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ダストシティ
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扉が開き見えたのは、広い空間。寒々とした光が、左手の大窓から投げかけられ、部屋の中を照らしている。
私は少女と共に中に入り、周囲を見回す。誰の姿もない。
エネルギー缶を懐に抱えたまま歩き始めると、傍にいた少女が駆け足になって、奥に消えていく。そこには大きな、とてつもなく大きな椅子があって、ふんだんに豪華な装飾が施されていた。どぎつく見えるほどに。
私は少女に向かって声をかける。
「おい、少女。駄目だよ、勝手に遊び始めちゃあ。人の部屋なんだから」
声が帰ってこない。私は仕方なく首を振り、椅子の側を通り抜け、向こう側に行こうとした。
巨大な椅子の向こう側の景色が見えるところで、私は息を飲み、立ち尽くした。
巨大な椅子には既に人間が座っていたのだ。
私はエネルギー缶を足元に置いて、それから人間の顔がよく見える正面の位置まで移動して、その存在に向き直った。
真珠のような真っ黒な瞳、大きく睨みを効かせる鋭い目つきの脇に、ついでのように置かれた皮肉っぽい笑み。そして飾り立てるように伸ばされた大きな顎髭。冠を被ったその出立ちは、一管理局の役人としてはいささか豪華すぎた。
私は丁重な言葉遣いを選び、聞いた。
「ええ、と。初めましてじゃないですよね、ゴードンさん……?」
ゴードンさん、と呼びかけられた男は、ふん、と鼻を鳴らすと、傍の何かに掌を乗せると、撫で始める。
掌の下にいるのは、桃色髪のサラの姿だった。サラは口を開けて、私の様子を観察するように見ている。
「お前の動きは、彼女の目を通して知らせてもらっていた。ヴェロニカさんよ。長い旅だったろう。なあ、お前さんにはこいつがどう映る? ……人間か? いたいけな少女か? こいつはな、ただの機械だ。人間ではない。お前さんのことをよく知る人間によく話を聞いて、特別に機械達に作ってもらった、人間の模造品だ。よく出来ているだろう? お前の故郷にいる誰かさんにも良く似ているはずだ。そうだろう?」
そう言ったところで、私は腰から銃を抜き出し、男、ゴードンの額を銃口の先で捉えていた。
男は愉快そうに笑う。実に愉快そうに。
私は唇を歪ませながら、言う。
「何のつもりだよ、ゴードンさん。あなたは得意先の筈だ。私に特別な監視をつける意味なんてない。違うか? あなたは自己満足のために、私を嘲弄するために、そんなものを作ったのか?
それだけか? それだけのために」
「落ち着きなさい、ヴェロニカ」
ゴードンが大きな掌を上げて、諭すように動かす。私の銃口は男から離れない。
いつまでも動かない銃口に男は少し機嫌を損ねたようだったが、やがて薄笑いを浮かべながら、言った。
「まあ、そう言えなくはない。だが、お前さんの動きは、一部の人間にとってはとても重要な役割を担っているのだ。情報と機械と人間が錯綜し合う、このダストシティという特殊な街では、特にそうだ。
……お前さんは、自分の価値が分かっていない。勝手など許されない。君は世界の管理下にある、重要な玩具なのだよ」
「何の話をしているんだ。私は玩具なんかじゃない。馬鹿にしているのか?」
「古い話だが」
そう前置きをして、男は話し出す。
「何世紀も前に、人類と機械達は大きな戦争を行い、その結果、当然の結果のように、機械達が勝利した。だが、そこに本当の意味での勝利者など存在しなかった。機械達には勝利の美酒に酔いしれ、繁栄の礎として戦争を利用するという思考回路を持たないからだ。彼等は勝利したが、それと同時に激しい焦燥感にも襲われることになったのだよ。それが今の社会を作る原因にもなったのだがな。
長い戦争と生命を焼き殺す古代兵器の為に、我々が愛してやまなかったエネルギーと、自然はこの世から殆ど消え去ってしまった。分かるだろう? 電気、ガス、熱エネルギー、その他あらゆる古代に使われていたエネルギーは消え去り、その代わりに新たなエネルギーが誕生した。
それがキュロス・エネルギーだ。君にはよく分かっている筈だろうがね。
キュロスという存在は、大戦後に突如として街のかしこに現れるようになり、やがてそれらをエネルギーとして活用する手法が主に機械達の手によって開発された。邪魔にならない人類も機械達に服従する形で、そのエネルギー開発の一助を担い、やがて世界がキュロス・エネルギーによって回るようになった。巡る命、巡るキュロス・エネルギー……。
古代兵器の衝撃によって、この世のエネルギーの理が変質したことが、最近の研究によって明らかにされてきた。その殆どは人間による功績だが、……機械達は合理的ではない事柄には興味を示さないからな。
キュロスの重要性と、キュロス・エネルギーの力の甚大さに気付いた人類の一部は、密かに行動を開始している。人類の繁栄を取り戻すための動きだ。決して機械達のためではない。この子のような存在のための世界作りではないのだよ。
……ありし日の、我々だけの世界を取り戻すための、そのための時間だ。今流れているのは。
これを読ませてもらったよ。ヴェロニカ。ラーフの手により私へと伝わった。重要な手紙だ。これをどこで手に入れたのかは知らんがね、まあ、運命とは奇特なことをするものだな。さあて、……」
ゴードンは巨体を靡かせながら、ゆっくりと立ち上がると、少女の頭に掌を乗せ、「お前は用済みだ」と、小さく呟き、その小さな頭を掌で覆っていく。
ぎりぎりと締め付けられていく掌の力を見た私は、「やめろ!」と叫び、ゴードンに銃を突きつける。掌の力は収まることを知らないように、少女の頭から硬く乾いた音がし始める。
ゴードンは笑いながら、私に向かって手を向け、それから言った。
「どうした、ヴェロニカさんよ。こいつはただの機械だ。自分が十五歳の時、レジスタンスで伝説の戦乙女と呼ばれた時のことを、もう忘れたのか? 機械達は忘れはせんぞ。一度起きた出来事は、決して記憶回路から消去されたりはせん。お前がかつてなぶり殺しにしてきた機械達の恨み、辛さの記憶は、お前を苛み続けるだろう。だが、それはお前が選択したことだ。運び屋となって逃げ切れたと思っていても、だ!」
ゴードンはそう言いながら、少女の、『サラ』の頭を握り潰し、機械の部品が散乱した。ネジ、回路、配線、暖かみのない機械部品達ーー……。
嘘だ。私は銃を下ろし、いつの間にか後ろにあった椅子に、どっかと座り込む。男は満足げに、握り潰した後の自分の掌を見つめ、それからかつて『サラ』であった残骸を見つめ、それから私に目を向けた。
「お前の役目は分かっているな、ヴェロニカ。これは反機械組織の、レジスタンスの意思なのだ。エラブの事は覚えているな、当然だが……これも、渡された情報も、全てレジスタンスの意思が働いている。お前は運び屋として、各地を巡りながら、レジスタンスが供給するタブレットによって、各地の機械達の様子を逐一彼等に報告しているのだ。お前が知っているかどうかは私は知らんがな……。私がこれまでお前に愛想よく振る舞ってきたのも、今日の為だ。お前が自分の使命を果たす時が来る、そう信じていたからだ。憎き機械共に復讐の狼煙を上げるその時が来ることを、私は信じていたからだ。
お前が『サラ』に話した博士の動向は、私達にも完全に把握できている訳ではないが、しかし、彼女の研究は、我々の計画に多分に役に立ってくれたよ。勿論、お前の仕事ぶりもな」
『サラ』の擬似脳漿の液体が付いた巨大な掌を布で拭いながら、男は私の事を見下ろしている。
男は私が置いたエネルギー缶の側によると、軽々とそれらを持ち上げ、扉の方に向かって、放り投げる。
「お前の仕事はひとまず終わりだ、ヴェロニカ。機械と人間の区別もつけられん馬鹿に今は用はない。キュロス・エネルギーに依存する時代はもうすぐ終わりを迎える。そうすれば私達の、かつて以上の繁栄を取り戻すことができる。
お前以外の愚直な運び屋から、必要な分のエネルギーは届けてもらったよ。ここでのお前の役割は終わりだ、ヴェロニカ。
レジスタンスからの連絡を待て。そして時が来れば、人類の為に働け。いいな」
そう言い残し、ゴードンーー実名かどうかも今では定かではない男が、傍の扉から出て行った。
私は取り残された。あらゆる物から。
私はかつて『サラ』だった物を見つめ、頭部を失ったままの体を、何故かは分からないがーー、床の上に横たえて、それから、目を拭い、立ち上がる。
陽はまだ傾いていないのか、冷たい日差しが相変わらず巨大な窓から淡々と差し込み続けていた。
私は来た時のエレベータに向かい、歩き始めた。
私は少女と共に中に入り、周囲を見回す。誰の姿もない。
エネルギー缶を懐に抱えたまま歩き始めると、傍にいた少女が駆け足になって、奥に消えていく。そこには大きな、とてつもなく大きな椅子があって、ふんだんに豪華な装飾が施されていた。どぎつく見えるほどに。
私は少女に向かって声をかける。
「おい、少女。駄目だよ、勝手に遊び始めちゃあ。人の部屋なんだから」
声が帰ってこない。私は仕方なく首を振り、椅子の側を通り抜け、向こう側に行こうとした。
巨大な椅子の向こう側の景色が見えるところで、私は息を飲み、立ち尽くした。
巨大な椅子には既に人間が座っていたのだ。
私はエネルギー缶を足元に置いて、それから人間の顔がよく見える正面の位置まで移動して、その存在に向き直った。
真珠のような真っ黒な瞳、大きく睨みを効かせる鋭い目つきの脇に、ついでのように置かれた皮肉っぽい笑み。そして飾り立てるように伸ばされた大きな顎髭。冠を被ったその出立ちは、一管理局の役人としてはいささか豪華すぎた。
私は丁重な言葉遣いを選び、聞いた。
「ええ、と。初めましてじゃないですよね、ゴードンさん……?」
ゴードンさん、と呼びかけられた男は、ふん、と鼻を鳴らすと、傍の何かに掌を乗せると、撫で始める。
掌の下にいるのは、桃色髪のサラの姿だった。サラは口を開けて、私の様子を観察するように見ている。
「お前の動きは、彼女の目を通して知らせてもらっていた。ヴェロニカさんよ。長い旅だったろう。なあ、お前さんにはこいつがどう映る? ……人間か? いたいけな少女か? こいつはな、ただの機械だ。人間ではない。お前さんのことをよく知る人間によく話を聞いて、特別に機械達に作ってもらった、人間の模造品だ。よく出来ているだろう? お前の故郷にいる誰かさんにも良く似ているはずだ。そうだろう?」
そう言ったところで、私は腰から銃を抜き出し、男、ゴードンの額を銃口の先で捉えていた。
男は愉快そうに笑う。実に愉快そうに。
私は唇を歪ませながら、言う。
「何のつもりだよ、ゴードンさん。あなたは得意先の筈だ。私に特別な監視をつける意味なんてない。違うか? あなたは自己満足のために、私を嘲弄するために、そんなものを作ったのか?
それだけか? それだけのために」
「落ち着きなさい、ヴェロニカ」
ゴードンが大きな掌を上げて、諭すように動かす。私の銃口は男から離れない。
いつまでも動かない銃口に男は少し機嫌を損ねたようだったが、やがて薄笑いを浮かべながら、言った。
「まあ、そう言えなくはない。だが、お前さんの動きは、一部の人間にとってはとても重要な役割を担っているのだ。情報と機械と人間が錯綜し合う、このダストシティという特殊な街では、特にそうだ。
……お前さんは、自分の価値が分かっていない。勝手など許されない。君は世界の管理下にある、重要な玩具なのだよ」
「何の話をしているんだ。私は玩具なんかじゃない。馬鹿にしているのか?」
「古い話だが」
そう前置きをして、男は話し出す。
「何世紀も前に、人類と機械達は大きな戦争を行い、その結果、当然の結果のように、機械達が勝利した。だが、そこに本当の意味での勝利者など存在しなかった。機械達には勝利の美酒に酔いしれ、繁栄の礎として戦争を利用するという思考回路を持たないからだ。彼等は勝利したが、それと同時に激しい焦燥感にも襲われることになったのだよ。それが今の社会を作る原因にもなったのだがな。
長い戦争と生命を焼き殺す古代兵器の為に、我々が愛してやまなかったエネルギーと、自然はこの世から殆ど消え去ってしまった。分かるだろう? 電気、ガス、熱エネルギー、その他あらゆる古代に使われていたエネルギーは消え去り、その代わりに新たなエネルギーが誕生した。
それがキュロス・エネルギーだ。君にはよく分かっている筈だろうがね。
キュロスという存在は、大戦後に突如として街のかしこに現れるようになり、やがてそれらをエネルギーとして活用する手法が主に機械達の手によって開発された。邪魔にならない人類も機械達に服従する形で、そのエネルギー開発の一助を担い、やがて世界がキュロス・エネルギーによって回るようになった。巡る命、巡るキュロス・エネルギー……。
古代兵器の衝撃によって、この世のエネルギーの理が変質したことが、最近の研究によって明らかにされてきた。その殆どは人間による功績だが、……機械達は合理的ではない事柄には興味を示さないからな。
キュロスの重要性と、キュロス・エネルギーの力の甚大さに気付いた人類の一部は、密かに行動を開始している。人類の繁栄を取り戻すための動きだ。決して機械達のためではない。この子のような存在のための世界作りではないのだよ。
……ありし日の、我々だけの世界を取り戻すための、そのための時間だ。今流れているのは。
これを読ませてもらったよ。ヴェロニカ。ラーフの手により私へと伝わった。重要な手紙だ。これをどこで手に入れたのかは知らんがね、まあ、運命とは奇特なことをするものだな。さあて、……」
ゴードンは巨体を靡かせながら、ゆっくりと立ち上がると、少女の頭に掌を乗せ、「お前は用済みだ」と、小さく呟き、その小さな頭を掌で覆っていく。
ぎりぎりと締め付けられていく掌の力を見た私は、「やめろ!」と叫び、ゴードンに銃を突きつける。掌の力は収まることを知らないように、少女の頭から硬く乾いた音がし始める。
ゴードンは笑いながら、私に向かって手を向け、それから言った。
「どうした、ヴェロニカさんよ。こいつはただの機械だ。自分が十五歳の時、レジスタンスで伝説の戦乙女と呼ばれた時のことを、もう忘れたのか? 機械達は忘れはせんぞ。一度起きた出来事は、決して記憶回路から消去されたりはせん。お前がかつてなぶり殺しにしてきた機械達の恨み、辛さの記憶は、お前を苛み続けるだろう。だが、それはお前が選択したことだ。運び屋となって逃げ切れたと思っていても、だ!」
ゴードンはそう言いながら、少女の、『サラ』の頭を握り潰し、機械の部品が散乱した。ネジ、回路、配線、暖かみのない機械部品達ーー……。
嘘だ。私は銃を下ろし、いつの間にか後ろにあった椅子に、どっかと座り込む。男は満足げに、握り潰した後の自分の掌を見つめ、それからかつて『サラ』であった残骸を見つめ、それから私に目を向けた。
「お前の役目は分かっているな、ヴェロニカ。これは反機械組織の、レジスタンスの意思なのだ。エラブの事は覚えているな、当然だが……これも、渡された情報も、全てレジスタンスの意思が働いている。お前は運び屋として、各地を巡りながら、レジスタンスが供給するタブレットによって、各地の機械達の様子を逐一彼等に報告しているのだ。お前が知っているかどうかは私は知らんがな……。私がこれまでお前に愛想よく振る舞ってきたのも、今日の為だ。お前が自分の使命を果たす時が来る、そう信じていたからだ。憎き機械共に復讐の狼煙を上げるその時が来ることを、私は信じていたからだ。
お前が『サラ』に話した博士の動向は、私達にも完全に把握できている訳ではないが、しかし、彼女の研究は、我々の計画に多分に役に立ってくれたよ。勿論、お前の仕事ぶりもな」
『サラ』の擬似脳漿の液体が付いた巨大な掌を布で拭いながら、男は私の事を見下ろしている。
男は私が置いたエネルギー缶の側によると、軽々とそれらを持ち上げ、扉の方に向かって、放り投げる。
「お前の仕事はひとまず終わりだ、ヴェロニカ。機械と人間の区別もつけられん馬鹿に今は用はない。キュロス・エネルギーに依存する時代はもうすぐ終わりを迎える。そうすれば私達の、かつて以上の繁栄を取り戻すことができる。
お前以外の愚直な運び屋から、必要な分のエネルギーは届けてもらったよ。ここでのお前の役割は終わりだ、ヴェロニカ。
レジスタンスからの連絡を待て。そして時が来れば、人類の為に働け。いいな」
そう言い残し、ゴードンーー実名かどうかも今では定かではない男が、傍の扉から出て行った。
私は取り残された。あらゆる物から。
私はかつて『サラ』だった物を見つめ、頭部を失ったままの体を、何故かは分からないがーー、床の上に横たえて、それから、目を拭い、立ち上がる。
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