幼女先生と不思議な課外授業

青衣

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11月27日【石油ストーブは1時間にだいたい200ミリリットルくらい石油を使う】

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 校舎の倉庫に石油を確保してあるポリタンクが収納されているのだが、なんということだ……俺はお使いとして補充を頼まれてしまった。
 空になったストーブのタンクをぶら下げては死んだ魚のような目で歩く。

 単なる倉庫に暖房設備など効いてるわけでもない、すぐに終わるだろうと上着を着るのも面倒だから半袖のジャージ一丁で向かったのだが予想以上に寒いし給油も待ってれば長いことこの上ない。

「寒い寒い、横着しないで長いジャージ着てくれば良かったぜ。 それか倉庫にも暖房設備つけるかにしてくれよな。」

 どうして俺が頼まれ事をしているかというのは他でもない、普段はこんな頼まれしても教員以外の頼みなら【自分でやれ】の一言で一蹴するが今回は依頼主に恩がある、だからだ。

 弁当を忘れてしまってな……別に作ってないとかじゃなくて家のテーブルに置き忘れてしまっただけなんだが気がついたときには時はすでに遅しだろ?
 手持ちはあったから購買部に買い出しに行ったんだがな、そしたら【キミがここに来るなんて珍しいねぇ】なんて言われてしまって……紆余曲折こうなったわけだ。

「1時間くらいしか購買室にいないって言うからな、1時間分程度だけ……200ミリリットルくらい補充しとけばいいか。」

 ポリタンクから抜き取った分の石油を紙に書いておけば誰がいつ補充したのかわかる。
 さて、こんなクッソ寒い部屋に長居したら氷付けになるからおさらばするぜ!!















 購買部に戻りストーブにタンクをセットしてはボタンを押すとすぐにでも温風が俺達を暖めてくれる。

「助かったっ!! ありがとうだぞっ!!」

「これはご褒美モノだねぇ。」

 この2人は俺のクラスメイトでもある【笛ノ音 ツクシ】と【荒川 ラク】、一応そこそこお世話になってる。

「今回はお代はいらないよー、柿の種と焼鳥と……ビールは切らしてるから発泡酒で良いかなぁ?」

「まてまて、なんでお酒なんて取り扱ってるんだよ。 って、そのセットは危ないな……犯罪的だからその組み合わせはやめておけ。」

「カツラのお母さんがなぜか飲酒しても誰もお咎めなしなんだっ、不思議だなっ!! でも深く考えれば別にどうってこと……ないなっ!!」

 お母さん?
 あぁ、確かに俺のお母さんのうちの1人……コノハのお母さんは堂々としてるな。
 水筒にビールだのワインだのウイスキーだの入れて持参する辺り、そしてそれを書き消す認識改編の力を無駄に振り撒いてさ。

 それにしてもパックの質素な焼鳥もまた旨し。
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