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第一章 入学と第二王子
王城にて
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馬車はまっすぐ王城に向かった。門のところで止められることはなくそのまま城の敷地内に入った。
「着いたよ」
アルフォードはマリアの手を取るとエスコートしてくれた。
マリアはそのままアルフォードに導かれるままに進んだ。
やがて大きな扉が視界に入った。扉の前には騎士が二人ほど立っている。
「あそこが謁見の間だよ」
さっきからマリアは緊張のあまり声が出ず、頷くことしか出来なかった。
「止まれ!」
扉の前まで来ると騎士に止められた。
「名前と身分、用件を言え」
「僕はアルフォード。この子はマリア。王には話が通っている筈だから確認してくれないか?アルが来たと言えばわかるはずだ」
「……少し待っていろ」
騎士のうちの片方が中に確認を取りに行った。
「入って良いそうだ。くれぐれも失礼のないように」
謁見の間の中は豪華絢爛の一言に尽きた。扉の正面の椅子には国王が坐しており、他に人の姿はない。
「お主が自分から来るとは珍しいな」
「ちょっと事情があるんだ」
アルフォードは他に人がいたら無礼だと怒り出したであろう態度で国王に答えた。マリアはアルフォードの隣で固まっている。
「その事情とやらが人払いをするようなことか?」
「はい」
「話してみろ」
アルフォードは咳ばらいをすると話し始めた。
「今年学園に一般国民の少女が入学したことは知っておられますか?」
「うむ。もしやその少女が……」
「はい、マリアといいます。実はこのマリアに関することでとある事件が発生いたしまして……。すでに解決は致しましたが」
「どのような事件だ?」
「生徒や教員の大部分が一時的に学園に来なくなりました」
「学園に来たのは何人だ?」
「生徒が私とマリア、教員が学園長を含め数人です」
国王は少し考え込んでから言った。
「その事件、裏に誰がいた? どのように解決した?」
「まず、どのようにの部分ですが手紙を書きました。少し脅すような内容になってしまいましたが、それだけで皆学園に戻って来ました」
「少しどころではなく脅したように感じるがな。それで誰が黒幕だ」
「今週のことなのですが、学園に第二王子がいらっしゃいまして、マリアに散々怒鳴り散らしていかれました」
「黒幕はあいつか!」
「おそらくは。それでお願いなのですが第二王子の学園への立ち入りの禁止を命じて頂きたいのです」
国王は暫し考え込んだ。
「はぁ、学園の他の生徒にも迷惑だろうし、そのように命じよう」
「着いたよ」
アルフォードはマリアの手を取るとエスコートしてくれた。
マリアはそのままアルフォードに導かれるままに進んだ。
やがて大きな扉が視界に入った。扉の前には騎士が二人ほど立っている。
「あそこが謁見の間だよ」
さっきからマリアは緊張のあまり声が出ず、頷くことしか出来なかった。
「止まれ!」
扉の前まで来ると騎士に止められた。
「名前と身分、用件を言え」
「僕はアルフォード。この子はマリア。王には話が通っている筈だから確認してくれないか?アルが来たと言えばわかるはずだ」
「……少し待っていろ」
騎士のうちの片方が中に確認を取りに行った。
「入って良いそうだ。くれぐれも失礼のないように」
謁見の間の中は豪華絢爛の一言に尽きた。扉の正面の椅子には国王が坐しており、他に人の姿はない。
「お主が自分から来るとは珍しいな」
「ちょっと事情があるんだ」
アルフォードは他に人がいたら無礼だと怒り出したであろう態度で国王に答えた。マリアはアルフォードの隣で固まっている。
「その事情とやらが人払いをするようなことか?」
「はい」
「話してみろ」
アルフォードは咳ばらいをすると話し始めた。
「今年学園に一般国民の少女が入学したことは知っておられますか?」
「うむ。もしやその少女が……」
「はい、マリアといいます。実はこのマリアに関することでとある事件が発生いたしまして……。すでに解決は致しましたが」
「どのような事件だ?」
「生徒や教員の大部分が一時的に学園に来なくなりました」
「学園に来たのは何人だ?」
「生徒が私とマリア、教員が学園長を含め数人です」
国王は少し考え込んでから言った。
「その事件、裏に誰がいた? どのように解決した?」
「まず、どのようにの部分ですが手紙を書きました。少し脅すような内容になってしまいましたが、それだけで皆学園に戻って来ました」
「少しどころではなく脅したように感じるがな。それで誰が黒幕だ」
「今週のことなのですが、学園に第二王子がいらっしゃいまして、マリアに散々怒鳴り散らしていかれました」
「黒幕はあいつか!」
「おそらくは。それでお願いなのですが第二王子の学園への立ち入りの禁止を命じて頂きたいのです」
国王は暫し考え込んだ。
「はぁ、学園の他の生徒にも迷惑だろうし、そのように命じよう」
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