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【完】幽霊さんは恋をする -智生の話-
第1話:もしもし幽霊さんですか
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夏の放課後。埃をかぶった旧校舎。
ただいま19時30分。
「ゆ、幽霊……っ、さん、ですか?」
震える声。まぶしい懐中電灯の光。
誰にも見つからないように昼寝していた俺を起こしたのは、今にも倒れそうな同級生だった。
いきなり起こされて、俺は完全に寝ぼけていた。
でも、それだけじゃなくて――
俺よりずっと幽霊っぽい、黒髪に白い肌。やたら整った顔立ち。
突然現れたその姿に、声が出なかった。
返事をしない俺に、そいつはごくりと唾を飲み、口を開いて――
今思えば、たぶん。
あの時からずっと、俺はこの同級生で頭の中がいっぱいだ。
◆
数時間前。
俺は大きなあくびを噛み殺しながら新校舎の廊下を歩いていた。
強い日差しが床に反射して目に痛い。
それだけで十分だるいのに、廊下のあちこちで同級生のやつらが声を張り上げて盛り上がっている。
朝から馬鹿みたいに賑やかだ。
「あ、智生、今日来てんじゃん! おはよ!」
「このサボり魔~~! 1時間目終わってんぞ」
「ねーえ! 今日ウチらカラオケ行くんだ。智生も行かない?」
少し歩けばあっという間にクラスのやつらに捕まる。
別に嫌なやつらじゃない。だけど、俺はさりげなく腕を引く。
「ん~、どうしよっかな」
そう言って首を傾げれば、周りのやつは途端に呆れた顔をした。
「なに、智生、まーた”気分じゃない”?」
「お前はいつやる気出すんだよ」
ばしばしと背中を叩かれる。
でも笑ってごまかせば、やつらも一緒に笑い出した。
「せっかく顔よし・スタイルよし・頭もよしなモテ男クンなのに、まじでもったいない」
「まじで使わねーならそのスペック俺に分けろよな!」
「俺そんなスペック高くねえよ」
「うわ、嫌味?」
「いやまじで」
わいわいと騒ぐ集団と一緒に、教室へと流れていく。
俺は早くも帰りたくなるが、流れに従う。
その途中で、通りかかった教師・田口に声を掛けられた。
「あっ、香住。ちょっと」
「なんすか」
足を止めれば、田口は眼鏡を少し押さえた後、俺をまっすぐ見つめる。
「お前、今度の文化祭はどうするんだ」
「あ~……」
「なに?智生、たぐっちゃんの部活入ってたっけ?」
「いや、香住は美術部部員じゃない。でも去年は展示に―ー」
「や、いいっす今年は」
「でもお前、お前にとって絵は……」
「いいっすよ、無理に声かけてくれなくて」
何か言いたそうな田口を、へらっとした笑顔でさえぎって歩き出す。
「え、何?智生、去年美術部で絵描いてたの?」
「地味~似合わね~」
「人いなそうだし。たぐっちゃん、器用な智生クンの手借りたかったのかね」
「……そんなんじゃねえよ。美術部のやつらガチだし。もう十分展示の数足りてんだろ」
後ろから田口の視線を感じたが、俺はあえて振り返らずに教室に入った。
……なんかもう、全部が面倒だ。たぶん、今日も暑いのが悪い。
◆
結局午後まで気分が上がることはなく、俺は午後になってそっと白い校舎を抜け出した。
向かうは古ぼけた旧校舎。
古いコンクリートのグレーが土埃でどこか茶色っぽくぼけた旧校舎は、夏の日差しを照り返すこともなく、ぼんやりと眠たげなたたずまいだ。
新しく建て替える予定だと聞くわりに一向に工事する気配のない旧校舎は、準備室扱いの旧教室だらけの棟と化している。
完全に締め切っているわけではないから、俺でもすんなり潜り込めるのだ。
俺はいつものようにするりと侵入すると、「ふぅ」と一息つく。
この旧校舎は不思議と息がしやすい。
多分、人の熱気がないからだと思う。どういう仕組みか、湿気が少ない気もする。
汗でべたつくシャツを制服のスラックスから引き出す。
誰もいないのをいいことにパタパタとシャツで扇ぎながら、向かうは三階の一番端の教室。
そこは旧美術室だ。
以前、田口が話がてら俺を資料運びに手伝わせたときに、初めてここの存在を知った。
ここも漏れなく資料室と化しているから、古い絵画用具や、昔の卒業生の作品やらがやたらめったら詰め込まれてごちゃっとしている。
でも俺はこの無秩序さがなんとなく居心地よくて、この部屋を知ってからはよくサボり場所にしている。
校庭からも遠いし、静かなのもポイントが高い。
俺は教室の奥にある金属の棚に寄りかかるようにして座る。
棚がいい感じにひんやりしていて最高。目を閉じれば、一瞬で眠れそうな気がする。
俺は眠気に抗うことなく、瞼を閉じて早々に夢の世界に落ちた。
――で、今。19時30分。冒頭に戻る。
俺はうっかり寝すぎたらしい。夏だからかまだ少しだけ明るさの残る時間。
でもこの旧校舎は薄暗い。
そんなところで寝ている俺は、この目の前の男子生徒から見たらとんでもなく恐ろしいものに見えたようだ。
「ゆ、幽霊……っ、さん、ですか?」
ライトを当てられ、震える声をかけられて。
俺は、なんの反応も返せなかった。
明らかに最初びっくりしていたのに、わざわざ幽霊を「さん」付けで呼ぶあたり、ちょっとおもしろくないこともない。
ただ、髪を明るく染めて制服を着崩している俺なんかよりも、目の前の男子生徒のほうがずっと幽霊みたいに見えて。俺は柄にもなく、ちょっとびっくりしてしまった。
(つーか、めちゃめちゃ綺麗な顔してんな)
黒いさらっとした髪に白い肌。透明感っつーのかな。
なんというか、こいつの周りだけ涼しそうな感じ。
寝ぼけて思わず観察してしまい、返事がさらに遅れた。
そのせいか、その透明感抜群の男はごくりとつばを飲む。
そして――
「すみません、ちょっと端っこを借りたいんです。お邪魔しても、いいですか……?」
こともあろうに、お伺いを立ててきたのだ。
(なんだこいつ)
さすがに幽霊と勘違いしたままでいるとは思っていなかったので、唖然としてしまう。
そうしているうちに、そろそろと教室に入ってきて、俺とは反対側、黒板の下に小さくなって座り俺をじっと見てきた。返事待ってんの?
(え、どうする……普通に生きてる生徒だって言うか? いや、なんだそれ)
今まで幽霊じゃないなんて弁解をしたことがあるわけないので、変に戸惑ってしまう。
あいつ、俺が幽霊だと思ってんの? え、マジで?
むしろからかわれているほうが真実味を帯びてきた。だったら、真面目に「生きてます」なんて言うのはすげー恥ずかしいやつになるよな。
でも……多分あいつがぎゅっと抱えているのは勉強道具だ。制服の着こなしも、馬鹿みたいにかっちりしていて、明らかに真面目そうな雰囲気だ。
そもそも、顔が一周回ってぞっとするくらい綺麗なのも相まって、冗談を言っているようには到底見えない。
(えー……)
面倒になってきて思わずじろっと見てしまうと。
「ひッ!」
「え」
その美青年(?)は、はじかれたように飛び上がった。
「ご、ごめんなさいっ!!!!」
バラバラバラっとペンケースとその中身をぶちまけたのにも気づかず、そいつは嘘みたいな速さで教室を出ていった。
「え、え~……なんだあいつ……」
(ほんとなに? 漫画のキャラとかなの?)
動きがコメディすぎる。でも演技とかじゃなくマジで顔が焦ってた。
俺のほうが怪異に遭遇した気分だ。
……確かにちょっと睨んでしまった自覚はあるけど。
俺の睨みって「ひッ」てなるくらい怖ぇの?
思わず目尻を触ってしまう。なんだか申し訳なくなってきた。
(ふつうに、名乗ればよかったよな)
今度会ったら謝ろう。
まあ多分、もうこの教室には来ないだろうけど。
もし話せたら、「俺はちゃんと生きてるから怖がんな」って、そう言ってやろう。
俺は反省しながらそう決めた。……はずだった。
翌日、あいつがまたこの教室に飛び込んでくるまでは。
「俺は、ゆゆ幽霊さんのこと、こっ、怖くない!! ……ので!!」
「!?」
なんだこいつ、って。俺は何度思えばいいんだろう。
なにはともあれ。
俺の夏は、一人のやたら綺麗な同級生によって、めちゃくちゃ面倒くさいスタートを切ったのだった。
ただいま19時30分。
「ゆ、幽霊……っ、さん、ですか?」
震える声。まぶしい懐中電灯の光。
誰にも見つからないように昼寝していた俺を起こしたのは、今にも倒れそうな同級生だった。
いきなり起こされて、俺は完全に寝ぼけていた。
でも、それだけじゃなくて――
俺よりずっと幽霊っぽい、黒髪に白い肌。やたら整った顔立ち。
突然現れたその姿に、声が出なかった。
返事をしない俺に、そいつはごくりと唾を飲み、口を開いて――
今思えば、たぶん。
あの時からずっと、俺はこの同級生で頭の中がいっぱいだ。
◆
数時間前。
俺は大きなあくびを噛み殺しながら新校舎の廊下を歩いていた。
強い日差しが床に反射して目に痛い。
それだけで十分だるいのに、廊下のあちこちで同級生のやつらが声を張り上げて盛り上がっている。
朝から馬鹿みたいに賑やかだ。
「あ、智生、今日来てんじゃん! おはよ!」
「このサボり魔~~! 1時間目終わってんぞ」
「ねーえ! 今日ウチらカラオケ行くんだ。智生も行かない?」
少し歩けばあっという間にクラスのやつらに捕まる。
別に嫌なやつらじゃない。だけど、俺はさりげなく腕を引く。
「ん~、どうしよっかな」
そう言って首を傾げれば、周りのやつは途端に呆れた顔をした。
「なに、智生、まーた”気分じゃない”?」
「お前はいつやる気出すんだよ」
ばしばしと背中を叩かれる。
でも笑ってごまかせば、やつらも一緒に笑い出した。
「せっかく顔よし・スタイルよし・頭もよしなモテ男クンなのに、まじでもったいない」
「まじで使わねーならそのスペック俺に分けろよな!」
「俺そんなスペック高くねえよ」
「うわ、嫌味?」
「いやまじで」
わいわいと騒ぐ集団と一緒に、教室へと流れていく。
俺は早くも帰りたくなるが、流れに従う。
その途中で、通りかかった教師・田口に声を掛けられた。
「あっ、香住。ちょっと」
「なんすか」
足を止めれば、田口は眼鏡を少し押さえた後、俺をまっすぐ見つめる。
「お前、今度の文化祭はどうするんだ」
「あ~……」
「なに?智生、たぐっちゃんの部活入ってたっけ?」
「いや、香住は美術部部員じゃない。でも去年は展示に―ー」
「や、いいっす今年は」
「でもお前、お前にとって絵は……」
「いいっすよ、無理に声かけてくれなくて」
何か言いたそうな田口を、へらっとした笑顔でさえぎって歩き出す。
「え、何?智生、去年美術部で絵描いてたの?」
「地味~似合わね~」
「人いなそうだし。たぐっちゃん、器用な智生クンの手借りたかったのかね」
「……そんなんじゃねえよ。美術部のやつらガチだし。もう十分展示の数足りてんだろ」
後ろから田口の視線を感じたが、俺はあえて振り返らずに教室に入った。
……なんかもう、全部が面倒だ。たぶん、今日も暑いのが悪い。
◆
結局午後まで気分が上がることはなく、俺は午後になってそっと白い校舎を抜け出した。
向かうは古ぼけた旧校舎。
古いコンクリートのグレーが土埃でどこか茶色っぽくぼけた旧校舎は、夏の日差しを照り返すこともなく、ぼんやりと眠たげなたたずまいだ。
新しく建て替える予定だと聞くわりに一向に工事する気配のない旧校舎は、準備室扱いの旧教室だらけの棟と化している。
完全に締め切っているわけではないから、俺でもすんなり潜り込めるのだ。
俺はいつものようにするりと侵入すると、「ふぅ」と一息つく。
この旧校舎は不思議と息がしやすい。
多分、人の熱気がないからだと思う。どういう仕組みか、湿気が少ない気もする。
汗でべたつくシャツを制服のスラックスから引き出す。
誰もいないのをいいことにパタパタとシャツで扇ぎながら、向かうは三階の一番端の教室。
そこは旧美術室だ。
以前、田口が話がてら俺を資料運びに手伝わせたときに、初めてここの存在を知った。
ここも漏れなく資料室と化しているから、古い絵画用具や、昔の卒業生の作品やらがやたらめったら詰め込まれてごちゃっとしている。
でも俺はこの無秩序さがなんとなく居心地よくて、この部屋を知ってからはよくサボり場所にしている。
校庭からも遠いし、静かなのもポイントが高い。
俺は教室の奥にある金属の棚に寄りかかるようにして座る。
棚がいい感じにひんやりしていて最高。目を閉じれば、一瞬で眠れそうな気がする。
俺は眠気に抗うことなく、瞼を閉じて早々に夢の世界に落ちた。
――で、今。19時30分。冒頭に戻る。
俺はうっかり寝すぎたらしい。夏だからかまだ少しだけ明るさの残る時間。
でもこの旧校舎は薄暗い。
そんなところで寝ている俺は、この目の前の男子生徒から見たらとんでもなく恐ろしいものに見えたようだ。
「ゆ、幽霊……っ、さん、ですか?」
ライトを当てられ、震える声をかけられて。
俺は、なんの反応も返せなかった。
明らかに最初びっくりしていたのに、わざわざ幽霊を「さん」付けで呼ぶあたり、ちょっとおもしろくないこともない。
ただ、髪を明るく染めて制服を着崩している俺なんかよりも、目の前の男子生徒のほうがずっと幽霊みたいに見えて。俺は柄にもなく、ちょっとびっくりしてしまった。
(つーか、めちゃめちゃ綺麗な顔してんな)
黒いさらっとした髪に白い肌。透明感っつーのかな。
なんというか、こいつの周りだけ涼しそうな感じ。
寝ぼけて思わず観察してしまい、返事がさらに遅れた。
そのせいか、その透明感抜群の男はごくりとつばを飲む。
そして――
「すみません、ちょっと端っこを借りたいんです。お邪魔しても、いいですか……?」
こともあろうに、お伺いを立ててきたのだ。
(なんだこいつ)
さすがに幽霊と勘違いしたままでいるとは思っていなかったので、唖然としてしまう。
そうしているうちに、そろそろと教室に入ってきて、俺とは反対側、黒板の下に小さくなって座り俺をじっと見てきた。返事待ってんの?
(え、どうする……普通に生きてる生徒だって言うか? いや、なんだそれ)
今まで幽霊じゃないなんて弁解をしたことがあるわけないので、変に戸惑ってしまう。
あいつ、俺が幽霊だと思ってんの? え、マジで?
むしろからかわれているほうが真実味を帯びてきた。だったら、真面目に「生きてます」なんて言うのはすげー恥ずかしいやつになるよな。
でも……多分あいつがぎゅっと抱えているのは勉強道具だ。制服の着こなしも、馬鹿みたいにかっちりしていて、明らかに真面目そうな雰囲気だ。
そもそも、顔が一周回ってぞっとするくらい綺麗なのも相まって、冗談を言っているようには到底見えない。
(えー……)
面倒になってきて思わずじろっと見てしまうと。
「ひッ!」
「え」
その美青年(?)は、はじかれたように飛び上がった。
「ご、ごめんなさいっ!!!!」
バラバラバラっとペンケースとその中身をぶちまけたのにも気づかず、そいつは嘘みたいな速さで教室を出ていった。
「え、え~……なんだあいつ……」
(ほんとなに? 漫画のキャラとかなの?)
動きがコメディすぎる。でも演技とかじゃなくマジで顔が焦ってた。
俺のほうが怪異に遭遇した気分だ。
……確かにちょっと睨んでしまった自覚はあるけど。
俺の睨みって「ひッ」てなるくらい怖ぇの?
思わず目尻を触ってしまう。なんだか申し訳なくなってきた。
(ふつうに、名乗ればよかったよな)
今度会ったら謝ろう。
まあ多分、もうこの教室には来ないだろうけど。
もし話せたら、「俺はちゃんと生きてるから怖がんな」って、そう言ってやろう。
俺は反省しながらそう決めた。……はずだった。
翌日、あいつがまたこの教室に飛び込んでくるまでは。
「俺は、ゆゆ幽霊さんのこと、こっ、怖くない!! ……ので!!」
「!?」
なんだこいつ、って。俺は何度思えばいいんだろう。
なにはともあれ。
俺の夏は、一人のやたら綺麗な同級生によって、めちゃくちゃ面倒くさいスタートを切ったのだった。
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