こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第三章 魔術の授業

実技スタート

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 パーティーから一週間後、ついに魔術の実技の授業がスタートした。

「私が実技の担当のカーラ・シェナルです。よろしくね」

 マリアたちは第二演習場に集められていた。そこで待っていたのがこのカーラだ。
 歳は20前半ぐらいで紅い髪に萌黄色の瞳をしている。

「「よろしくお願いします!」」

 マリアたちは勢いよく頭を下げた。

「じゃあ早速授業を始めるわよ。今日からしばらくは基礎魔術の練習をしてもらうわ。もちろん自分が使える全属性の魔術が使えるようになった子には次の課題を用意しているわ。できるようになったら私のところに見せに来てね。まず順番に属性の確認をするから終わった人か練習を始めてね」

 そう言ってカーラが取り出したのは水晶の形をした魔道具だった。

「これに1人ずつ魔力を流してもらうわ」

 この間道具は属性によって違う色の光を発する。例えば火属性なら赤、風属性なら白といった風に。もちろん複数種類の属性を持った人なら複数色の光になる。
 また、同時に魔力量を測ることもでき、魔力量が多ければ多いほど強い光を発する。
 生徒たちは皆緊張した面持ちで間道具に魔力を流しては一喜一憂していた。
 アルフォードは魔力は強めの部類で属性は水と火と風の元素系属性の三種類に無、エリザベートは魔力の量は普通だったが、水と木、無以外に珍しい光の属性を持っていた。
 そして最後にマリアの番が回ってきた。1人だけ庶民という理由で最後だったがその辺はあまり気にしていない。
 マリアは気負った様子もなく魔道具のところまで歩いていった。
 マリアが魔道具に魔力を流すと、眩いばかりの七色の光を発した。
 周りからどよめきが起こった。庶民が大した能力を持っていないと侮っていた者も多かったのだろう。

「す、すごいわね」

 カーラもそれしか言えなかった。
 けれど当の本人のマリアはまったく驚いた様子がなく、さも当然といった顔をしていた。

「あ、あの、基礎魔術なら使えるので今見てもらうことってできますか?」

 おずおずとそう申し出るとまたどよめきが起こった。その中にははったりだと嘲笑する者もいた。

「え、ええ、大丈夫よ」

 カーラは一瞬唖然としたが、すぐに慌てて返事をした。

「では早速、『火よ、燃え盛る炎の球となりて敵を焼き払え、《ファイアボール》』」

 マリアの呪文に応じてマリアの前に炎の球が出現した。

「あ、あの、これってどこに撃てばいいですか?」

 どこに撃てばいいのか今更訊いていなかったことに気づいてマリアは少し慌てた。

「あ、あそこの的に向かってお願い」

 カーラの指した先には木で出来た人型の的がいくつか立っていた。
 マリアは頷くと火の球をそちらに向けて飛ばした。
 火の球は正確に的に当たると的を燃え上がらせたのみならず、貫通して演習場の壁に当たった。
 その様子に誰も言葉を発せなかった。

「じゃあ次行きますね」

 マリアは返事がなかったが構わず、次を撃つ用意を始めた。
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