木漏れ日の中で

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それから僕は座学の試験では全て首位もしくは2位を取り続けた。その分、朝早く起きて夜遅くまで勉強しているから目の下に薄っすら隈ができ始めたけど。
でもここで点数を落とすとなんだか嫌で。

でも、僕の努力が数字で表れる度に、周囲の僕への当たりは強くなっていった。
露骨な悪口と無視、教科書への落書き、文房具を隠されたり、まちがえたふりで魔法を使って水をかけてきたり。最近は魔法を使って足元に障害物を置かれるせいで転ぶことも増えた。
僕自身は魔力がないため、魔法が使われることに気づけない。みんなもそれに気づいたのだろう。魔法を使っての攻撃が増えてきた気がする。

僕は転ぶことが日常すぎて膝を痛めてしまった。
これ以上転んで膝に負担をかけるの本当に良くない気もする。一度、医務室へ行った時は僕だけに対応が冷たく、何も施されずに帰らされた。
そのため転ばないよう、何もない時間はひたすら席に座り窓の外を眺めることが習慣になっていた。

それと、僕は魔法が使えないから魔法を使う実戦は免除されている。しかし代わりに授業時間では終わらなうような課題を課される。そしてやっと終わりそうなころにクラスメイト達は帰ってくる。
みんな疲労困憊で汗だくの中帰ってくるのに、僕だけ涼しい顔をして座っているのは相当良くない印象を与えている。

そんなクラスメイト達は教員達に何か訴えたのだろう。僕は実践のある時間はジャージを着て炎天下の中過ごすことになった。もちろん、別で課題は出されているが外ではとても出来そうにない。他の生徒が陰に入って休憩していても僕にはそれを許されないし、水分補給だってすぐにチクチクと嫌味を言われたり、魔法を使って妨害されたりする。
魔法のコントロールが上手くできなかったと言われてしまえば仕方なくなるのだ。

元々家でも部屋から出る事ができなかったこともあり体力はない。そして早起きと遅寝による睡眠不足と炎天下の中ひたすら日光を浴び、水分補給すらも邪魔をされる。こんな生活がここ2週間ほど続いているのだ。さすがに限界を感じた気がした。

・・・僕はここから居なくなってもいいのかな。
だってこの時間は何もできないし、そろそろ辛い。
一度クラスメイトの様子を確認する。みんな友人同士で話し込んだり教員にアドバイスをもらったりと誰も僕を見ていない。
僕はそっと離れ、前から気になっていた校舎裏へ向かった。

「うわぁ」
校舎裏はひどく静かだった。本当に誰もいない。
そしてすごく気持ちが良かった。穏やかな風が吹いていて小鳥の囀りが聞こえる。建物によって日陰ができていて少しホッとする。
校舎裏はかなり広く、どこか座れそうな場所がないか探してみる。と、1つベンチが置かれていた。
恐る恐る近づくと綺麗な状態で座れそうだった。
僕はそこに座り一息つく。
今日も水を飲み損なったけど、ここなら涼しいし大丈夫かも。
風に吹かれながら鳥や蝶を見ているとだんだん眠気を感じた。

・・・今日くらい。今日くらいいいよね。
僕はそんな事を思いながらベンチに体を預けて目を瞑った。
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