骨の花葬

あらすじ
——あたしって生きていていいの?
二年前、コロラド高原に一つの隕石が落下した。人的被害はないはずだったその隕石はしかし、地球に奇病をもたらした。その病の最期を見て人々は花になったと表現するようになり、奇病を徒花病と名付けた。
徒花病は人々の生活を変え、「死」そのものも変えた。
ゆっくりとだが着実に滅びに向かっている中、とある少女の話が一人の青年のところに舞い込む。その少女、カヨは両親を徒花病で亡くしたにも関わらず、徒花病に罹患することなくにいまも生きていると。
その話を聞いた青年はカヨに会いに行くが、それがあらぬ誤解を招き、カヨは命を狙われることとなった。青年はカヨを連れて逃げる。東京を目指して。
自らも病に冒された青年は果たしてカヨを守り抜くことができるのか——?
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