幼女先生と不思議な課外授業

青衣

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11月21日【眼科で目玉に空気砲を飛ばす機械は【ノンコンタクト・トノメーター】】

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 俺の従姉妹は病院に勤めてるヤツが居るのは教えた通りだろうが、その母親が館内を迷惑にならない程度に遊び場にしてしまっていると言う。
 委員長は母親とは昔のよしみだから迷惑にならない程度になら良いとは言うが……本当に良いのかと疑うほどだ。

 万能の病院だから何でも存在する。
 母さんは今回は眼科にお邪魔していたみたいだな。

「お客さん……いやこの場合は患者と言うのか。 ほとんど居ないな。 まー、健康でけっこうなことだが。」

 閑古鳥も鳴きそうなくらいガラガラの眼科だがそこからすっとんきょうな声が響き渡る。
 母さん達の声だがな。

「目がぁっ!! 目がぁああっ!! ふふんっ、1度言ってみたかったのよね。」

「きぃいいっかあぁああっ!! もう1回!!」

 目を押さえながらゲラゲラ笑って変態なのか?
 というより何をやってるんだ。

「カツラもやってみる? 楽しいわよ?」

 ニヤニヤしながらアイリが勧めてくるがこの腹黒い笑顔は絶対何かたくらんでるだろ!!
 ていうか何で眼科にいるんだよアンタ……産婦人科だろ。

「だってお母さん達放っておくと何しでかすかわからないんだもの。 私総監督で引率してるのよ!!」

「不憫な。」

 と言われながらもアイリ、俺の背中を押すな……椅子に座らせるな。
 なっ、何をする!?

「さてカツラ、何が見えるでしょうか? 覗いて見てみなさい!!」

「何がって……どれどれ?」

 明らかに罠だとわかっていても怖いもの見たさと言うのかなな、好奇心は猫をも殺すって言うけど俺は除いてしまった。
 後悔はしてない。



 その時だ、お母さん達のあのリアクションの意味が嫌でも理解できた。



【プシュッ!!(空気砲)】



「ぐぁああっ!!」

 漫画のように椅子から転げ落ちることはしなかったものの、何か来るとわかっていながらもやはり食らってみるとわかるビックリ感。
 痛みとかは無いんだ……ただ単に驚いただけだ。

「ふーん、カツラもお母さん達も眼圧は正常ね。緑内障などの心配は無いわね。」

「やった!! 菊花健康!! きっかかきっ!!」

「やったわ!!」

「お、おう……。」

 別に俺は視力も悪くなければそう言った眼球の病気だって今のところは持ってるわけない……が、なんだこのドッキリ感は。
 まあいい、健康第一だしタダで何かやってくれるならイタズラでもお得と思えばそれでいい。

「と言うわけで、ノンコンタクト・トノメーターでカツラをビックリ作戦はこれにておしまい!!」

 俺は何も言わんぞアイリ。
 取って付けたようなその何かを認めるわけには……ってその機械そんな名前してたのか。
 どうでも良いが。

「じゃあ次はアイリが空気砲を受ける番だな?」

「え?」

 問答無用で座らせてはもう一人の看護婦さんにスイッチをいれて貰い洗礼をお返ししてやったぜ。
 これがまさに因果応報。

 でもまぁ、久々にアイリをからかえて楽しかったから俺は寛容だから許してやるしヨシとしようか。
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