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1章
エルグラ
俺たちはエルグラまであと少しというところまで来たのだった。
ユズは俺の頭の上に乗っている。なんか落ち着くそうだ。なぜわかるのかだって?それはなんかあったかそうな顔をしているからだ。
その顔を見たら俺は退けることはできなかった。
そういえば、レベルを上げれば進化するって言っていたけど経験値的なの上げればいいのだろうか?ゲーム的に言うと敵を倒して経験値を上げてレベルを上げるって感じだけど…。そんな感じでいいのだろうか。
と思っていたらちょうどいいタイミングで草の中から何かが現れた。
「スライムか…。いけるか?ユズ」
「ぴー!!」
指でグッドマークをしてくれた。
「ってどうやればいいんだろう」
技の指示みたいなやつ出すのかな?
「スキルの指示を出せ」
ビンゴ!でも何のスキル持っているかわからないな…。
見れたり出来ないかな…。お!なんかウインドウが出てきた。
所持スキル・魔法
・アイスファング
アイスファング?牙攻撃ってことか。アイスっていうくらいだから氷属性なのだろう。
「よし!ユズ、先手必勝だ。アイスファング!!」
ユズは氷は牙を作り、スライム目掛けて突進。スライムとの距離が近くなると止まる。
そして作った氷の牙を嚙みつかせる。が一撃では終わらなかった。
スライムは突進攻撃をする。
「ユズ、右に避けろ!!」
スライムの突進攻撃は当たらなかった。
「とどめだ。もう一度、アイスファング!!」
氷の牙を作り、嚙みつく。
あっという間にスライムを倒してしまった。
「よっしゃー!!」
俺はユズとハイタッチをした。
「初めてにしてはよくやったな。少しは褒めてやる」
ちょっとツンツンしてるなぁ。サキは。
「まあな。これでも野球ゲームの采配には自信があったからな」
ヨコスターズの現在居る選手だけで優勝に導いた。しかも俺は一切選手を操作しなかった。ただ采配だけをした。だからこんな自信があるんだろう。
「野球ゲームというのはわからないが、少し褒めてやったがまだまだだ。自惚れるな。もっとユズと絆を深め、そして強くさせていけ」
さっきちょっとと言ったが撤回する。サキはだいぶツンツンしている。
「へい」
そう言いながらまた歩き始めるのだった。
だが少しするとサキの足が止まる。ふくらはぎが痛そうだった。
「おいおい。大丈夫かよ」
すぐに駆け寄り、状態を見る。
「大丈夫だ。少し攣っただけだ」
「水持っているか?持っていたら必ず飲んでくれ」
そう言うとサキはポーチから水を出し、飲んだ。
「OK!じゃあちょっとふくらはぎを伸ばそうか」
ひざを90度にし、そこから少し腰を引いてやるストレッチをやっている。
「ありがとう。少し痛みが引いたよ」
「おんぶしてやるから乗りな」
少し休めたほうがいいのだろうが休まないで行こうという顔を察した。だが足を大事にしてほしいため、おんぶをしてあげることにした。
「私は大丈夫だ」
「無理すんなって。こういうときは甘えたほうがいいぞ。それにここまで道を教えてくれているのに何もお礼できないのは嫌なんだ」
「……。じゃあ甘える」
俺はサキをおんぶし歩き出す。
足音を鳴らしながら進む。
不快感とかないだろうか?おんぶしたことないからどうすればいいのかわかんないから感覚でやっていて、なにより足を攣っているから痛くしないように気を使っているが、やっぱり不安になってくる。「これで大丈夫なのだろうか?」とか「不快感ない?」とか思ってしまう。それは単に心配性なだけなのだろうか?
そして少し歩くと門が見えてきた。
「そういえばギルドカード持っていないよな?」
ギルドカード?身分証明書みたいなやつか?
「うん。もしかして持ってないとやばい的な?」
「通行料取られるぞ。今日は奢ってやるが…。着いたら速攻、ギルドに行って作ってこい」
なんて優しいんだ!!奢ってやるって言ってみたいセリフだなぁ。
「にしてもギルドか…。冒険者にでもなろうかな」
ぼさっと言う。
ゲームとかアニメとかであるあれ。結構稼げそうじゃね?やってみる価値はあると思う。クエスト受けて敵倒して素材売って結構な稼ぎになりそうだ。
「そうか…」
サキはなにか企んでいる顔だった。なんか怖かった。
それはさておき、やっと着くのか。武器買ってって…。俺、金ないな。どちらにしてもモンスター倒して、素材売らないと武器が買えないから冒険者やることになるのかな…。
門の近くに来ると門番が話しかけてくる。
「ギルドカードを見せろ」
と少しだるそうな声で言っている。
この門番、なんか門番の仕事に不満があるのだろうか?それとも睡魔からくる気だるさの問題なのか…。だとしたら寝られていない原因というのはなんなのだろうか…。
俺たちは門で門番と話したのち、やっと街に入ることができた。
「だいぶ治ってきたから降ろして」
「本当に大丈夫なのか?」
少し不安だ。
「ああ。大丈夫だ」
「じゃ…じゃあ。ここまでありがとうな。助かったよ」
「なに言ってんだ?」
「え?」
こっちが聞きたいよ!!
「私はお前についていくぞ」
なんで?と思ったが口には出なかった。なんか怖い雰囲気を出しているからだ。なんか悪いことしたかな…。
「ええ?」
「ここまで来たらもう行くしかないじゃんか」
ノリって感じ?なんか怖い雰囲気を出していたからちょっとビビっていたが大丈夫そうだな。
「ま…まあうれしいよ。心強いし、なにより一緒に居て楽しいからね。よろしくな」
「・・・」
なんか黙ってしまった。なにかやばいこと言ったか?
この静寂はどこか寂しかった。やっぱ、サキと話すのが好きなのだろうか。この気持ちは初めてだ。なぜこんな気持ちになるのだろうか。
「じゃあギルドまでの道教えてくれるか?」
「あ…ああ。ええと。うん」
サキはなぜか歯切れが悪かった。
歩きながら話をしようとするが静かだった。聞こえるのは街の活気だけだった。
それが終わるのはサキが話し始めてからだった。
「なあ。お前の世界ってどんな感じだったんだ?」
「興味あるのか?」
「なんかさっき野球?っていうの話してたじゃん。それが気になって」
「そっか。まあ野球はね…。9人でやるスポーツなんだ。ボールを投げて、その来たボールを打つ。そしてホームベースってところまで行けたら得点できる」
淡々と言ったが…。こんな感じでいいだろうか…。
「なるほどね…。ほかに好きなやつは?」
え?そういうのだと俺、S○○〇`d O〇Tとかしかないぞ。どう言おうか。
「昔、音楽界をざわつかせたグループがあった…。小学生の俺はめっちゃ聞きまくっていた。ウェ〇ピポ、TO○○O通信と次々とヒット曲を生み出していった。しかし、2014年、突然の解散だった。俺は悲しみに明け暮れた。だが俺は解散した後も欠かさず、聞いている。特に好きなのはsta〇○○ght d〇〇〇inyだ。エグイぞ」
おっとつい熱くなってしまった。
「なんかすごいんだな。聞いてみたいな」
聞かせることができるなら聞かせてあげたいけど、音楽を再生する機械なんてもんはない。
「まあ日本にでも行けたなら聞かせてあげるよ。そんときは観光案内もしてあげる」
「ありがとう。じゃあ観光スポットも聞きたいな」
「え?うーん」
俺はあまり外に行かない方だったため観光スポットとかあまり知らない。外に出たとしてもスタジアムくらいだし、うーん。なにを言おうか。世界遺産言っとくか。
「富士山、なんかすごいぞ」
なんせ世界遺産にも登録されているしな。
「山か…。どんな山なんだ?」
「うーん。まあ一言では表せないくらい芸術的っていう山かな」
「見てみたいなぁ」
と今は帰れるかわからない元の世界に思いをはせるのだった。
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その顔を見たら俺は退けることはできなかった。
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と思っていたらちょうどいいタイミングで草の中から何かが現れた。
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「ぴー!!」
指でグッドマークをしてくれた。
「ってどうやればいいんだろう」
技の指示みたいなやつ出すのかな?
「スキルの指示を出せ」
ビンゴ!でも何のスキル持っているかわからないな…。
見れたり出来ないかな…。お!なんかウインドウが出てきた。
所持スキル・魔法
・アイスファング
アイスファング?牙攻撃ってことか。アイスっていうくらいだから氷属性なのだろう。
「よし!ユズ、先手必勝だ。アイスファング!!」
ユズは氷は牙を作り、スライム目掛けて突進。スライムとの距離が近くなると止まる。
そして作った氷の牙を嚙みつかせる。が一撃では終わらなかった。
スライムは突進攻撃をする。
「ユズ、右に避けろ!!」
スライムの突進攻撃は当たらなかった。
「とどめだ。もう一度、アイスファング!!」
氷の牙を作り、嚙みつく。
あっという間にスライムを倒してしまった。
「よっしゃー!!」
俺はユズとハイタッチをした。
「初めてにしてはよくやったな。少しは褒めてやる」
ちょっとツンツンしてるなぁ。サキは。
「まあな。これでも野球ゲームの采配には自信があったからな」
ヨコスターズの現在居る選手だけで優勝に導いた。しかも俺は一切選手を操作しなかった。ただ采配だけをした。だからこんな自信があるんだろう。
「野球ゲームというのはわからないが、少し褒めてやったがまだまだだ。自惚れるな。もっとユズと絆を深め、そして強くさせていけ」
さっきちょっとと言ったが撤回する。サキはだいぶツンツンしている。
「へい」
そう言いながらまた歩き始めるのだった。
だが少しするとサキの足が止まる。ふくらはぎが痛そうだった。
「おいおい。大丈夫かよ」
すぐに駆け寄り、状態を見る。
「大丈夫だ。少し攣っただけだ」
「水持っているか?持っていたら必ず飲んでくれ」
そう言うとサキはポーチから水を出し、飲んだ。
「OK!じゃあちょっとふくらはぎを伸ばそうか」
ひざを90度にし、そこから少し腰を引いてやるストレッチをやっている。
「ありがとう。少し痛みが引いたよ」
「おんぶしてやるから乗りな」
少し休めたほうがいいのだろうが休まないで行こうという顔を察した。だが足を大事にしてほしいため、おんぶをしてあげることにした。
「私は大丈夫だ」
「無理すんなって。こういうときは甘えたほうがいいぞ。それにここまで道を教えてくれているのに何もお礼できないのは嫌なんだ」
「……。じゃあ甘える」
俺はサキをおんぶし歩き出す。
足音を鳴らしながら進む。
不快感とかないだろうか?おんぶしたことないからどうすればいいのかわかんないから感覚でやっていて、なにより足を攣っているから痛くしないように気を使っているが、やっぱり不安になってくる。「これで大丈夫なのだろうか?」とか「不快感ない?」とか思ってしまう。それは単に心配性なだけなのだろうか?
そして少し歩くと門が見えてきた。
「そういえばギルドカード持っていないよな?」
ギルドカード?身分証明書みたいなやつか?
「うん。もしかして持ってないとやばい的な?」
「通行料取られるぞ。今日は奢ってやるが…。着いたら速攻、ギルドに行って作ってこい」
なんて優しいんだ!!奢ってやるって言ってみたいセリフだなぁ。
「にしてもギルドか…。冒険者にでもなろうかな」
ぼさっと言う。
ゲームとかアニメとかであるあれ。結構稼げそうじゃね?やってみる価値はあると思う。クエスト受けて敵倒して素材売って結構な稼ぎになりそうだ。
「そうか…」
サキはなにか企んでいる顔だった。なんか怖かった。
それはさておき、やっと着くのか。武器買ってって…。俺、金ないな。どちらにしてもモンスター倒して、素材売らないと武器が買えないから冒険者やることになるのかな…。
門の近くに来ると門番が話しかけてくる。
「ギルドカードを見せろ」
と少しだるそうな声で言っている。
この門番、なんか門番の仕事に不満があるのだろうか?それとも睡魔からくる気だるさの問題なのか…。だとしたら寝られていない原因というのはなんなのだろうか…。
俺たちは門で門番と話したのち、やっと街に入ることができた。
「だいぶ治ってきたから降ろして」
「本当に大丈夫なのか?」
少し不安だ。
「ああ。大丈夫だ」
「じゃ…じゃあ。ここまでありがとうな。助かったよ」
「なに言ってんだ?」
「え?」
こっちが聞きたいよ!!
「私はお前についていくぞ」
なんで?と思ったが口には出なかった。なんか怖い雰囲気を出しているからだ。なんか悪いことしたかな…。
「ええ?」
「ここまで来たらもう行くしかないじゃんか」
ノリって感じ?なんか怖い雰囲気を出していたからちょっとビビっていたが大丈夫そうだな。
「ま…まあうれしいよ。心強いし、なにより一緒に居て楽しいからね。よろしくな」
「・・・」
なんか黙ってしまった。なにかやばいこと言ったか?
この静寂はどこか寂しかった。やっぱ、サキと話すのが好きなのだろうか。この気持ちは初めてだ。なぜこんな気持ちになるのだろうか。
「じゃあギルドまでの道教えてくれるか?」
「あ…ああ。ええと。うん」
サキはなぜか歯切れが悪かった。
歩きながら話をしようとするが静かだった。聞こえるのは街の活気だけだった。
それが終わるのはサキが話し始めてからだった。
「なあ。お前の世界ってどんな感じだったんだ?」
「興味あるのか?」
「なんかさっき野球?っていうの話してたじゃん。それが気になって」
「そっか。まあ野球はね…。9人でやるスポーツなんだ。ボールを投げて、その来たボールを打つ。そしてホームベースってところまで行けたら得点できる」
淡々と言ったが…。こんな感じでいいだろうか…。
「なるほどね…。ほかに好きなやつは?」
え?そういうのだと俺、S○○〇`d O〇Tとかしかないぞ。どう言おうか。
「昔、音楽界をざわつかせたグループがあった…。小学生の俺はめっちゃ聞きまくっていた。ウェ〇ピポ、TO○○O通信と次々とヒット曲を生み出していった。しかし、2014年、突然の解散だった。俺は悲しみに明け暮れた。だが俺は解散した後も欠かさず、聞いている。特に好きなのはsta〇○○ght d〇〇〇inyだ。エグイぞ」
おっとつい熱くなってしまった。
「なんかすごいんだな。聞いてみたいな」
聞かせることができるなら聞かせてあげたいけど、音楽を再生する機械なんてもんはない。
「まあ日本にでも行けたなら聞かせてあげるよ。そんときは観光案内もしてあげる」
「ありがとう。じゃあ観光スポットも聞きたいな」
「え?うーん」
俺はあまり外に行かない方だったため観光スポットとかあまり知らない。外に出たとしてもスタジアムくらいだし、うーん。なにを言おうか。世界遺産言っとくか。
「富士山、なんかすごいぞ」
なんせ世界遺産にも登録されているしな。
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