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第九章 夏季休業
エーデル王国での買い物(2)
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「そうなりますと、スカートよりもズボンの方が良いと思いますよ」
そう言って店員に渡されたショートパンツにマリアは難色を示す。
「生足が見えるのはちょと……落ち着かないので……」
「……最近の流行はこういった丈が短いものばかりなのですけど……」
困ったようにそう言った店員にマリアはなんと返して良いのかわからず無言になる。
「一応丈が長いものもありますけど……」
「!?見せてください!」
瞬時に反応するマリアに、店員は苦笑いしながら服を取りに行った。
「う~ん……」
マリアは見せられたロングスカートを見て首を傾げた。
黒い厚地の飾り気のない布地は足首を覆い隠すほど長く、見ているだけで暑苦しい。
「中間ってありません?」
「……中間、ですか?」
「はい。流石にちょっとこれだと長過ぎるので、膝下ぐらいまでのやつが良いんですけど……」
「……それはうちでは取り扱っていませんね。おそらくですが、他も似たりよったりだと思いますよ」
「……」
そう言われてしまい、マリアは軽く目を伏せると熟考した。
ちなみに他の者たちはマリアの意思が一番だという考えから、意見を求められれば答えるが、無理に自分たちの意見を押し付ける気はなかった。
「……下着が見えないか気になるのでしたらスパッツも取り扱いがありますが」
「?何ですか?それは?」
初めて聞く名称に首を捻る。
「ご存知ありませんでしたか?この国では一般的なのですけど」
店員は服の山の中から目当てのものを探し当てると、マリアに見せながら説明を続ける。
「もし裾がまくれたりしてしまっても下着が直接見えないよう、これをスカートの下に履くんです。伸縮性のある特殊な生地を使っている分、他の衣類よりもお値段は張ってしまいますが、購入される方は多いですよ」
マリアは瞳を輝かせた。
「……店員さん、最初のスカートとニーハイソックスを見せてもらえますか?」
「かしこまりました」
店員はいそいそとミニスカートをいくつも並べる。
「ん~、赤系とかの派手な色はあまり好きじゃないんですよね。青とか黒、それから茶色のやつだけ見せてください」
「確かに濃い色味は瞳の色と合わないかもしれませんが、淡いピンクなどならお似合いになられると思いますよ」
店員は不思議そうな顔でそうマリアに薦める。
「ピンクは大っ嫌いなんです」
普段の柔らかな声音からは想像できないほど冷たい声で言い切る。
「す、すいません」
震える声で謝ると、店員は服の山の一部を片付け、新たに別の服を運んできた。
そう言って店員に渡されたショートパンツにマリアは難色を示す。
「生足が見えるのはちょと……落ち着かないので……」
「……最近の流行はこういった丈が短いものばかりなのですけど……」
困ったようにそう言った店員にマリアはなんと返して良いのかわからず無言になる。
「一応丈が長いものもありますけど……」
「!?見せてください!」
瞬時に反応するマリアに、店員は苦笑いしながら服を取りに行った。
「う~ん……」
マリアは見せられたロングスカートを見て首を傾げた。
黒い厚地の飾り気のない布地は足首を覆い隠すほど長く、見ているだけで暑苦しい。
「中間ってありません?」
「……中間、ですか?」
「はい。流石にちょっとこれだと長過ぎるので、膝下ぐらいまでのやつが良いんですけど……」
「……それはうちでは取り扱っていませんね。おそらくですが、他も似たりよったりだと思いますよ」
「……」
そう言われてしまい、マリアは軽く目を伏せると熟考した。
ちなみに他の者たちはマリアの意思が一番だという考えから、意見を求められれば答えるが、無理に自分たちの意見を押し付ける気はなかった。
「……下着が見えないか気になるのでしたらスパッツも取り扱いがありますが」
「?何ですか?それは?」
初めて聞く名称に首を捻る。
「ご存知ありませんでしたか?この国では一般的なのですけど」
店員は服の山の中から目当てのものを探し当てると、マリアに見せながら説明を続ける。
「もし裾がまくれたりしてしまっても下着が直接見えないよう、これをスカートの下に履くんです。伸縮性のある特殊な生地を使っている分、他の衣類よりもお値段は張ってしまいますが、購入される方は多いですよ」
マリアは瞳を輝かせた。
「……店員さん、最初のスカートとニーハイソックスを見せてもらえますか?」
「かしこまりました」
店員はいそいそとミニスカートをいくつも並べる。
「ん~、赤系とかの派手な色はあまり好きじゃないんですよね。青とか黒、それから茶色のやつだけ見せてください」
「確かに濃い色味は瞳の色と合わないかもしれませんが、淡いピンクなどならお似合いになられると思いますよ」
店員は不思議そうな顔でそうマリアに薦める。
「ピンクは大っ嫌いなんです」
普段の柔らかな声音からは想像できないほど冷たい声で言い切る。
「す、すいません」
震える声で謝ると、店員は服の山の一部を片付け、新たに別の服を運んできた。
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