがそのまま『淀み』に行ってしまったのでまだ保留中だ。
(そう言えばアルベルト様の支給カバンがまさかのマジックバッグだったとは思わなかったなぁ……)
そう、慌ただしく屋敷を出ていったアルベルトは、また慌てて戻ってきたかと思えば急遽『淀み』に行くことになり一時帰宅となった。
「この前紹介出来なかったので、改めてアルベルト様に2人をご紹介してもいいですか?」
「あっ、そうでした! すみません!!」
焦るアルベルトを他所にルーベンスとカメリアは優雅にお辞儀を披露した。それは洗練された美しさでアルベルトはその所業に息をのんだ。
「家名は事情があり伏せていだだきます。ルーベンスと申します。この度はご縁があり、花様にこちらで家庭教師をさせて貰っております」
「私はルーベンスの妹、カメリアと申します」
「!!! ルーベンス……カメリア……ま、まさかヤム男爵の……」
ルーベンスはアルベルトの答えを笑顔で黙らせた。これ以上の深入りは無用であると……。
「? アルベルト様はお2人を知っているですか?」
「いや、その……」
「花様、貴族は幼い頃から顔を知らずとも家名と名前は覚えさせられるものなのですよ」
「あっ、そうですよね! 知らないと失礼にあたりますもんね」
「はい。ですのでアルベルト様も確認をしたかったのでしょう」
こちらの知識に疎い花をルーベンスが巧く誤魔化したのは理由がある。
「…………ヤム男爵兄妹は生きていたのか…………」
そう、アルベルトが驚くのも無理はない。何せ2人は既に死んでいることになっていたのだから……。
「貴女は常識ある女性だと思っていたのに!! こんな幼い奴隷や性奴隷を買うなんて見損ないました!!」
「何でそうなるんですか! 違いますよ! 私だって親元にミー君を帰してあげたいですよ! でも憲兵さんに行方不明の子供の話は出てないと言われましたし、名前も小さすぎてちゃんと言えないんで困っているんですよ!」
「……誘拐ですか?」
「分かりません。本人から聞きたくても幼児言葉が理解出来ないんです」
「では、あちらの方は?」
「子供たちの講師として来ていただいてます。一様手紙でもお伝えしましたよ?」
半信半疑なアルベルトに花はため息をついた。仕方なく先にミー君を呼びソファーに座らせると目の前で改めて質問してみせた。
「では、ミー君。改めましてお名前を言えますか?」
「ミー君!!」
「……ちゃんとしたお名前だよ?」
「? ミー君はミー君よ?」
やはり幼子から情報を引き出すのは無理がある。だが花は諦めずその場で思い悩む。すると横でアルベルトがミー君の始めに着ていた服を見せて貰えないかと聞いてきた。もしかしたらそれで分かるかもしれないと……。
実はあれからマリーたちはドレスを着ないで日本の洋服を着ている。理由は洗濯しやすいから。なにせいつも庭で遊ぶのでドレスだと着替えもだが、いちいち洗うのが大変すぎるのが主な理由。
まぁ、本人たちも動きやすいワンピースやガウチョパンツなどを好んで着ているため、自然とミー君も同じ様に洋服を着るようになった。
「ミー君が始めに着ていたのはこれですね。汚れが酷くてここまでしか落ちませんでしたけど……」
「いえ、よく捨てないでいてくれました」
アルベルトはミー君の服を細かく分析していると、何かに気付いたのか徐々に顔色が悪くなっていく。
「いや、まさか……でもこれは…………」
1人ぶつくさ問答を繰り返していると思ったら、急にこの服を借りると言って屋敷を出ていってしまった。
(おいおい……その前に謝罪の1つもあっても良くないか?)
カメリアたちの紹介も忘れたアルベルトにちょっと不貞腐れる花であった。
「ねぇ、ねぇ、はにゃ、ミー君お菓子食べちゃい!」
不安と不満を残して消えたアルベルトの方向を見ていたら、いつの間にかミー君がマリーとメリーを連れて無邪気におやつを要求してきた。
「今日はミー君、ちゃんと良い子にしてたもんね。なので、おやつは杏仁豆腐にしようか!」
「……杏仁豆腐!!」
「白プリン!!」
「あー!! ミー君の好きなやちゅ!!」
3人はその場で両手を上げながら跳び跳ねた。貴族令嬢であるマリーやメリーは本来ならそんな行動をすれば叱られるのだが、扉の死角にいたためルーベンスからのお咎めは運良く無しなようだ。
そんな日常から4ヶ月がたってやっと屋敷内部の汚れがまぁまぁ落ちた。リフォームは、まだまだ不十分だけどキッチンとお風呂だけは早々に終了した。流石にカメリアたちに噴水お風呂は申し訳ない。
そして例のミー君素性問題もアルベルトがそのまま『淀み』に行ってしまったのでまだ保留中だ。
(そう言えばアルベルト様の支給カバンがまさかのマジックバッグだったとは思わなかったなぁ……)
そう、慌ただしく屋敷を出ていったアルベルトは、また慌てて戻ってきたかと思えば急遽『淀み』に行くことになり一時帰宅となった。
「この前紹介出来なかったので、改めてアルベルト様に2人をご紹介してもいいですか?」
「あっ、そうでした! すみません!!」
焦るアルベルトを他所にルーベンスとカメリアは優雅にお辞儀を披露した。それは洗練された美しさでアルベルトはその所業に息をのんだ。
「家名は事情があり伏せていだだきます。ルーベンスと申します。この度はご縁があり、花様にこちらで家庭教師をさせて貰っております」
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「!!! ルーベンス……カメリア……ま、まさかヤム男爵の……」
ルーベンスはアルベルトの答えを笑顔で黙らせた。これ以上の深入りは無用であると……。
「? アルベルト様はお2人を知っているですか?」
「いや、その……」
「花様、貴族は幼い頃から顔を知らずとも家名と名前は覚えさせられるものなのですよ」
「あっ、そうですよね! 知らないと失礼にあたりますもんね」
「はい。ですのでアルベルト様も確認をしたかったのでしょう」
こちらの知識に疎い花をルーベンスが巧く誤魔化したのは理由がある。
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