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まだ私がとても幼かった頃、同じ年くらいの二人の男の子がよく城に遊びにきていた。
多分、あれは他国と交流を深めるための……。
そうだ、どうして忘れていたんだろう。
今は全く国外のことが見えない私だが、昔は他国の王子や王女と遊んだりして交流を深めていたのだ。
その中でも特に仲がよかった二人。
東の隣国、サーシャル国の王子。
そして西の隣国、アカツキ国の王子。
「アゲハ王子……」
アゲハは心底嬉しそうに笑った。
「やぁっと思い出したんだねぇ。リンちゃん」
思い出した。
何もかも。
幼い頃何を言われたのかも。
“ねぇリンちゃん、将来俺のお嫁さんになってよ”
“いやいや、俺のお嫁さんになって”
二人の幼い男の子からの求婚。
はたから見れば可愛らしく見えたことだろう。
けれど、
“俺を選べ”
その目に見えたのは、幼い子供とは思えない深い執着だった。
そして、どちらが言ったのか忘れてしまったが、最後に言われた言葉。
“必ず迎えに行く”
「リンちゃんが望むならずっと盗賊の嫁でもよかったんだけど。いやだった?」
「女の子なら盗賊よりも王子様に迎えにきてもらった方がいいに決まってる」
「だってしょうがないじゃん。俺だってそうしたかったんだよ。でも、リンちゃんの親がそれを許してくれなかったんだもん」
え……?
アゲハとハーツが意味深な笑みを浮かべる。
「リンちゃんは分かんないよねぇ。今この国がどういう状況なのか。二つの大国に目をつけられてとても大変な状況だってのに」
多分、あれは他国と交流を深めるための……。
そうだ、どうして忘れていたんだろう。
今は全く国外のことが見えない私だが、昔は他国の王子や王女と遊んだりして交流を深めていたのだ。
その中でも特に仲がよかった二人。
東の隣国、サーシャル国の王子。
そして西の隣国、アカツキ国の王子。
「アゲハ王子……」
アゲハは心底嬉しそうに笑った。
「やぁっと思い出したんだねぇ。リンちゃん」
思い出した。
何もかも。
幼い頃何を言われたのかも。
“ねぇリンちゃん、将来俺のお嫁さんになってよ”
“いやいや、俺のお嫁さんになって”
二人の幼い男の子からの求婚。
はたから見れば可愛らしく見えたことだろう。
けれど、
“俺を選べ”
その目に見えたのは、幼い子供とは思えない深い執着だった。
そして、どちらが言ったのか忘れてしまったが、最後に言われた言葉。
“必ず迎えに行く”
「リンちゃんが望むならずっと盗賊の嫁でもよかったんだけど。いやだった?」
「女の子なら盗賊よりも王子様に迎えにきてもらった方がいいに決まってる」
「だってしょうがないじゃん。俺だってそうしたかったんだよ。でも、リンちゃんの親がそれを許してくれなかったんだもん」
え……?
アゲハとハーツが意味深な笑みを浮かべる。
「リンちゃんは分かんないよねぇ。今この国がどういう状況なのか。二つの大国に目をつけられてとても大変な状況だってのに」
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