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第七章 それぞれの過ごす日々
マリアの1日(18)
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「……それではここに来た目的だがな」
ドアが完全に閉まったことを確認すると、国王は口を開いた。
「……お前が魔物、それも希少種を連れていると聞いたのだ」
「……それはどなたから?」
マリアは顔を強張らせた。それは国王の言っていることが真実だと認めたことと同じだった。
(あ~、そういう教育を受けていないからしょうがないとはいえ、感情が表に出すぎだな。そのうち誰かにつけ込まれそうだな)
アルフォードは少しマリアの将来が心配になった。
「なぁに、我らには独自の情報ルートがあるからな」
国王は安心させるように笑った。
「……そうですか。少し驚いてしまいました。でもよく考えてみれば、王家ならそれぐらいできて当然ですよね」
「……わかったのなら良い。それでその様子だと正解のようだな?」
「……ええ。実はこの子について知人の貴族の方に相談しようと思っていたところなんです」
「……そうか。それは丁度良かった」
そう言ってマリアのローブのフードから取り出されたベルを見て、アルフォードは内心で悲鳴を上げていた。ベルはまだ気を失っている。
(その知人って俺のことだよな!やっぱり厄介ごとを押し付けるつもりだったのか……)
そんなアルフォードの気は知らずに話は進む。
「丁度良かった?」
「……お前に協力してもらいたいことがあってな」
「……協力……ですか?」
「そうだベルジュラック公爵家は知っているな?」
「えっ?あっ、はい」
「その令嬢は?」
「一応は。でもあまり良い印象がないです。でもそれが何の関係が?」
マリアは過去のあれこれを思い出して顔を曇らせた。
「……少々危険な目に合わせてしまうかもしれないが、囮になってもらいたいのだ」
「囮?何の囮ですか?」
「……ベルジュラック公爵家令嬢、フェリシー・ベルジュラックは珍しいもの好きだからな」
「……高飛車なお嬢様なあの人なら、そう言われても不思議じゃないですね。むしろそう言った行動している姿が目に浮かびます。それで国王様の狙いはそれをもとにしたベルジュラック公爵家のお取り潰しですか?」
マリアは核心部分は何一つ口にしようとしない国王に痺れを切らした。
「その通りだ。よくわかっているではないか」
国王は満足気に頷いた。
「……返事に少し時間をもらえますか?」
マリアは申し訳なさそうにそう口にした。
「勿論相応の報酬は支払う」
「……報酬の問題じゃありません」
「それでは何が不満なのだ」
「……不満、と言うより……しいて言えば、人を貶めることがですかね。確かに私もあの家には思うことがありますが、それ以上に人を傷つけるのは嫌なんです」
そう言ってマリアは俯いた。
「それがきれいごとだってことはわかっています。それにそうしなければより多くの人傷つくことも。……だから……だから私にその覚悟を決める時間を、ほんの少しでもください」
断る気はない。ただ、少しの時間が欲しいと言って、マリアは勢いよく頭を下げた。
ドアが完全に閉まったことを確認すると、国王は口を開いた。
「……お前が魔物、それも希少種を連れていると聞いたのだ」
「……それはどなたから?」
マリアは顔を強張らせた。それは国王の言っていることが真実だと認めたことと同じだった。
(あ~、そういう教育を受けていないからしょうがないとはいえ、感情が表に出すぎだな。そのうち誰かにつけ込まれそうだな)
アルフォードは少しマリアの将来が心配になった。
「なぁに、我らには独自の情報ルートがあるからな」
国王は安心させるように笑った。
「……そうですか。少し驚いてしまいました。でもよく考えてみれば、王家ならそれぐらいできて当然ですよね」
「……わかったのなら良い。それでその様子だと正解のようだな?」
「……ええ。実はこの子について知人の貴族の方に相談しようと思っていたところなんです」
「……そうか。それは丁度良かった」
そう言ってマリアのローブのフードから取り出されたベルを見て、アルフォードは内心で悲鳴を上げていた。ベルはまだ気を失っている。
(その知人って俺のことだよな!やっぱり厄介ごとを押し付けるつもりだったのか……)
そんなアルフォードの気は知らずに話は進む。
「丁度良かった?」
「……お前に協力してもらいたいことがあってな」
「……協力……ですか?」
「そうだベルジュラック公爵家は知っているな?」
「えっ?あっ、はい」
「その令嬢は?」
「一応は。でもあまり良い印象がないです。でもそれが何の関係が?」
マリアは過去のあれこれを思い出して顔を曇らせた。
「……少々危険な目に合わせてしまうかもしれないが、囮になってもらいたいのだ」
「囮?何の囮ですか?」
「……ベルジュラック公爵家令嬢、フェリシー・ベルジュラックは珍しいもの好きだからな」
「……高飛車なお嬢様なあの人なら、そう言われても不思議じゃないですね。むしろそう言った行動している姿が目に浮かびます。それで国王様の狙いはそれをもとにしたベルジュラック公爵家のお取り潰しですか?」
マリアは核心部分は何一つ口にしようとしない国王に痺れを切らした。
「その通りだ。よくわかっているではないか」
国王は満足気に頷いた。
「……返事に少し時間をもらえますか?」
マリアは申し訳なさそうにそう口にした。
「勿論相応の報酬は支払う」
「……報酬の問題じゃありません」
「それでは何が不満なのだ」
「……不満、と言うより……しいて言えば、人を貶めることがですかね。確かに私もあの家には思うことがありますが、それ以上に人を傷つけるのは嫌なんです」
そう言ってマリアは俯いた。
「それがきれいごとだってことはわかっています。それにそうしなければより多くの人傷つくことも。……だから……だから私にその覚悟を決める時間を、ほんの少しでもください」
断る気はない。ただ、少しの時間が欲しいと言って、マリアは勢いよく頭を下げた。
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