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2章
【199話】ユラの独白
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ソレの話?
そう、蘇ってしまったのね。
ソレの事を知っているのか、て?
知ってるわよ。
私が他の古代種と魔国で暮らしていた時から存在したモノだもの。
まぁ天敵の古代種がいたから大事にはならなかったのだけどね。
天敵の古代種が存在している間は。
そう、天敵の古代種は死んでしまったの。
ソレに殺された訳じゃ無いわよ?
あの子があの程度の存在に消されるなんて有り得ないんだから。
私の可愛い可愛い、姪で親友でもあった最強の古代種。
そう、サイヒちゃんの先祖に当たる『戦闘特化』の能力を持った古代種。
ミヤハルちゃん。
当時の魔国の中枢でもあった人物よ。
ソレはね、人の悪意が生み出した『概念』の塊。
何よりも混沌を楽しむモノ。
人が混乱し、血を流し憎み合うのを糧として生きている存在。
何度も魔国にも手を出そうとしたけどミヤハルちゃんがソレを阻み続けた。
20年前の新制魔国の魔族が人間に喧嘩を売って戦争になったのもソレのせいよ。
あの時はサイヒちゃんの加護を得た愛犬君が中心になって、すぐに騒ぎは収まったけど。
あぁ、その時から愛犬君のアンドュ君は『雷帝』と呼ばれるようになったんだったけ?
20年前から封印は綻び始めていたのね。
サイヒちゃんがまた封印しなおしたはずだけど、何でまた封印が解けたのかしら?
え、20年前にソレの封印が解けた理由?
サイヒちゃんが前全能神を倒したからよ。
前全能神、『全知全能』がソレを封印していたの。
ミヤハルちゃんがお願いしてね。
サイヒちゃんはその事を知らなかったから『全知全能』を倒しちゃったんだけど。
あぁ、その事が悪いんじゃないの。
『全知全能』の封印は完璧じゃないから、『全知全能』はソレに定期的に餌を与え封印を持続させていたみたいだけど。
ソレの餌にされかけたサイヒちゃんにしたらまぁ、喧嘩売っても仕方ないわよね。
そう、ソレに前回用意した餌はサイヒちゃんがルーク君と愛し合った者同士争い合う事。
その負の感情をソレの餌にしようとしてたの。
だからサイヒちゃんにとっては完全流れ弾のとばっちりだったたのよね。
それにサイヒちゃんが『全知全能』を倒してしてくれたから私が今自由の身であれる訳だし。
あ、言ってなかった?
私はミヤハルちゃんが死んでから『全知全能』に囲われてたの。
変なことは一切されてないわよ!
あいつにそんな度胸ないし、私にそう言う感情抱いてる訳じゃ無かったし。
ミヤハルちゃんのお願いだから仕方なく私の事を囲っていただけよ。
ていの良い軟禁生活を数万年もする羽目になったわ。
ミヤハルちゃんが生きてさえいればこんなツマラナイ軟禁生活しなくて済んだんだけどね。
でもそれじゃぁ私はソレに殺されてただろうから、死の間際にミヤハルちゃんは私の事を護ろうとしてくれてたのよねぇ…恨むに恨めないわよ…………。
何でミヤハルちゃんが死んだかって?
古代種は限りなく不老不死に近いのに、何故か、て?
ミヤハルちゃんは古代種であることを捨てたの。
寿命を捨てて人間になる事を選んだの。
愛する相手との子供を産むために。
古代種であることを辞めたのよ。
『全知全能』の協力の元ね。
『全知全能』に人間にして貰って、ミヤハルちゃんは子供の産める体になり、子供を産んで死んだの。
その時から世界は守護者を失ったと言っても良いわ。
ミヤハルちゃんが死んで、ソレが調子に乗って世界に混乱を招いた。
魔国はその混乱の下に滅びたわ。
古代種も消された。
天敵のミヤハルちゃん以外の古代種はソレの敵にもなれなかった。
唯一相手が出来たのが『全知全能』だけ。
そして『全知全能』はソレを封印して神になった。
ミヤハルちゃんの遺言で結界内に私を匿って。
コレが私が生きてる理由で、私以外に古代種が滅びた理由。
この世界でたった1人の古代種になっちゃったのよね、私………。
サイヒちゃんが私を見つけてくれるまで本当に寂しかった。
でも今はこうして皆と生きていけるから寂しくないけどね。
ソレは天敵だったミヤハルちゃんの子孫のサイヒちゃんを恨んでるわ。
サイヒちゃんに20年前に封印もされたし、恨みつらみが積もっているでしょうね。
だからサイヒちゃんの1番の弱点であるルーク君に目を付けたのでしょうね。
あぁ、サイヒちゃん泣かないで。
ミヤハルちゃんが死んでソレが活動的になったのは結果論なんだから。
ミヤハルちゃんは、本当に番を愛していたの。
番との血の繋がった子供を産みたかったの。
数億年生きて来て、初めて恋して、子供である自分を厭うて古代種であることを辞めれたの。
ただの人間になって、愛する番との子供を授かって、一生の中で1番の幸せを感じることが出来たの。
だからミヤハルちゃんが子供を授かったのは間違いじゃない。
サイヒちゃんの存在に罪はないのよ。
ミヤハルちゃんがいないと何もできない私たち皆の罪だわ。
だから泣き止んで、ルーク君をソレから取り戻す方法を考えましょう。
私も、今度は護られるだけは嫌なの。
何でも協力する。
皆で、ソレと戦いましょう。
皆で手を取り合えば、きっと何とかなる。
サイヒちゃんが1人で抱え込む必要は無いわ。
皆で、頑張りましょう。
ね、サイヒちゃん。
そう、蘇ってしまったのね。
ソレの事を知っているのか、て?
知ってるわよ。
私が他の古代種と魔国で暮らしていた時から存在したモノだもの。
まぁ天敵の古代種がいたから大事にはならなかったのだけどね。
天敵の古代種が存在している間は。
そう、天敵の古代種は死んでしまったの。
ソレに殺された訳じゃ無いわよ?
あの子があの程度の存在に消されるなんて有り得ないんだから。
私の可愛い可愛い、姪で親友でもあった最強の古代種。
そう、サイヒちゃんの先祖に当たる『戦闘特化』の能力を持った古代種。
ミヤハルちゃん。
当時の魔国の中枢でもあった人物よ。
ソレはね、人の悪意が生み出した『概念』の塊。
何よりも混沌を楽しむモノ。
人が混乱し、血を流し憎み合うのを糧として生きている存在。
何度も魔国にも手を出そうとしたけどミヤハルちゃんがソレを阻み続けた。
20年前の新制魔国の魔族が人間に喧嘩を売って戦争になったのもソレのせいよ。
あの時はサイヒちゃんの加護を得た愛犬君が中心になって、すぐに騒ぎは収まったけど。
あぁ、その時から愛犬君のアンドュ君は『雷帝』と呼ばれるようになったんだったけ?
20年前から封印は綻び始めていたのね。
サイヒちゃんがまた封印しなおしたはずだけど、何でまた封印が解けたのかしら?
え、20年前にソレの封印が解けた理由?
サイヒちゃんが前全能神を倒したからよ。
前全能神、『全知全能』がソレを封印していたの。
ミヤハルちゃんがお願いしてね。
サイヒちゃんはその事を知らなかったから『全知全能』を倒しちゃったんだけど。
あぁ、その事が悪いんじゃないの。
『全知全能』の封印は完璧じゃないから、『全知全能』はソレに定期的に餌を与え封印を持続させていたみたいだけど。
ソレの餌にされかけたサイヒちゃんにしたらまぁ、喧嘩売っても仕方ないわよね。
そう、ソレに前回用意した餌はサイヒちゃんがルーク君と愛し合った者同士争い合う事。
その負の感情をソレの餌にしようとしてたの。
だからサイヒちゃんにとっては完全流れ弾のとばっちりだったたのよね。
それにサイヒちゃんが『全知全能』を倒してしてくれたから私が今自由の身であれる訳だし。
あ、言ってなかった?
私はミヤハルちゃんが死んでから『全知全能』に囲われてたの。
変なことは一切されてないわよ!
あいつにそんな度胸ないし、私にそう言う感情抱いてる訳じゃ無かったし。
ミヤハルちゃんのお願いだから仕方なく私の事を囲っていただけよ。
ていの良い軟禁生活を数万年もする羽目になったわ。
ミヤハルちゃんが生きてさえいればこんなツマラナイ軟禁生活しなくて済んだんだけどね。
でもそれじゃぁ私はソレに殺されてただろうから、死の間際にミヤハルちゃんは私の事を護ろうとしてくれてたのよねぇ…恨むに恨めないわよ…………。
何でミヤハルちゃんが死んだかって?
古代種は限りなく不老不死に近いのに、何故か、て?
ミヤハルちゃんは古代種であることを捨てたの。
寿命を捨てて人間になる事を選んだの。
愛する相手との子供を産むために。
古代種であることを辞めたのよ。
『全知全能』の協力の元ね。
『全知全能』に人間にして貰って、ミヤハルちゃんは子供の産める体になり、子供を産んで死んだの。
その時から世界は守護者を失ったと言っても良いわ。
ミヤハルちゃんが死んで、ソレが調子に乗って世界に混乱を招いた。
魔国はその混乱の下に滅びたわ。
古代種も消された。
天敵のミヤハルちゃん以外の古代種はソレの敵にもなれなかった。
唯一相手が出来たのが『全知全能』だけ。
そして『全知全能』はソレを封印して神になった。
ミヤハルちゃんの遺言で結界内に私を匿って。
コレが私が生きてる理由で、私以外に古代種が滅びた理由。
この世界でたった1人の古代種になっちゃったのよね、私………。
サイヒちゃんが私を見つけてくれるまで本当に寂しかった。
でも今はこうして皆と生きていけるから寂しくないけどね。
ソレは天敵だったミヤハルちゃんの子孫のサイヒちゃんを恨んでるわ。
サイヒちゃんに20年前に封印もされたし、恨みつらみが積もっているでしょうね。
だからサイヒちゃんの1番の弱点であるルーク君に目を付けたのでしょうね。
あぁ、サイヒちゃん泣かないで。
ミヤハルちゃんが死んでソレが活動的になったのは結果論なんだから。
ミヤハルちゃんは、本当に番を愛していたの。
番との血の繋がった子供を産みたかったの。
数億年生きて来て、初めて恋して、子供である自分を厭うて古代種であることを辞めれたの。
ただの人間になって、愛する番との子供を授かって、一生の中で1番の幸せを感じることが出来たの。
だからミヤハルちゃんが子供を授かったのは間違いじゃない。
サイヒちゃんの存在に罪はないのよ。
ミヤハルちゃんがいないと何もできない私たち皆の罪だわ。
だから泣き止んで、ルーク君をソレから取り戻す方法を考えましょう。
私も、今度は護られるだけは嫌なの。
何でも協力する。
皆で、ソレと戦いましょう。
皆で手を取り合えば、きっと何とかなる。
サイヒちゃんが1人で抱え込む必要は無いわ。
皆で、頑張りましょう。
ね、サイヒちゃん。
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