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「お嬢様……。お嬢様……」
「ふぁ……。んー。エミリーですかぁ? まだ眠たいので寝ますぅ」
「もう起きる時間ですよ」
「あと10秒待ってください~」
「10秒ですね……。心得ました……」
ん……。エミリーの声が泣いているような気がします。
私は心配になって起きました。
「エミリー、どうしましたか?」
「ああ、お嬢様……ッ!」
いきなり強く抱きしめられて驚きました。
でも、エミリーのぬくもりに安堵を感じます。
頭を何度も撫でられて、頬にキスまでされてしまいました。
「もう、どうしたんですか?」
「失礼しました。あまりにお嬢様を慕う気持ちが強すぎて、安堵から暴走してしまったようです」
「ここは……」
思い出しました! 私、マリエルと入れ替わって牢屋に入れられたんでした!
「すまない。謝って許されることではないが、今のやり取りを見て確信した。本物は君だったんだな……」
「あ、殿下。もしかして、入れ替わりに気づいたんですか?」
「……そうだ。この通りだ。本当にすまなかった」
そう言って、殿下は床に頭をこすりつけて土下座をしました!
「何してるんですか! 髪が汚れちゃいます!」
「俺は、もう婚約者を名乗るつもりはない。こんな、到底許されない扱いを君に行った。あの女に騙され、結婚までしてしまった。俺はクズだ……」
「このクズが……! お嬢様を犯すだけ犯して、入れ替わりにすら気づけないとはな! 死んで詫びろクズが!」
「エミリー落ち着いて!」
本当に殿下の頭を踏み潰そうとしていたので、慌てて止めます!
「リア、彼女は俺を攻撃する正当な理由がある。自分の主人をこんな場所に入れたんだ……。下手したら死んでいてもおかしくなかったんだ。エミリーが俺を恨む気持ちは分かる」
「知った風な口を利くな! お嬢様の上っ面しか見てないからこんな事態になるんだ! 貴様になどもう預けられない! お嬢様は私が一生面倒を見る!」
エミリーにプロポーズされちゃいましたよ! 嬉しいですけど、ちょっと落ち着いて欲しいです!
「エミリーが来てくれて本当に嬉しかったです。でも、殿下もちょっと遅れましたけど、ちゃんと気づいて来てくれたから良かったですよ」
「まさか、俺を許すつもりなのか?」
「はい。ちゃんとリアにもプロポーズしてくれますか?」
「う……ふぐっ……うぅぅぅぅぅぅぅ……!!!」
殿下がマジ泣きしてます!? 王族なのに……!
「自分が許せない……!!!! どうして俺は気づかなかったんだ……! クソォ……ッ!!!!」
ゴッ……と、殿下が石畳を殴りつけました……!
「や、やめてください! 何してるんですか!」
慌てて止めます。エミリーも迅速に動いて、殿下を無理やり立たせるとベッドに投げ飛ばしました。
「やりすぎですよ!?」
「申し訳ありません。ですが、自傷に逃避しようとしたので止めさせていただきました」
「俺は自分が許せないんだ!」
「自己満足で不甲斐ない気持ちを解消されても困ります」
「しかし、俺は……!」
「うるさいので黙ってください。私はお嬢様に会う完璧な殿方を探している途中ですが、今のところ、本当に気に入らないことですが、お嬢様が一番愛しているのはあなたです」
すごく悲しかったですけど、今は殿下の愛情が戻ってきてますから。
リアは馬鹿かもしれないですけど、まだ殿下のことが好きです。
「先ほどは激情に駆られ酷い暴言を吐きました。申し訳ありません」
「……いや。到底許されないことをした俺の責任だ」
「ニャー」
あれ? エリーがまた出てきました。
屋敷に帰ってなかったんですね?
「なぜマリーがここに……」
「その子は精霊じゃないか?」
「え!?」
「聖女は犬か猫の精霊を従えているらしい。俺も文献で読んだのみだが、ただの猫に屋敷と牢屋を往復する能力は流石にないだろう」
「……ということは、お嬢様にはまだ聖女としての力が残っていることになります。もしかしたら、女神様に頼れば元の身体に戻してもらえるかもしれません」
(え!? 戻れるかもなんですかぁ!?)
『祈ったら戻しますよー』
「も、戻せるみたいです。女神様の声が聞こえました」
「神託……。これでマリエルの中にいるのがリアだって証明できるな。マリエルがしでかしたことを公の場で示せる」
殿下の言葉に力が戻ってます。
「マリー、偉いですよー」
「なーぅ」
「ふぁ……。んー。エミリーですかぁ? まだ眠たいので寝ますぅ」
「もう起きる時間ですよ」
「あと10秒待ってください~」
「10秒ですね……。心得ました……」
ん……。エミリーの声が泣いているような気がします。
私は心配になって起きました。
「エミリー、どうしましたか?」
「ああ、お嬢様……ッ!」
いきなり強く抱きしめられて驚きました。
でも、エミリーのぬくもりに安堵を感じます。
頭を何度も撫でられて、頬にキスまでされてしまいました。
「もう、どうしたんですか?」
「失礼しました。あまりにお嬢様を慕う気持ちが強すぎて、安堵から暴走してしまったようです」
「ここは……」
思い出しました! 私、マリエルと入れ替わって牢屋に入れられたんでした!
「すまない。謝って許されることではないが、今のやり取りを見て確信した。本物は君だったんだな……」
「あ、殿下。もしかして、入れ替わりに気づいたんですか?」
「……そうだ。この通りだ。本当にすまなかった」
そう言って、殿下は床に頭をこすりつけて土下座をしました!
「何してるんですか! 髪が汚れちゃいます!」
「俺は、もう婚約者を名乗るつもりはない。こんな、到底許されない扱いを君に行った。あの女に騙され、結婚までしてしまった。俺はクズだ……」
「このクズが……! お嬢様を犯すだけ犯して、入れ替わりにすら気づけないとはな! 死んで詫びろクズが!」
「エミリー落ち着いて!」
本当に殿下の頭を踏み潰そうとしていたので、慌てて止めます!
「リア、彼女は俺を攻撃する正当な理由がある。自分の主人をこんな場所に入れたんだ……。下手したら死んでいてもおかしくなかったんだ。エミリーが俺を恨む気持ちは分かる」
「知った風な口を利くな! お嬢様の上っ面しか見てないからこんな事態になるんだ! 貴様になどもう預けられない! お嬢様は私が一生面倒を見る!」
エミリーにプロポーズされちゃいましたよ! 嬉しいですけど、ちょっと落ち着いて欲しいです!
「エミリーが来てくれて本当に嬉しかったです。でも、殿下もちょっと遅れましたけど、ちゃんと気づいて来てくれたから良かったですよ」
「まさか、俺を許すつもりなのか?」
「はい。ちゃんとリアにもプロポーズしてくれますか?」
「う……ふぐっ……うぅぅぅぅぅぅぅ……!!!」
殿下がマジ泣きしてます!? 王族なのに……!
「自分が許せない……!!!! どうして俺は気づかなかったんだ……! クソォ……ッ!!!!」
ゴッ……と、殿下が石畳を殴りつけました……!
「や、やめてください! 何してるんですか!」
慌てて止めます。エミリーも迅速に動いて、殿下を無理やり立たせるとベッドに投げ飛ばしました。
「やりすぎですよ!?」
「申し訳ありません。ですが、自傷に逃避しようとしたので止めさせていただきました」
「俺は自分が許せないんだ!」
「自己満足で不甲斐ない気持ちを解消されても困ります」
「しかし、俺は……!」
「うるさいので黙ってください。私はお嬢様に会う完璧な殿方を探している途中ですが、今のところ、本当に気に入らないことですが、お嬢様が一番愛しているのはあなたです」
すごく悲しかったですけど、今は殿下の愛情が戻ってきてますから。
リアは馬鹿かもしれないですけど、まだ殿下のことが好きです。
「先ほどは激情に駆られ酷い暴言を吐きました。申し訳ありません」
「……いや。到底許されないことをした俺の責任だ」
「ニャー」
あれ? エリーがまた出てきました。
屋敷に帰ってなかったんですね?
「なぜマリーがここに……」
「その子は精霊じゃないか?」
「え!?」
「聖女は犬か猫の精霊を従えているらしい。俺も文献で読んだのみだが、ただの猫に屋敷と牢屋を往復する能力は流石にないだろう」
「……ということは、お嬢様にはまだ聖女としての力が残っていることになります。もしかしたら、女神様に頼れば元の身体に戻してもらえるかもしれません」
(え!? 戻れるかもなんですかぁ!?)
『祈ったら戻しますよー』
「も、戻せるみたいです。女神様の声が聞こえました」
「神託……。これでマリエルの中にいるのがリアだって証明できるな。マリエルがしでかしたことを公の場で示せる」
殿下の言葉に力が戻ってます。
「マリー、偉いですよー」
「なーぅ」
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