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第1章
【番外】両親side
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「夫婦揃って危機管理能力は高いんかな?国から出てて全国放送も見てへんみたいやなぁ」
クレーンカ頭首とその妻が朝食を食べている時に気の抜けた声がダイニングに響く。
「な、何だ君は!?」
「【ゲート】で侵入ですか?随分と躾がなってない子供ですね」
赤い髪に青い瞳の頭首。
白い髪に赤の瞳の妻。
2人揃って人並み外れた美貌である。
特に妻の方は傾国と言っても過言ではない美貌だ。
「リコリスちゃんはお母さん似やねんな。でも目が全然違うわ。あの子はそんな濁った眼はしてへんからな」
「リコリスの知り合いですか?だからと言って不法侵入の無礼が許されるとは思わない事ですね」
ミヤハルの言葉に妻の方から冷たい言葉が返される。
「普通、塔に幽閉された娘を思うなら無礼云々よりまずリコリスちゃんの事聞くんちゃうん?」
妻が奥歯を噛み締める。
自分でも悪い返しをしてしまったのだと思ったのだろう。
「娘は、リコリスはどうしているんですか!?」
「父親の方はまだ親の自覚あるか?」
少年か少女感区別がつかない並外れた美貌の子供に冷たい目で見られ、父親は背筋に悪寒が走るのが分かった。
蛇に睨まれた蛙の様に体が”動いてはいけない”と本能が教える。
「13年、子育て放棄して乳繰り合うんは楽しかったか?5歳の子供に全てを押し付けて2人で暮らす日々は楽しかったか?」
「あの子のせいで夫は《武神》でいられなくなったのよ!今まで命をかけて戦って来たこの人が安寧の暮らしを願っても仕方ないじゃない!あの子が余計な事しなければ!!」
「で、心の中で喜んだんやろ?愛する男を1人占めして。自分より勝るリコリスちゃんを遠ざける事ができて」
「な、無礼にも程があります!!」
「本当の事やろ?アンタは自分の娘に嫉妬しとった。愛する男が取られるんやないかってな。近親婚繰り返したゆえの思考やな。普通は親子で恋仲になんか落ちへんのに」
「そんな事を妻が考える訳ないだろう!妻は私の壊れた心を献身に癒してくれていたんだ!」
「その行動がネグレクト、育児放棄に繋がった訳や。5歳の子供が碌に食事を取れず睡眠も取れず寝る間も惜しんで傷こさえて、挙句に果てに王家と強い繋がりを持たせるために皇太子の婚約者であれとしいた。
それで自分らがのうのうと穏やかな日常送っていたんやな。なぁ、コレは許される事か?子供の犠牲のもとに成り立った愛のある生活言うんは?」
夫婦はグゥの音もでない。
事実、夫婦はリコリスに嫉妬していた。
父親はその力に。
母親はその美貌に。
そして自分たちに近づかない様に皇太子と婚姻を結ばせ、昼は皇太子妃として勉強を、夜は《武神》として戦いを幼いリコリスにしいた。
リコリスと過ごす時間は良い親の仮面を被った。
自分たちは娘を可愛がっているのだと思わせるように。
故にに屋敷の誰もがこの夫婦が娘を愛しているのだと信じていた。
リコリスも愛されていたのだと妄信的に信じた。
哀れな少女は本物の愛情と言う物を知らなかったからコレが愛情なのだと信じた。
その哀れな少女も今は蜜の海で溺れるようにデロデロに甘やかされているのだろうけど。
「リコリスちゃんはもうアンタらの前に現れる事はせえへん。幸せを自分の手で掴んだんや。だからと言ってアンタら夫婦の罪が許される訳やない」
「私は蛇神の巫女です!私に悪意をぶつけるなら私の敬う神が貴方へ罰を与えるでしょう!」
声高々に妻は言った。
自分の敬う神に護られていると、心から信じていた。
「神?蛇神ソウキシの事か?」
「な、何故貴方が私の祀る神の名を知っているのですか!?」
余裕のある顔をしていた妻の顔がサッと血の気が引き真っ青になる。
「ソウキシにはアンタに罪を償わせる事の了解はもう取っとるよ。最後の最後まで許してやってくれて頼んどったけどな。あの子も甘い子や。自分の内側に囲ってしもうた子には強すぎる加護を与える。
何回言うても聞かんかったけど、今回の事では流石にアンタを見過ごす訳にはいかんかったみたいやな」
「な、何者なのです貴方は!?我が一族の祀る神を知っている?苦言をていした?例え魔族であっても神に歯向かう事なぞ出来ないはず!」
「ちょ~っとだけ長生き過ぎるただの魔族や。でも長生きしてる分、若い神よりは発言権あるんやで~。まぁソウキシもウチの可愛い養い子である事は変わらんからな。アンタだけにしか断罪せんよう話はつけたったわ。それに命は取らん約束はしとるからその辺は安心しぃ。ちょ~っとアンタのソウキシの加護を外すだけやで」
ミヤハルの言葉に妻の顔は青を通り越して白くなっていた。
目を見開きガタガタと震えている。
先ほどの芯のある強い眼差しは完全に怯え切り、ガタガタと体を震わせていた。
「妻に手を出すな!」
父親は妻を背後に庇い、壁に飾られていた剣を抜きミヤハルへ構えた。
「闘神にも同じ許可は得てる。力を失うんはアンタも同じやで」
剣の間合いの内側に入られて父親は動けない。
ミヤハルはその胸に手を当てる。
【吸収】
「あぁぁぁぁっぁぁっ!!」
ガクガクと父親が震える。
手に持っていた剣を落とす。
引き締まっていた体がブクブクと肥え出す。
肌の艶はなくなり髪がハラリと何本も抜け落ちる。
そこには美貌の男の面影はなかった。
「次はアンタの番や」
「いや、許して!許して!何でもしますから!!」
「アンタ如きがウチに出来る事なんてあらへんよ」
妻の手首を掴む。
【吸収】
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
体中の力が抜ける。
艶やかだった皮膚が見る見る萎びる。
髪の艶も無くなりバサバサと無惨な髪質になった。
美しい顔に深い皺が刻まれて行き歯が抜け落ちる。
眼球は濁り視界が悪くなり、女性らしい肢体は胸の張りがなくなり腹の肉が弛んでいく。
「蛇神の加護を与えられて魔力で若さを保っていたツケやな。魔力がなくなればアンタは300年生きた長生きのただの婆にすぎひん」
「いや!いやぁ!私の顔が!体が!私の美しさがぁっ!!」
ヒステリックな声が室内に響いた。
その声もしゃがれて、元の鈴を転がすよな綺麗な音では無くなっていた。
「命取られへんだけ有難く思うんやな。ソウキシの巫女で無かったらこんなもんでは済ませへんかった。これから寿命迎えるまで、その年相応の体で精々乳繰り合うんやな」
冷たい声が年老いた父親と妻の鼓膜を震わせた。
その冷たさにもう許されることは無いのが理解できた。
2人して互いを見ない様にして自らの体をかかえて涙した。
その美貌に惹かれ合った2人はもう互いを愛せる事は無いだろう。
何時の間にかミヤハルの姿は消えていた。
もう縋りつくものは2人には存在しなかった。
クレーンカ頭首とその妻が朝食を食べている時に気の抜けた声がダイニングに響く。
「な、何だ君は!?」
「【ゲート】で侵入ですか?随分と躾がなってない子供ですね」
赤い髪に青い瞳の頭首。
白い髪に赤の瞳の妻。
2人揃って人並み外れた美貌である。
特に妻の方は傾国と言っても過言ではない美貌だ。
「リコリスちゃんはお母さん似やねんな。でも目が全然違うわ。あの子はそんな濁った眼はしてへんからな」
「リコリスの知り合いですか?だからと言って不法侵入の無礼が許されるとは思わない事ですね」
ミヤハルの言葉に妻の方から冷たい言葉が返される。
「普通、塔に幽閉された娘を思うなら無礼云々よりまずリコリスちゃんの事聞くんちゃうん?」
妻が奥歯を噛み締める。
自分でも悪い返しをしてしまったのだと思ったのだろう。
「娘は、リコリスはどうしているんですか!?」
「父親の方はまだ親の自覚あるか?」
少年か少女感区別がつかない並外れた美貌の子供に冷たい目で見られ、父親は背筋に悪寒が走るのが分かった。
蛇に睨まれた蛙の様に体が”動いてはいけない”と本能が教える。
「13年、子育て放棄して乳繰り合うんは楽しかったか?5歳の子供に全てを押し付けて2人で暮らす日々は楽しかったか?」
「あの子のせいで夫は《武神》でいられなくなったのよ!今まで命をかけて戦って来たこの人が安寧の暮らしを願っても仕方ないじゃない!あの子が余計な事しなければ!!」
「で、心の中で喜んだんやろ?愛する男を1人占めして。自分より勝るリコリスちゃんを遠ざける事ができて」
「な、無礼にも程があります!!」
「本当の事やろ?アンタは自分の娘に嫉妬しとった。愛する男が取られるんやないかってな。近親婚繰り返したゆえの思考やな。普通は親子で恋仲になんか落ちへんのに」
「そんな事を妻が考える訳ないだろう!妻は私の壊れた心を献身に癒してくれていたんだ!」
「その行動がネグレクト、育児放棄に繋がった訳や。5歳の子供が碌に食事を取れず睡眠も取れず寝る間も惜しんで傷こさえて、挙句に果てに王家と強い繋がりを持たせるために皇太子の婚約者であれとしいた。
それで自分らがのうのうと穏やかな日常送っていたんやな。なぁ、コレは許される事か?子供の犠牲のもとに成り立った愛のある生活言うんは?」
夫婦はグゥの音もでない。
事実、夫婦はリコリスに嫉妬していた。
父親はその力に。
母親はその美貌に。
そして自分たちに近づかない様に皇太子と婚姻を結ばせ、昼は皇太子妃として勉強を、夜は《武神》として戦いを幼いリコリスにしいた。
リコリスと過ごす時間は良い親の仮面を被った。
自分たちは娘を可愛がっているのだと思わせるように。
故にに屋敷の誰もがこの夫婦が娘を愛しているのだと信じていた。
リコリスも愛されていたのだと妄信的に信じた。
哀れな少女は本物の愛情と言う物を知らなかったからコレが愛情なのだと信じた。
その哀れな少女も今は蜜の海で溺れるようにデロデロに甘やかされているのだろうけど。
「リコリスちゃんはもうアンタらの前に現れる事はせえへん。幸せを自分の手で掴んだんや。だからと言ってアンタら夫婦の罪が許される訳やない」
「私は蛇神の巫女です!私に悪意をぶつけるなら私の敬う神が貴方へ罰を与えるでしょう!」
声高々に妻は言った。
自分の敬う神に護られていると、心から信じていた。
「神?蛇神ソウキシの事か?」
「な、何故貴方が私の祀る神の名を知っているのですか!?」
余裕のある顔をしていた妻の顔がサッと血の気が引き真っ青になる。
「ソウキシにはアンタに罪を償わせる事の了解はもう取っとるよ。最後の最後まで許してやってくれて頼んどったけどな。あの子も甘い子や。自分の内側に囲ってしもうた子には強すぎる加護を与える。
何回言うても聞かんかったけど、今回の事では流石にアンタを見過ごす訳にはいかんかったみたいやな」
「な、何者なのです貴方は!?我が一族の祀る神を知っている?苦言をていした?例え魔族であっても神に歯向かう事なぞ出来ないはず!」
「ちょ~っとだけ長生き過ぎるただの魔族や。でも長生きしてる分、若い神よりは発言権あるんやで~。まぁソウキシもウチの可愛い養い子である事は変わらんからな。アンタだけにしか断罪せんよう話はつけたったわ。それに命は取らん約束はしとるからその辺は安心しぃ。ちょ~っとアンタのソウキシの加護を外すだけやで」
ミヤハルの言葉に妻の顔は青を通り越して白くなっていた。
目を見開きガタガタと震えている。
先ほどの芯のある強い眼差しは完全に怯え切り、ガタガタと体を震わせていた。
「妻に手を出すな!」
父親は妻を背後に庇い、壁に飾られていた剣を抜きミヤハルへ構えた。
「闘神にも同じ許可は得てる。力を失うんはアンタも同じやで」
剣の間合いの内側に入られて父親は動けない。
ミヤハルはその胸に手を当てる。
【吸収】
「あぁぁぁぁっぁぁっ!!」
ガクガクと父親が震える。
手に持っていた剣を落とす。
引き締まっていた体がブクブクと肥え出す。
肌の艶はなくなり髪がハラリと何本も抜け落ちる。
そこには美貌の男の面影はなかった。
「次はアンタの番や」
「いや、許して!許して!何でもしますから!!」
「アンタ如きがウチに出来る事なんてあらへんよ」
妻の手首を掴む。
【吸収】
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
体中の力が抜ける。
艶やかだった皮膚が見る見る萎びる。
髪の艶も無くなりバサバサと無惨な髪質になった。
美しい顔に深い皺が刻まれて行き歯が抜け落ちる。
眼球は濁り視界が悪くなり、女性らしい肢体は胸の張りがなくなり腹の肉が弛んでいく。
「蛇神の加護を与えられて魔力で若さを保っていたツケやな。魔力がなくなればアンタは300年生きた長生きのただの婆にすぎひん」
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「命取られへんだけ有難く思うんやな。ソウキシの巫女で無かったらこんなもんでは済ませへんかった。これから寿命迎えるまで、その年相応の体で精々乳繰り合うんやな」
冷たい声が年老いた父親と妻の鼓膜を震わせた。
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