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希望の光が見えた僕はそれから毎日朝早く起きてその日の授業の予習をし、夜には復習と次回の内容の予習をする。というルーティンを過ごしていた。
そのおかげか、入学してから3ヶ月後にある実力を測る座学の試験ではなんとか首位になることができた。
周囲のヒソヒソ話が何故だか怖くなくて。きっと皆この成績を見て僕を認めてくれたのだと思っていた。
僕は少しだけ気分も晴れた気がして教室へ戻る。
誰か、見直してくれないかな。
話しかけてくれるかな?
そんな考えが顔に出てしまいそうで俯きながらでも、ワクワクしながら座っていた。
スッと僕に影が差した気がした。
もしかして誰か話しかけてくれるのかも!お友達になれるかな?
と、内心期待しながら顔をあげるとこのクラスを受け持っている担当教員とこの学年の主任を務めている教諭が立っていた。2人とも、険しい顔をしている。
「・・・?あの、?」
僕はなんだか分からなく2人に問いかけようとすると担当教員に問答無用で腕をつかまれた。
「っ痛い」
反射で声を出してしまう。つかまれた右腕は今にも折れてしまいそうなほどの力で締められている。そしてそのまま腕を引っ張られたせいで立ち上がる形になった。
「貴様はカンニングをした疑いがかかっている。今、ここで正直に言えば許してやろう。」
「え?カンニング?・・・僕、カンニングなんてしてなっ!」
言いかけている途中でさらに腕を強く握られる。
痛みに言葉が詰まると、主任教諭は言った。
「言い方を変えよう。貴様はカンニングをした。そうだな?」
「してません!」
「嘘を付くな。スクールにも通っていなかった貴様が首位など取れるはずないだろう。それに、カンニングをしていたと言う証言も生徒たちから出ている。」
「なっ!」
僕が思わぬ決めつけと言いがかりに言葉も出せずにいると鼻で笑われる。
「なんだ、図星か?」
その一言にスッと冷める感覚を覚える。周囲はクスクスと笑いまるで僕がピンチに陥っているのを楽しんでいるようだ。
それに気づいた途端、自分でも驚くほど冷静に口から言葉が出ていた。
「違います。これは僕が毎日勉強していた結果です。それに僕はこの教室でも一番後ろの席です。どの生徒が証言したのかは知りませんが、僕のカンニングに気づくと言う事は、証言した本人自身が『自分は怪しい行動をしていた』と言っているようなものです。」
担任と主任は僕の反論に驚いたようで何も言わない。
「腕、離してください。」
僕が睨むように言うと担任は慌てて手を離す。それから教員2人は顔を見合わせて渋々といったように言った。
「仕方ない。今回ばかりはその言い分を認めてやる。しかし次はないからな。」
そう言って僕が反応を見せる前に教室から出ていく。
なんだその言い方は。まるでカンニングはあったかのような言い方じゃないか。腕を握り上げたことには何も言及しないのか。
立ったままそう思っていると周囲の声で我に返る。
「うわ、あいつ先生も脅してんの?」
「やばすぎ。」
「不正行為をしていなくても先生にあの態度はないよね。」
「まじでうざすぎる」
「なんであの人がエリック様より成績いいの?絶対カンニングしてるよ。」
僕は今僕に貼られたレッテルを自覚した。してもいない不正行為をした人になっている。
そして何となくこの疑惑が浮上した背景を察した。
1つは先生に問答言われた通りスクールに通っていない僕が首位を取ったこと。社交界ではなくとなく僕が入園1年前からしか勉強をしていないことが広まっている。つまり、教員に限らず他の生徒が知っていても不思議ではない。
2つ目はエリック様より総合得点がよく首位の座を奪ったことだ。エリック様とは僕と同学年の第三王子である。彼は幼い頃から第一王子や第二王子に引けを取らないくらい優秀で、これまでの成績は全て首位。そのため、王族を差し置いてぽっと出の僕が首位を取った事が良くなかったと推測できる。
でも、もういいの。
今回で多分目が覚めたと思う。
僕がどんなに頑張っても誰も認めてくれない。
でも、僕はこの努力は辞められない。
どっちみち父には家に恥をかかせるなと言われているし、僕もいい成績を残せることに達成感を感じたから。
座る前に冷めた目で周囲の生徒を見渡す。
皆こちらを見ていたようで僕と目が合うと慌ててそらす。
なんだ、意外と楽かもしれない。僕を見てヒソヒソする人達は結局、僕に直接言う勇気はないし。目が合えば辞めてくれるんだ。簡単なことだ。
僕は少しだけ心が軽くなった気がして、席に着いた。
そのおかげか、入学してから3ヶ月後にある実力を測る座学の試験ではなんとか首位になることができた。
周囲のヒソヒソ話が何故だか怖くなくて。きっと皆この成績を見て僕を認めてくれたのだと思っていた。
僕は少しだけ気分も晴れた気がして教室へ戻る。
誰か、見直してくれないかな。
話しかけてくれるかな?
そんな考えが顔に出てしまいそうで俯きながらでも、ワクワクしながら座っていた。
スッと僕に影が差した気がした。
もしかして誰か話しかけてくれるのかも!お友達になれるかな?
と、内心期待しながら顔をあげるとこのクラスを受け持っている担当教員とこの学年の主任を務めている教諭が立っていた。2人とも、険しい顔をしている。
「・・・?あの、?」
僕はなんだか分からなく2人に問いかけようとすると担当教員に問答無用で腕をつかまれた。
「っ痛い」
反射で声を出してしまう。つかまれた右腕は今にも折れてしまいそうなほどの力で締められている。そしてそのまま腕を引っ張られたせいで立ち上がる形になった。
「貴様はカンニングをした疑いがかかっている。今、ここで正直に言えば許してやろう。」
「え?カンニング?・・・僕、カンニングなんてしてなっ!」
言いかけている途中でさらに腕を強く握られる。
痛みに言葉が詰まると、主任教諭は言った。
「言い方を変えよう。貴様はカンニングをした。そうだな?」
「してません!」
「嘘を付くな。スクールにも通っていなかった貴様が首位など取れるはずないだろう。それに、カンニングをしていたと言う証言も生徒たちから出ている。」
「なっ!」
僕が思わぬ決めつけと言いがかりに言葉も出せずにいると鼻で笑われる。
「なんだ、図星か?」
その一言にスッと冷める感覚を覚える。周囲はクスクスと笑いまるで僕がピンチに陥っているのを楽しんでいるようだ。
それに気づいた途端、自分でも驚くほど冷静に口から言葉が出ていた。
「違います。これは僕が毎日勉強していた結果です。それに僕はこの教室でも一番後ろの席です。どの生徒が証言したのかは知りませんが、僕のカンニングに気づくと言う事は、証言した本人自身が『自分は怪しい行動をしていた』と言っているようなものです。」
担任と主任は僕の反論に驚いたようで何も言わない。
「腕、離してください。」
僕が睨むように言うと担任は慌てて手を離す。それから教員2人は顔を見合わせて渋々といったように言った。
「仕方ない。今回ばかりはその言い分を認めてやる。しかし次はないからな。」
そう言って僕が反応を見せる前に教室から出ていく。
なんだその言い方は。まるでカンニングはあったかのような言い方じゃないか。腕を握り上げたことには何も言及しないのか。
立ったままそう思っていると周囲の声で我に返る。
「うわ、あいつ先生も脅してんの?」
「やばすぎ。」
「不正行為をしていなくても先生にあの態度はないよね。」
「まじでうざすぎる」
「なんであの人がエリック様より成績いいの?絶対カンニングしてるよ。」
僕は今僕に貼られたレッテルを自覚した。してもいない不正行為をした人になっている。
そして何となくこの疑惑が浮上した背景を察した。
1つは先生に問答言われた通りスクールに通っていない僕が首位を取ったこと。社交界ではなくとなく僕が入園1年前からしか勉強をしていないことが広まっている。つまり、教員に限らず他の生徒が知っていても不思議ではない。
2つ目はエリック様より総合得点がよく首位の座を奪ったことだ。エリック様とは僕と同学年の第三王子である。彼は幼い頃から第一王子や第二王子に引けを取らないくらい優秀で、これまでの成績は全て首位。そのため、王族を差し置いてぽっと出の僕が首位を取った事が良くなかったと推測できる。
でも、もういいの。
今回で多分目が覚めたと思う。
僕がどんなに頑張っても誰も認めてくれない。
でも、僕はこの努力は辞められない。
どっちみち父には家に恥をかかせるなと言われているし、僕もいい成績を残せることに達成感を感じたから。
座る前に冷めた目で周囲の生徒を見渡す。
皆こちらを見ていたようで僕と目が合うと慌ててそらす。
なんだ、意外と楽かもしれない。僕を見てヒソヒソする人達は結局、僕に直接言う勇気はないし。目が合えば辞めてくれるんだ。簡単なことだ。
僕は少しだけ心が軽くなった気がして、席に着いた。
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