こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第二章 ダンスパーティー

お菓子

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 ホールの片隅のテーブルの上にはマリアが見たこともない様々な種類のお菓子が並んでいた。どれも様々な色のフルーツで飾られており、それだけでも目で楽しむことができる。

「あっ!これ綺麗。何ていうお菓子なんだろう。あっ!あれも美味しそう!」

 これは好きなものを選ぶ形式だが、マリアには目移りして選べなかった。種類が多いだけに気になるもの全てというわけにもいかない。

「それはコークという種類のお菓子ですわ。この辺に並んでいるものは全てそうですわね。種類も多いですけど似たものも多いですわ。あちらのはケックーという焼き菓子ですわ」

 見かねたのか近くにいた少女が教えてくれた。

「ありがとうございます……何かお勧めはありますか?」
「そうですわね~」

 少女は悩みだした。

「私としてはこのウツガのコークがお勧めですけど貴女には少し多い気がしますわね。量を考えますと……」

 少女が悩んでいるのをマリアはワクワクしながら待っていた。

「そうですわね、ゾルーなんかが良いと思いますわ」
「ゾルー?」

 マリアは聞き返した。

「ええ、プルプルしていて美味しいですわよ。中にフルーツが入っているのですけれど何か好きなフルーツはありますの?」
「あまりフルーツの種類を知らないので何かお勧めを……」
「そうは言われても好みの問題ですわね~。……甘いフルーツと少し酸味があるフルーツではどちらがいいですの?」

 マリアはちょっと考えてから答えた。

「どちらかと言えばただ甘いだけより少し酸味がある方が良いです」
「ではこれですわね」

 少女が差し出したのは透明なカップだった。中にはフルーツが入っており、周りは半透明なもので覆われていた。上にはクリームが乗っていた。

「アロンズとミセキッタのゾルーですわ」

 おずおずと受け取り一口食べてみる。

「美味し~い!」

 少女の言った通り周りの部分はプルプルで甘く、フルーツの甘さがマリアの好みだった。

「それは良かったですわ」

 少女もマリアの満面の笑みに満足そうだ。

「他にもいくつかお勧めを教えて差し上げますわ」
「ありがとうございます!えっと」

 マリアは少女に名前を聞いていないことに気がついた。

「アイリス・レオンチェフですわ。二年生ですの」
「マリアです」

 マリアも慌てて名乗った。

「マリア……。あの噂の新入生ですか」
「どの噂か知りませんけどおそらくそうです」
「噂を聞いて一度話してみたいと思っていましたの!」

アイリスはマリアに抱きついてきた。

「えっ?ちょっ?」

 マリアは慌てたがアイリスはそれを気にしなかった。

「噂以上の可愛らしさですわ~」

☆★☆★☆

食べ物の名前はある法則があります。考えてみてください。答えは次回。
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