こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第四章 護衛依頼

十六日目(9) 街への帰路

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「それじゃあ街に戻ろっか?グレン、乗せてくれるよね?」
「良いけど、街からある程度離れたところまでだからね?」
「わかってるって。私たちも面倒ごとは嫌だもん」

 というわけで、エリザベートにとっては恐怖の、10分ほどの空の旅を、再び楽しむこととなった。

「もう乗りたくないわ」

 街から1時間ほどの場所に降りた後、エリザベートは息も絶え絶えにそう言った。

「なんで皆大丈夫なのよ」
「そんなこと言われても、ねぇ?」
「大丈夫なものは大丈夫としか言えないしな」
「そのうち慣れると思うよ」
「……慣れなくて良いわ」

 周りの言葉に、エリザベートはげんなりとした。

「それよりも早く行こ!僕、人間の街は初めてだから楽しみなんだ」
「グレンも行くの?」
「勿論!」

 当然のことだと、グレンは言い切った。

「……良いのかなぁ?」
「……良いのかしらね?」
「良いんじゃないのか?」
「本人も行きたがってるしね」
「この分だと、明日以降も普通にくっついてくるよね?」
「多分そうだろうな」
「アレキスさんたちになんて説明するの?」
「「「……」」」
「ちょっ!皆黙らないでよ!」

 3人ともマリアから視線を逸らした。

「どうしたの?」

 そんな空気を読まないのが1名いた。
 グランに半分引きずられるように、門まで移動した。結局説明をどうするかは後回しになった。

「冒険者か。ギルドカードを出してもらえるか?」
「はい。あっ、登録していない者が1名いるんですけど……」
「その子か?」
「はい」
「その歳だと他に身分証を持っていないだろうし、入るには大銀貨1枚かかるが大丈夫か?」
「あっ、はい」

 少し待っているように言われ、兵士は門の奥に引っ込んだ。

「待たせたな。これに手を当ててもらえるか?」

 戻ってきた兵士の手には、小ぶりな水晶玉が先に付いた杖があった。
 グレンが水晶玉に手を当てると、青く光った。

「大丈夫だな。通って良いぞ」

 エリザベートが大銀貨を渡すと、すんなりと中に入れた。
 そのまま5人はギルドに向かった。

 ギルドの中は冒険者で溢れ返っていた。
 10分ほど並び、順番がきた。

「本日のご用件はなんでしょう?」
「依頼達成の報告と素材の買取、後この子の冒険者登録をお願いします」
「依頼は、えっと、リザードマンの討伐ですね。討伐証明部位を出してもらえますか?」
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