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第51話 『性欲との戦い。美咲とのテスト勉強』
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~1986年(昭和61年)1月31日(金) <風間悠真>
30日(木)に国語と数学、31日(金)に英語・理科・社会の実力テストがある。
中間・期末・実力テストに校外模試の学振テスト。世の中テストが多すぎだが、オレは祐介と一緒に軽音クラブの存続のために常に学年上位をキープする必要がある。
そのために日々人知れず努力をしていたのだ。
結果的に成績は良かったので学校側の評価も良く、クラスの人気者ではないが、今のところ前世のイケてないグループには属していない。
それどころか、美咲をはじめとした6人の女に勉強を教えてとせがまれる毎日だったのだ。
■11日(土)
軽音は部活動扱いだけど、正式な部ではないので土日や祝日の活動に関しては学校でやらなければならない、という事はない。ドラムやその他の機材との関係もあるので特例として認められたのだ。
今日は音楽室でいつも通り祐介と音合わせをしている。
「悠真~♪ ちょっといい?」
美咲だ。何だろう?
「あのね、毎度のお願いがあるんだけど」
「なに?」
「勉強教えてくれない?」
「? いーよ別に」
美咲に勉強を教えるのは初めてじゃない。凪咲も純美も、自宅で勉強したことがあるのだ。
「あの、できれば……うちで勉強したいんだけど」
美咲が少し頬を染めながら言う。
「え? 自宅? でも終わってからだと、あんまり時間取れないんじゃ? それに今日は……」
土曜日だ。みんなで約束した礼子との下校日で、しかも美咲の自宅とは反対方向だ。
「うん。……大丈夫。終わってからでいいよ。家で待ってるから。……それに」
美咲は少し言葉を詰まらせ、周りを確認してから小声で続けた。
「悠真と、ゆっくり一緒にいたいなって」
美咲とはキスをして以来それなりに親密な関係になっているが、二人きりで家に行くのは初めてだ。それに凪咲や純美、礼子とは横一線だが、事故とはいえ上半身の裸を見たのは事実である。
「ママには話してあるから。手作りのお菓子も作ってくれるって」
上目遣いで見つめてくる美咲の瞳に、期待が込められているのが分かる。
「じゃあ、何時までに行けばいい? 頑張っても3時くらいにはなると思うけど」
「うん……それでいいよ♡」
■PM3:00
「ごめんくださーい」
オレは美咲の家の玄関であいさつする。インターホンは付いていたが、肉声でも聞こえる。
「あ、悠真君! お待ちしてたわ」
美咲の母親が出迎えてくれた。
「お邪魔します」
靴を脱ぎながら挨拶をする。
「美咲! 悠真君が来たわよ!」
母親の声に続いて、二階から足音が聞こえる。
「悠真! お待たせ!」
階段を降りてきた美咲は、制服から私服に着替えていた。
膝丈の紺のプリーツスカートに、柔らかそうな淡いピンクの細身のセーター。首元はタートルネックで、すらりとした長身が一層際立っていた。
母親が優しく微笑む。
「いつも美咲の面倒を見てもらってありがとうね。この子、数学が苦手で。それにうちではいっつも悠真君の話ばっかりなのよ」
「もお~。ママ、余計な事言わないで!」
普段は制服の白いブラウスで隠れている体のラインが、ピッタリとしたセーターのせいではっきりと分かる。小ぶりだが整った胸の膨らみ。細い腰のライン。スカートから伸びる長い脚。
いつもよりも丁寧に整えられているのか黒髪が艶やかで、耳元には小さなパールのイヤリング。学校では見られない装いに、思わず見とれてしまう。
「あの……私服、変じゃない?」
美咲が、少し恥ずかしそうに聞いてきた。その仕草に、またドキリとする。いや、お出かけじゃないんだぞ? これはマジで気合いが入っている。
「ううん、すごく似合ってる」
正直な感想を口にすると、美咲は嬉しそうに赤くなる。
「じゃ、じゃあ、私の部屋で勉強しましょ?」
美咲が少し上ずった声で言う。
「え? いいの?」
「うん。ママにも話してあるから」
オレが母親の視線を意識しながら聞くと、そう言って美咲は階段を上り始めた。後ろから見上げると、スカートがふわりと揺れる。
ああ、このスカートの中に頭を潜り込ませたい!
いや、これは12脳の意見で、51脳ではない。まあ51脳でも普通にセックスするときならヤル事だが。
「どうぞ」
二階の自室のドアを開ける美咲。
広めの部屋には、ピンクのカバーが掛かったベッドがあり、真ん中には冬らしく家族用のこたつが置かれていた。壁には少女漫画のポスターが貼られ、勉強机の上には可愛らしいぬいぐるみが並んでいる。
「あの、座布団どうぞ」
美咲がこたつの中から座布団を取りだす。その仕草に、やけに色っぽさを感じてしまう。
「ありがと」
こたつに入ると、ほどよい温もりが足元から伝わってきた。
「お二人とも、お茶とお菓子持ってきたわよ」
階下から母親の声が聞こえ、すぐに足音が近づいてくる。
「あ、ありがとうママ! それから用があるときは絶対にノックしてね!」
美咲が立ち上がってドアまで受け取りに行く。
「はいはい。勉強、頑張ってね」
母親は優しく微笑んで階下へ戻っていった。
「じゃあ、どの科目からやる?」
美咲は紺のスカートを整えながら、オレの隣に座る。
オレが足で美咲の足をツンツンすると、美咲もお返しでツンツンしてきた。
「もお~悠真~♡ 勉強にならないよぉ~♡」
ぴったりと体が触れあって、美咲の香りがする。ここは神社じゃない。そして美咲の家でエッチな事をするという背徳感に抗いながら、オレは勉強に集中できるのだろうか――。
次回 第52話 (仮)『凪咲とのテスト勉強』
30日(木)に国語と数学、31日(金)に英語・理科・社会の実力テストがある。
中間・期末・実力テストに校外模試の学振テスト。世の中テストが多すぎだが、オレは祐介と一緒に軽音クラブの存続のために常に学年上位をキープする必要がある。
そのために日々人知れず努力をしていたのだ。
結果的に成績は良かったので学校側の評価も良く、クラスの人気者ではないが、今のところ前世のイケてないグループには属していない。
それどころか、美咲をはじめとした6人の女に勉強を教えてとせがまれる毎日だったのだ。
■11日(土)
軽音は部活動扱いだけど、正式な部ではないので土日や祝日の活動に関しては学校でやらなければならない、という事はない。ドラムやその他の機材との関係もあるので特例として認められたのだ。
今日は音楽室でいつも通り祐介と音合わせをしている。
「悠真~♪ ちょっといい?」
美咲だ。何だろう?
「あのね、毎度のお願いがあるんだけど」
「なに?」
「勉強教えてくれない?」
「? いーよ別に」
美咲に勉強を教えるのは初めてじゃない。凪咲も純美も、自宅で勉強したことがあるのだ。
「あの、できれば……うちで勉強したいんだけど」
美咲が少し頬を染めながら言う。
「え? 自宅? でも終わってからだと、あんまり時間取れないんじゃ? それに今日は……」
土曜日だ。みんなで約束した礼子との下校日で、しかも美咲の自宅とは反対方向だ。
「うん。……大丈夫。終わってからでいいよ。家で待ってるから。……それに」
美咲は少し言葉を詰まらせ、周りを確認してから小声で続けた。
「悠真と、ゆっくり一緒にいたいなって」
美咲とはキスをして以来それなりに親密な関係になっているが、二人きりで家に行くのは初めてだ。それに凪咲や純美、礼子とは横一線だが、事故とはいえ上半身の裸を見たのは事実である。
「ママには話してあるから。手作りのお菓子も作ってくれるって」
上目遣いで見つめてくる美咲の瞳に、期待が込められているのが分かる。
「じゃあ、何時までに行けばいい? 頑張っても3時くらいにはなると思うけど」
「うん……それでいいよ♡」
■PM3:00
「ごめんくださーい」
オレは美咲の家の玄関であいさつする。インターホンは付いていたが、肉声でも聞こえる。
「あ、悠真君! お待ちしてたわ」
美咲の母親が出迎えてくれた。
「お邪魔します」
靴を脱ぎながら挨拶をする。
「美咲! 悠真君が来たわよ!」
母親の声に続いて、二階から足音が聞こえる。
「悠真! お待たせ!」
階段を降りてきた美咲は、制服から私服に着替えていた。
膝丈の紺のプリーツスカートに、柔らかそうな淡いピンクの細身のセーター。首元はタートルネックで、すらりとした長身が一層際立っていた。
母親が優しく微笑む。
「いつも美咲の面倒を見てもらってありがとうね。この子、数学が苦手で。それにうちではいっつも悠真君の話ばっかりなのよ」
「もお~。ママ、余計な事言わないで!」
普段は制服の白いブラウスで隠れている体のラインが、ピッタリとしたセーターのせいではっきりと分かる。小ぶりだが整った胸の膨らみ。細い腰のライン。スカートから伸びる長い脚。
いつもよりも丁寧に整えられているのか黒髪が艶やかで、耳元には小さなパールのイヤリング。学校では見られない装いに、思わず見とれてしまう。
「あの……私服、変じゃない?」
美咲が、少し恥ずかしそうに聞いてきた。その仕草に、またドキリとする。いや、お出かけじゃないんだぞ? これはマジで気合いが入っている。
「ううん、すごく似合ってる」
正直な感想を口にすると、美咲は嬉しそうに赤くなる。
「じゃ、じゃあ、私の部屋で勉強しましょ?」
美咲が少し上ずった声で言う。
「え? いいの?」
「うん。ママにも話してあるから」
オレが母親の視線を意識しながら聞くと、そう言って美咲は階段を上り始めた。後ろから見上げると、スカートがふわりと揺れる。
ああ、このスカートの中に頭を潜り込ませたい!
いや、これは12脳の意見で、51脳ではない。まあ51脳でも普通にセックスするときならヤル事だが。
「どうぞ」
二階の自室のドアを開ける美咲。
広めの部屋には、ピンクのカバーが掛かったベッドがあり、真ん中には冬らしく家族用のこたつが置かれていた。壁には少女漫画のポスターが貼られ、勉強机の上には可愛らしいぬいぐるみが並んでいる。
「あの、座布団どうぞ」
美咲がこたつの中から座布団を取りだす。その仕草に、やけに色っぽさを感じてしまう。
「ありがと」
こたつに入ると、ほどよい温もりが足元から伝わってきた。
「お二人とも、お茶とお菓子持ってきたわよ」
階下から母親の声が聞こえ、すぐに足音が近づいてくる。
「あ、ありがとうママ! それから用があるときは絶対にノックしてね!」
美咲が立ち上がってドアまで受け取りに行く。
「はいはい。勉強、頑張ってね」
母親は優しく微笑んで階下へ戻っていった。
「じゃあ、どの科目からやる?」
美咲は紺のスカートを整えながら、オレの隣に座る。
オレが足で美咲の足をツンツンすると、美咲もお返しでツンツンしてきた。
「もお~悠真~♡ 勉強にならないよぉ~♡」
ぴったりと体が触れあって、美咲の香りがする。ここは神社じゃない。そして美咲の家でエッチな事をするという背徳感に抗いながら、オレは勉強に集中できるのだろうか――。
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