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第六章 王都への帰路
ヨルの森(3)
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「そろそろお昼にしようか」
森に入って2時間半ほどが経過した辺りでマリアが呟いた。
少し歩いてはウルフが襲ってきてそれを倒し、解体する。それが流れ作業となっていた。なぜこんなにウルフに襲われるのかは判明していない。
「でもどうやって?ぜったいに食事中にもおそってくるでしょ?」
リオナが不思議そうに訊いた。
「フフフ、私たちが何なのか忘れてるね。『光と闇よ、我らに危害を及ぼさんとする者が近づくことがなきよう守りたまえ、《守護結界》』」
マリアはひたすら楽しそうだった。
今回は食事をするだけなので、効果範囲、効果時間はそれほど必要ない。魔力消費も控えめだった。──とは言っても多いことに変わりはないが。
「これで大丈夫でしょう?一応魔力多めにしておいたから、壊されることはまずないと思うよ」
「……」
リオナは突然展開された魔術に唖然としていた。
それには気にも留めず、5人は土で創り出した椅子に座り、個人個人のアイテムポーチから予めお昼用に作ってあったサンドウィッチを取り出して食べ始めた。
「うん、美味しい」
「相変わらずマリアの料理の腕は凄いわね」
「多少高い金を払ってでもキッチン付きの宿を取ったかいはあるな」
「エヘヘ、ありがとう」
皆に褒められてマリアは照れた。
「リオナは食べないの?」
立ったまま固まっているリオナに声をかけた。
「えっ?あっ、うん、食べるよ」
ようやく再起動を果たすと、ぎこちない笑みを浮かべて座った。
「これって私にも使えるようになる?」
「う~ん、どうだろう。光属性は必須だし」
リオナとマリア、2人の視線の先ではブラックウルフの群れが一方的に殲滅され、結界内に引き摺り込まれていた。
「それにこれには闇属性も使っているから、難しいと思うよ。光も闇も適性ある人って珍しいし。両方となると厳しいね」
「……そうなんだ」
「だが魔術を組み合わせて応用すれば、他の属性でも似たようなことはできるかもしれないぞ」
アルフォードは肩を落としたリオナをフォローした。
「本当!?」
「適性属性にもよるけどな。僕なんか火だけだからこんな真似なんてとてもできないしな」
「そんな……」
リオナの瞳は絶望に染まった。
「大丈夫だよ。普通は二属性以上適性があるものだし。グレンも意地悪なこと言わないの」
「だって事実だろ?」
「たとえ事実でもこの場合は言わないのが優しさなの!」
グレンは頭にマリアの全力のチョップをされた。
森に入って2時間半ほどが経過した辺りでマリアが呟いた。
少し歩いてはウルフが襲ってきてそれを倒し、解体する。それが流れ作業となっていた。なぜこんなにウルフに襲われるのかは判明していない。
「でもどうやって?ぜったいに食事中にもおそってくるでしょ?」
リオナが不思議そうに訊いた。
「フフフ、私たちが何なのか忘れてるね。『光と闇よ、我らに危害を及ぼさんとする者が近づくことがなきよう守りたまえ、《守護結界》』」
マリアはひたすら楽しそうだった。
今回は食事をするだけなので、効果範囲、効果時間はそれほど必要ない。魔力消費も控えめだった。──とは言っても多いことに変わりはないが。
「これで大丈夫でしょう?一応魔力多めにしておいたから、壊されることはまずないと思うよ」
「……」
リオナは突然展開された魔術に唖然としていた。
それには気にも留めず、5人は土で創り出した椅子に座り、個人個人のアイテムポーチから予めお昼用に作ってあったサンドウィッチを取り出して食べ始めた。
「うん、美味しい」
「相変わらずマリアの料理の腕は凄いわね」
「多少高い金を払ってでもキッチン付きの宿を取ったかいはあるな」
「エヘヘ、ありがとう」
皆に褒められてマリアは照れた。
「リオナは食べないの?」
立ったまま固まっているリオナに声をかけた。
「えっ?あっ、うん、食べるよ」
ようやく再起動を果たすと、ぎこちない笑みを浮かべて座った。
「これって私にも使えるようになる?」
「う~ん、どうだろう。光属性は必須だし」
リオナとマリア、2人の視線の先ではブラックウルフの群れが一方的に殲滅され、結界内に引き摺り込まれていた。
「それにこれには闇属性も使っているから、難しいと思うよ。光も闇も適性ある人って珍しいし。両方となると厳しいね」
「……そうなんだ」
「だが魔術を組み合わせて応用すれば、他の属性でも似たようなことはできるかもしれないぞ」
アルフォードは肩を落としたリオナをフォローした。
「本当!?」
「適性属性にもよるけどな。僕なんか火だけだからこんな真似なんてとてもできないしな」
「そんな……」
リオナの瞳は絶望に染まった。
「大丈夫だよ。普通は二属性以上適性があるものだし。グレンも意地悪なこと言わないの」
「だって事実だろ?」
「たとえ事実でもこの場合は言わないのが優しさなの!」
グレンは頭にマリアの全力のチョップをされた。
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