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「あの、なにやってるんです?」
「あのね、食事してたら美味しそうな匂いがしたものだから」
「何作ってるか気になったと」
「そう、でも声をかけようとも思ったんけど作業が終わるまで待つ事にしたの」
リュイルの説明に皆笑っている。
それでテーブルに上半身乗り出しての待ち状態なのか。
「それでね。これとそれ交換してほしいの」
レスティナは半分ほど残った串焼きを差し出してきのだがその視線の先は俺ではなく作ったカツサンドに向けられている。
持っていたカツサンドをテーブルにおくとレスティナの視線もそちらに動く、そんなに気になるのか。
「これと交換?」
「そう私の食べかけだけど良いかな?」
首をかしげて上目使いにその表情は卑怯じゃないか、断れないじゃん。
食べかけといっても串に刺さっている肉の残りってことだろう。
俺も冒険者(美女5人)が作る料理は気になるので交換。
他の4人が交換を持ちかけてこないのはどうやら串焼きの肉は食べてしまったからだろう。
半分にカットしたカツサンドを手渡すとすぐに噛み付いた。
「ん!」
一口食べたあとうめき声をあげる。
声をあげたあともくもくとカツサンドを食べるのだから口にあう料理ではあったのだろう。
自分が作ったものを食べてくれる姿はなかなか良い感じだ、それが美人の巨乳だとなおさらだ。
それほど時間もかからずに食べ終えたって事はおいしかったようだ。
食べ終わった後に手元から皿に残ってるカツサンドに視線が動いて見つめているから間違いない。
食べる様子を見ていた4人もレスティアの視線同様カツサンドに向いている。
「おいしかったですか?」
「うん、すごくおいしかったですよ」
「それはよかったです」
レスティナはこくこくとうなずきながらも返事してくれるものの視線はカツサンドのまま。
これは5人の目の前で食べられないんじゃね。
そもそも5人の女性に見られながら食べる根性を持ち合わせてはいないよ、無理だって。
このままでは、俺が食事できない。
仕方が無い元の素材の肉は彼女達の好意で貰ったものだ。
手間がかかるだけで時間はあるのだから振舞うか。
「ラムリアさんは魔法使えるんですよね」
「え、ええ使えるわよ」
「明かりとか出来ます?そんなに明るくなくてもいいのですが」
「出来るわよ」
「明かりの位置とかは可能ですか?」
「ある程度は可能よ、距離が離れすぎると無理だけど」
ラムリアは話かけられるとは思ってはいなかったのか驚きながらもこちらを向き応えてくれるがカツサンドが気になるようでちょいちょい視線がうごく。
明かりで手元の視界がある程度確保できるなら大丈夫だろう。
まずは場所を焚き火の近くに移動しますか。
その前に先に片付けなんだが個別でアイテムボックスに入れるの面倒だな。
テーブルに物がのったままの状態で入れられないだろうか、試してみるか。
調理に使っていたテーブルを試してみるとまとめて消えたのでアイテムボックスに入ったのだろう。
こっちもアイテムボックスへ。
「「「「「あっ!」」」」」
視線の先にあったカツサンドが消えたので5人が声をあげ残念そうに肩を落とす。
そんなに残念がって肩を落とさなくても。
俺がこれからする事言ったらどうなるやら。
「焚き火をしているのにみんなで離れていては準備した意味が無いので戻りましょう」
「ええ、そうね。みんなもどりましょう」
リュイルに促されて焚き火のあたりまで戻るといってもすぐなのだが足取りが重そうだ。
移動しながらレスティナと交換した串焼きを食べたのだが、肉だった。
持ち物の都合で調味料は持っていないのかもしれない。
これじゃ俺の料理が気になるわけだ。
「リュイルさん食器は持ってるんですか?」
「食器なら、個人で使う分はそれぞれもってるわ」
なぜそんな事を聞いてくるのか不思議な表情を向けてくる。
「それは良かった。今から準備しますので」
焚き火の近くテーブルを出すと5人はテーブルの上に視線を向けるがそこにカツサンドは無い。
レスティナが思いっきりため息ついてたよ。
個別に出せるかと思い意識してみると別々で出せるらしい、かなり便利だ。
テーブルの周りにイスも出していく。
5人は驚いていたが準備が先きなので放置。
テーブルに対して本来は4席なんだが6席でも大丈夫だろう。
「まさか、イスまで持ち歩いていたなんて」
「テーブルがあるのだからイスもありますよ」
「そうね、ヒロのやることは気にしない事にするわ」
そんな俺がおかしいみたいな言い方しないでほしい。
そこ4人も同意しているんじゃない。
「それじゃ各自食器を持って適当に座ってください。ここには俺が座るのであけてください」
「わかったわ、ヒロの言うとおりにしましょう」
5人が席につく間に調理につかったたテーブルを調理器具ごと出す。
「ラムリアさんこのあたりに明かりをお願いできますか?」
「わかったわ」
調理用テーブルの真上あたりに明かりをお願いすると指定したあたりに明かりがともる。
これが魔法か近くで見れてちょっと嬉しい。
調理テーブル全体が照らされて問題なく調理ができる。
「どうやら俺の作った料理に興味があるようなので作ります。さっき作っていたものですがレスティナさんは問題ないようですが他の方にはわかりませんので口に合わなくても文句は聞きません。とりあえずスープとカツサンドだしますので食べてみてください」
「「「「「!」」」」」
5人とも驚いたがそのあと嬉しそうな顔してたよ。
その後はまぁ、なんともすごかったとしか言いようが無かった。
カツサンドを大量生産することになるとは。
スープ、カツサンド共に驚かれ、どこにそんなに入るのって感じで食べてたな。
スープは自分の分確保しておいて良かったよ、多めにつくったと思ったがまさか無くなるとは思わなかった。
異世界でつくったカツサンドうまかったよ。
美女5人との食事うれしかったけど、なんだか疲れた。
「あのね、食事してたら美味しそうな匂いがしたものだから」
「何作ってるか気になったと」
「そう、でも声をかけようとも思ったんけど作業が終わるまで待つ事にしたの」
リュイルの説明に皆笑っている。
それでテーブルに上半身乗り出しての待ち状態なのか。
「それでね。これとそれ交換してほしいの」
レスティナは半分ほど残った串焼きを差し出してきのだがその視線の先は俺ではなく作ったカツサンドに向けられている。
持っていたカツサンドをテーブルにおくとレスティナの視線もそちらに動く、そんなに気になるのか。
「これと交換?」
「そう私の食べかけだけど良いかな?」
首をかしげて上目使いにその表情は卑怯じゃないか、断れないじゃん。
食べかけといっても串に刺さっている肉の残りってことだろう。
俺も冒険者(美女5人)が作る料理は気になるので交換。
他の4人が交換を持ちかけてこないのはどうやら串焼きの肉は食べてしまったからだろう。
半分にカットしたカツサンドを手渡すとすぐに噛み付いた。
「ん!」
一口食べたあとうめき声をあげる。
声をあげたあともくもくとカツサンドを食べるのだから口にあう料理ではあったのだろう。
自分が作ったものを食べてくれる姿はなかなか良い感じだ、それが美人の巨乳だとなおさらだ。
それほど時間もかからずに食べ終えたって事はおいしかったようだ。
食べ終わった後に手元から皿に残ってるカツサンドに視線が動いて見つめているから間違いない。
食べる様子を見ていた4人もレスティアの視線同様カツサンドに向いている。
「おいしかったですか?」
「うん、すごくおいしかったですよ」
「それはよかったです」
レスティナはこくこくとうなずきながらも返事してくれるものの視線はカツサンドのまま。
これは5人の目の前で食べられないんじゃね。
そもそも5人の女性に見られながら食べる根性を持ち合わせてはいないよ、無理だって。
このままでは、俺が食事できない。
仕方が無い元の素材の肉は彼女達の好意で貰ったものだ。
手間がかかるだけで時間はあるのだから振舞うか。
「ラムリアさんは魔法使えるんですよね」
「え、ええ使えるわよ」
「明かりとか出来ます?そんなに明るくなくてもいいのですが」
「出来るわよ」
「明かりの位置とかは可能ですか?」
「ある程度は可能よ、距離が離れすぎると無理だけど」
ラムリアは話かけられるとは思ってはいなかったのか驚きながらもこちらを向き応えてくれるがカツサンドが気になるようでちょいちょい視線がうごく。
明かりで手元の視界がある程度確保できるなら大丈夫だろう。
まずは場所を焚き火の近くに移動しますか。
その前に先に片付けなんだが個別でアイテムボックスに入れるの面倒だな。
テーブルに物がのったままの状態で入れられないだろうか、試してみるか。
調理に使っていたテーブルを試してみるとまとめて消えたのでアイテムボックスに入ったのだろう。
こっちもアイテムボックスへ。
「「「「「あっ!」」」」」
視線の先にあったカツサンドが消えたので5人が声をあげ残念そうに肩を落とす。
そんなに残念がって肩を落とさなくても。
俺がこれからする事言ったらどうなるやら。
「焚き火をしているのにみんなで離れていては準備した意味が無いので戻りましょう」
「ええ、そうね。みんなもどりましょう」
リュイルに促されて焚き火のあたりまで戻るといってもすぐなのだが足取りが重そうだ。
移動しながらレスティナと交換した串焼きを食べたのだが、肉だった。
持ち物の都合で調味料は持っていないのかもしれない。
これじゃ俺の料理が気になるわけだ。
「リュイルさん食器は持ってるんですか?」
「食器なら、個人で使う分はそれぞれもってるわ」
なぜそんな事を聞いてくるのか不思議な表情を向けてくる。
「それは良かった。今から準備しますので」
焚き火の近くテーブルを出すと5人はテーブルの上に視線を向けるがそこにカツサンドは無い。
レスティナが思いっきりため息ついてたよ。
個別に出せるかと思い意識してみると別々で出せるらしい、かなり便利だ。
テーブルの周りにイスも出していく。
5人は驚いていたが準備が先きなので放置。
テーブルに対して本来は4席なんだが6席でも大丈夫だろう。
「まさか、イスまで持ち歩いていたなんて」
「テーブルがあるのだからイスもありますよ」
「そうね、ヒロのやることは気にしない事にするわ」
そんな俺がおかしいみたいな言い方しないでほしい。
そこ4人も同意しているんじゃない。
「それじゃ各自食器を持って適当に座ってください。ここには俺が座るのであけてください」
「わかったわ、ヒロの言うとおりにしましょう」
5人が席につく間に調理につかったたテーブルを調理器具ごと出す。
「ラムリアさんこのあたりに明かりをお願いできますか?」
「わかったわ」
調理用テーブルの真上あたりに明かりをお願いすると指定したあたりに明かりがともる。
これが魔法か近くで見れてちょっと嬉しい。
調理テーブル全体が照らされて問題なく調理ができる。
「どうやら俺の作った料理に興味があるようなので作ります。さっき作っていたものですがレスティナさんは問題ないようですが他の方にはわかりませんので口に合わなくても文句は聞きません。とりあえずスープとカツサンドだしますので食べてみてください」
「「「「「!」」」」」
5人とも驚いたがそのあと嬉しそうな顔してたよ。
その後はまぁ、なんともすごかったとしか言いようが無かった。
カツサンドを大量生産することになるとは。
スープ、カツサンド共に驚かれ、どこにそんなに入るのって感じで食べてたな。
スープは自分の分確保しておいて良かったよ、多めにつくったと思ったがまさか無くなるとは思わなかった。
異世界でつくったカツサンドうまかったよ。
美女5人との食事うれしかったけど、なんだか疲れた。
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