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2章 ナーヴェ連合国編
26話 合間に少し休憩です
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水国マルクスへ到着した俺たちは、水国王への報告は後日にして宿屋へ向かうことにした。
目的地はもちろん、宿屋魔法少女ではなく普通の宿屋だ。
美砂は何か落ち込んだ様子だが、聞いても教えてくれない。無理やり取り繕っている感じがあるので、宿で食事をとった後はすぐに解散し、それぞれの部屋で休むことにした。
今朝は宿で朝食を済ませてから、今は水国王に情報共有をしている。
「隣国を救って頂きありがとうございます。穀倉国への騎士団や支援物資は本日の明け方に出発しました。そちらのお話しを聞かせて頂いても?」
「ええ、穀倉国に着いた所からお話ししますよ」
俺たちは穀倉国についてからのことを一部始終伝えた。それから、遺跡に立ち寄ったことも伝えたのだが、誰がどういった立ち位置なのか見極められていないので、中でのことは伝えないことにしている。
「そうでしたか。それで、この後はどうされるのです?」
共有を受けた水国王が質問してくる。
「俺たちは遺跡を巡ろうと思っています。もしかすると帰る手がかりもあるかもしれませんので」
「ルロワ王国の第三遺跡は既に寄っているということでしたから、発見されている遺跡で残っているのはアドルファス帝国領ですね」
「帝国ですか。確か穀倉国の更に先でしたか?」
「ええ。穀倉国アジェロの先に滝国カスカータがあります。滝国までは一応連合国に属していますが……」
「一応、というのは今回の件ですね?」
「はい。滝国からの帝国への傘下要請を断った途端、穀倉国は壊滅してしまいました。連合国として、本件については確認作業を急いでいますが……」
「滝国は既に連合国とは敵対していると」
「あくまでも予想なのですが」
「次の遺跡を巡るには、所在地のアドルファス帝国はもちろんのこと、経由地の滝国カスカータにも気をつける必要があるということですか」
「はい。越境の許可証はどちらの国の分も発行することが出来ます。しかし、まずは滝国で足場を固めてから帝国に向かうべきだと思います」
危険は避けたいところだが、もし遺跡のイベント回収を俺しか出来ない場合、安住の地を見つけても世界そのものが脅かされるかもしれない。
「そういえば俺たちがこの国に来た日、宿屋魔法少女を指定されたそうですけど、どういった理由があったのですか?」
「宿屋、魔法……少女……ですか?」
「え?まさか指示を出していないとか?」
「いえ、この国にそんな名前の宿は無かったかと……」
「はい?いやいや、俺たちは門の衛兵から水国王の手紙を授かって、その宿屋で出したんですよ?」
「すみません、事実関係を調査します」
やっぱり泊まらなくて正解だったようだな、怪しすぎる……。
「あの、オサム殿。その宿屋魔法少女というのは一体……」
エドモンが不思議そうに聞いてくる。
「魔法少女の格好をしたハゲマッチョだよ、最初の宿屋に居ただろう?もしかして覚えてない?」
「え、ええ……全く。確かランバート公爵領にもいたと言ってましたよね?」
「美砂やリオンはどうだ?覚えているか?」
「僕は覚えてるよ」
「リオンも覚えているです!おじさんみたいな女の子だったのです」
「そ、そんな強烈な方なら忘れるはずないと思うんですが……」
明らかに記憶を操作されているな。エドモンが俺たちと違う所はなんだ?薬物に依存されていたことか?
いや、薬物依存していなかったランバート公爵は呉服屋魔法少女を覚えていなかった。水国王もだ。逆に俺たち三人に何かしらの共通点があり、記憶を操作されていないということだろうか……。
一旦、魔法少女の話しは置いておこう。
「水国王に一つお願いがあります」
「はい、何でしょう?」
「穀倉国の件が片付いたら、俺たちは滝国へ向かいます。その間に、転移魔石の一つをルロワ王国に配備出来るよう調整して欲しいのです」
「それでしたら、こちらにも利のある話しですから問題ありません。すぐにでも動きましょう」
「転移魔石が三つとも無事であれば、ルロワ王国の王都に一つ、ここ水国マルクスに一つ、滝国カスカータに一つ置く予定です」
「分かりました」
「では、調整よろしくお願いします」
水国王にお願い事をして、俺たちは城を出た。
「オサム君、穀倉国の件が片付くまで二週間はあると思うけど、それまでどうするの?」
「まだこの国を散策してないし、水国周囲の情報なんかも聞けていない。俺としてはしばらく滞在して、ゆっくりしたいと思うんだけどどうだろう?」
「僕はいいと思うよ!ウィズドロウ魔石だけ作ってあげたいんだけどいいかな?」
「ああ、それくらいなら十分余裕があると思うぞ?」
「リオンはお腹が空いたので、お魚が食べたいのです」
「そうだな、じゃあお昼ご飯でも食べに行こうか」
近頃は忙しかったからな。急ぐ旅ではないんだ、穀倉国の件が落ち着くまで少しゆっくりしよう。
俺たちは事前に宿屋で聞いておいたオススメの料理店に足を運んでいる。少し離れた所にあるけれどお米が出て、魚料理が美味しいと話題のようだ。
これから食事だと張り切るリオン、それを家族のように見守る美砂やエドモンを見て、微笑ましく思う。
ふと空を見上げると、なんだか久しぶりに空を見上げた気がする。
今度は足元を確認すると、真夏の太陽が照りつけ、土の地面もゆらゆらと熱を帯びているようだ。確かに夏を感じる気候だが、焼かれた肌から吹き出す汗には、丁度いい塩梅で風が当たるせいかどこか心地良さを感じている。
しばらく歩き店に到着すると、店内は密林をイメージしているのだろうか。柱やテーブル、椅子に至るまで濃いブラウンの木々で統一されており、天井は緑の葉っぱが描かれている。
まさに森の中といった様式なのだが、ここは魚料理が美味しい店だよな?
それぞれ食べたい物を注文し、ひとしきり注文が済んだ所で提供された水を一口含む。
ヌルい。なんなら温かい?
「美砂、氷頼んでいい?」
「いいよ、『アイス』」
「ありがとう」
美砂は全員分の氷を出してくれた。
冷たくなった水を飲みながら、召喚されたばかりの頃を思い出す。
初めてエリーズ隊長から習った魔法には属性という概念があったわけだが、美砂は今では好き放題使えているな。
魔法は結果をイメージすると元素やエネルギーを魔力さんが勝手に補ってくれるので、本来属性なんかを意識する必要などないのだ。
美砂は一家に一人は欲しい便利少女になりつつある。
「オサム君が何か失礼なことを考えてるのは分かるよ……」
流石は幼なじみ。どうやら考えていることなどバレバレのようだ。
「お待たせしました、勇者定食です」
俺とリオンが頼んでいたものが来たみたいだ。料理を見てみると……。
鮭のような焼き魚に大根おろし、白菜と人参の漬物に海藻のお味噌汁。主食は麦と白米を炊いた物のようだ、素晴らしい。
「こちらは勇者様が好んで食べたと言われる組み合わせで、秘伝のスープは勇者様から直々に伝えられたものだそうです」
「うわー!絶対美味しいじゃん、僕もそれにすれば良かったよ!でもパエリアも美味しそうだったからなー」
「勇者定食って名前だからな、絶対日本食に因んでいると思ったんだ!」
やっぱりお米は美味しい。
「勇者は現代人で、味噌を作れる人間か」
「それに刀鍛冶が出来たみたいだよ?」
美砂が提供されたパエリアを頬張りながら、俺の独り言に返事してくれる。
「刀鍛冶?」
「もう!やっぱり聞いてなかったんだね!?京介君が習い始めた鍛冶屋さんは勇者から刀鍛冶を伝えられたみたいなんだ」
「へええ、そういえば勇者召喚って何回目なんだ?」
「あっそうか、一人とは限らないのかな?」
「勇者召喚は私の知る限り今回と前回だけですね。それ以前も記録を残す習慣はありましたが、勇者召喚の記録はなかったそうです」
俺たちの話しを聞いていたエドモンが教えてくれる。
「じゃあ、今広まってる勇者伝説は全て一人によるものなんだな」
しばらく話しながら食事をし、最後はお茶を飲みながらリオンが食べ終わるのを待っていた。
「ふぅ、お腹いっぱいなのです!」
「よし、じゃあそろそろ出ようか」
リオンが食べ終わったので、皆で外に出る。俺たちは食後の運動も兼ねて、少し街を歩くことにした。
海が近いだけあって、魚のひもの屋が多い。逆に肉屋や果物を売っている店は少ないようだ。
ふと、閉店している店が目に入る。
あそこは?俺は早足で進み、閉店した建物の前までやってきた。
「オサム殿、どうかされましたか?」
「ここ、宿屋魔法少女だったろ?」
「ここ、ですか……?」
エドモンはやはり覚えておらず、美砂とリオンは覚えていた。
「また、潰れてるんだね?」
「おじさんみたいな女の子、いなくなっちゃったのです?」
廃墟を見ていると、隣の店のおばちゃんが教えてくれた。魔法少女は、どうやら役目が終わったから修行の旅に出る、といって店を閉めたらしい。
ランパード公爵領の時と全く同じだな……。遺跡へ行くように促してきたと思えば、遺跡から帰ってくるとその街から消えている。
この国にあった第一遺跡では『全ての遺跡を巡り、同胞を解放しろ』と言っていたな。封印の間に入ると何かが解放され、役目を終えた案内役の魔法少女は消えるということだろうか。
目的地はもちろん、宿屋魔法少女ではなく普通の宿屋だ。
美砂は何か落ち込んだ様子だが、聞いても教えてくれない。無理やり取り繕っている感じがあるので、宿で食事をとった後はすぐに解散し、それぞれの部屋で休むことにした。
今朝は宿で朝食を済ませてから、今は水国王に情報共有をしている。
「隣国を救って頂きありがとうございます。穀倉国への騎士団や支援物資は本日の明け方に出発しました。そちらのお話しを聞かせて頂いても?」
「ええ、穀倉国に着いた所からお話ししますよ」
俺たちは穀倉国についてからのことを一部始終伝えた。それから、遺跡に立ち寄ったことも伝えたのだが、誰がどういった立ち位置なのか見極められていないので、中でのことは伝えないことにしている。
「そうでしたか。それで、この後はどうされるのです?」
共有を受けた水国王が質問してくる。
「俺たちは遺跡を巡ろうと思っています。もしかすると帰る手がかりもあるかもしれませんので」
「ルロワ王国の第三遺跡は既に寄っているということでしたから、発見されている遺跡で残っているのはアドルファス帝国領ですね」
「帝国ですか。確か穀倉国の更に先でしたか?」
「ええ。穀倉国アジェロの先に滝国カスカータがあります。滝国までは一応連合国に属していますが……」
「一応、というのは今回の件ですね?」
「はい。滝国からの帝国への傘下要請を断った途端、穀倉国は壊滅してしまいました。連合国として、本件については確認作業を急いでいますが……」
「滝国は既に連合国とは敵対していると」
「あくまでも予想なのですが」
「次の遺跡を巡るには、所在地のアドルファス帝国はもちろんのこと、経由地の滝国カスカータにも気をつける必要があるということですか」
「はい。越境の許可証はどちらの国の分も発行することが出来ます。しかし、まずは滝国で足場を固めてから帝国に向かうべきだと思います」
危険は避けたいところだが、もし遺跡のイベント回収を俺しか出来ない場合、安住の地を見つけても世界そのものが脅かされるかもしれない。
「そういえば俺たちがこの国に来た日、宿屋魔法少女を指定されたそうですけど、どういった理由があったのですか?」
「宿屋、魔法……少女……ですか?」
「え?まさか指示を出していないとか?」
「いえ、この国にそんな名前の宿は無かったかと……」
「はい?いやいや、俺たちは門の衛兵から水国王の手紙を授かって、その宿屋で出したんですよ?」
「すみません、事実関係を調査します」
やっぱり泊まらなくて正解だったようだな、怪しすぎる……。
「あの、オサム殿。その宿屋魔法少女というのは一体……」
エドモンが不思議そうに聞いてくる。
「魔法少女の格好をしたハゲマッチョだよ、最初の宿屋に居ただろう?もしかして覚えてない?」
「え、ええ……全く。確かランバート公爵領にもいたと言ってましたよね?」
「美砂やリオンはどうだ?覚えているか?」
「僕は覚えてるよ」
「リオンも覚えているです!おじさんみたいな女の子だったのです」
「そ、そんな強烈な方なら忘れるはずないと思うんですが……」
明らかに記憶を操作されているな。エドモンが俺たちと違う所はなんだ?薬物に依存されていたことか?
いや、薬物依存していなかったランバート公爵は呉服屋魔法少女を覚えていなかった。水国王もだ。逆に俺たち三人に何かしらの共通点があり、記憶を操作されていないということだろうか……。
一旦、魔法少女の話しは置いておこう。
「水国王に一つお願いがあります」
「はい、何でしょう?」
「穀倉国の件が片付いたら、俺たちは滝国へ向かいます。その間に、転移魔石の一つをルロワ王国に配備出来るよう調整して欲しいのです」
「それでしたら、こちらにも利のある話しですから問題ありません。すぐにでも動きましょう」
「転移魔石が三つとも無事であれば、ルロワ王国の王都に一つ、ここ水国マルクスに一つ、滝国カスカータに一つ置く予定です」
「分かりました」
「では、調整よろしくお願いします」
水国王にお願い事をして、俺たちは城を出た。
「オサム君、穀倉国の件が片付くまで二週間はあると思うけど、それまでどうするの?」
「まだこの国を散策してないし、水国周囲の情報なんかも聞けていない。俺としてはしばらく滞在して、ゆっくりしたいと思うんだけどどうだろう?」
「僕はいいと思うよ!ウィズドロウ魔石だけ作ってあげたいんだけどいいかな?」
「ああ、それくらいなら十分余裕があると思うぞ?」
「リオンはお腹が空いたので、お魚が食べたいのです」
「そうだな、じゃあお昼ご飯でも食べに行こうか」
近頃は忙しかったからな。急ぐ旅ではないんだ、穀倉国の件が落ち着くまで少しゆっくりしよう。
俺たちは事前に宿屋で聞いておいたオススメの料理店に足を運んでいる。少し離れた所にあるけれどお米が出て、魚料理が美味しいと話題のようだ。
これから食事だと張り切るリオン、それを家族のように見守る美砂やエドモンを見て、微笑ましく思う。
ふと空を見上げると、なんだか久しぶりに空を見上げた気がする。
今度は足元を確認すると、真夏の太陽が照りつけ、土の地面もゆらゆらと熱を帯びているようだ。確かに夏を感じる気候だが、焼かれた肌から吹き出す汗には、丁度いい塩梅で風が当たるせいかどこか心地良さを感じている。
しばらく歩き店に到着すると、店内は密林をイメージしているのだろうか。柱やテーブル、椅子に至るまで濃いブラウンの木々で統一されており、天井は緑の葉っぱが描かれている。
まさに森の中といった様式なのだが、ここは魚料理が美味しい店だよな?
それぞれ食べたい物を注文し、ひとしきり注文が済んだ所で提供された水を一口含む。
ヌルい。なんなら温かい?
「美砂、氷頼んでいい?」
「いいよ、『アイス』」
「ありがとう」
美砂は全員分の氷を出してくれた。
冷たくなった水を飲みながら、召喚されたばかりの頃を思い出す。
初めてエリーズ隊長から習った魔法には属性という概念があったわけだが、美砂は今では好き放題使えているな。
魔法は結果をイメージすると元素やエネルギーを魔力さんが勝手に補ってくれるので、本来属性なんかを意識する必要などないのだ。
美砂は一家に一人は欲しい便利少女になりつつある。
「オサム君が何か失礼なことを考えてるのは分かるよ……」
流石は幼なじみ。どうやら考えていることなどバレバレのようだ。
「お待たせしました、勇者定食です」
俺とリオンが頼んでいたものが来たみたいだ。料理を見てみると……。
鮭のような焼き魚に大根おろし、白菜と人参の漬物に海藻のお味噌汁。主食は麦と白米を炊いた物のようだ、素晴らしい。
「こちらは勇者様が好んで食べたと言われる組み合わせで、秘伝のスープは勇者様から直々に伝えられたものだそうです」
「うわー!絶対美味しいじゃん、僕もそれにすれば良かったよ!でもパエリアも美味しそうだったからなー」
「勇者定食って名前だからな、絶対日本食に因んでいると思ったんだ!」
やっぱりお米は美味しい。
「勇者は現代人で、味噌を作れる人間か」
「それに刀鍛冶が出来たみたいだよ?」
美砂が提供されたパエリアを頬張りながら、俺の独り言に返事してくれる。
「刀鍛冶?」
「もう!やっぱり聞いてなかったんだね!?京介君が習い始めた鍛冶屋さんは勇者から刀鍛冶を伝えられたみたいなんだ」
「へええ、そういえば勇者召喚って何回目なんだ?」
「あっそうか、一人とは限らないのかな?」
「勇者召喚は私の知る限り今回と前回だけですね。それ以前も記録を残す習慣はありましたが、勇者召喚の記録はなかったそうです」
俺たちの話しを聞いていたエドモンが教えてくれる。
「じゃあ、今広まってる勇者伝説は全て一人によるものなんだな」
しばらく話しながら食事をし、最後はお茶を飲みながらリオンが食べ終わるのを待っていた。
「ふぅ、お腹いっぱいなのです!」
「よし、じゃあそろそろ出ようか」
リオンが食べ終わったので、皆で外に出る。俺たちは食後の運動も兼ねて、少し街を歩くことにした。
海が近いだけあって、魚のひもの屋が多い。逆に肉屋や果物を売っている店は少ないようだ。
ふと、閉店している店が目に入る。
あそこは?俺は早足で進み、閉店した建物の前までやってきた。
「オサム殿、どうかされましたか?」
「ここ、宿屋魔法少女だったろ?」
「ここ、ですか……?」
エドモンはやはり覚えておらず、美砂とリオンは覚えていた。
「また、潰れてるんだね?」
「おじさんみたいな女の子、いなくなっちゃったのです?」
廃墟を見ていると、隣の店のおばちゃんが教えてくれた。魔法少女は、どうやら役目が終わったから修行の旅に出る、といって店を閉めたらしい。
ランパード公爵領の時と全く同じだな……。遺跡へ行くように促してきたと思えば、遺跡から帰ってくるとその街から消えている。
この国にあった第一遺跡では『全ての遺跡を巡り、同胞を解放しろ』と言っていたな。封印の間に入ると何かが解放され、役目を終えた案内役の魔法少女は消えるということだろうか。
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