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第四章 出現! 難易度SSSの新ダンジョン
秘書ユキレラ、叔父と甥の昔話語り
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それからしばらくルシウス攻略を試み続けたが、まるで歯が立たずアイシャたちは対策を立て直すことにした。
冒険者ギルドでギルマスのロディオラや職員たちと考えたのは、ダンジョンに囚われている〝ルシウスの代替品〟を用意することだった。
そのようにしてダンジョンに納めて交換すれば、助け出すことができるのではないか。
「だが問題がある。ルシウス様は最強クラスの魔力使いだぞ?」
ユーグレンが確認のため、わかりきったことをあえて言った。
「それに聖剣の聖者だし……」
「ハイヒューマンだし、ねえ……」
トオンもアイシャも溜め息をついた。
そんなルシウスと同等品など滅多にないわけだ。そこからして詰んでいる。
「いや、待てよ。アイシャ、君がいつも胸に付けてる四つ葉のブローチもカーナ王国の宝物なんだよな?」
と少し遠慮がちにトオンがアイシャの胸元を指差した。
「ええ、この聖女の証ね。……あ、そうか。いっそ」
「ああ。カーナ王国の宝物全部持って挑んでみるのはどうかな?」
「!」
ユーグレンとギルマスは顔を見合わせた。
「良い判断かもしれない。装備だけでなく全部なら、もしかすると」
ひとまずラスボス攻略は、ルシウスを弱体化させる方針で固まった。
だが、なかなかルシウスに勝てないアイシャたちは何度も地上に戻って、対策を練り直した。
今日、ルシウス邸のサロンにはアイシャ、トオン、ビクトリノ、それに秘書ユキレラの五人がいる。
料理人のゲンジは非戦闘員だが、お茶の用意など心配そうにしながらも、世話を焼いてくれていた。
まず秘書ユキレラの報告だ。
「今、本国の我らリースト侯爵家にも緊急で助けを求めてるとこです。甥御様に連絡がつけばそれが一番良いのですが」
ルシウスの甥といえば、彼の話題の中で最も頻出する人物の、あの。
「あっ。鮭の人か!」
「ハスミンの姉御の弟子か。あれは難しいかもしれないぜ」
聖者ビクトリノが嘆息している。
今、鮭の人ことリースト侯爵ヨシュアは、環ファミリーの親世代の占い師ハスミンが師匠となって指導しているそうだ。
「報告貰ってるんだが、ひどいもんだぜ。『ものすごーい頑固者であたし困っちゃうー!』だって」
「………………」
そのハスミンなる占い師の物真似なのだろうが、ちょっと滑った。場の空気が微妙だ。
「ま、まあ、聞けばルシウス君の甥っ子は故郷じゃルシウス君や他の環使いの指導があったのに、一度も環を発現できなかったそうじゃん?」
「……環ってそんなに難しいかしら?」
「人によっては、多分ね」
鮭の人の問題はルシウスからたびたび聞かされていた。
アイシャもトオンもあっさり比較的簡単に環に目覚めているので、現在まで約六年かけても環を出せないままの鮭の人は不思議な存在である。
ましてや彼は魔法の大家とまで呼ばれるリースト一族の当主なのだ。
「カズンから連絡もないってことは、まだ合流できてないってことだし」
一方、自分たちの当主が散々言われているユキレラは複雑そうな顔をしている。
「ルシウス様にこそ及ばぬものの、我らリースト一族が誇る、数百年に一人クラスの天才なんですが……ねえ……」
ちなみに鮭の人ヨシュアはユキレラの魔法剣の師匠でもあるらしい。
「ヨシュア様が四歳ぐらいの頃から。こんなちまっこい頃から大人のオレに一生懸命教えてくれましてね。可愛かったなあ」
それから気を取り直して、秘書ユキレラは皆にこれまで隠していたことを一つ話した。
「実はですね。ルシウス様と甥御のヨシュア様は、あんまり仲が良くないんです」
「嘘、そうなの!?」
あんなに日頃から『私の自慢の可愛い甥っ子』語りをしておいて!?
「そうなんですよ。元々はすごく仲良しだったんですけどね。ルシウス様の後をヒヨコみたいに『おじさまおじさまー』って、どこ行くにもトコトコくっついてて。可愛かったなあ」
可愛いを繰り返して、ユキレラは懐から革のパスケースを取り出した。
中から一枚の写真を抜いて、テーブルの上に置いた。この世界の写真は魔導具で撮影して、魔力で専用紙に映像を焼き付けるものだ。非常に高価だが今では背伸びすれば庶民でも利用できる。
写真には、まだ少年といって差し支えない年頃のルシウスと、その腕の中でふっくらした薔薇色の頬っぺたで幸せそうに笑っている、少年のミニチュアそのものの、二歳ぐらいの幼児がいた。
控えめに言って天使の人形のような愛らしい幼児だ。
というより、どちらも麗しの美貌で眩しいぐらいだった。
「ところがある日、事件が起こるんです」
「ユキレラさん、その話って長くなる?」
「まあ聞きなさいよトオン君。オレが初めてヨシュア坊ちゃんに会った日のことなんだけどね」
鮭の人が当時の先王弟カズンと一緒に、ルシウスが従僕ユキレラと一緒に住んでいた小さなおうちに遊びに来たときのこと。
ユキノも加わって三人で一緒にたくさん遊んだ後、料理上手なルシウスが昼食を作ったという。
鮭の人とカズンはまだ幼かったから、子供でもスプーンだけで食べやすいオムライスを作ったそうな。
「そしてデザートにはリースト家が平飼いしてる鶏が産んだ、新鮮な卵を使った焼きプリン。しっかりかために仕上げたやつです」
「それは絶対美味しいやつね……」
「ホイップした生クリームと蜜漬けの果物も添えられてました。実際めちゃウマでした、はい」
ユキレラも一緒に相伴にあずかっていたようだ。
「で、お子様二人は大きなお目々をキラキラさせて、夢中で食べてたわけです。そこでルシウス様が二人に聞いたんです。『美味しいかい? 気に入った?』と」
幼かった甥っ子の鮭の人は言ったそうだ。
『おじさまのつくるものは、なんでもおいしいです! すき!』
そして隣に仲良く座って食べていたカズンも満面の笑みを浮かべて言った。
『ぼく、ルシウスさまのごはんがいちばんすき!』
『!???』
「あのときのショックを受けたヨシュア坊ちゃんの顔、忘れられませんねえ。〝いちばん〟をルシウス様に取られて大きなお目々が涙でうるうる」
「えええええ。もしかして、それがルシウスさんと鮭の人が仲悪い理由なんですか?」
どんな話が飛び出してくるかと構えていたトオンは、拍子抜けして呆れた声を出した。
だがユキレラは、口調はおどけていたが、思いの外真剣な顔をしている。
「カズンめ。『いちばんすき』をよりによって、ヨシュアの前で言いおったのか」
一方のユーグレンは納得したと言わんばかりに天井を仰いで、大きな手で顔を覆ってしまっている。
「まあ、そのヨシュア坊ちゃんも『おじさまなんてだいっきらい』って拗ねてルシウス様をどん底に叩き落とした後で『おじさま、だっこ』って甘えて蕩けさせてましたからね……いやあ、あの技はなかなか」
「待って、待ってユキレラさん。それ鮭の人が何歳のときの話?」
「これも確か四歳かそこらの頃だったかと」
可愛い盛りの頃の話だ!
なーんだ、とトオンはアイシャと顔を見合わせて安堵した。
リースト家のほっこりほのぼの話を聞かされたこの他愛のない話が、実は彼ら一族の核心だったことにアイシャやトオンが気づくのは、随分後になってからのことだ。
リースト一族は、一度この人、と決めたらとことんこだわって執着する。
他人だろうが身内だろうが、身分や男女の区別、年齢などもまったく関係なく。
そういうところが大変面倒くさい彼らは、神人ジューアの血筋の末裔だという。
冒険者ギルドでギルマスのロディオラや職員たちと考えたのは、ダンジョンに囚われている〝ルシウスの代替品〟を用意することだった。
そのようにしてダンジョンに納めて交換すれば、助け出すことができるのではないか。
「だが問題がある。ルシウス様は最強クラスの魔力使いだぞ?」
ユーグレンが確認のため、わかりきったことをあえて言った。
「それに聖剣の聖者だし……」
「ハイヒューマンだし、ねえ……」
トオンもアイシャも溜め息をついた。
そんなルシウスと同等品など滅多にないわけだ。そこからして詰んでいる。
「いや、待てよ。アイシャ、君がいつも胸に付けてる四つ葉のブローチもカーナ王国の宝物なんだよな?」
と少し遠慮がちにトオンがアイシャの胸元を指差した。
「ええ、この聖女の証ね。……あ、そうか。いっそ」
「ああ。カーナ王国の宝物全部持って挑んでみるのはどうかな?」
「!」
ユーグレンとギルマスは顔を見合わせた。
「良い判断かもしれない。装備だけでなく全部なら、もしかすると」
ひとまずラスボス攻略は、ルシウスを弱体化させる方針で固まった。
だが、なかなかルシウスに勝てないアイシャたちは何度も地上に戻って、対策を練り直した。
今日、ルシウス邸のサロンにはアイシャ、トオン、ビクトリノ、それに秘書ユキレラの五人がいる。
料理人のゲンジは非戦闘員だが、お茶の用意など心配そうにしながらも、世話を焼いてくれていた。
まず秘書ユキレラの報告だ。
「今、本国の我らリースト侯爵家にも緊急で助けを求めてるとこです。甥御様に連絡がつけばそれが一番良いのですが」
ルシウスの甥といえば、彼の話題の中で最も頻出する人物の、あの。
「あっ。鮭の人か!」
「ハスミンの姉御の弟子か。あれは難しいかもしれないぜ」
聖者ビクトリノが嘆息している。
今、鮭の人ことリースト侯爵ヨシュアは、環ファミリーの親世代の占い師ハスミンが師匠となって指導しているそうだ。
「報告貰ってるんだが、ひどいもんだぜ。『ものすごーい頑固者であたし困っちゃうー!』だって」
「………………」
そのハスミンなる占い師の物真似なのだろうが、ちょっと滑った。場の空気が微妙だ。
「ま、まあ、聞けばルシウス君の甥っ子は故郷じゃルシウス君や他の環使いの指導があったのに、一度も環を発現できなかったそうじゃん?」
「……環ってそんなに難しいかしら?」
「人によっては、多分ね」
鮭の人の問題はルシウスからたびたび聞かされていた。
アイシャもトオンもあっさり比較的簡単に環に目覚めているので、現在まで約六年かけても環を出せないままの鮭の人は不思議な存在である。
ましてや彼は魔法の大家とまで呼ばれるリースト一族の当主なのだ。
「カズンから連絡もないってことは、まだ合流できてないってことだし」
一方、自分たちの当主が散々言われているユキレラは複雑そうな顔をしている。
「ルシウス様にこそ及ばぬものの、我らリースト一族が誇る、数百年に一人クラスの天才なんですが……ねえ……」
ちなみに鮭の人ヨシュアはユキレラの魔法剣の師匠でもあるらしい。
「ヨシュア様が四歳ぐらいの頃から。こんなちまっこい頃から大人のオレに一生懸命教えてくれましてね。可愛かったなあ」
それから気を取り直して、秘書ユキレラは皆にこれまで隠していたことを一つ話した。
「実はですね。ルシウス様と甥御のヨシュア様は、あんまり仲が良くないんです」
「嘘、そうなの!?」
あんなに日頃から『私の自慢の可愛い甥っ子』語りをしておいて!?
「そうなんですよ。元々はすごく仲良しだったんですけどね。ルシウス様の後をヒヨコみたいに『おじさまおじさまー』って、どこ行くにもトコトコくっついてて。可愛かったなあ」
可愛いを繰り返して、ユキレラは懐から革のパスケースを取り出した。
中から一枚の写真を抜いて、テーブルの上に置いた。この世界の写真は魔導具で撮影して、魔力で専用紙に映像を焼き付けるものだ。非常に高価だが今では背伸びすれば庶民でも利用できる。
写真には、まだ少年といって差し支えない年頃のルシウスと、その腕の中でふっくらした薔薇色の頬っぺたで幸せそうに笑っている、少年のミニチュアそのものの、二歳ぐらいの幼児がいた。
控えめに言って天使の人形のような愛らしい幼児だ。
というより、どちらも麗しの美貌で眩しいぐらいだった。
「ところがある日、事件が起こるんです」
「ユキレラさん、その話って長くなる?」
「まあ聞きなさいよトオン君。オレが初めてヨシュア坊ちゃんに会った日のことなんだけどね」
鮭の人が当時の先王弟カズンと一緒に、ルシウスが従僕ユキレラと一緒に住んでいた小さなおうちに遊びに来たときのこと。
ユキノも加わって三人で一緒にたくさん遊んだ後、料理上手なルシウスが昼食を作ったという。
鮭の人とカズンはまだ幼かったから、子供でもスプーンだけで食べやすいオムライスを作ったそうな。
「そしてデザートにはリースト家が平飼いしてる鶏が産んだ、新鮮な卵を使った焼きプリン。しっかりかために仕上げたやつです」
「それは絶対美味しいやつね……」
「ホイップした生クリームと蜜漬けの果物も添えられてました。実際めちゃウマでした、はい」
ユキレラも一緒に相伴にあずかっていたようだ。
「で、お子様二人は大きなお目々をキラキラさせて、夢中で食べてたわけです。そこでルシウス様が二人に聞いたんです。『美味しいかい? 気に入った?』と」
幼かった甥っ子の鮭の人は言ったそうだ。
『おじさまのつくるものは、なんでもおいしいです! すき!』
そして隣に仲良く座って食べていたカズンも満面の笑みを浮かべて言った。
『ぼく、ルシウスさまのごはんがいちばんすき!』
『!???』
「あのときのショックを受けたヨシュア坊ちゃんの顔、忘れられませんねえ。〝いちばん〟をルシウス様に取られて大きなお目々が涙でうるうる」
「えええええ。もしかして、それがルシウスさんと鮭の人が仲悪い理由なんですか?」
どんな話が飛び出してくるかと構えていたトオンは、拍子抜けして呆れた声を出した。
だがユキレラは、口調はおどけていたが、思いの外真剣な顔をしている。
「カズンめ。『いちばんすき』をよりによって、ヨシュアの前で言いおったのか」
一方のユーグレンは納得したと言わんばかりに天井を仰いで、大きな手で顔を覆ってしまっている。
「まあ、そのヨシュア坊ちゃんも『おじさまなんてだいっきらい』って拗ねてルシウス様をどん底に叩き落とした後で『おじさま、だっこ』って甘えて蕩けさせてましたからね……いやあ、あの技はなかなか」
「待って、待ってユキレラさん。それ鮭の人が何歳のときの話?」
「これも確か四歳かそこらの頃だったかと」
可愛い盛りの頃の話だ!
なーんだ、とトオンはアイシャと顔を見合わせて安堵した。
リースト家のほっこりほのぼの話を聞かされたこの他愛のない話が、実は彼ら一族の核心だったことにアイシャやトオンが気づくのは、随分後になってからのことだ。
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