10 / 22
第10章
しおりを挟む
「セシリオッ・・・来て・・・」
眦を濡らすフラヴィオがセシリオに腰を擦り付ける。先走りがぬるぬるとセシリオの太ももになすりつけられる。
「もう少しお待ちください。楽にしてあげますからね」
香油を塗った太い指が、綻んだ菊座に侵入する。フラヴィオはもういいとかぶりを振って細かな涙を散らす。しかしセシリオは怪我をするといけないからと聞く耳を持たず、フラヴィオの花芯も握る。
彫刻家の手は器用であった。右手で媚肉を解し、左手で花芯を扱き上げる。ピアノ奏者のように左右で違う動きをする手は様々な音階の嬌声を奏でた。フラヴィオは悲鳴のようなソプラノを響かせながら、二度目の絶頂に背中をしならせた。
ぐったりしてフラヴィオから力の抜け切ったところに、セシリオの陰茎が差し込まれる。
充分解したにもかかわらず、その逞しい男根に肉輪の襞は伸び切り引き攣った。フラヴィオは身体を硬くするが、セシリオはその度に金の髪と白い肌を優しく撫でさする。
「大丈夫、落ちついたら力を抜いて。・・・そう、いい子だ」
フラヴィオは幼な子のように素直にセシリオに縋り従った。
圧迫感や入り口の痛みに息が上がる。しかしそれらはセシリオの甘い声に溶けていく。身体の奥から快楽の兆しが見え隠れしてきた。
やがてセシリオはフラヴィオを抱き込み少しずつ身体を揺すり始める。体内でもセシリオの陰茎が動くのを感じ、フラヴィオは一つになっている悦びに震えた。
セシリオのゆったりした律動をフラヴィオの腰が追った。甘い痺れが結合部から広がっていく。
これほど丁寧に快楽を引き出されていったのは初めてのことだった。強張っていた心も身体も解けていく。白い頬は火照って薔薇色に染まり、勿忘草色の目は温めたゼリーのように蕩けていた。唇から熱い吐息が溢れる。
「気持ちいい・・・」
フラヴィオがそう漏らせば、セシリオは口角を微かにあげた。表情の緩んだフラヴィオの顔中にキスを降らせる。
ぬるま湯の中で揺蕩うように二人身体を揺らしていたが、押し寄せる快楽の波が高くなってきた。それに比例してベッドの軋みが激しくなる。毛布の中に熱気が篭り、互いの汗が肌の上で混じり合う。セシリオが息を乱しフラヴィオを腕の中に閉じ込めた。
「すみません、もう・・・っ」
フラヴィオはコクコクと頷き、細い脚をセシリオに絡めた。セシリオは何度か大きく腰を打ちつけ息をつめる。そしてすぐ身体を離そうとするも、フラヴィオの脚はセシリオの腰を捕らえたままで、そのまま引き寄せて胎内にその精を受け止めた。熱い奔流に小さく身体を震わせる。
「ああ・・・いけません。腹を下してしまいますよ」
フラヴィオはふるふると首を振る。
「僕は、まだ満たされていないぞ」
白い脚を開く。珊瑚色の陰嚢の下に薔薇色の蕾がしどけなく綻んでいた。セシリオの手を取りそこに導く。香油と体液で濡れそぼって、ひくりとセシリオの指先に吸いついてくる。
「僕を慰めろと、言ったはずだ」
まだ息を整えている最中だというのに、もう不遜な態度が顔を出した。
「いけない子だ」
そう言いながらも、セシリオはフラヴィオに優しく口づける。
「まるで淫魔だ」
「軽蔑するか?」
「いいえ、それも貴方だということを識っていますから」
セシリオは金と緑を柔らかくたわませる。
「愛していますよ、私の女神ミューズ」
そう言って、祝福を授けるようにフラヴィオに接吻を落とすのであった。
眦を濡らすフラヴィオがセシリオに腰を擦り付ける。先走りがぬるぬるとセシリオの太ももになすりつけられる。
「もう少しお待ちください。楽にしてあげますからね」
香油を塗った太い指が、綻んだ菊座に侵入する。フラヴィオはもういいとかぶりを振って細かな涙を散らす。しかしセシリオは怪我をするといけないからと聞く耳を持たず、フラヴィオの花芯も握る。
彫刻家の手は器用であった。右手で媚肉を解し、左手で花芯を扱き上げる。ピアノ奏者のように左右で違う動きをする手は様々な音階の嬌声を奏でた。フラヴィオは悲鳴のようなソプラノを響かせながら、二度目の絶頂に背中をしならせた。
ぐったりしてフラヴィオから力の抜け切ったところに、セシリオの陰茎が差し込まれる。
充分解したにもかかわらず、その逞しい男根に肉輪の襞は伸び切り引き攣った。フラヴィオは身体を硬くするが、セシリオはその度に金の髪と白い肌を優しく撫でさする。
「大丈夫、落ちついたら力を抜いて。・・・そう、いい子だ」
フラヴィオは幼な子のように素直にセシリオに縋り従った。
圧迫感や入り口の痛みに息が上がる。しかしそれらはセシリオの甘い声に溶けていく。身体の奥から快楽の兆しが見え隠れしてきた。
やがてセシリオはフラヴィオを抱き込み少しずつ身体を揺すり始める。体内でもセシリオの陰茎が動くのを感じ、フラヴィオは一つになっている悦びに震えた。
セシリオのゆったりした律動をフラヴィオの腰が追った。甘い痺れが結合部から広がっていく。
これほど丁寧に快楽を引き出されていったのは初めてのことだった。強張っていた心も身体も解けていく。白い頬は火照って薔薇色に染まり、勿忘草色の目は温めたゼリーのように蕩けていた。唇から熱い吐息が溢れる。
「気持ちいい・・・」
フラヴィオがそう漏らせば、セシリオは口角を微かにあげた。表情の緩んだフラヴィオの顔中にキスを降らせる。
ぬるま湯の中で揺蕩うように二人身体を揺らしていたが、押し寄せる快楽の波が高くなってきた。それに比例してベッドの軋みが激しくなる。毛布の中に熱気が篭り、互いの汗が肌の上で混じり合う。セシリオが息を乱しフラヴィオを腕の中に閉じ込めた。
「すみません、もう・・・っ」
フラヴィオはコクコクと頷き、細い脚をセシリオに絡めた。セシリオは何度か大きく腰を打ちつけ息をつめる。そしてすぐ身体を離そうとするも、フラヴィオの脚はセシリオの腰を捕らえたままで、そのまま引き寄せて胎内にその精を受け止めた。熱い奔流に小さく身体を震わせる。
「ああ・・・いけません。腹を下してしまいますよ」
フラヴィオはふるふると首を振る。
「僕は、まだ満たされていないぞ」
白い脚を開く。珊瑚色の陰嚢の下に薔薇色の蕾がしどけなく綻んでいた。セシリオの手を取りそこに導く。香油と体液で濡れそぼって、ひくりとセシリオの指先に吸いついてくる。
「僕を慰めろと、言ったはずだ」
まだ息を整えている最中だというのに、もう不遜な態度が顔を出した。
「いけない子だ」
そう言いながらも、セシリオはフラヴィオに優しく口づける。
「まるで淫魔だ」
「軽蔑するか?」
「いいえ、それも貴方だということを識っていますから」
セシリオは金と緑を柔らかくたわませる。
「愛していますよ、私の女神ミューズ」
そう言って、祝福を授けるようにフラヴィオに接吻を落とすのであった。
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる