こうして少女は最強となった

松本鈴歌

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第六章 王都への帰路

ギルドへ

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 翌日の昼、6人はブルメルの街に戻ってきていた。
 街までの移動はスピード重視で、途中で倒した魔物は解体せずアイテムポーチに放り込んである。なぜ最初にこの方法を思いつかなかったんだと、皆首を傾げていた。今まで容量に重量制限があったから、その発想には至らなかったのだろう。

「ど、どうしたんです?1日で戻ってくるなんて……」

 ギルドに入ってきた6人を見て受付嬢は困惑の声を出した。

「少し気になることがあってな。ヨルの森に関して何かギルドに情報が入っていないか?」
「……ヨルの森……ですか?……そういえば最近ヨルの森の依頼達成率が低下していたような……」

 受付嬢は考え込みながら答えた。

「ですがそれが何に関係するんです?依頼を受けていったのも、Dランクの冒険者ばかりですし……」

 受付嬢の目線は胡乱気なものに変わった。

「いや、それが聞けただけで十分だ。悪いがギルドマスターに合わせてもらえるか?」
「……用件は何でしょう?」
「ヨルの森について話したいことがあると言ってくれ」
「……わかりました。ですが必ずしも会えるとは限りませんからね」

 念押しを忘れずにすると、奥に引っ込んでいった。

「……大丈夫かしら?」

 エリザベートはその後ろ姿を見ながら心配そうに言った。

「大丈夫だろう。あの人なら悪いようにはしない筈だ。ダメだったらダメだったでこちらの裏ワザを使えば良いだけだ」
「裏ワザって?」

 マリアが不思議そうにアルフォードを見ると、アルフォードは笑いながら言った。

「よく考えてみろ。ここは何領だ?」
「……何領って、スノーウェル男爵領……裏ワザってエリザ?」

 アルフォードはその答えにニヤリと笑った。

「正解だ。まぁ正確にはエリザベートが持っている紋章付きの指輪だがな」
「……紋章付きの指輪って、確か皆が持っている家の家紋付きの指輪だよね。重要な手紙の封をする時とかに使う」
「そうだな。僕は2種類持っているけど」
「確か複製は重罪だっけ?」
「重罪ってことは打ち首とか?」

 リオナが平然とした顔で会話に参加してきた。

「ま、まぁそうだな。そこで問題だ。スノーウェル男爵家の紋章が入った手紙を持ってきたらどうなると思う?」
「どうなるって、無視はできないから読むとは思うよ」
「立場的に考えて、スノーウェル男爵家の紋章なら一度は見たことがあるんじゃない?」

 思い思いに自分の意見を言う2人だった。
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