この恋は恋なんて言わない

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57話

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「美味しいです… 」



俺は、本当に美味しくて悟さんの方を見てみると悟さんは涙を流していた





「しゃとるしゃん…」




俺の口の中には、たくさんの天丼を含んでいたからこの状況でまさかの悟さんと、ちゃんと言えずオドオドしてとりあえず口にあるものを早く飲み切りならないと慌てていると喉に詰まらせてしまった。それを一部始終目の前で見ていた悟さんはいつのまにか爆笑していた




「大丈夫?」と言いながらずっと笑いが抑えられない表情をしていた




「笑わないでください」




「ごめんごめん。 だって蓮 顔が 笑」





「もうーー」




と文句を言いつつやっと口の中の物流しきると悟さんは





「ありがとうね」



と言い横にテーブルの上に置いてあるナプキンを取り俺の口元を拭いてくれた






「だっ大丈夫です。これぐらい自分で拭けます」




「恥ずかしいがらなくていいから」




「やめてくださいよー」





そんなやり取りをしているとお母さんがアイスクリームを持ってこちらにきた




「サービスね」





「あ、ありがとうございます…照」




と俺が照れた感じで言うとお母さんは


「こちらこそ。ありがとうね。蓮くん」




と言いその場を去った。
よくは見えなかったがお母さんは笑顔だった









俺達は、その後アイスを食べながら話をし、ゆっくりとした時間を少し…





「そろそろ行こうか」




と悟さんの声で俺は「そうですね」と言い椅子から立ち上がると悟さんのお母さんがこちらの方へ来てくれた





俺は、「すごく美味しいかったです。ありがとうございました。また、来させていただきます。」と言うと、






「あら、良かったわ。こちらこそ美味しいく食べてくれてありがとう。」





「んふふ」



と俺が変な感じで笑っていると悟さんが真似をしていた




「また、来るね、お母さん。 んふふ」




「ちょっ、俺そんな笑い方じゃないですから」




「こんなんだったよ?さっき、」





「んふふふふ」





「違いますよ!」





「いや、蓮くんそんな感じだったよ!」




「お母さんまでーー」




と言うと2人は大きな声で笑いながら俺をからかっていた



でも、その2人の笑ってる姿はよく似ていた。親子っていいなって思っていた。





「俺も、母さんに会いたくなりました」



と言うと悟さんは「じゃあ、ご挨拶いく?今から」




「いや!いいです! 母 海外にいるですぐに会えないですよー」





「あら、お母さん海外にいらっしゃるの?」




「はい。仕事上ずっと海外です。父は日本にいるんですけどね」




「そうなの。知らなかったわ」




「俺も知らなかった。 」




「悟さんにも俺の家族の話してなかったですね。でも、普通ですよ父と母は離れていてもすごく仲良いですし、遠距離をすごく楽しんでます笑」




「あら、素敵なご夫婦ね」




「なんか、ありがとうございます」




「いつか…会いたいな」



と悟さんの言葉に俺はときめいてしまった




「もっ、もちろん。 」





すると、後ろの方にいらっしゃったお父さんがこちらの方まで来て「今日は、来てくれてありがとう」と言ってくれて俺も感謝伝えなきゃと言う前に悟さんが勇気を出していた





「また、来るから…」




すると、お父さんは、「あぁ、いつでもこい」






「ありがとうございます」




と俺がお礼を言うと「テレビ見てます」と言ってくれた




「え! 嬉しいです! ありがとうございます」



と言うと、「え、お父さんテレビ見んの?」
と悟さんが聞いていたすると、お母さんが、



「そうなの。 最近ね、お母さんがテレビで蓮くんの事見てると誰なんだ!って聞かれたからね? 」




「うん」




「悟の彼氏くん って答えたの!そしたら、お父さんそこから蓮くんの出てるテレビぜーーーーんぶ!」




「ちょっと待ってちょっと。」




「え?何?」





「なんで、俺達付き合ってるって知ってるの」




「え~そんなの女の勘よ!」




「女の勘…」



「まぁ、とりあえずねそこからテレビ見るようになったわけよ!!」



俺達は、驚いて言葉も出ずただ立ち尽くして「あはは」と笑っていると、




「うちの子よろしくお願いします」




とお父さんが俺に頭をさげていた






俺はびっくりし、慌てて頭を下げた



「こちらこそよろしくお願いします」




「今日、一応報告しようって思ってきたんだけど…」




「うん、雰囲気から見て分かってたよ」





「やっぱり母親ってすげぇーな」




「母親はね、子の顔を見ただけでなんでも、分かるものなのよ」





「本当にその言葉あるけど今日改めて実感したわ」





「でしょ~」




と親子の会話をしひょんな事に付き合っている事もバレていてしまってたがとても楽しい時間になった





「じゃあ、お会計…」




「あ、大丈夫、今日は、お母さんとお父さんからの奢りって事で!」




「え、いいよ。払うよ」




「いいのいいの。こうして来てくれたし、彼氏と一緒にそれだけで。ね?」




「本当に、いいんですか?」





「いいのいいの気にしないで」




「ありがとう。お母さん お父さん」




「あら~悟に感謝されたのっていつぶりかしら~」




悟さんは照れていた。




「本当に美味しいかったです。ありがとうございました。」





「ありがとう。蓮くん今度はメンバーのみんなも連れておいでね!」




「はい!必ず!!」




出ようとすると悟さんのお父さんが悟さんに耳元で何か言っていた




「?」




気になったが親子の会話に入りすぎては行けないって思い車の方に俺は歩き出していた




少しして、悟さんは急ぎ足で「お待たせ」と言い車の鍵を開けてくれた





そして、車に乗り込み、 お2人に手を降り高島を後にした…
























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