くすぐり小説【想像したことを書き綴るだけ】

ホロン

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短編小説【異世界、人外】

ちょっと変わった昔の拷問

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拷問は、日本の憲法で唯一「絶対に」という文言のもとで禁止されていることだが、現代において拷問を行う国というのは結構存在する。
それこそ、私たちは日本という豊かな国に住んでいるからこそ、どんなことをしても拷問を受けることはないが、どこかの辺鄙で貧しい国なんかにいけば、拷問が行われてるかもしれない。

拷問には様々な種類があるが、どれも身体的にも精神的にも痛々しいもので、見るのもためらわれるものばかりだ。
中には命に関わるものもあるため、どれほどマゾな人であっても、拷問だけは受けたくないだろう。

日本にも昔は拷問があり、特に身分の高い人に逆らったり無礼を働いたりすると、その最悪のケースで拷問にかけられることがあった。
だが、その中でも、ほとんど認知されていない拷問で、身分の高い人が関与していない場合であってもかけられる拷問がある。

その名も「霊晒し」と呼ばれる拷問だ。

この拷問は日本独自のものであり、霊媒師が危険すぎて立ち入り禁止し場所に行かせ、強制的に滞在させるというものだ。
ここでの霊とは日本の霊であり、皆が想像するような和風ホラーの雰囲気で差し支えないだろう。

この拷問は、人の手をほとんど加えずに済むため、受けさせる側はとても楽な拷問なのだが、霊に頼る拷問であるため、それゆえの問題がいくつか存在する。

まず1つに、霊媒師が立ち入り禁止するほどの場所で、拷問に使ってよい場所などほぼないということだ。
日本の霊というのは、例えば死んだ武士がその地に怨霊となって人を脅かすといった、もともとの人の魂に起因するものがほとんどであるため、立ち入り禁止になる=身分が高い人の墓地となるのが常であった。
なので、拷問に使えそうな場であっても、その地に住む霊に干渉させることが禁止される場合がほとんどだった。

そしてもう1つは、霊に完全に依存する形になるため、拷問ではなく死罪になる可能性があることである。
現代の日本の霊についても言えることだが、禁則地と呼ばれるほどの心霊スポットに足を踏み入れる行為は、その地の霊の怒りを買う行為でもあるため、命を奪われる場合もあるのだ。
その場合、拷問というよりも死罪となってしまうため、元も子もなくなってしまう。

このように、問題点が多いこの拷問は実用性に欠けるとして、他の拷問と比べてほとんど実施されなかった。

一方で、唯一この拷問が成立した例があることも、一部では知られている。



○○時代の中期あたり、1人の若い女性が不運すぎる事故にて村を壊滅させた。
その罰として、彼女は「霊晒し」の拷問を受けることとなった。

連れてこられたのは、村からまあまあ離れたある山の中腹あたりで、霊媒師と護衛のもとに連れてこられた。
霊媒師がピタと止まった地点で厳重に拘束され、身動きが取れない状態になった。
そしてその状態のまま、山の中に放り投げられたのだ。



投げられた場所が草むらだったため、大きなけがしてないが、いずれにしても動くことはできない。
そんな中でしばらくじっとしていると、何か言葉では言い表し難い力のようなものを感じ始めた。

縄で縛られる動けなくなっている拘束とは違い、それよりもさらに強く、ものではない何かの圧力による拘束をかけられた。
いわゆる金縛りというもので、彼女はそれを感じた瞬間を目を閉じた。

そして次の瞬間、彼女に撒かれたロープがどんどん解けていった。
すぐに違和感を覚えたため、目を開けた女性はそれに気づいたが、同時に自分の体が浮いていることにも気づいた。

かと思いきや、今度は浮いたまま体が勝手に動き、最終的に1本の木に宙吊りにされていた。
先程のロープを使って両手を別々の木に拘束され、同じように両足も完全に開脚した状態で縛られる。

かなり高い位置につられているが、不思議と宙吊りによる苦しさはなく、腕の痛みは感じなかった。

何をされるか変わらず、女性が困惑していると、今度は視界が真っ暗になった。
目を開けているはずなのに、まるで真っ暗な空間を見ているかのように、何も見えなかった。

だんだんと不気味さを感じ始めた女性は、少しおびえながら、その次の変化に驚く。
目では見えないが、確実に衣服が消失したのが分かった。
顔や手だけで感じていた夜風が、全身で感じられるようになり、女性は今衣服を身にまとっていないことを、直観的に悟った。

この時彼女は、裸になったことで、自分は霊に好き勝手に犯されてしまうのだろうと察したのかもしれない。
しかし、その予想は外れた。

「ひゃ!?何!?くすぐった!?あはははははははははははははははは!!?」

突然、全身にくすぐったさを覚えた。
宙吊りにされ、身動きが取れない女性の露出した体を、無数の手と思われる何かがくすぐってきたのだ。

「あはははははははは!!誰か!!!いるの!!?あはははははははは!お願い!します!!!!!やめてください!!!!あはははははははははは!お許しを!!!」

その触感は、人の手と言われても疑えないもので、そのせいか女性は、そのくすぐったさに対して許しをこうていた。
しかし、いくら許しを請うてもやめてくれないどころか、反応すらもなく弱りもしないくすぐりを受け続け、女性は少しずつ感じ始めた、

(…もしかして…これも…霊のしわざなの…!?)

くすぐっているであろう霊の動きは、人がなせる動きとは少し違った無尽蔵さで、いくつもある手は、不自然なほどに大きさが同じのように思える。
これは、くすぐりの霊によるいたずらであり、一度捕まれば、しばらく解放されない。

無尽蔵とはいえ、1つの1つの手は自身の持ち場を守っており、その部位から離れることはない。
それゆえに、各部位の弱点を突かれ続けるため、笑いをこらえるのは不可能なのだ。

首を周回しながら優しくくすぐる手、窪みとその周り、二の腕を行ったり来たりして5本指でくすぐる手、胸横や乳首をくすぐったりして、くすぐったさだけでなく快楽も与える手、腰あたりにへばりついて、ずっと程よい力で揉み続ける手、開脚によって露わになった内股と秘部を優しくなでるようにくすぐる手、かかととつま先を押さえ、足裏をピンと張った状態にする手、その足裏を容赦なくわしゃわしゃとくすぐる手。

これだけの情報量、そしてくすぐったさの猛攻に、女性は笑いをこらえるどころか、正気を保つのも難しいことだろう。
けれども、この霊は女性が思った以上に鬼畜だった。

(くすぐったいくすぐったいくすぐったい!!!早く!!!気絶させて!!!もういやだ!!!くすぐったいのは嫌!!!)

女性は気づいていないが、この霊にくすぐられている間は、不思議な力により、気絶することもできないし、疲れることもないし、体調不良を起こすこともない。

万全な状態で、しっかりとくすぐったさを感じさせれるよう、霊は対象の体の時間の流れを完全に止める。
死ぬこともかなわないこの状態のまま、霊が飽きるまでくすぐられ続けることになるのだ。

どれだけ大声を出しても、どれだけ涙や唾を流しても、何度失禁したとしても、誰にも気づいてもらえない場所で、女性は最終的に、3日間休みなしでくすぐられ続けたのだという。



この通り、「霊晒し」の拷問が一度だけ成功して例とは、くすぐり霊のいたずらだ。
拷問はもちろん絶対に行われてはいけないことだが、もしかすると、現代の日本には、この霊に会いたい人は一定数いるのではないだろうか?
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