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第三章 王都攻防編
ピンぼけ夫婦の奮闘⑧
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ヘルムートとの交渉を終えた二人は、馬車に乗って屋敷に向かっていた。
二人の様子は対称的だ。カトリーナはどこか晴れ晴れとした顔つきを。セヴェリーノは何やら考え込んで俯いている。
カトリーナはそんなセヴェリーノを見守っていたが、彼は堪えられなかったのだろう。馬車の中の沈黙を、自らの問いかけで破った。
「奥様……聞いてもよろしいですか?」
「ええ、何?」
「その……いや…………」
自分から切り出したにも関わらず歯切れの悪いセヴェリーノ。そんな彼をカトリーナはそっと見守る。
「どうしてですか……? どうして、ヘルムートさんを頼ろうと? 私もですが、彼も黒いことに手を染めています。公爵夫人としてあるまじき行為なのでは?」
その質問に、カトリーナは視線を一度落とすとしばらく考えてから口を開く。
「ねぇ、セヴェリーノ。あなたは孤児であることを負い目に思っているようだけど、それはなぜ?」
「なぜって……。生まれも分からない孤児など、公爵家の使用人としてふさわしいとは思えないからです」
絞り出すように、耐えるように言葉を吐き出すセヴェリーノの顔つきは歪んでいる。
まるで、体の奥底から湧き上がってくる何かに耐えるよう、その細い体をぎゅっと自ら抱きしめる。
「そう。だから頑張ってくれてるのかしら? けどね、私にはわからないの。孤児と貴族の何が違うのか」
「え……?」
カトリーナの言葉にセヴェリーノは珍しく呆けた顔をしていた。彼女はそれをみてくすりとほほ笑んだ。
そして、セヴェリーノの手をそっと握ると視線を合わせずに言葉を続ける。
「ほら、暖かいでしょう? 私の手とあなたの手。何が違うの? こうして血が通って生きているのよ。だから、一緒」
「そんなわけ……」
「貴族には尊い血が流れてるって言うけど、あんなの、人が作り出した思い込みよ。それに貴族だって孤児だって、悪いことをしない人はいないわ。もちろん、罪を償う必要があるかもしれないけど、私はあの人が信頼に足ると思っただけよ。あくまで基準は私だけの価値観。人の行動を決めることってそんなものよ」
「それは、そうですが……」
セヴェリーノは何かを言おうとして、再びうつむいてしまった。
カトリーナはそっと手を離し背もたれにもたれると、視線を外に向けた。
「今言ったことも、私がそう思っているってだけよ。セヴェリーノにはセヴェリーノの考えがあるから押し付けようとは思わない。ただ、こんな風に思っている人もいるって知ってくれればいいと思うわ」
「はい……奥様」
二人はそれきり黙り込む。
その様子は、馬車に乗り始めた時と何も変わらず、明暗を現したかのようだった。
屋敷に戻ると、セヴェリーノは小さく頭をさげそのまま仕事へと戻っていった。
カトリーナはそんな彼の後ろ姿を見つめながら、そっと踵を返す。足早に歩く彼女の横には、すぐにダシャが並ぶ。
「カトリーナ様。首尾は?」
「至って順調よ。ヘルムート様の協力は得られそうね。そっちはどう? リリとララに頼んだことはどうなってるかしら」
「頑張っているようです。ただ、やはり貴族側への交渉が難航しておりまして……」
「そっちは私も頑張るわ。あ、一つ頼みたいんだけど……」
「何か?」
カトリーナは今まで浮かべていた笑みをすっと消し去ると、ダシャの耳元で囁く。
「セヴェリーノのことは気にしておいて。何か気づいたことがあったらすぐに私に教えて」
「はい、カトリーナ様」
そういうと、カトリーナとダシャは再び別れ、互いにやるべきことへと勤しむのだった。
◆
次の日、カトリーナはある場所へ向かっていた。
ラフォン家は王城に近い貴族街に軒を連ねていた。当然のことながら、近くに住んでいるものたちは貴族だ。
彼女は同じ貴族街の中の屋敷を目指していた。
傍にはダシャが控えており、二人の表情はやや固い。
ようやくたどり着いた屋敷。
もちろん、事前にアポイントメントを取っていた二人は、馬車の中から門兵に声をかける。
「カトリーナ・ラフォンと申します。夫人とお会いする約束をしているのだけど」
「はい、承っております。少々お待ちくださいませ」
そういって、門兵はすぐさま確認をとると、すぐに二人を中に通してくれた。
案内してくれたのは執事だ。若い男性は、丁寧な所作で二人の前を歩いていく。
中に入ると、そこもやはり派手だ。以前来た時と変わらない。カトリーナは、先日受けた扱いを思い出して思わずため息を吐いた。
「大丈夫ですか? カトリーナ様」
「ええ。これくらいでへこたれてたら、これからの話し合いは無理だからね。大丈夫。ほら、いくわよ」
案内をしてくれている執事に聞こえないよう囁きながら、二人は応接間へと通された。
皮張りのふかふかのソファに腰をかけた二人は、決して体を預けずしっかりと背を伸ばす。
そんな緊張感に包まれた二人は、執事がいなくなったのを皮切りについつい脱力してしまう。気が緩んだのか、カトリーナはついついダシャに愚痴を吐き出してしまった。
「ねぇ、ダシャ……?」
「どうかしましたか?」
「別に大したことじゃないんだけど……もう一度ここに来るとか思ってなかったのよ。あの時は結構精神的につらくてね。嫌味のオンパレードで。もうすっかり嫌気がさしちゃって」
「そう言っておりましたが、それはこれから会う方も同じだったのですか?」
「うーん……。あの時は、第二王子の策略にはまってた時だから。聞きようによっては嫌味にも聞こえたし、純粋な助言にも聞こえたし……どっちだったんだろ」
「その方の人柄を見て、ということですね」
「それ次第でこっちの対応も変わりそうだし」
そんな会話を取り交わしていると、まもなく扉がノックされた。
すぐさま姿勢を整え返事をすると、ようやく待ち人が現れる。
現れたのは、壮年の女性だ。美しく長い金髪はそのままに、先日よりも体のラインがしっかりとでる細身のドレスを着こなしながら現れた。
「申し訳ありませんね、お待たせしました。ようこそ、カトリーナ様」
そういって挨拶をしてくれる女性に応えるように、カトリーナも立ち上がり淑女の礼で切り返す。
「こちらこそ。私のわがままにお付き合いください本日はありがとうございます」
「いいえ。一度、しっかり話したいと思っていましたから」
「そういって頂けると嬉しいです。ドラ様」
そう。
カトリーナが訪れたのは、先日の夜会の会場だ。
あの夜会を主催したカンパーニュ伯爵夫人に会うために今日はここに訪れたのだ。
カトリーナがやろうとしていることには、もちろん王都中の人々の協力が必須なのだが、その中には貴族も入る。
穏健派の中でも随一の発言力をもつカンパーニュ伯爵夫人の協力が得られれば、目的は一気に近づいてくるだろう。反対に、協力を得られなければ窮地に陥るのだが。
「では、時間もあまりないので、本題に。カトリーナ様。一体あの手紙がどのようなおつもりですか?」
「私の送った手紙ですか? そのままの意味だと思っていただいていいのですが」
「そのままの意味ですって? 正気ですか? 私には到底そうは思えません」
ドラはそういうと、そっと便せんを差し出した。
そこには見覚えのある字が見える。
カトリーナ自身が書いた手紙がそこには置かれていた。
「どこがおかしいのでしょう? 今日はそこに書かれていることをお願いしに参りましたのに」
「それがおかしいといっているのです。全く……一体、何をされたいのですか。そう――」
――王都中の人々の中で、見世物になっていただきたいなどと。私を舐めているのですか?
冷ややかな声と表情でカトリーナを突き刺したドラに、カトリーナは不敵な笑みを浮かべて真っ向から受けて立ったのだった。
二人の様子は対称的だ。カトリーナはどこか晴れ晴れとした顔つきを。セヴェリーノは何やら考え込んで俯いている。
カトリーナはそんなセヴェリーノを見守っていたが、彼は堪えられなかったのだろう。馬車の中の沈黙を、自らの問いかけで破った。
「奥様……聞いてもよろしいですか?」
「ええ、何?」
「その……いや…………」
自分から切り出したにも関わらず歯切れの悪いセヴェリーノ。そんな彼をカトリーナはそっと見守る。
「どうしてですか……? どうして、ヘルムートさんを頼ろうと? 私もですが、彼も黒いことに手を染めています。公爵夫人としてあるまじき行為なのでは?」
その質問に、カトリーナは視線を一度落とすとしばらく考えてから口を開く。
「ねぇ、セヴェリーノ。あなたは孤児であることを負い目に思っているようだけど、それはなぜ?」
「なぜって……。生まれも分からない孤児など、公爵家の使用人としてふさわしいとは思えないからです」
絞り出すように、耐えるように言葉を吐き出すセヴェリーノの顔つきは歪んでいる。
まるで、体の奥底から湧き上がってくる何かに耐えるよう、その細い体をぎゅっと自ら抱きしめる。
「そう。だから頑張ってくれてるのかしら? けどね、私にはわからないの。孤児と貴族の何が違うのか」
「え……?」
カトリーナの言葉にセヴェリーノは珍しく呆けた顔をしていた。彼女はそれをみてくすりとほほ笑んだ。
そして、セヴェリーノの手をそっと握ると視線を合わせずに言葉を続ける。
「ほら、暖かいでしょう? 私の手とあなたの手。何が違うの? こうして血が通って生きているのよ。だから、一緒」
「そんなわけ……」
「貴族には尊い血が流れてるって言うけど、あんなの、人が作り出した思い込みよ。それに貴族だって孤児だって、悪いことをしない人はいないわ。もちろん、罪を償う必要があるかもしれないけど、私はあの人が信頼に足ると思っただけよ。あくまで基準は私だけの価値観。人の行動を決めることってそんなものよ」
「それは、そうですが……」
セヴェリーノは何かを言おうとして、再びうつむいてしまった。
カトリーナはそっと手を離し背もたれにもたれると、視線を外に向けた。
「今言ったことも、私がそう思っているってだけよ。セヴェリーノにはセヴェリーノの考えがあるから押し付けようとは思わない。ただ、こんな風に思っている人もいるって知ってくれればいいと思うわ」
「はい……奥様」
二人はそれきり黙り込む。
その様子は、馬車に乗り始めた時と何も変わらず、明暗を現したかのようだった。
屋敷に戻ると、セヴェリーノは小さく頭をさげそのまま仕事へと戻っていった。
カトリーナはそんな彼の後ろ姿を見つめながら、そっと踵を返す。足早に歩く彼女の横には、すぐにダシャが並ぶ。
「カトリーナ様。首尾は?」
「至って順調よ。ヘルムート様の協力は得られそうね。そっちはどう? リリとララに頼んだことはどうなってるかしら」
「頑張っているようです。ただ、やはり貴族側への交渉が難航しておりまして……」
「そっちは私も頑張るわ。あ、一つ頼みたいんだけど……」
「何か?」
カトリーナは今まで浮かべていた笑みをすっと消し去ると、ダシャの耳元で囁く。
「セヴェリーノのことは気にしておいて。何か気づいたことがあったらすぐに私に教えて」
「はい、カトリーナ様」
そういうと、カトリーナとダシャは再び別れ、互いにやるべきことへと勤しむのだった。
◆
次の日、カトリーナはある場所へ向かっていた。
ラフォン家は王城に近い貴族街に軒を連ねていた。当然のことながら、近くに住んでいるものたちは貴族だ。
彼女は同じ貴族街の中の屋敷を目指していた。
傍にはダシャが控えており、二人の表情はやや固い。
ようやくたどり着いた屋敷。
もちろん、事前にアポイントメントを取っていた二人は、馬車の中から門兵に声をかける。
「カトリーナ・ラフォンと申します。夫人とお会いする約束をしているのだけど」
「はい、承っております。少々お待ちくださいませ」
そういって、門兵はすぐさま確認をとると、すぐに二人を中に通してくれた。
案内してくれたのは執事だ。若い男性は、丁寧な所作で二人の前を歩いていく。
中に入ると、そこもやはり派手だ。以前来た時と変わらない。カトリーナは、先日受けた扱いを思い出して思わずため息を吐いた。
「大丈夫ですか? カトリーナ様」
「ええ。これくらいでへこたれてたら、これからの話し合いは無理だからね。大丈夫。ほら、いくわよ」
案内をしてくれている執事に聞こえないよう囁きながら、二人は応接間へと通された。
皮張りのふかふかのソファに腰をかけた二人は、決して体を預けずしっかりと背を伸ばす。
そんな緊張感に包まれた二人は、執事がいなくなったのを皮切りについつい脱力してしまう。気が緩んだのか、カトリーナはついついダシャに愚痴を吐き出してしまった。
「ねぇ、ダシャ……?」
「どうかしましたか?」
「別に大したことじゃないんだけど……もう一度ここに来るとか思ってなかったのよ。あの時は結構精神的につらくてね。嫌味のオンパレードで。もうすっかり嫌気がさしちゃって」
「そう言っておりましたが、それはこれから会う方も同じだったのですか?」
「うーん……。あの時は、第二王子の策略にはまってた時だから。聞きようによっては嫌味にも聞こえたし、純粋な助言にも聞こえたし……どっちだったんだろ」
「その方の人柄を見て、ということですね」
「それ次第でこっちの対応も変わりそうだし」
そんな会話を取り交わしていると、まもなく扉がノックされた。
すぐさま姿勢を整え返事をすると、ようやく待ち人が現れる。
現れたのは、壮年の女性だ。美しく長い金髪はそのままに、先日よりも体のラインがしっかりとでる細身のドレスを着こなしながら現れた。
「申し訳ありませんね、お待たせしました。ようこそ、カトリーナ様」
そういって挨拶をしてくれる女性に応えるように、カトリーナも立ち上がり淑女の礼で切り返す。
「こちらこそ。私のわがままにお付き合いください本日はありがとうございます」
「いいえ。一度、しっかり話したいと思っていましたから」
「そういって頂けると嬉しいです。ドラ様」
そう。
カトリーナが訪れたのは、先日の夜会の会場だ。
あの夜会を主催したカンパーニュ伯爵夫人に会うために今日はここに訪れたのだ。
カトリーナがやろうとしていることには、もちろん王都中の人々の協力が必須なのだが、その中には貴族も入る。
穏健派の中でも随一の発言力をもつカンパーニュ伯爵夫人の協力が得られれば、目的は一気に近づいてくるだろう。反対に、協力を得られなければ窮地に陥るのだが。
「では、時間もあまりないので、本題に。カトリーナ様。一体あの手紙がどのようなおつもりですか?」
「私の送った手紙ですか? そのままの意味だと思っていただいていいのですが」
「そのままの意味ですって? 正気ですか? 私には到底そうは思えません」
ドラはそういうと、そっと便せんを差し出した。
そこには見覚えのある字が見える。
カトリーナ自身が書いた手紙がそこには置かれていた。
「どこがおかしいのでしょう? 今日はそこに書かれていることをお願いしに参りましたのに」
「それがおかしいといっているのです。全く……一体、何をされたいのですか。そう――」
――王都中の人々の中で、見世物になっていただきたいなどと。私を舐めているのですか?
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