狼王の贄神子様

だいきち

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 丁寧に腹の中をほぐされ、フリヤの蕾はこ慣れた穴へと姿を変えた。雄を受け止めるための穴だ。腹の上には、何度も精子を吹き上げた跡が残っていた。粘液を纏う長い指先を引き抜いたニルは、ぬるつく指先でゆっくりと己の性器を取り出した。

「見ろよフリヤ。お前のせいでバッキバキ」
「っん……、ふぁ……」
「聞いてねえか……、まぁいいや」

 ニルが楽しそうに尾を揺らしている。それだけで、フリヤはどうでもよくなってしまう。ああ、ニコニコしてて可愛いなあ。そんな、頭の足りない思考で己の番いを見上げて、毎回ひんひん泣かされるのだ。
 大きく広げられた足の間に、ニルが腰を進める。長大な性器が、長さを比較するようにフリヤのそれと重なって、互いの体液が混じり合う。長くて、先端がパツンと張ってそりかえっている。ニルの性器の味を知っているフリヤの雌の部分が、きゅんと収縮した。

「自分で足抱えてな。そう、いい子だ」
「あ、あっあっ……は、ぃ、っでぐ、るぅ……っ」
「っあー……、あったけ……」

 じゅぷ、と空気と粘液の混ざり合ったような端ない音を立てて、ニルはゆっくりとフリヤの中に侵入をしてくる。均等に割れた腹筋が、引き絞られるように輪郭を強くする。
 下腹部に伸びる太い血管が浮かび上がり、ニルは茂みをフリヤの穴に押し付るかのようにして腰をぶつけた。弾力のある、フリヤの尻が小さく震える。見れば、喉元を晒すようにして背を弓形にのけぞらせていた。

「逃げんな……、しっかり感じろ」
「ぁ、って……っ、つ、ょい……っ」
「仕方ねえだろう。俺がお前のいいところを知ってんだから」
「ぁ、ぅあ、ぁや、っあ、あっあっ……‼︎」

 内壁を摩擦するように、ニルの性器がフリヤの奥まで入り込む。目の前に火花が散って、じんわりと額に汗が滲んだ。押し付けられた下半身だけ、別の生き物になってしまったようだ。
 うねる内壁が望むようにニルに媚を売り、その度にフリヤの性器からパシャパシャと潮を吹く。
 体が、バカになっている。きっと、見られてはいけない顔をしているに違いない。震える腕で顔を隠せば、ニルが腰でフリヤの尻を持ち上げるように前屈する。大きな手のひらで、胸を鷲掴まれる。両手で寄せるように揉みほぐされれば、指の股に挟むように突起を刺激された。

「ぅう、うっ……ぅあ……っ」
「は、どこもかしこも、デカくてエロい……」
「っ、ふ、ふとっ、てて、ごめ……っ」
「ばか、誰がデブって言った。雌クセェ体で上出来だって褒めてんだよ」
「ぃ、あっ! ぁあ、あっん、ゃ、やめ、へ……っ」

 ぎゅ、ぎゅ、と緩急をつけて乳首を刺激される。それだけで、控えめなフリヤの乳首は先端を尖らせる。そこを、犬歯で噛まれながらゆすられると弱いのだ。変な角度がついて、鋭い疼痛が性器を刺激する。まるで、鋭い針が尿道を摩擦するような感覚だ。
 勝手に涙が溢れ、性器から溢れた潮が己の腹を温める。情けなくて、それでも気持ちが良くて。ニルの上等な顔が歪んで、汗がフリヤの胸に落ちるだけで感じてしまう。
 執拗にいじめられた胸の突起は、人前で裸には慣れないほどに腫れている。きっと、これもニルの確信犯だ。こんな、可愛げもない男に欲情をするバカはニルだけだろうに、妙な心配をしてフリヤを雌に変えるのだ。

「いい顔してる……、っなあ、どこがいい。言えるだろ」
「ぉ、ぐ……っ、ぉぐが、いぃ……っも、もっと、擦って、ぇっ」
「ん、っ……」

 暗い部屋で、光源は月明かりだけだ。フリヤの大切な店の床で、獣じみた交尾に耽る。ニルが激しく腰を打ちつける度に、フリヤが漏らした水たまりが、ぱちゃぱちゃと音を立てる。長い桃色の尾が忙しなく振り回され、荒い呼吸を繰り返す雄同士が激しく求め合う。
 行き場のない腕が、ニルの背中に回った。互いの汗で滑る体にしがみつき、情けない声で名前を呼ぶ。勝手に出てくる涙を、何度もニルの首筋でぬぐい、ただ揺さぶられるままの足を他人事のように見つめる。
 長い手足に抱き込まれるように、包まれるのが好きだ。またじわりと涙が出てきて、子供のようにぐずってしまいそうになる。耳元で、ニルの機嫌がいい音が聞こえてくる。くるる、くるる。上等な雄からは想像もつかないほどの可愛らしい喉の音を聞けるのは、フリヤだけの特権だった。

「っ、フリヤ……っ」
「ぁ、あっ、ぉぐ……っだひ、て……っ、に、ぅ……っ、ニル、う……っ」
「ーーっ、ああ、くそ……っ」

 切羽詰まったニルの声と共に、性器の根元が膨らんだ。唐突な圧迫感にけほりとむせると、宥めるようにベロリと頬を舐められる。体を抱きしめるニルの腕の力が強くなって、苦しい。小刻みに、激しく。何度も腰を打ちつけられるせいで、もう下半身の感覚は無くなってしまった。
 暖かい水流が、二人の重なった腹の隙間から漏れ出る。無意識のフリヤの失禁は的確にニルを煽り、鋭い犬歯は柔らかな肩に埋め込まれた。

「ぁあ、あっ‼︎」
「で、る……っ」

 鋭い肩の痛みに、悲鳴をあげる。内壁はニルの性器を飲み込むように奥へと招き、噴き上げた精液を喜んで嚥下する。フリヤは、思考も何もできないまま、声のない悲鳴をあげた。定まらない視線が、強い刺激にくるりと上を向く。奥深くを穿たれて勢いよく跳ね上がったフリヤの足が、ヘナヘナと落ちた。ニルによって、中でイく良さを仕込まれた。フリヤの性器はだらしなく漏らすだけであった。
 空気を含んだ精液が、蕾のわずかな隙間から噴出する。ニルは袋を量の多い精液で濡らしながら、ゆっくりと性器を引き抜いた。ねとりとした、混じり合った互いの体液が性器に絡みつく。
 赤い媚肉が収縮する度に糸を引く。ニルは甘やかすように指で内壁をくすぐると、汗で張り付いたフリヤの前髪をそっとかき上げた。

「っ……、口開けろ」
「ぅ、あ……」
「ふは、鼻水出てんぞ」
「ん、ぶ……っ……」

 フリヤの上半身を跨ぐように、体液に塗れた性器をフリヤの舌に押し付ける。赤黒く、そり上がった性器をゆっくりと含ませれば、残滓を吸い取るように喉が動いた。
 ニルの征服欲は、フリヤによって満たされている。うっとりとした目線を向ければ、ようやく意識が戻ってきたらしいフリヤが、目の端から涙をこぼした。
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