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翌日。
馬車に揺られ着いた先は、郊外のとある屋敷だった。ユスティーナが馬車を降りると、シスターサリヤが出迎えてくれた。
「ユスティーナ様、お久しぶりでございます。この様な場所にまで足を運んで頂きありがとうございます。本来ならば此方からお伺いしなくてはなりませんのに……。ただ平民の私共がお伺いするのは躊躇われてしまい、申し訳ありませんでした」
リックを助けてくれた事、ユスティーナを見舞う事が出来なかった事などを丁寧に頭を下げて謝罪をされた。そんなサリヤにユスティーナは目を丸くする。元はと言えばユスティーナの所為であり、寧ろ謝るべきは自分だ。ジュディットはユスティーナに対しての怒りや不満を抱いていて、それがあの様な事件を招いてしまったのだ。
「シスターサリヤ、頭を上げて下さい。あの事は、私に原因があります。リックを助けるのは当然です。寧ろ危険に晒してしまい申し訳ありませんでした……それに教会も孤児院も焼けてしまい……」
「失くなってしまった事は悲しいですが、王太子殿下の計らいで、こんな素敵な屋敷を用意して頂きました。それに今跡地にまた新しい教会と孤児院を建てて頂いております。それにしてもあの青年が王太子殿下だったなんて……」
サリヤと話しながら歩いていると、中庭で遊ぶ子供達が目に入る。皆変わらず元気そうに走り回っていた。その光景に胸を撫で下ろすと同時に、笑みが溢れた。
「そう言えば、リックは」
だが遊んでいる子供達の中にリックの姿はなかった。無事だと聞いていたが、何かあったのだろうかと、少し不安になる。
「それが……」
苦笑するサリヤについて行くと、裏庭に出た。するとそこにはリックが木剣を握り、懸命に振る姿があった。
「ユスティーナ様に助けて頂いてから、強くなりたいと言い出しまして……将来は騎士になると」
ユスティーナは目を見張り、暫し立ち尽くした。リックが剣の稽古をしているのにも確かに驚いた。だがそれより驚いたのは、彼の存在だった。
稽古しているリックの側に腰を下ろし、あれこれ指導している。どうして彼がここに……。
馬車に揺られ着いた先は、郊外のとある屋敷だった。ユスティーナが馬車を降りると、シスターサリヤが出迎えてくれた。
「ユスティーナ様、お久しぶりでございます。この様な場所にまで足を運んで頂きありがとうございます。本来ならば此方からお伺いしなくてはなりませんのに……。ただ平民の私共がお伺いするのは躊躇われてしまい、申し訳ありませんでした」
リックを助けてくれた事、ユスティーナを見舞う事が出来なかった事などを丁寧に頭を下げて謝罪をされた。そんなサリヤにユスティーナは目を丸くする。元はと言えばユスティーナの所為であり、寧ろ謝るべきは自分だ。ジュディットはユスティーナに対しての怒りや不満を抱いていて、それがあの様な事件を招いてしまったのだ。
「シスターサリヤ、頭を上げて下さい。あの事は、私に原因があります。リックを助けるのは当然です。寧ろ危険に晒してしまい申し訳ありませんでした……それに教会も孤児院も焼けてしまい……」
「失くなってしまった事は悲しいですが、王太子殿下の計らいで、こんな素敵な屋敷を用意して頂きました。それに今跡地にまた新しい教会と孤児院を建てて頂いております。それにしてもあの青年が王太子殿下だったなんて……」
サリヤと話しながら歩いていると、中庭で遊ぶ子供達が目に入る。皆変わらず元気そうに走り回っていた。その光景に胸を撫で下ろすと同時に、笑みが溢れた。
「そう言えば、リックは」
だが遊んでいる子供達の中にリックの姿はなかった。無事だと聞いていたが、何かあったのだろうかと、少し不安になる。
「それが……」
苦笑するサリヤについて行くと、裏庭に出た。するとそこにはリックが木剣を握り、懸命に振る姿があった。
「ユスティーナ様に助けて頂いてから、強くなりたいと言い出しまして……将来は騎士になると」
ユスティーナは目を見張り、暫し立ち尽くした。リックが剣の稽古をしているのにも確かに驚いた。だがそれより驚いたのは、彼の存在だった。
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